「僕と妻の1778の物語」
■作品基礎データ 「僕と妻の1778の物語」 2010年 日本映画 監督:星護 脚本:半澤律子 出演:草彅剛 竹内結子 |
mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!
SF作家・牧村朔太郎(草彅剛)は大好きなSFの執筆に空想を膨らませ、
妻・節子(竹内結子)と仲睦まじく過ごしていた。
ある日、節子は腹痛に襲われ妊娠かと思われたが、
朔太郎は実際は大腸がんに侵され余命1年であることを告げられる。
妻の力になろうとするが空回りしてしまう朔太郎。
しかし朔太郎は「笑うと免疫力が上がることがある」という医師の言葉から、
毎日1編ずつ妻のために短編小説を書くことを決意する。
SF作家である眉村卓と
2002年に大腸がんで死去した妻・悦子の間にあった夫婦愛の実話を基にした作品です。
草彅が2006年まで演じてきた『僕シリーズ』の最新作であり、
映画化は初のことです。
同シリーズとしては草彅の他、小日向文世・大杉漣・浅野和之も4部作全ての出演となり、
スタッフも一部共通していますが、
過去3作の脚本を担当していた橋部敦子は本作では担当していません。
草彅剛と竹内結子とは2003年の『黄泉がえり』以来8年ぶりの共演となります。
撮影自体は公開の1年前の2010年1月に既に終了しているとのことです。
全国315スクリーンで公開され、
2011年1月15,16日初日2日間で興収1億5,969万5,200円、
動員は12万1,783人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となりました。
女性層に圧倒的な支持を集め年齢層は40代が最も高く、
また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第3位になっています。
1月20日、都内で行われた特別上映会に皇后さまが臨席され、注目を集めました
日本だけでなく、
5月開催のカンヌ国際映画祭など海外出品も精力的に行われる予定です。
そういえば、見てました「僕の道」三部作。
テレビシリーズがフィクションであるのに対し、
映画は実在するのSF作家、眉村卓先生ご夫婦がモデルになっています。
眉村先生といったら映画にもなった「狙われた学園」の作者でもあり
著名人です。
キネ旬のプロの評論家の批評では「綺麗ごとだ」「修羅場が描けていない」と
結構手厳しいものが目立ちました。
そうですね、
修羅場を描き感動的になるなら、描くべきでしょう。
でもそうした難病ものは、過去にもあったと思います。
(でもない?)
この映画の特徴は、主人公の書く小説が映像になるところ。
いえ、そのアイデアそのものは特に珍しいものではありませんが、
主人公、朔太郎さんがSF作家なので、
映像になる作品もSFです。
ノスタルジックなファンタジーで楽しんで見られました。
ネタばれ改行です。
いよいよ臨終が近づき、妻が昏睡状態が長くなると
朔太郎は睡眠不足で憔悴してしまう。
「僕が眠ってる間に彼女が死んでしまいそうで、恐ろしくて眠れない」
と言います。
そして、一日一作品づつ書かれている小説にも眠れない宇宙飛行パイロットが登場する。
そのパイロットが「地球が偏平に見える」と言い出すと、
地球が凹み爆発が起きる。
創作世界が悪夢、妄想に落ち、ぐしゃぐしゃになるところで、
修羅場が表現出来てると思いますね。
それより、食堂で原稿を書く朔太郎に掃除夫やほかの患者達が
食べ物をどんどんテーブルに置いて行くくだり。
”神々しさ”を見せたい、という演出は分かるのだけど、
絵的に恥ずかしい方が勝ってしまって。
ラストで原稿が青空に吸い込まれて終わりですが、
あまりにカッチリと世界が内側に閉じてしまって、
この後の朔太郎さんの人生がさっぱり見当がつかないところが、残念でした。
人生終わってしまったように見えてしまったのですよ。
竹内結子が作品のエピソードを語った。
Q:まるでファンタジーのような美しい世界観が印象的でした。
星(護)監督が大事にされていたのは、朔太郎さんが節子と過ごした幸せな思い出を
すくい取るようなイメージだったんです。
だから、夫婦の日常を描いているのだけど、
どこかノスタルジックな感じがするんですよね。
わたしが節子を演じるときも、監督からは「太らないでね」と言われたくらいで、
役づくりのために痩せてほしいとか、
闘病中のリアルさを求められることはなかったんです。
まあ、スケジュールがハードだったこともあって、
なんとなく体重は落ちていきましたけど。
Q:セットや小道具もユニークで、細部にまで監督のこだわりが感じられる作品ですよね。
撮影現場でも監督のこだわりがビシバシと伝わってきました。
事前に打ち合わせをして決めたはずの美術や小道具も、撮影当日になってから
「ちょっと違うかな……変えよう!」とおっしゃって、
別のものに変更されることもよくありました。
それだけディテールにこだわっておられたからこそ、
あのちょっと不思議な空気が生まれたのでしょうね。
それぞれのキャラクターに対する演出もすごく細かくて、
うなずき方から声のボリュームに至るまで、
監督の中にある確固とした役柄のイメージをわたしたちが一つ一つ具体化していくような
感じでした。
今から思えば、朔太郎さんも節子も監督の分身だったような気がします。
Q:草なぎさんとの呼吸もピッタリでしたが、久々に現場でご一緒していかがでしたか?
