「バイオハザード」映画製作裏話
![]() ★映画基礎データー★「バイオハザード」 2002年 監督・脚本: ポール・アンダーソン 原案: カプコン「バイオハザオード」 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ ミシェル・ロドリゲス |
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ある地下研究所でコンピューターの防御システムが作動し、500人以上の所員が死
亡。
古風な洋館で意識を取り戻したアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、特殊部隊
と共にコンピューターを停止させべく研究所内部へ向う。
彼らの行く手にはゾンビの大群が待ち構えていた。
日本が生んだ大ヒット同名人気ゲームシリーズを映画化したサバイバル・ホラーで
す。
巨大企業の地下研究所で開発されたウィルスに感染したゾンビたちと、
特殊部隊員たちの死闘をVFX技術を駆使して描いています。
『イベント・ホライゾン』の俊英ポール・アンダーソン監督は
ゲームの世界観と基本設定をもとに
ゲーム版とは異なるストーリーを作り
ゲームファンとゲームを知らない映画ファンの両方を楽しませるドラマ作りを心がけ
そうです。
『ジャンヌ・ダルク』のミラ・ジョヴォヴィッチがタフなヒロインを熱演し、
「トゥームレイダー」のアンジェリーナ・ジョリーの向こうを張って大活躍です。
「トゥームレイダー」が湯水のごとく製作費を費やしたことから比べると
こちらはプロデューサーが、しっかり損益分岐点を計算し、むらなく投資し、
確実に回収するといった製作方法をとっています。
ドイツ人プロデューサーのベルント・アイヒンガーは良い仕事をしています。
(悪口ではない)
「トゥームレイダー」の成功がこの作品の企画実現の原動力になったことは間違いあ
りません。
「トゥームレイダー」成功の公式を精緻に分析し、
おいしいところはすべていただいています。
わたしはゲームファンではないので、細かいことは知らないのですが、
ゲームの一巻目に出てくる古い洋館と二巻目三巻目に登場するラクーンシティの
背後にあって直接登場しないアンブレラ社のヘイブ(ハチの巣)型の地底研究所が
、映画の主な舞台となります。ゲームのいわば前日譚です。
地底研究所で開発中の細菌兵器がある事件によって解放され、
ヘイブ全体が生物汚染(バイオハザード)を起こし、
渦中に飛び込んだ特殊部隊の運命と事件の真相を追いかけるストーリーです。
前日譚というアイディアそのものは、
特に独創的というほどのものではありませんが、
味方をオリジナルキャストで、モンスターたちをゲームの人気キャラクターで
埋めるという作戦は、なかなかに頭のいい方法だと思います。
ゲームのキャラクターを生身の人間が演ずれば、
誰が何をやっても文句を言うやつがいるのでしょうし、
制約ごとを律儀に守って窮屈に脚本を書いてしまっては
監督にも演出のしようがありませんから。
元リック・ベッソン夫人でもあるミラ・ジョヴォヴィッチは、
「フィフスエレメント」『ジャンヌ・ダルク』でいただくだけいただいたベッソン監督から、
しぼり取れるところはもうないと見限って離婚すると、
”演技派”を目指して「ミリオンダラーホテル」に出るも、
興行成績も地味なら彼女の評価も地味に終わり、
客が来てこそ映画と腹をくくったのか、アンジェリーナにできて
自分に出来ないことは無いとばかりにスタントマンなしで、
立ち回りしてます。
捨て身といいますか、売れるためなら手段を選ばずといいますか、
そんなクールで、タフで冷徹な女性を男たちは畏怖をこめて「女優」と呼びます。
キャストも「ガールファイト」のミシェル・ロドリゲス以外には、
ほとんど知らない連中だったし、当たれば成功はミラの独り占めです。
でもこれは悪口ではないんです。
この人くらい何をやりたいか、求めるものは何なのか、
はっきりしている人は日本の女のタレントには絶対にいません。
いっそ痛快といというものです。
一巻目のゲームの発表は96年のことだそうですが、
当時でもすでに「ゾンビは古いだろう」、という意見もあったそうです。
映画的な演出と制約の多いゲーム展開でゲームおたくの心をつかみ、
世界で2,000万本販売を超える超ヒットゲームとなったそうですが、
やっぱり映画でも、ネックとなっているのは、
ゾンビをどう見せるか、の部分ですね。
専門の振付師まで動員して間違ってもコメディーに見えないように暴れさせたそうで
す。
それはかなり成功していると思いますが、
正直、ゾンビが登場する前のところまでの方が緊張度の高いホラーとなっています。
掲示板の書き込みなどを見ますと、
「音楽が騒々しすぎで、怖さをそいでいる」という意見がありました。
痛いところを突いています。
アクションのテンポの良さを強調したければ、
あのビートの効いた音楽は的を得ているのですが、
生理的に恐怖にひたるゆとりがないのも事実なのです。
映画のラストの決着のつけ方については、
ホラー映画の定番通りと言えなくもないのですが、
賛否が分かれそうです。
ねたばれ改行しておきます。
一部に言われるような
続編つくりを当て込んでのオチではないと思います。
「ここより始まる」ということなのですが、
世界がかっちり内側にとじ込んでいく、完成度は高いのですが、
カタルシスの感じれるようなハッピーエンドではありませんでした。
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