POPSのMY定番

POPSと大きなククリでまとめてしまいましたが、 いろいろと試行錯誤の結果、以下のように独自に細かく分類してみました。僕の好みって、どう言ったらいいんでしょう・・・ただのキャンディー・ポップ(お子向け)や、頭の悪そうな「ロケンロール」(笑。別に裕也さんじゃありません)なんかはあんま興味ないです。ほとんどダイアトニックのコードだけで曲作ってるクセに人生どうこうとか歌ってるのは恥ずかしいですね。聴いてるこっちが死にたくなります(笑)。

<hi-quality pop>

Peter Gabriel 4/Peter Gabriel   <NO.1!!>

ピーター・ガブリエル(前に外人に「ノーノー、ゲイブリエル!」って注意されちゃった)は元ジェネシス、イギリスきっての知性派ミュージシャン、ですね。セールス的にはこの直後の「SO」がヒットしたと記憶してますが、大好きなのはこっち。80年代の初頭位だったと思うんだけど、あのデジタルビート全盛時代に、しかも当時最先端のフェアライトをバリバリに使ってるクセに、このサウンドというところに衝撃を受けた。ま、当時もスザンヌ・ヴェガ、トレイシー・チャップマン等々、「今、何故かアコースティック」(古いコピーね)みたいなものもあったし、もちろんネオアコなんかも萌芽してたけど、そういうのとは違うんだよなー。できるのにやらなかった、使っているのにそういう音にしなかった、というところがスゴいと思う。プロモが有名な「ショック・ザ・モンキー」も収録。僕のフェバリットは「kiss of life」。

 

Aliens ate my buick/Thomas Dolby

トーマス・ドルビーも「マッド・プロフェッサー」なんて言われてて、プロデューサーとしての活躍もかなり好きなのだけど、僕は自身のアルバムも大好き。これってフルアルバムとしては3枚目。「光と物体」「地平球」の次。地平球の「ハイパーアクティブ」の12インチのいろんなバージョンが入ってるヤツも好きだったな。1、2枚目では、いかにも打ち込みのベースライン+ビキビキのシンセ・サウンドで、金属音キンキンのすごいミックスだったけど、このアルバムあたりからは、僕のポップのツボを押しまくられ、です。1曲目の「フェラーリをぶっ飛ばせ」っていうのがね、ビックバンド調ジャズ・テイスト+打ち込み(オケヒットまで!)でとてもカッコよい。ラップや、ブラコンなどいろんなジャンルを飲み込んで、それでもドルビーサウンドな個性が好き!

 

Something Anything?/Todd Runglen

というわけで、これまた言わずもがなのトッド・ラングレン。ここまでのラインアップっていかにもポップおたくが好きそうなのが並んでしまった。そうか!一言で言うなら、みんな「鬼才(&奇才)」系だね(笑)。トッドの場合もそのヘン尋常でなく、100%打ち込みで作ったものを、最終的には全部ライブで録り直したりとかしているし(笑。無意味さがすげー)、超ハイテクから超ローテクまで変幻自在に使いこなしているあたりがすごい。プロデューサーとして手がけたアーチストの数も尋常でない上、チープ・トリックやらホール&オーツやらを手がけて商業ベースでも成功させている仕事がたくさんあるところも驚嘆。僕も全仕事を押さえるのはとっくにあきらめてます(笑)。そういえば日本では高野寛さんがすごいリスペクトしていて、プロデューサーとして招いていた気がする(違ってたらごめん)。90年代以降の「individualist」「up against it」あたりも好きだし、マニアなら!の「singles」もいいんだけど、ま、やっぱりこれですよね? ファンのみなさん。

 

Jordan the Comeback/Prefab Sprout

僕の中で90年代はこのアルバムから始まった、という風に記憶されている。それ位印象に残っている1枚。これに至る「ラングレイパークからの挨拶状」とか「プロテストソングス」とかでイマイチもどかしい感じがしていた部分がとてもスッキリし、いいアルバムになってると思う。19曲64分ってのもすごいが(笑)。個人的にはプリファブ・スプラウトの何が好き、って流行りなことにとびつかずに自分の世界でやってて、こんなにすごいのが作れるっていうことと、パディ・マクアルーンのヒネクレ方。インタビューなんかロバート・フリップに近い。このときも「トレヴァー・ホーンみたいのにしたかった」とか言っていたはず。あと何かの音楽誌では、プリファブ・スプラウトを「米国人以外による米国ポップスの解体・再構築」という視点から論じていて、なるほど、とも思ったりしたけど、ま、そういう理屈抜きでオススメします。ちなみにプロデューサーはトーマス・ドルビーなので、前々項とちょっとカブってます。

 

