映画制作裏話「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
■作品基礎データ 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 2007年 アメリカ映画 監督:ウォン・カーウァイ 脚本:ローレンス・ブロック ウォン・カーウァイ 出演:ノラ・ジョーンズ |
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ニューヨーク州コニー・アイランド。
古くからある何の変哲も無いデリでジェレミー(ジュード・ロウ)
は働いている。
最近、ある女性(ノラ・ジョーンズ)が毎日必ずブルーベリーパイを買いに来る。
彼は密かにその女性に”ブルーベリー”と名付け、彼女の為にパイを残しておく。
ある日、ひょんなことから、お互い少しだけ過去を明かしあう。
そして、ジェレミーは彼女が要らなくなった鍵を預かることになる。
彼女は店に来なくなり、ある時、メンフィスから手紙が届く。
「あなたのブルーベリーパイが世界中で最高!」
ジェレミーはブルーベリーの居所を探し始める…。
2007年第60回カンヌ国際映画祭にてオープニングを飾った話題作です。
監督は、『恋する惑星』『2046』のウォン・カーウァイ。
前作『2046』で「時間」をテーマにした監督が、今回選んだテーマは「距離」。
独特のスタイリッシュな映像、夢うつつの雰囲気はそのままに、
アメリカを舞台に新たな愛の側面を描く。
失恋を乗り越える女性エリザベスを演じるのは、
グラミー賞8冠の栄光に輝くノラ・ジョーンズが映画デビューを果たしました。
恋人の心変わりで失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、
彼の家の向かいにあるカフェに出入りするようになる。
毎晩ブルーベリーパイを残しておいてくれるオーナーのジェレミーと話すことで、
自分を慰めようとするエリザベス。
2人の距離が縮まってきたように思えたある日、
エリザベスは突然ニューヨークから旅立つ。
そして、半年後、ジェレミーの元に1枚のハガキが届く。
「あなたのブルーベリーパイは世界一おいしい」。
ジェレミーはエリザベスを探し始めるのだが・・・。
エリザベスは失恋した自分を慰めてくれるジェレミーに好意を抱くが、
どこか距離を感じる。
ジェレミーとの新たな恋に踏み出せないエリザベスは、
新たな自分を探すため、旅に出る。
そして、愛に傷ついた人々と出会う。
旅先からジェレミーに手紙を書くことにより、
離れていても、エリザベスは彼への想いを醸成させていく。
ウォン・カーウァイはこのラヴストーリーを描くにあたって、
普通のラヴストーリーに見られるような、2人の人間が対峙する単純な構成ではなく
、逆に2人の間の物理的な距離を広げつつ、
美しい台詞で心の距離を丁寧に埋めていくという構成を選んでいる。
そして、ブルーベリーパイをモチーフに、
苦い失恋から出発した旅を、甘い恋の予感で締めくくる。
ジェレミー役に『コールド マウンテン』でアカデミー賞ノミネートのジュード・ロウ。
エリザベスが旅先で出会うアーニー役には『グッドナイト&グッドラック』で
アカデミーにノミネートされたデイヴィッド・ストラザーン。
妻に捨てられアルコール中毒になった男を圧倒的存在感で演じる。
その元妻役スー・リンに『ナイロビの蜂』でアカデミー賞受賞のレイチェル・ワイズ。
愛の呪縛から逃れられず苦しむ女性を演じる。
レスリー役に『クローサー』でアカデミー賞にノミネートされたナタリー・ポートマン。
父親の死に直面する強気なギャンブラーの葛藤を繊細に演じる。
撮影の為、監督はアメリカを3回横断したといいます。
そのロケハンの旅に同行したのが、
アカデミー賞ノミネートの撮影監督、ダリウス・コンジ。
ニューヨークの摩天楼と、雄大に広がるRoute66の風景を、
スコープサイズで映像として捉えた。
また、脚本がない独特の撮影方法で知られるカーウァイですが、
今回は英語のリアリティを追求するため、
MWA賞受賞の人気ミステリ作家ローレンス・ブロックが脚本に参加。
音楽は、数々の記憶に残る映画音楽を手がけてきた『パリ、テキサス』のライ・クーダー。
独特のスライディング・ギターで愛に揺れる女性の心情を浮き彫りにする。
また、主演のノラ・ジョーンズが新曲「ザ・ストーリー/The Story」を
書き下ろしています。
ウォン・カーウァイは本作について
「2人の人間を隔てる距離は見た目には僅かでも、
時として彼らの心はひどく離れている。
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』は、
その距離を様々な角度から描いている。
私はそうした隔絶感を象徴的に、またありのままに探求し、
それらを克服する道のりを描きたかった。」
と語っています。
ウォン・カーウァイ監督という人は、
ポートレートのような絵づくりの上手い監督さんですね。
しかし映画は脚本命だと信じて疑わない私には、
いまいちモノたんない作品が多いです。キムタクの出ていた奴とかさ。
ノラ・ジョーンズという人が歌手だというのはメイキングを見てはじめて知りました。
演技がうまいということはないのですが、
この作品の役柄については、相手役のジュード・ロウや、
競演のナタリー・ポートマンやレイチェル・ワイズなどより遙に魅力的です。
凄い事ですよね。考えてみると。
しかしながら、脚本の不備で、ロードムービー風恋愛映画でありながら、
旅に出る前と後で、ヒロインがどこが成長したのか見えないところがつまんない…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の頁をご覧下さい。
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