「20世紀少年<第2章> 最後の希望」

「20世紀少年<第2章> 最後の希望」映画チラシ■作品基礎データ
「20世紀少年<第2章> 最後の希望」
2009年 日本映画
監督:堤幸彦
原作:浦沢直樹[「20世紀少年」小学館ビッグスピリッツコミックス刊]
脚本:長崎尚志 渡辺雄介
出演:平 愛梨

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“血の大みそか”から15年が経った西暦2015年。
歴史では、2000年の巨大ロボットによる人類滅亡計画は、
悪魔のテロリスト・ケンヂとその仲間が行ったものとされ、
それを阻止した“ともだち”は世界の救世主と崇められていた。
高校生になったケンヂの姪カンナは、
そんな“ともだち”中心の国家に反抗しているが、
真相に近づくため、わざと問題児とみなされ、
洗脳施設である「ともだちランド」での研修を命じられる。
そこでカンナは次第に“ともだち”の狙いに、その正体にと近づいていく。
一方、“血の大みそか”以来散り散りになっている秘密基地のメンバーたちは、
それぞれ秘かに戦いを続けていた。
そんな中、モンちゃんは「しんよげんの書」を発見。
「しんよげんの書」に書かれた<救世主>とは誰なのか……? そして、世界は……?

浦沢直樹による累計発行部数2500万部を超える国民的コミックの人気は、
日本に留まることなく世界12カ国で翻訳出版され、
中でもフランスでは権威あるアングレーム国際漫画祭・最優秀長編賞を受賞している。
そのフランス・パリでは、
第1章日本公開に先駆け「20世紀少年」ワールドプレミアが開催され、
劇場の外までキャンセル待ちの人々があふれるほどの大盛況となった。
また、世界各国の配給会社からは海外配給のオファーが殺到するなど、
まさに、全世界が待ち望んだ伝説のコミックは、
2009年1月、第2章となってスクリーンに降臨する……。

「20世紀少年<第2章> 最後の希望」試写でみています。
長大な原作を破綻なく一本の映画に、いや、三本の映画にする。
これはその第2章。
真ん中と言うのは、演出しにくいでしょうねぇ。

主人公がケンジから娘のカンナに移って戦いが続く。
まるでスターウォーズやんか。
トモダチの正体は誰か?が、今度も謎の中心なのだけど、
それって重要な事なのでしょうか?
私自身は、ごく普通のクラスメートが新興宗教の教祖になって、
日本の支配者にどうやってなっていったか、の方が興味深い謎です。
地下鉄テロを起こした某教団がトモダチのモデルである事は明白で、
だから原作者も監督も新興宗教が日本では過激派より説得力のある
悪玉になりうるのだと言う前提で設定を作ってます。

トモダチが宗教団体から政治政党に変貌するのは、
ゲンジらテロリストと戦ったから、という筋書きになってますが、
ケンジたちがあまりに非力で、普通の市民過ぎて無理があると思うのだけど。
彼らが財閥とか軍事産業のオーナーとか言う設定だったら
(それはそれで陳腐だけど)
「アイアンマン」位の説得力はあったかも、です。

しかし、原作ファンにとっては、
あの作品が骨格を損なわず映像化されるということに魅力があるのだろうと
邪推しています。

第2章については、
第1章のエンディングについていた予告とカンナの印象が結構違っていて、
予告の方がテロリストっぽく。
第2章で普通の高校に通っているのを見て、かくっときました。
ここから後ろはかなりネタバレですので改行しときます。




ユースケ・サンタマリアの演ずるサダキヨは、
つまりトモダチのフェイクなのだけど、
なんだかストーリー的に判りにくい人ですね。
小池栄子たちと対立しているところを見ると、
別にトモダチの手下というわけでもないようだし。
私の理解力が低いせいだけど、
結局彼はトモダチとカンナの合間を埋める人物としては
中途半端な印象です。