草なぎさんは、わたしのことをちゃんと見てくださっているような
安心感がある方なんです。
相談に乗ってもらうということではなく、見守られているような感覚というか、
言葉を交わさなくても、「大丈夫だよ、ちゃんと見ているから」という声が
聞こえてくるような感じがするんですよね。
今回も、すごく安心して夫婦を演じることができました。
Q:空想がちで不器用な朔太郎を一番の理解者として支え続け、
闘病中も笑顔を絶やさなかった節子は、竹内さんが女性として共感を覚える
キャラクターでしたか?
節子は本当に器の大きな女性ですよね。わたしが節子の立場だったら、
朔太郎さんの前でもっとゴネてしまうと思います(笑)。
「いつも笑っていられるわけじゃないのよ!」
「笑顔の裏には苦労があるんだからね!」って、心が荒れてしまうときがありそうです。
ただ、節子は朔太郎さんが自分のために小説を書くと言い出したときから、
自分の余命が長くないことがわかってしまうわけですよね。
だからこそ、朔太郎さんの前でだけはいつも笑顔でいようとする。
それが、節子にとっての覚悟だったんだと思います。
Q:朔太郎のような童心を持ったままの旦那様だと、楽しい反面、苦労することもあるよう
な気がするのですが、竹内さんは朔太郎のような男性に魅力を感じますか?
んー……日常生活に支障をきたさないのであればいいかな。
でも、節子にとってSF小説を書いている朔太郎さんは夢を見させてくれる人。
人生のパートナーとして大切に思うと同時に、
自分の子どものように見ている部分もあったのではないでしょうか。
わたしも夢を持っている男性はステキだと思うし、童心を持つということも
性別には関係なく大切なことだと思います。
わたし自身も、「童心を飼いならせる大人」でありたいです。
Q:「童心を飼いならせる大人」……名言ですね!
やった(ガッツポーズ)! まあ、世の中を生きていくには多少なりとも
大人にならなければいけないのだけど、
子どものように発想したり楽しんだりする幼い自分を踏まえた上で、
きちんと大人としての行動ができる人が理想的ですね。
Q:節子のために毎日一編の短編小説を書き続けた朔太郎。
もしも自分が朔太郎の立場だったら、相手のために毎日何をしたいですか?
わたしの家族が節子さんのようになってしまったとしたら、
自分が「したい」ことではなく、相手が「してほしい」ことをしたいです。
欲しいものがあったら買いに行くし、食べたいものがあるのなら作る。
優先すべきは相手の限られた時間だと思うので、
わたしが何かをすることでその人の不安や孤独感が少しでも和らぐのであれば、
多少のわがままなら聞きます。
例えば、「あれが食べたいから買ってきて!」と言われたとして、
それを買ってきたのに「やっぱり別のがいい!」と言われたとしても、
2往復くらいまでならOKですね。ただ、さすがに3回目はキレると思います(笑)。
どんな状況にあったとしても、「人に対してそういう態度は良くない!」って
怒っちゃうような気がします。
何でも受け入れたいとは思うんですけど、やっぱり限界はありますよね。
Q:また、節子は朔太郎とどうしても行きたい場所がありましたが、
竹内さんは生涯で一度は行ってみたい場所がありますか?
たくさんありますよ!
オーロラも見たいし、マチュピチュの空中都市にも行きたいし……。
あと、この間お仕事でカンボジアのアンコールワットに行ってすごく感動したので、
世界遺産巡りもしたいです。
ただ、エジプトはおなかを壊しちゃいそうなのでちょっと不安なんですけど…
…とにかく、行けるだけ行ってみたいです。それってちょっと欲張りなんですかね?(笑)
Q:節子の生き方を通じて改めて感じたことや、何か影響されたことはありますか?
節子は朔太郎さんのためにずっと笑顔でいようとしましたけど、
苦しいときでも笑顔になれるというのは強さだと思うんです。
そこはステキだなと感じました。あと、自分の何かが終わるとわかったときにこそ、
本当に大切なものがわかるような気がしたんです。
だから、誰かに感謝の思いを伝えようとか、
言っておきたいことはちゃんと言っておこうとか、いざとなって後悔しないように、
常日頃から気付いていないといけないなって思いました。
Q:2011年の幕開けを本作で飾った竹内さん。今年はどんなことにチャレンジして
みたいですか?
今年は、役者として今まで見たことのないような世界を見てみたいです。
これまでは、ほんわかとしたキャラクターをやらせていただくことが多かったんですけど、
その中でも違うものを発見できたらいいなと思ってきたので、
何か新しいことに挑戦できるといいですね。
Q:なるほど。例えば、悪女の役も意外とお似合いになるかもしれませんよね?
悪女にはすごく興味があります!
どうせやるなら、相手を容赦なく攻撃する役がいいですね。観てくださる方に
「ヒドイ!」って言われてみたい(笑)。
ぜひとも演じてみたいので、関係者の皆様、オファーをお待ちしています!
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて「僕と妻の1778の物語」の頁をご覧下さい。
トップページ(映画制作裏話、映画と原作比較レビュー)に戻る。