「マリア・カラス 最後の恋」

「マリア・カラス 最後の恋」映画チラシ■作品基礎データ
「マリア・カラス 最後の恋」
2005年 イタリア映画
監督:ジョルジョ・カピターニ
脚本:マウラ・ヌッチェテッリ 、ラウラ・イッポリッティ 、レア・タフリ
出演:マリアルイザ・ラニエリ
               

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オーディションに行くも、
美しいとは言えない女性歌手(マリアルイザ・ラニエリ)に、
審査員の態度はいつも冷ややか。
けれど実業家のティッタ・メネギーニは、
「椿姫」を歌う彼女にとてつもない才能を見出した。
お互いに惹かれ合い、やがて二人は結婚。
夫となったメネギーニはマネージャーとして辣腕を発揮し、
マリアは売れっ子オペラ歌手になる。
しかし、仕事が増えることと歌手としての充実感・満足感が別であることに
マリアは気がつき始める。
対して夫は妻の精神的に不安定な様子に気づくこともなく、
夫婦の間に微妙なズレが生じる。
そんな彼女に、裸一貫から海運王となったアリストテレス・オナシスが近づく。

世界の歌姫、マリア・カラスの没後30周年を記念して製作。
世界の歌姫として、悲劇のヒロインとして呼ばれるマリア・カラスを、
歌にコメディと様々な役に挑戦しているイタリア人女優、ルイザ・ラニエリが熱演。
劇中に、
「椿姫」や「メディア」などのオペラの名曲が散りばめられているところも見どころ
となっています。

“最後の恋”とありますが、ドラマはマリア・カラスと海運王オナシスの愛人関係を
描いています。
冒頭のあらすじにもあるとおり、マリア・カラスは当事人妻で、
オナシスも妻子がいましたから、不倫映画ですね。

マリア・カラス(Maria Callas、)
1923年12月2日、
ニューヨークでギリシャ系移民の子として生まれました。
彼女の本名は
Maria Anna Sofia Cecilia Kalogeropoulos
といった。
1936年からギリシャに渡ってアテネ音楽院でエルビーラ・デ・ヒダルゴに学び、
1938年アテナイ王立歌劇場で『カヴァレリア・ルスティカーナ』(マスカーニ作曲)
のサントゥッツァを歌ってデビューしています。
1947年にはヴェローナ音楽祭で『ラ・ジョコンダ』の主役を歌い、
1950年にはミラノ・スカラ座に『アイーダ』を、
1956年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場に『ノルマ』を歌ってデビューし、
それぞれセンセーショナルな成功を収めました。
デビュー当初はヴァーグナーも歌ったが
後にイタリア・オペラの広いレパートリーで歌うようになります。
ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティらのベルカントオペラから、
ヴェルディ、プッチーニ、ビゼー(『カルメン』の主役)など、
リリコ・スピントやドラマティコの声質むけの役柄でも
並外れて優れた歌唱を行っています。
カラスの傑出した点は、
ベルカントオペラに見られる様式的な登場人物に抜きん出た心理描写力と演技力で
血肉を与え、作品の真価を多くの聴衆に知らしめたことにあるといわれます。
特に、『ランメルモールのルチア』『ノルマ』『メディア(Medea)』などは
彼女によって本格的な復活上演が行われるようになったと伝えられます。
各地のオペラハウスに出演する一方、
辣腕音楽プロデューサーのウォルター・レッグにより
EMIレーベルに次々とオペラ全曲を録音し、
ジョン・カルショウのプロデュースによるレナータ・テバルディを主役にした
英デッカのレコード録音と人気を二分しました。
長期間の訓練に裏付けられていた彼女の声は多忙やスキャンダルが積もり、
歌への熱意や練習量が減るにつれて急速に失われたといいます。
映画の後半でも、舞台上でカラスの声が途切れて客席からブーイングを浴びるところが
でてきますが、
1960年前後から高音が不安定になり
楽譜通りに音域をカバーできない事態が増えていったようです。
公演のキャンセルも相次ぎ、
1965年の『トスカ』の舞台を最後に事実上の引退状態になりました。
何度か舞台復帰の噂もたったのですが、
映画出演(『王女メディア』)、オペラ演出(『シチリアの夕べの祈り』)、
EMIへの数曲の録音、ジュリアード音楽院マスタークラスの講師など散発的な活動が続き、
本格的な復活が果たせなかったのは、オペラファンにとっては残念なことでした。
1974年にテノールのジュゼッペ・ディ・ステファノと初来日していますが、
ピアノ伴奏によるリサイタルであり、オペラの舞台に立ったわけではありません。
この来日は前年から始まっていたワールドツアーの最後を飾るもので、
福岡、大阪、東京と続き、
北海道の札幌厚生年金会館でのリサイタルが、
彼女の生涯における最後の公式な舞台として記録されているものです。