トモダチランドというのは、まあ、面白いですが、
そのドリームステージというのが、分かるようで分からない。
七十年代の街を見せる事がどうして洗脳に繋がるのか?
クレヨン新ちゃんの「大人帝国の逆襲」に出てくる
大人を幼児に逆行させてしまう七十年代の町なんかを見ていないと、
あれの意味するところは観客に伝わりにくいと思うのだけど。

そのバーチャルな街でカンナが、トモダチの正体を暴くために
走り回るというのは
かなり無理無理な話です。
トモダチ側が、カンナの正体を知っていて、
トモダチの正体を見せた上で彼女を取り込むという前提でないと、
あの展開はありえないと思うのだけどな。

カンナのクラスメートの小泉響子が面白いです。
彼女は本来本筋に係わり合いのない通行人のはずなのに、
トモダチランドからドリームステージまで付き合っている。
泣いて騒いで逃げ回っているのだけど、
結構ドラマに貢献してます。
カンナ本人は確信犯で、トモダチランドに潜入しても
感情レベルでの危機感が出てこないのですよね。

クライマックスの教会ですけどね。
原作とは意図的にラストを変えようとしている、というのは
即ち誰が誰を暗殺しようとするかを変えてるってことでしょうか。
二転三転するのが、ちとしつこすぎてうざいですね。
そこでもたつく内に、トモダチの復活というオチが先に読めてしまうので、
あそこは一気に駆け抜けるべきでした。

第三部は「そして人類は二度滅んだ」っていう
小松左京の角川映画「復活の日」のフィナーレみたいな
感じになるんでしょうか?
ケンジは鼻歌歌ってる場合じゃないでしょう。
君の不在で娘は勿論、仲間皆えらい目にあってるんだから。
きっちりトリを勤めていただかないと。

原作については「20世紀少年<第1章> 終わりのはじまり」できっちりデータを
載せていますのでクリックして下さい。

豊川悦司&常盤貴子のインタビューからメイキングに関する部分を採録します。

Q:すでにキャスト陣の撮影に関しては、第3章も含めてすべて終了しているそうですが、
率直なお気持ちから聞かせてください。

豊川:
本当に大変な撮影だったんで、今は終わったと改めて実感していますね。
撮影が始まったのが2008年の1月くらいで、約1年間参加していましたから。

常盤:
わたしは、本当に終わったのか? っていう感じもありますけどね。
終わったといっても、
また数週間後には呼び出されるんじゃないかって疑いは晴れていません(笑)。

Q:非常にスケールの大きな作品ですが、
キャストとして舞台裏に驚くこともあったのではないでしょうか?

豊川:
やっぱりモブシーン(群衆シーン)の迫力は現場にいても実感しましたね。
ネットを使って何千人単位のエキストラの方々に集まっていただいて、
確かに大変な撮影なんですけど、その様子はつい客観的に「やっぱりスゴイことなんだ」
って思うほどでした。

常盤:
それにセットが本当にスゴイですね。
どれも本物みたいですし、それが次々と建っていくのでさらにビックリしていました。
演じる側もロケ撮影をしている感覚でしたね。

Q:前作から15年後の世界を描いた第2章。
お二人もいきなり15歳、年を取ることになったわけですが。

豊川:
キャラクターの年齢というのはあまり意識はしなかったですね。
もちろん外見を変身させるのは大変で、
今回はメークの時間も普段の2、3倍はかかりました。
最後の方になって、やっとメークされるのを楽しめるようになりました。

常盤:
メークさんも腕を上げてきて、仕上げるのがどんどん早くなっていました(笑)。

豊川: 今回はキャスト全員かなり凝ったメークをしているので逆に、
一人だけメークしています感はないかもしれないですね。

Q:メークなどの準備が長い分、
撮影本番まで気持ちをキープするのが難しくなりませんか?