It's Your World/Gil Scott-Heron and Brian Jackson

ブラコンやHIP-HOPなどのブラック系とか、ブルースであるとか、ブルーノート・スケールを多用した音楽なんかはどうしても好きになれないのですよね。和音ペンタトニックとブルーノートスケールを比較すると、やっぱり血になじまないのにもそれなりの理由が・・・、ま、いいか(とはいえ、モーリス・ホワイトのアレンジなんかも結構好きだったりするんだけど(笑))。そんなわけで友人から10年ほど前にオススメされて、「おっ、これなら食べられるね」と食わず嫌いを直してくれたのが、ギル・スコット・ヘロン。ま、一見、ボーカルスタイルやアートワークなどはブラックなのですが、よく聴くと、あまりブラックを感じないサウンドなんですけどね。なんだかんだで今じゃ結構、揃えてます。アレンジがモダンだし、音楽的な間口も広く、カッコいいです。歌っている内容も結構ヘビーなの多いですし、やっぱりアーチストとしての意識が高いんだろうと想像します。アルバムによるサウンドの違いは結構あって、ポエトリー・リーディングになってるヤツなんかもあるので要注意。これは、一応、絶頂期と思われる76年のブライアン・ジャクソン(サウンド・クリエイトに関してはかなりの部分を負っていると思われる)との1枚。ヨイです。

 

neo-acoustic,swedish-pop>

ちょっと無理矢理なククリかもしんないが、スウェディッシュ・ポップって結局、スウェーデンのネオアコじゃん、って思ってるのでこれでいいんです。日本だってちょっと遅れてブームだったし・・・。そのちょっと前にはネオGSブームなんてのがあってさー、ストライクスとかファントムギフトとかよく見に行ったもんだよ。ま、それはいいや。本来、やっぱりネオアコといえば、パンクが死んだ後のイギリスでのポストカードレーベルあたりから始まる一連のムーブメントを指すのが狭義だと思うんだけど、日本だと、デジタルポップ全盛時代のカウンター・カルチャーだったような気がするんですよね。だから80年代以降のノン打ち込みものは全部ネオアコ!ってのが持論なんですけど(ちょっと極端すぎ?)。僕の中では80年代前半のネオアコは、おしゃれでセンスのよい女のコ達が聴いていたイメージですね(後半、敷居が下がり、頭の悪いファンが増えてきて閉口した(笑))。僕の青春の音楽、って気がする。90年代のスウェディッシュ・ポップのブームはもうちょっと商業的に仕掛けられてた気がするんだけど、うまく音楽シーンのニッチェを突いていたと思うし、それなりの品のよさ(僕の中で、それはタンバリンスタジオの機材に象徴される(笑))が結構好きで、支持しました。あっという間に、下火になった気がするけど、ひっそりと続いていて、写真のソルヴァイ(ソルヴァイ・サンドネス)っていうコのアルバムなんかは、僕はとても好きです。98年のフロム・デンマークのアルバムだけど、トーレ・ヨハンソン。ひっそり(なのかな?)と日本盤も出てます。みんな、ロッタちゃんも聴いてる(未確認)スウェディッシュ・ポップを忘れないで〜っ!(笑)

Providing the Atmosphere/Cloudberry Jam   <NO.1!!>

スウェディッシュポップ大流行時のカーディガンズと並んでのもう一つの雄、クラウドベリー・ジャム。来日も3回見に行ったけど、これが出た直後のクアトロが一番よかった。ライブのクオリティもいつも高かった(マジでかなりうまかった)。この頃来日したスウェディッシュのバンドを結構見に行ったんだけど(カーディガンズはもとよりパインフォレスト・クランチやエッグストーンなど)、クラ・ベリ以外は、言っちゃー悪いけどみんな「へたっぴい」だったもん。これはまた僕の一つのツボである「m7系+疾走感」の「クリシェ」に始まり、ボサノバ+打ち込みとかいろんなことやっていてすごく面白く、オススメ。それにしても邦題の直訳「雰囲気作り」ってどうなの?(笑)。なお写真は僕の持ってる輸入盤の方なんだけど、国内版の方がボーナストラックがいっぱいついてる。かせきさいだぁの「さいだぁ・ぶるーす」でもモロにサンプリングされてたけど、あれもボーナストラックの曲だった。あ、かせきとジョイントして、生クラベリで「さいだぁ・ぶるーす」やったのも見た。楽しかったな。もう一つ余談だけど、その前、上記クアトロからだとその次の来日時のブリッツのライブではジェニーがメガネで歌っていて、それがとても可愛かった。キュートなメガネっこ部門では、トミー・フェブラリーより7、8年早かったよ(笑)。

 

 

