お気に入りの音楽10選 (ポップス編)

洋楽も各ジャンルで、だらだらと大量に好きなアルバムを載せていましたが、ジャンル毎に1枚くらいに厳選してみました。これまた、結果、そんなに面白くないセレクトかも。読書でいう「乱読」みたいな聴き方なのがよくわかります(笑)。


 

【Peter Gabriel W】 (1982)
Peter Gabriel
ピーター・ゲイブリエルは元ジェネシス、というわけでプログレ系ですが、80年代初頭のデジタルビート全盛時代に、当時最先端のフェアライトをバリバリに使ってるクセに、このサウンドというところに衝撃を受けた。使っているのにそういう音にしなかった、というところがスゴいと思う。もう人生で至高の1枚、初めて聴いてから20年間はこればっか聴いてたイメージ。プロモが有名な「ショック・ザ・モンキー」も収録。だけど、僕のフェバリットは「kiss of life」。

 

 

【Something Anything?】(1972)
Todd Runglen
超ハイテクから超ローテクまで変幻自在に使いこなし、何でも自分でやるマルチプレイヤー、プロデューサーとして手がけたアーチストの数も尋常でない上、チープ・トリックやらホール&オーツやら商業ベースでも成功させている仕事がたくさんあるところも驚嘆。僕も全仕事を押さえるのはとっくにあきらめてます(笑)。でも一番好きなのは月並みですが、やっぱりこれ。2枚組だけど飽きない。90年代以降の「individualist」、「up against it」あたりも好きです。

 

 

【Aliens ate my buick】(1988)
Thomas Dolby
フルアルバム3枚目。「地平球」の「ハイパーアクティブ」の12インチのいろんなバージョンが入ってるヤツも大好きだったな。1、2枚目は、シンセベースと金属音キンキンで別の意味ですごかったけど、このアルバムは、ジャズ、ラップ、ブラコンなどのごった煮状態で、当時の衝撃はすごかったです。それでも、何でもドルビーサウンドになっているところもすごい。最高。
 

 

Providing the Atmosphere】(1996)
Cloudberry Jam

スウェディッシュポップですね。当時、来日も3回見に行っちゃった。若干、ヘタうま感のあるスウェディッシュポップ勢でしたが、彼らはマジでかなりうまくて、ライブのクオリティは高かった。これはそういうジャンルくくりでなく、優れたアルバムでして、「m7系+疾走感」の「クリシェ」に始まり、ボサノバ+打ち込みとかいろんなことやっていてすごく面白いです。赤坂ブリッツのライブではジェニーのメガネが超キュートでした。現在はかなり、ふくよかになられております。

 

 

【Roger Nichols & Small Circle of Friends】(1968)
Roger Nichols & Small Circle of Friends

後世の命名でいう「ソフトロック」ですね。音楽マニアの方はわかっているでしょうが、日本から有名になったこの1枚。私もほとんどの人と同じく1987年のCD化で購入しました。こんな本国でも注目されていないレコードが極東日本でCD化されてバカ売れする、というのが90年代の渋谷系パワーでした。再評価されてしかるべく名曲ぞろいです。

 

 

【marvin the album(Ordinary Angels)】(1994)
Frente
オーストラリアのギターポップバンドのファースト。で、セカンドは思い切り路線変更してそのまま解散、というよくあるパターンなんだけど、この1枚だけはその一瞬の輝きが素晴らしく、今でも愛聴しています。低血圧気味なボーカルの女のコ、アンジー・ハートちゃんが素晴らしいんだけど、その後のソロとかでは、やっぱりこの1枚の輝きがないんだよねぇ(ごめん)。

 

【Quadrophenia(四重人格)】(1973)
The Who
40、50位でおじさんバンドやってる人って、ま、ビートルズ好きが多いんでしょうけど、僕の中にビートルズは全くおらず(学生時代にいろいろ事情があるときにコピーさせられた、っていう記憶しかない)、僕にとってのそれはTHE WHOです「TOMMY」にしても、これにしても、他のバンドが追随できない圧倒的な世界ですよねぇ。キース・ムーンとジョン・エントウィッスルに勝るリズム隊なし、です。

 


【London,England】(1993)
Corduroy

90年代は「Acid Jazz」レーベル系というのが、確実に自分の中の一部を占めていて、他にもMother Earthとか、James Taylor Quartetとか幾多のバンドにハマりました。そんな中でも、このコーデュロイは、5枚全てのアルバムがとても好きで、強烈なシンパシーを感じていました。理論派、混沌、音楽オタクつー感じ。1枚目はプログレッシブ・フュージョン、2・3枚目は真っ当なポップス全開、4枚目はブリットポップ、5枚目は急に打ち込みになるっていう・・・。これはオリジナル5枚の後の最終6枚目ベスト盤(2枚組)なんだけど、通して聴くとやっぱりサウンドの振れ幅がでかすぎ(笑)。僕にとっては最高っす。

 

 

【High Land, Hard Rain】 (1983)
Aztec Camera
なんだかんだでネオアコもすげー聴いた。ペイル・ファウンテンズ、オレンジ・ジュースとともにアズテックカメラは今聴いても「オレの青春の音」って気がする。同世代の特に音楽マニアでない友達とは思い出の音楽が全然合わないんだが、それはそれ。今若いコが聴いたら、どこがいいの?と思うかもしれんけど、当時の音楽への強烈なカウンター志向だったわけさ。ニューウェーブ後の東京ガールズブラボーちゃん達ともどもノックアウトされていました。その中でもアズテックカメラは一番、センスと知性を感じて好きでした。後に坂本龍一プロデュースとのアルバムなんかも出して意外な気がしたけど、キョージュのファンだと聴いて妙に納得する部分もある。今も「Walk Out To Winter」聴いています。

 

 

【Ned Doheny】(1973)
Ned Doheny
AORから選ぶならこれ。後に名盤として名高い「Hard Candy」というアルバムがあるんですが、この1枚目も名曲揃い、かつ、AOR臭さもまだそんなになくていいんですよね。もともと、ソングライター志向の人らしく、数々の有名アーチストに曲を提供しているすごい人です。「I Know Sorrow」は特に好きです。

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last update 2013.08.02