「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」
■作品基礎データ 「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」 2011年 韓国映画 製作総指揮:ジョン・ウー 監督・脚本:ソン・ヘソン 出演:チュ・ジンモ |
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数年前、北朝鮮からの脱出を志したことにより、
生き別れになってしまった仲のよい兄弟がいた。
その後、脱北に成功した兄のヒョク(チュ・ジンモ)は、
コリアン・マフィアの世界に入り、
同じく北朝鮮出身の元特殊部隊員のヨンチュン(ソン・スンホン)とともに、
釜山を拠点にする武器密輸組織を支える大物として暗躍していた。
しかし、巨万の富と権力を手にしたヒョクでも、
毎晩夢にうなされるほど気がかりなものがあった。
それは脱北に失敗し、行方不明になっていた弟・チョル(キム・ガンウ)の存在だ。
アジア各国のブローカーを通じて、チョルの消息を探していたヒョクのもとに、
父親のように世話をしてくれるパク警部(イ・ギョンヨン)から
「弟が見つかった」という連絡が入る。
収容所で母を失った彼はその後、脱北し、タイからミャンマー、モンゴルを経て、
韓国に入国したところを発見されたのだ。
その後、ヒョクはチョルと感動の再会を果たすものの、
家族を裏切った兄に対し、
殺意にも似た深い憎しみを持っていた弟の姿を目のあたりにする。
そして、ヒョクは組織を離れることを決心するのだった。
ヒョクの最後の仕事となる、
タイでの大規模な取引。組織のボスであるチョン社長(キム・ヘゴン)に頼まれ、
彼はチョン社長の甥で気弱な性格のテミン(チョ・ハンソン)を同行させることになった。
だが、日頃からヒョクに嫉妬心を抱いていたテミンの企てた策略にハマり、
取引は失敗。
そのまま、ヒョクだけが地元警察に逮捕されてしまう。
一方、ヒョク逮捕のニュースを知ったヨンチュンは、
単独でタイ・マフィア相手にヒョクの敵討ちを行う。
だが、右脚に重傷を負うばかりでなく、
テミンの手により組織を追われてしまうのだった。
それから3年…。
今やロシアン・マフィアとの取引により、
勢力を拡大した組織を支えているのはテミンだった。
冷酷無比な性格が露わになった彼に対し、
伯父のチョン社長でさえも逆らうことができなくなっている。
そして、兄を自分の手で逮捕するという想いを胸に、
韓国警察に所属する刑事になったチョルは、
1年間テミンの動きを追っていた。
一方、タイの刑務所を出所し、
釜山に戻ってきたヒョクはヨンチュンと再会を果たす。
だが、ヨンチュンは右脚を引きずりながら、
組織が経営する駐車場の洗車係として働くという以前とは変わり果てた姿になっていた。
この3年間、
ヒョクが戻ってくることを待ちわびていたヨンチュンは、
テミンとロシアン・マフィアとの取引現場を襲撃する計画を持ちかける。
自分たちを裏切ったテミンに復讐することで、
失われた誇りを取り戻そうとするヨンチュン。
そんな彼の言葉に戸惑いながらも、
今度こそ愛する弟との絆を取り戻そうと誓うヒョク。
テミンの捜査班から外され、単独捜査を始めたチョル。
自らの野望のため、
行く手を阻もうとするヨンチュンやチョルの命を虎視眈々と狙うテミン。
4人の男、それぞれ熱い想いが、魂をも揺らすクライマックスへと向かっていく…。
「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」試写会で見ました。
ジョン・ウーを一躍、スター監督に押し上げた傑作『男たちの挽歌』
その韓国リメイク版が『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』です。
ヤクザの兄貴ヒョクと警察の弟チョルの任侠アクションです。
ジョン・ウーが制作総指揮、なぜかケミストリーが主題歌を唄っています。