You can't hide your love forever/Orange Juice

これぞ絶対ハズせない青春のアルバム。80年代初頭のネオアコ・バンドのファースト、なんていう説明も不要なみんなの定番なハズ、違うの?。音楽どうこう以上に個人的な思い出のアルバムって気もします。私情に流されてすいません(笑)。こんな名盤を出しつつもバンドとしては直後から結構ゴタゴタしたらしく、セカンド以降はメンバー、サウンドともに変貌。ちなみにセカンドの「RIP IT UP」の邦題って「キ・ラ・メ・キ トゥモロー」だったよね(爆笑)。何それ? いずれにしても、僕はこのヘンのアーチストが共通して持つある種の素直さ、というか、音楽愛してます、って感じが好きだった。残したフルアルバム4枚(これ/RIP IT UP/TEXAS FEVER/THE ORANGE JUICE)を聴き直してみたけど、今聴くとラストアルバムなんかも意外にいいですね。ま、やっぱり定番はこっちですが・・・。

 

Dreamland/Aztec Camera

オレンジ・ジュースと同じく、80年代には「ラブ」とか「ストレイ」で、ニューウェーブ後の東京ガールズブラボーちゃんたち(わからなければ岡崎京子の同名タイトル本を参照のこと)をノックアウトしていたアズテック・カメラ。当時、僕が欠かさずチェックしていたCXのFM-TVというプロモビデオの1時間深夜番組があって、それの洋楽はちょっと他でやらないようなハイセンスなセレクトだったんだよね。その頃のアズテック・カメラとか、ワーキング・ウィークなんかよくかかってたな、確か。こちらはロディ・フレイム中心にその後もしっかり活動していて、93年のこのアルバムなんかは、ネオアコ黎明期とはまた違ったサウンドで、かなり好き。なんとプロデュースがキョージュ(もちろんリューイチ坂本のこと)なんですよね。なんか僕の中でのキョージュはやっぱり「千のナイフ」と「カクトウギ・セッション」だから(笑。YMO世代だねぇ)ちょっと結びつかない感じなんだけど、そこはコンピレーションの楽しさ、シンセの音なんかが当時のキョージュの音で、意外にうまく融けあってる。そしてやっぱり爽やか、夏に聴きたい。ヨイ。

 

the camera loves me/would-be-goods

上のアズテック・カメラやオレンジ・ジュースなんかと並んで、随分聴いたのが、モノクローム・セット。いかにもブリットなソリッドでシャープなサウンドは一番好きと言ってもよかったほど。それなのに、彼らときたら、僕が見に行ったクアトロの来日公演のとき、すっごく態度が悪くて、演奏もすっごい手を抜いてて、しかも60分弱で終わりでアンコールにも応えない。そんなんあり?こんなライブ初めてだよ!と友達と怒りました。というわけで、本人達のアルバムは載せてあげない(笑)。これはバッキングの演奏がモノクローム・セットなんですけどね。イギリスのエル・レーベルから出てます。顔立ちのすごく整ったネオアコの歌姫。わざと無国籍でコケティッシュなセンを狙ったコンセプトも面白いし、音もイケてる。あんま知られてないけど(一部では有名)、隠れた名盤と思う。最近、新譜が出ていてビックリしました。音はこれと比べるとかなり落ち着いていて、よりアコースティックでした。
The First Of A Million Kisses/Fairground Attraction

これも結構普通なセレクトかもしれないけれど、ボーカルのエディ・リーダーが今も活動中のフェアグランドアトラクション。これまたおしゃれなアンサンブルで、当時「よーし!次も買ったるでー」の僕の決意も空しく、2枚だけで解散(笑)。感覚的感想としては、上記のプリファブ・スプラウトよりもよっぽど「米国人以外による米国ポップスの解体・再構築」という気がします。ジャケット写真は、エリオット・アーウィットで、本屋でこれがジャケットになった写真集を見る度に「おっ、フェアグランドアトラクション!」って思っていました(笑。違うよ)。このジャケ写真が結構、中身のサウンドを表してる感じ、そういう音作り(わかりにくい説明)。あと、僕の持ってる国内盤(邦題は「ファーストキッス」となぜかヘンに省略されている)のオビのコピーに「このテクノ時代に生音!」って書いてある(笑)。時代がわかるなー・・・・。

 

soft-rock,etc>

よい音楽を聴くためには、全財産突っ込んでもいい!とは相変わらず思っているわけですが、さすがに年も年なんで、探す&聴く時間がなくなってきましたね、昨今。ネットもブロードバンド時代になって、ストリーミングなどでたくさん聴けるようになってきたのはいいですね。あとはCDマガジンみたいのも便利です。写真の「Kheer」はポップス系を内外問わず速攻でチェックしてくれて、記事も面白い。ほぼ季刊で1000円、別に何ももらってないけどオススメです(笑)。みなさんも何か僕の趣味にビビッときそうなものを発見したら、引続きすぐに連絡するよーに!買ってプレゼントしてくれるとなお良い(笑)。