映画にもあるとおり、
彼女の最初の夫はイタリアの実業家ジョバンニ・バティスタ・メネギーニでしたが
後に離婚、
ギリシャの海運王オナシスとの愛人関係もしばらく続いていたが、
ケネディ大統領未亡人ジャッキーとオナシスの結婚を機にオナシスと別れ、
以後独身を通しました。
1977年9月16日、住んでいたパリにてその生涯を閉じています。
死因は心臓発作とも言われるが、謎の部分もあるとされ諸説あります。
遺灰はペール・ラシェーズ墓地に一旦は埋葬されましたが、
生前の希望により1979年に出身地のギリシャ沖のエーゲ海に散骨されました。

もうひとりの主人公、
アリストテレス・ソクラテス・オナシス
(Αριστοτέλης Ωνάσης、Aristotle Socrates Onassis、1900年1月15日 -
1975年3月15日)は、
オスマン帝国時代のスミルナ(現トルコ領イズミル)で
中流階級のギリシャ人家庭に生まれました。
スミルナ一帯は第一次世界大戦における連合国の勝利の後、
1919年にギリシャによって占領されましたが、
1922年にケマル・アタテュルク率いるトルコ軍によって奪還されています。
紛争の中オナシス家は財産を失いギリシャへ難民として移住。
1923年にギリシャを離れアルゼンチンに行き、
1925年にアルゼンチンとギリシャの市民権を取得しています。
この幼年時代の辛酸を映画では、オナシス自身がカラスに語り
そして「私は“無視されない、無視できない存在になる、”と決意した。」と
陳べていますね。これで彼女の心をぐっと掴むわけです。

その後海運業で成功し、
1957年にはギリシャのフラッグ・キャリアであるオリンピック航空を設立。
オナシスは1946年に海運王スタブロス・リバノスの娘アシーナ・リバノスと結婚。
映画でカラスに父との関係を非難する二人の子――、
アレクサンダーとクリスティナは両方ともニューヨークで生まています。
映画では語られることの無い、オナシスと1960年に離婚したアシーナのその後ですが、
ブランドフォード侯爵ジョン・ジョージ・ヴァンダービルト・スペンサー=チャーチル
(後の第11代マールバラ公)や彼女の姉ユージニア(Eugenia)の夫であった
スタブロス・ニアルコスと再婚していますね。
映画に登場のチャーチル卿を私は元首相のことと間違えましたが、
マールバラ公のことのようです。

オナシスは一度目の結婚中にオペラ歌手マリア・カラス
と知り合い、最初の妻と離婚。
9年ほど関係していたが、
1968年にはアメリカ大統領ジョン・F・ケネディの未亡人ジャクリーン・ケネディと結婚。
しています。
映画の通り、アシーナとの離婚はカラスとの浮気によるところが大ですが、
離婚争議にうんざりしたオナシスはカラスと容易に再婚しようとせず、
根が自由人で拘束を嫌う彼は、天下の歌姫を愛人のまま、都合いい女、扱いです。
ジャクリーン・ケネディと結婚は、
事業のアメリカン進出を成功させる為の代償行為で、
映画にもあるとおり、年齢の差、価値観の差が露呈して、
オナシスは一目散にジャクリーンのもとを遁走。

オナシスは1975年にフランスのヌイイ=シュル=セーヌで
彼が晩年患った重症筋無力症の合併病である気管支肺炎によって死んでいます。
フランスに渡航時にパリのカラスの屋敷に訪ねるのが
映画のラストですが、
これが実際にあったエピソードかどうか確認出来ていません。

彼の遺産は娘のクリスティナ、アレクサンダー・S・オナシス財団、
そして妻ジャクリーンに相続されました。
ジャクリーンの相続した財産は彼女の愛人モーリス・テンペルスマンの手によって
利殖され、
また、クリスティナの相続した財産は彼女の一人娘
アシーナ・オナシス・デ・ミランダに相続されたそうです。

マリア・カラスについては、以前、
アメリカ映画の「永遠のマリア・カラス」というのを見ています。
ファニー・アルダンとジェレミー・アイアンズで、完全なフィクションだったですが、
「最後の恋」は史実に基づく、
有名な海運王オナシスとの不倫騒動がドラマ化されています。
イタリア映画の大時代がかった演出はハリウッド映画や邦画に比べ、
かったるいですが、
カラス役のイタリア女優ルイザ・ラニエリが大層美人ですし、
脚本センスが古くても、もとネタが面白すぎるので結構楽しめます。
ギリシャやエーゲ海の島々、パリのロケは思ったよりせこく、やや期待はずれですが、
ウリになるオペラシーンは費用を惜しまず贅を尽くして再現されており、
見ごたえ、聞きごたえがあります。
ギリシャ人はイタリア人と同じくヨーロッパのラテン系で、
カラスとオナシスは時代を代表するセレブで文化人でありながら、
怒鳴りあい、つかみ合い、挙句、噛み付いたりの大喧嘩をやってくれます。
ラストは月並みですが、
それにいたる経過がとことん描かれており…

以下はネタバレとなるのでこの続きはmixi独身映画ファンコミニティの
「マリア・カラス 最後の恋」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=27278390&comm_id=1299114をご覧下さい。

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