痛そうなガンファイトがウリで、男の凄まじい情念がぶつかるところは、
いつものジョン・ウー節。
出だし、タイでロシア・マフィアが出て来て、
間口が広い分、誰と誰の何の話か掴みずらかったのですが、
弟が警察学校に入る辺りから絶好調になって来ます。
兄弟が脱北者と言う設定はあざといですが、
人には言えない苦労がにじみ出て
中盤から試写会場でも啜り泣く声が。
あるのではないかと疑っていた
脱北者への南の人々の偏見と差別は悲しいかな実在する。
“脱北”がはい上がりたければ、人並みになりたければ、
ヤクザになるか警官になるしかない、
と言うのが、皮肉にもオリジナル版より説得力があり、
そこが悲しかったです。
そして終盤、
「一緒に帰ろう」と弟チョルが手にした拳銃でした最後の選択に
ただ涙するばかりです。
ただ兄弟のぶつかり合いに比べて、
あと二人の男テミンとヨンチュンの闘う動機付けが弱く、
その点が欠点と言えなくもないです。
1986年、たった1本の香港映画が全世界を震撼させた―
―ジョン・ウー監督作『男たちの挽歌』。
“香港ノワール”と呼ばれた、
これまで見たことのないバイオレンス・アクションと、
個性豊かなキャラクターによるエモーショナルなドラマの融合は、
これまでの香港映画が持っていたイメージを一気に覆した。
そして、映画ファンのみならず、
クエンティン・タランティーノをはじめ、
未来のクリエイターたちにも多大な影響を与えることになった。
そんな唯一無二の名作が、四半世紀の時を経て、よみがえる。
世界初となる公式リメイクの枠を超えた、
“リウェイク=再覚醒”作品として!!
ジョン・ウー製作総指揮のもと、韓国映画界を代表する4大スター夢の競演!
『レッドクリフ』2部作のメガヒットも記憶に新しい
ジョン・ウーの製作総指揮のもと、
監督・脚本を務めたのは、『力道山』『私たちの幸せな時間』の
実力派ソン・ヘソン。
これまでの作品でも、
悲劇的な人間関係の中で生まれる絆を描いてきた彼だが、
今回は香港から韓国へ、
マフィア世界を舞台にしたオリジナルをベースに、
スタイリッシュなアクションとともに数々の名シーンを再現。
さらに、脱北者の兄弟に起こった悲劇をテーマに、
現代人が忘れかけた“兄弟愛”と“忠誠心”を色濃く描くことによって、
より熱い男のドラマを展開させている。
そして、オリジナルではチョウ・ユンファが演じていたマーク役にあたる、
カリスマ的な役・ヨンチュンを演じるのは、
『ゴースト もういちど抱きしめたい』で、
松嶋菜々子とW主演を果たしたソン・スンホン。
これまで繊細なイメージが強かった彼が、
今回トレンチコート姿で二挺拳銃をブッ放す、
ワイルド&クールな新たな魅力を披露している。
また、『霜花店~運命、その愛~』のチュ・ジンモ、
『連理の枝』のチョ・ハンソン、
『シルミド/SILMIDO』のキム・ガンウといった、
韓国映画界を代表する男優たちが夢の競演を果たしている。
韓国・釜山のほか、タイなどで、長期ロケーションを敢行した本作で、
主題歌「a better tomorrow」を担当したのは、結成10周年を迎えたCHEMISTRY。
「オリジナル版で、私が兄弟愛をうまく扱えなかったことが悔やまれる」
オリジナル版の監督を務めたジョン・ウーは、今回、製作総指揮に名を連ねる
「『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』は、とても情緒的だ。
オリジナル版『男たちの挽歌』は、人の真の感情──兄弟愛や友情、
兄弟と友人のための犠牲精神といったものをテーマにしている。
ソン・ヘソン監督のシナリオには、
そのような兄弟愛と友愛などの感情がまるごと含まれており、その中に新しさもあった」
86年のオリジナル版「男たちの挽歌」を監督し、
今回は製作総指揮として名を連ねるジョン・ウーは、
香港ノワールの金字塔として輝く同作のリメイクにゴーサインを出した理由をこう語った。
“単なるアクション映画”としてしか認識されていなかった数々の国からのオファーを