Roger Nichols & Small Circle of Friends/Roger Nichols & Small Circle of Friends  <NO.1!!>

やっぱこれがなきゃ始まらないでしょ!のロジャー・ニコルス。15年越しのMY定番。最近再び、というか三たび目くらいのソフトロック・ブームがありましたが、ミレニウム、サジタリアス、小山田クンのリコメンドのフリーデザインあたりまでですよね。それよりマイナーになってくるとなかなか見るものが(というか聴くもの?)ないですよね。これはやっぱり1曲目の「Don't take your time」が素晴らしく、耳を奪われがちですが、そこより後ろのセンスのよいアレンジと雰囲気があってこそ!のこれだと思うんですよね。3曲目「Don't go breaking my heart」、4曲目「I can see only you」、あと個人的に一番好きな11曲目「Didn't want to have to do it」あたりがこれを名盤たらしめているのです・・・と僕は思うんですがどうでしょ?。

 

one by one/free design

というわけで小山田クンのリコメンドと、トラットリアからの4枚同時再発売で一時期、よくかかっていたフリーデザイン。デドリック4兄弟姉妹による高度なコーラスを誇る60年代のソフトロックのグループですね。その後、残したフルアルバム7枚+ベスト盤1枚が全てCDで買えるようになって、僕はどういうわけだかすごく潜在意識の中で気に入ったらしく、気づいたら全て揃ってました(笑)。彼らのプロデューサーって、かのイノック・ライトなんですよね。イノック・ライトっていうと僕はモンド名盤の「スペースド・アウト」(でしたっけ? ヘンなバーバレラみたいなジャケットのヤツ)が結構好きなんだけど、一見違うけど根底では通ずるものがありますね。全てのアルバムを聴くと、やっぱりこの1枚目が一番憂いがあって好きですね。「Kites are fun」も入っているしね。あのピッコロのイントロの雰囲気がいいよね。なんか日本人としては正月に聴きたいところで、今年の正月は聴いてしまいました(笑)。

 

Ned Doheny/Ned Doheny

70年代米のシンガソングライター・ブームの中の1アーチストで、大したブレイクはしていないのだけど(多分)、今、聴いても・・・というか今だからこそピッタリくるハイセンスさがあるネッド・ドヒニー。これはデビュー盤。ちょっと前に流行った「レア・グルーブ」という言葉がなんか一番ピッタリくる感じのサウンドで、フォーク+ロック+ソウル+ジャズが高度にブレンドされた感じです。メロディが素晴らしい上、僕の好きになるポイントでもある「憂い」がすごいんですよね。もうホントに部屋でひざをかかえて1日落ち込みたい日にはピッタリ(笑)。コード的には「ハッピー・サッド」なんですけどね。特に冒頭から4曲目あたりまでがどれも素晴らしいのですが、個人的には2曲目の「I know sorrow」がフェバリットです。

Ordinary Angels/Frente

オーストラリア(確か)のバンド、フレンテの94年のアルバム。サウンドクリエイトはセンスのよいネオアコ+ロックって感じ。これはなんだかとてもピュアな感じで音楽への思い入れが感じられてとても好きな1枚。あとね、ボーカルの女のコの声質がすごく好みなの。でも、この後出た「shape」というアルバムでは随分カラーが変わっていた。このままの路線でいけばよかったのに、と個人的には思う。でもそういうことってよくありますよね。まー作るサイドの事情もわかるし、常に前進しよーと思ったらこそ、そういうことも起きると思うので、否定はしません。でもやっぱりこっちが好き(笑)。ごめんね。

 

London,England/Corduroy

コーデュロイは多分1、2枚目はそこそこ売れた(といってももちろんその筋のファンの中では、つーレベルだけど)と思うんだけど既に活動停止済。僕は5枚全てのアルバムがとても好きなのはもちろん、なんか強烈なシンパシーを感じるんですよ。なんというか、自分が音楽を本職にしたら、こうなるんじゃないか?と思う、と言ったらおこがましいですけど。頭でっかちで、混沌としてるんですよ(笑)。「テクニックもセンスもありすぎるPOP&ROCKオタク」という佇まい。1枚目はプログレッシブ・フュージョンで、バリバリにテクニカルなんだけど、2、3枚目あたりはボーカルも入れてポップ色が強くなり、4枚目では完全にブリットポップ系バンドに変貌。ところが最後の5枚目は急に打ち込みになったりしてさ(笑)。これはオリジナル5枚の後の最終6枚目ベスト盤(2枚組)なんだけど、通して聴くとやっぱりサウンドの傾向が散漫すぎてバラバラ(笑)。このカオスが「Confusion will be my epitaph(混迷こそ我が墓標)」を座右の銘としている僕にとっては逆にいいです。

 

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last update 2002.4.13