豊川:
いや、逆にその時間があるからこそ、
日常の自分から映画の世界へと気持ちを自然にシフトできました。
特に今回のような作品の場合は、
世界観にどっぷり浸からないとキャラクターに入り込めないので。

Q:常盤さんはカンナ(平愛梨)のおばさん役ということで、
映画の中では見事な変身ぶりでした。

常盤:
やっぱり衣装にはこだわりましたね。
ちょっとした微妙なラインで、ガラっと印象が変わるんですよ。
若く見えたり、老けて見えたり。
衣装合わせのときはスタイリストさんと一緒に
「この服装だとまだ若く見えちゃいますね」「あっ、わたしやっぱり若く見えちゃうー?」
みたいなやり取りをしていました(笑)。

Q:お二人が演じたオッチョ、そしてユキジの魅力を教えてください。

豊川:
オッチョは非常に映画的なキャラクターですよね。
ある意味、影がある孤高のヒーローだと思うし、そこはやっぱり演じがいがあります。
演じる上ではちょっとした間(ま)を大切にするよう心掛けました。

常盤:
やっぱりユキジって母性なんですよ。
ケンヂたち原っぱメンバーに対してもそうだし、
“血の大みそか”以降はケンヂが託したカンナを自分で育て上げなくてはいけない。
自分の子どもではないですから、大変だと思うけど、
それをやり抜く強さを持っている女性ですね。
もちろんユキジもカンナを心のよりどころにしている部分はあると思います。

Q:第2章に関しては、オッチョの役割が非常に大きく、
豊川さん自身もアクションシーンがかなり多いですね。

豊川:
アクションが得意とはいわないですけど、嫌いじゃないですね。
日常では絶対に経験できないことだから芝居とはいえ楽しいんですよ。
あっ、でも楽しいのは体が元気なうちだけかな。
撮影が深夜2時、3時になると楽しいものも楽しくなくなりますよ(笑)。

Q:お二人とも堤幸彦監督と初めてお仕事されたわけですが、
ズバリどんな監督さんでしょうか。

豊川:
すごくクレバーな印象がありましたね。
すべてを計算し尽くした上で、現場ではアドリブ的な要素も盛り込んでくる。
それも計算あってのことなんでしょうけど。
それに俳優陣をすごく気遣ってくれる監督さんですね。
とにかく「20世紀少年」の映像化は堤監督でなければ成立しなかったと思います。

常盤:
完全なビジョンがある方なので、現場で迷っている姿を見たことないんですよ。
スタッフさんにも監督の考えがしっかり伝わっているので、
撮影中に何かが滞るってこともほとんどありませんでした。

豊川: 確かに監督に迷いがないんで、演じやすい現場でしたね。

常盤:
それにすっごく面白いんですよ、堤監督は。笑いのセンスがあるというか。
そんなことを監督は褒めてほしくないかもしれないですけどね(笑)。

Q:常盤さんは2008年8月、パリで行われた『20世紀少年』の
ワールドプレミアに参加されましたが、現地はどんな雰囲気でしたか?

常盤:
フランス人はオタクが多いって聞いていたんですが、実際そうでしたね。
パリの街を歩いていても、わたしが日本人だっていうだけで
たくさんの人に声をかけられました。
「セーラームーンのうさぎちゃん知ってる?」って尋ねられたり、
アニメのキャラクターを手にして「これ僕が描いたんだよ!」って
自慢してきたりする方もいましたよ。
もちろん「20世紀少年」に対する関心もすごく高くて、盛り上がっていました。
本当に熱狂的に迎えていただき、うれしかったです。

Q:お二人にとって、浦沢直樹さんの原作「20世紀少年」の魅力は
どんなところにありますか?

豊川:
伏線の張り方がすごいし、謎解きのタイミングも絶妙ですよね。
本当に面白い。やっぱり浦沢さんは「20世紀少年」に限らず、
才能あふれるストーリーテラーだと思いますね。

常盤:
読み始めると、ほかのことが考えられなくなるくらい
その世界観で頭がいっぱいになっちゃうんですよね。
「20世紀少年」もそうだし、わたしは「MONSTER」にもハマりました。
とにかく早く次を読ませてくださいって感じです!