蹴り続け、シリーズ第1作が登場して以来、実に24年ぶりの初リメイクである。
リメイクにあたっては、「ヘソン監督のスタイルを尊重してあげたかった」という。
そして、「(『男たちの挽歌』が)監督独自の創作物として誕生することを願ったし、
たとえ原作があっても、新しい作品として生まれ変わることを期待したから」
という思惑はズバリと当たる。
ウーは、「私も初めてこの映画を観たとき、感動して涙を流した。
それもオリジナルの『男たちの挽歌』を忘れるほどに」と驚きを隠さない。
「『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』が、
映画の中心に兄弟愛を据えたことに驚いた。
主人公兄弟が脱北者であるという設定にもびっくりしたね。
オリジナル版を撮ったときに、
私が兄弟愛をうまく扱えなかったことが悔やまれるよ(笑)。
その私ができなかったことを、ヘソン監督は非常にうまくやってくれたと思う。
過去には(ガス・バン・サント監督の)『サイコ』のように、
場面のひとつひとつをヒッチコックのオリジナル作そのままに撮ったものもあるけれど、
今回の作品はオリジナル版のエッセンスだけを利用して、
独創的なスタイルで、ヘソン監督が持つ人生観と感情まで表現した作品だ。
とても成功していると思うね」
オリジナル版でチョウ・ユンファが演じた役に
今回扮したのはソン・スンホン
オリジナル版「男たちの挽歌」で監督のジョン・ウーとともに輝きを放ち、
一気にスターダムへと駆け上がったのは、チョウ・ユンファだった。
そのユンファが演じた義兄弟マークに当たるヨンチュンに扮したのは、
本国のみならず、日本でも高い人気を誇るソン・スンホン
(「氷雨」「ゴースト もういちど抱きしめたい」)だ。
彼の姿は、原作者の目にはどう映ったのか?
「チョウ・ユンファよりもソン・スンホンの方が、
少し幼めに表現されたんじゃないかな。
オリジナル版でのユンファは非常に男臭く、
ヒロイックなイメージが強烈だったように思うね。
そうした点はもちろん踏襲されていると思ったが、
スンホンはもう少し現代的で、はつらつとしたイメージを受けた。
大胆でエネルギッシュ、近ごろの若者たちの姿だ。
今を生きる人の目で見れば、
きっと“ヨンチュン”の方がより現実的なキャラクターに見えるだろうね」
オリジナル版の監督、ジョン・ウー。
彼は「足りない部分はまったくない」と、
「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」に太鼓判を押した。
武器密輸組織の大物であり、過去に傷を持つ男“ヒョク”を演じた
チュ・ジンモにインタビュー。撮影秘話や、オリジナル要素への見解を聞いた。
――今回、ジョン・ウー監督作品「男たちの挽歌」のリメイク
「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」に挑まれたわけですが、
名作をリメイクする事で意識した事はありますか?
チュ・ジンモ:オリジナルの「男たちの晩歌」は本当に素晴らしい作品だと思います。
ですので、私達はリメイクが決まった瞬間に、
その素晴らしい作品を汚すことだけは無いようにしようとまず思いました。
そして、オリジナルには無い「兄弟愛」と「義兄弟」という要素を入れて、
オリジナリティを持たせ、新たな作品を作り上げようと努力しました。
――「男たちの挽歌」には恋愛の要素が一切ないですが、
男性ばかりの撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
「今回の撮影で一番残念だったのは、女優さんがいなかったことです(笑)。
男だけだと、やっぱり和気あいあいという雰囲気にはならないですね。
ただ、男同士だと何か伝えたい時に、はっきりと正直に言い合えるので、
気を遣わなくていいのが楽でした」
――出演者はみな、ジンモさんも含めて目覚ましい活躍をされていますが、
共演者の印象は?
