「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月」DVD脚本レビュー
★映画基礎データー★「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月」 2004年 アメリカ映画 監督 ビーバン・キドロン 原作 ヘレン・フィールディング 脚本 ヘレン・フィールディング アンドリュー・デイヴィス リチャード・カーティス アダム・ブルックス 出演 レニー・ゼルウィガー ヒュー・グラント コリン・ファース |
『 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 』は
英国の女性作家ヘレン・フィールディング著の大ヒット小説の映画化です。
主役のブリジット・ジョーンズにふたたびレニー・ゼルウィガーが配役される
(『シカゴ (2002) 』『コールド マウンテン (2003)』等)のは当然ですが、
前作でも共演の男性二人コリン・ファースとヒュー・グラントは、
いずれも出演は「台本の出来次第」としており、
とりわけ出演交渉ではコリン・ファースが難色を示していたといいます。
プロデューサーたちは原作のヘレン・フィールディングの小説に加えて
『 ミスター・ビーン 』のTVシリーズや同映画で手腕を発揮している
アンドリュー・デイヴィスと
リチャード・カーティスを脚色に参加を仰ぎ、この難局を乗り切っています。
マーク・ダーシー役はコリン・ファース
(『イングリッシュ・ペイシェント (1996)
』『恋におちたシェイクスピア (1998)』
『ラブ・アクチュアリー (2003)』等)が降りてしまった場合、
『オーシャンズ11 (2001) 』のジョージ・クルーニーやジョン・トラヴォルタも
検討されていたとも噂されます。
もっともジョージ・クルーニーはレニー・ゼルウィガーとお熱い噂があった
相手ですから、眉に唾して聞くべき話ですけど。
ちなみにレニー・ゼルウィガーはジム・キャリー『ブルース・オールマイティ (2003)
』
『エターナル・サンシャイン (2004)』等)と一年間の婚約期間後、
破談になっています。
ダニエル・クリーヴァー役も結局ヒュー・グラント
(『トゥー・ウィークス・ノーティス (2002)
』『ラブ・アクチュアリー (2003)』等)
に落ち着いています。
もともとヘレン・フィールディング原作のパート2には
ダニエルは殆ど出てこないようですが、ヒューの意向に沿うよう
リチャード・カーティスが大分内容を変えてダニエルの出番を増やして脚本を
書いたようです。
ブリジット(レニー・ゼルウィガー)の
母親は相変わらず形容しがたい客を招いてパーティを開き、
TVリポーターの仕事ではスカイダイビングをやらされて、
動物の糞に落下したりの毎日だが、
今の彼女には世界で最も魅力的な弁護士の恋人、
マーク・ダーシー(コリン・ファース)がいるのだ!ブリジットは幸せの絶頂にいた。
唯一気に障ることがあるとすれば、
あのサイテー男のダニエル・クリーバー(ヒュー・グラント)が
旅行番組の案内役としてけっこう人気を博していることぐらいだった。
マークから約束のディナーに遅れると連絡が入った夜、
ブリジットは自分が弁護士協議会の晩餐会に誘われていないことを知る。
さらに追い討ちをかけるように、若くて美人で美脚の令嬢、
レベッカ(ジャシンダ・バレット)がマークのアパートに入って行くのを見たという話まで
耳にする。
結局晩餐会の件は、きっと行きたがらないだろうというマークの気遣いだった。
あらためて「一緒に行ってくれる?」と誘う彼の優しさに、ますます夢中になるブリジット。
しかし、いくら単なるアシスタントだと説明されても、
レベッカの存在だけはどうしても引っかかっていた。
一方、TV局ではダニエルが思わせぶりに言い寄り、
セックス・セラピーのおかげで今では別人になったなどと言いつつ、
彼女をディナーに誘うありさま。
しかし、そんなことよりブリジットは晩餐会のことで頭がいっぱい。
ラッキー・アイテムのドレスを借り、
大きすぎる希望を抱いて、意気揚々と会場に向かうのだった。
ところがブリジットは、時間には遅れる、メイクはめちゃくちゃ、
上品な会話にはついていけない。
しかもそこには例のレベッカもいて、マークと楽しげに談笑している。
「席上でプロポーズされるかも」と勝手に盛り上がっていたブリジットは、
もっと気を遣ってくれてもいいのにと、思わずマークに文句を言ってしまい、
喧嘩が昂じて絶好状態に。
五週間マークから連絡の無い日々が続いてすっかり絶望しきったブリジットは、
ダニエルと一緒にタイへグルメ番組の取材に出かける仕事を承諾してしまうが、
麻薬所持の現行犯でタイで逮捕されてしまうのだった。
レニー・ゼルウィガーは太目のブリジットにあわせて、「シカゴ」のショーガール
役で落とし、「コールド・マウンテン」でキープしていたスリムな体型を
6週間で9 kgも増やさなければならないこととなり、
毎日 20 個のドーナッツとピザとスパゲッティのどか食いでその目標をクリアしています。
『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001)』の第一作の出演料は
$3,750,000(約 4 億 5 千万円)で
『シカゴ (2002) 』では $10,000,000 (約
12 億円)。
それが今作品では$22.5 million ($1=¥
120 換算で 27 億円)で契約しています。
大変な出世ですが、身体を壊さなければ良いですね!
以前、メーリングリストでいち早く続編の原作を読んだどなたかが酷評していたので、
まったく期待せずに見ました。
前作が自分探しと理想の恋人を求める30代女性の心情をうまく切り取っていたのに
比べると、こちらは完全にラブコメで、内容的にははるかに単純なものとなっています。
ただ、一度は掴んだはずの恋人のこころが指の間からすり抜けていくような
もどかしさは、恋をした人なら誰でも経験した覚えがあるはずのことです。
さんざんHもした、けれどゴールインまでたどり着けない。
私の恋人はいったい何を考えてるのだろう?
ブリジットは前作以上にどたばたの限りを尽くしますが、
本当のところ、マークの方にも土俵際で腹をくくりきれないモラトリアムなところがありますね。
とうのたった独身男は、考えようによっては“負け犬”、“崖っぷち”の女性たちにとっては
どうにも歯の立たぬ相手になりうるようです。
ダニエルが再び姿を見せたり、ブリジットが外国で豚箱行きになったりで、
ようやくあわて始めますが、そういった物理的な障害が出てこなかったら、
この二人はいったいどうなっていたのでしょうね?
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