オーディションでカンナ役を掴んだ
平 愛梨のインタビューからメイキングに関する部分を採録します。

――『20世紀少年』のカンナ役は、
3000人ものオーディションの中から決まったと言われていますが、
結果を待っている間はどんな心境でしたか?

平愛梨(以下、平): オーディションの最終審査を受けてから、
1週間ほど経っても何の連絡も来ない状況で、
マネージャーさんから、「今後の方向性を考えたいから事務所に来てほしい」と
言われました。「今後の方向性」と言われたので、カンナ役は落ちたんだと思いました。
私は『20世紀少年』のオーディションがダメだったら、
本当にこの世界を辞めようと考えていたので、
事務所に向かうときは「今日は辞めにいこう」と決意していました。

――それで合格通知はどのように来ましたか?
平: 事務所に着いたら大勢の人がいて、メイキングビデオが回っていました。
そこに1枚の封筒が置いてあって、
その中にオーディションの合否が書かれているとのことでした。
スタッフさんからは「もし不合格通知の場合はこの映像は使わない」と言われてましたが、
実際はどこかで流されて、私は悲しい辞め方をしていくんだなって考えながら、
カメラにコメントをしました。
 それで封筒の中を見たら、「あなたはカンナ役に合格しました」という
趣旨のコメントが書いてありました。もう本当に辞めようと思って事務所に行ったから、
「合格」って書いてあったことが信じられなかったです。その場で大泣きしましたね。

―― 一部報道でも“引退覚悟で臨んだ”とありましたが、
本当に辞める覚悟だったんですね。
平: 本当でしたね。14歳で東京に出てきて、もう23歳になる手前でした。
女優としては、たくさんのオーディションを受けていましたが、
年に1回ドラマや映画に出るか出ないかのペースだったので、本当に悩んでいました。
事務所に呼ばれたときも、母には「辞めてくるね」って言って玄関を出ました。
だから、合格が決まって、泣きながら母に電話したときも、
母は辞めて泣いているんだと勘違いして、
「泣かないで、ちゃんと帰ってきなさい」って言ってました(笑)。
家に帰って、ちゃんと報告したらすごく喜んでくれました。

――そうそうたるメンバーの中で、メインの役割を果たすわけですが、
撮影が始まるまでは不安でしたか?
平: 合格通知が来てから撮影に入る前までは、
大勢の大先輩の俳優さんと共演することと、
カンナという大役を務められるのかという不安がずっとありました。
カンナの姿や形、キャラクターは分かっても、
セリフの言い回しをどうすればいいのかをつかめなくて戸惑いました。
でも、クランクインを迎えて、監督やいろんな俳優さんたちがアドバイスをくださって、
教えてくれるので、徐々に不安が楽しさに変わっていきました。

――堤幸彦監督の印象はどうでしょうか?
平: 私が当初思っていた印象は、“細かく演技の指示をする監督”のイメージでした。
なので、カンナ役が決まった直後に、監督から話があると言われたときは、
役作りのことや私の考えをいろいろ聞かれるのだと思って緊張していました。
ですが、監督は「あまりむずかしいことをやろうとせずに、自然にそのままやって」って
言ってくださいました。
実際に現場でも、自由に演技をさせてもらって、監督が何か思いついたら、
その都度アレンジをして撮影を進めていった感じです。

――第2章の撮影で一番苦労した点はどこですか?
平: タイマフィアと中国マフィアの喧嘩を止めに入る銃撃シーンですね。
銃声や目の前で格闘しているのが怖くて、ビクビクしていたんですけど、
アクション監督から1発勝負の撮影だと言われ、
怖がる素振りを見せないように必死で頑張りました。

――撮影期間中に仕事とプライベートのオン・オフはすぐ切り替えられましたか?
平: 今回は、普段からカンナにならないと、この役はやりきれないと思っていたので、
オン・オフの切り替えはあまり考えませんでした。
そのうち素の状態でもカンナでいるような気持ちになって、撮影をしていた感覚です。
映画の撮影があった…

以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『20世紀少年<第2章> 最後の希望』の頁をご覧下さい。



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