「全員、個性がはっきりしている俳優たちでした。
『あいつはあまり性格がよくないかも』なんて噂を耳にすることもあったのですが(笑)、
いざ接してみたら、みんな全然そんなことはなくて、
一緒にお酒を飲んだりするうちに、心を開いて付き合える仲間になれました」
――本作は、オリジナルに忠実にリメイクされていますが、
韓国映画としての魅力も大きいですよね。
「僕は中学生ぐらいの頃にオリジナルを見て、憧れを抱いたのを覚えています。
今回、ソン・ヘソン監督が韓国でリメイクするにあたって、
南北朝鮮の問題を取り上げ、人間の感情の要素を大きく扱うことで、
観客の共感を得られるようにしました」
――私は個人的に、韓国は世界の中でも特に家族愛を大切にする国民性
があると思っていて、だからこそ、この「兄弟愛」というテーマが
広く支持されたのでは無いかと感じました。
チュ・ジンモ:そうですね。おっしゃる通り、
韓国はとても家族愛を大切にする文化があります。
しかし、最近では韓国でも核家族化が進んでいて、
家族がより細分化されている現状があるんですね。
そういった背景もあって、
より「兄弟愛」というテーマが受け入れられたのでは無いかと思います。
この映画は、最初から「家族愛」をテーマにしているわけでは無いのですが、
結果的に強く家族愛を感じられる作品に仕上がったと思っています。
また、本当の兄弟ももちろん、実際に血はつながっていないけれど、
本当の兄弟を越えた“義兄弟”という関係も、
この映画を語る上で欠かす事の出来ない存在です。
――確かに、女性キャラクターの登場もほとんど無く、
男同士の強い絆が感じられる作品でした。
チュ・ジンモさんは男同士の絆について、特に感じる事はありますか?
チュ・ジンモ:男同士の絆というのは、一度結ばれると一生途切れない物です。
しかし、女性と男性の絆というのは“愛”という言葉で表現されて、
永遠とは言い切れないですよね(笑)。
そういった部分が男女の差であると思いますし、興味深い部分だと感じています。
――その、固く結ばれた男同士の絆が特に印象的だったのが、食事のシーンです。
ヒョク(チュ・ジンモ)とヨンチュン(ソン・スンホン)、
ヒョクとチョル(キム・ガンウ)の食事のシーンが
2人とのそれぞれの関係を象徴している様に感じました。
チュ・ジンモ:今、食事のシーンの事を聞かれてとてもびっくりしています。
というのも、もともとそのシーンはシナリオに書かれていなかったものなんですね。
自分達で撮影を進めていく中で、
感情的なシーンをより拡大していこうという気持ちがあって、
ひとつの装置として、食事のシーンを入れ込みました。
これから観ていただく方にも注目していただきたいシーンです。
――また、「兄弟愛」と共にもう一つ大きなテーマである「脱北者」については、
どうお考えでしょうか?
チュ・ジンモ:脱北者というのは、
韓国の中でも難しい立場を強いられているのが事実です。
韓国人から見て、なかなか同じ韓国人という意識がなくて、
どうしても外国人として見られてしまうのが現状です。
今回の映画でも、そういったイメージをストレートに表現しています。
私が演じたヒョクというキャラクターを含め、
弟や仲間もとても苦労しているし、
最後に悪役のキャラクターが「お前達の国に帰れよ!」と怒鳴るシーンも、
その一面が現れていると思います。
同じ人間なのにそれぞれが置かれていた環境によって、
そういった立場になってしまう。
その心の痛みを、表情から感じ取っていただければと思っています。…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
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にて「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」の頁をご覧下さい。
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