「カールじいさんの空飛ぶ家」

「カールじいさんの空飛ぶ家」映画チラシ■作品基礎データ
「カールじいさんの空飛ぶ家」
2009年 アメリカ映画
監督・脚本・原案:ピート・ドクター
脚本・共同監督・原案:ボブ・ピーターソン
声の出演:エドワード・アズナー

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カール・フレドリクセンは78歳の孤独な老人。
最愛の妻に先立たれ、彼女の思い出がぎっしり詰まったマイホームで一人暮らしをして
いる。
彼には「いつか叶えよう」と亡き妻と誓った夢があった。
それは、二人で素晴らしい冒険の旅に出ること。
その夢が叶うことなく歳だけを重ね、住み慣れた我が家まで奪われそうになった時…
カールは人生最初で最後の旅立ちを決意する。彼に残された唯一の宝であるマイホームに
無数の風船をつけ、カールじいさんは家ごと空高く舞い上がった。
空へ、妻と夢見た冒険の地を目指して──!

世界初の長編CGアニメーション映画『トイ・ストーリー』以降、
『モンスターズ・インク』、アカデミー賞長編アニメーション賞に輝く
『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』
『ウォーリー』など、常に驚きと感動を贈り続けてきたディズニー/ピクサー作品。
その記念すべき10作目は、これまでの中で、最もイマジネーション豊かで、
最も美しい映画となった。
その名は、78歳のカールじいさんの愛と奇跡の冒険を描く、
ディズニー/ピクサー初の3D作品『カールじいさんの空飛ぶ家』。

監督、脚本を担ったのは、『モンスターズ・インク』を監督したピート・ドクター。
共同監督、共同脚本に、『ファインディング・ニモ』の脚本を手がけたボブ・ピーターソン。
そして、製作総指揮には、ディズニー/ピクサー作品全てに携わってきた
ジョン・ラセターと、『ファインディング・ニモ』の監督を務めたアンドリュー・スタント
ン。
『カールじいさんの空飛ぶ家』は、5月13日、アニメーション映画として、
3D作品として、史上初めてカンヌ国際映画祭オープニング・ナイトを飾る快挙を
成し遂げ、絶賛の嵐を巻き起こした。
さらに、5月29日に全米で公開されるや、初登場No.1の大ヒットを記録。
子供から大人まで、全ての人々の熱い支持を受け、メガ・ヒット作
『ファインディング・ニモ』に迫るピクサー作品歴代2位の興行収入をたたき出している。

予告をからして十分泣ける内容だったので、
公開を楽しみにしていました。
それが3D版で上映というじゃないですか、
何をおいても見るべしと新宿ピカデリーにはせ参じました。
入場料は二千円。
前売りを持っていっても、当日割り増しを七百円取られて、
結局二千円。高いなぁ。

本当は字幕版の3Dが見たかったのですが、
上映は日に一度、夜9時過ぎのものだけと知って、
今回は吹き替え版を見ました。

いえ、日本の声優のレベルは世界に冠たるものであるということは
十分知っていますが、やっぱりプレスコ方式で作られた映画なので、
アフレコ版よりオリジナルで見たかったのです。
と、ぶちぶち考えながら予告を見ていると
予告のお仕舞の方で、「メガネをかけてください」の字幕が。

あわてて色眼鏡を付けると、そこから
キャメロンの新作「アバター」3D版の予告が始まったではないですか!
2Dの予告もイケてましたが、始めてみる大画面サラウンド音響の3D版は、
息を飲む迫力でした。
それだけで劇場に来た価値があったと感激していると、
次はティム・バートン監督の新作予告が流れるではないですか。
「不思議の国のアリス」のその後、を描いたという「アリス・イン・ワンダーランド」。
なんとジョニー・ディップ主演!
3Dのジョニーさまを拝見いたしました。
そりゃあもう良かったざんすよ。

話、脱線しまくりですが、いよいよ、
「カールじいさん」の始まり。
テレビの宣伝で「ピクサーが初めて人間を主人公に」とあって、
「ミスター・インクレイティブ」があったろうにと思いましたが、
あれは超人。こっちは普通の人という違いはありましたね。

アメコミ風3Dキャラなんだけど、
邪魔にならない程度に日本のアニメのキャラの影響等を受けているようですし、
脇役とは言え、過去のピクサー作品にも人間は出てくるのでさほど違和感はなかったです。

それにしても3Dの表現力の豊かさはあっぱれです。
前の「ウォーリー」が実写の人間との合成の初作品ではなかった通り、
3DのCG映画というのは既に数本の先行作品があるので、
技術的な新規さを狙ったものではないのですが、
それにしても立体の見せ方の上手さは上品で的確ですね。

ともすれば物が手前に飛び出すような映像ばかりの目立つ3D映画が目立つ中で、
空をゆっくりと飛ぶ映像で見せるというのは作戦勝ちです。
なぜか私は宮崎アニメを思い起こしましたね。
空飛ぶ家が、ラピュタとか、ハウルの動く城なんかの絵コンテをかなり研究した
もののように見えました。

肝心のドラマなのですが、 ギャグシーンは抜群ですが悪役が登場すると、
たちまち普通のハリウッド映画になってしまったところが、とても残念でした。
悪い奴が現れ、主人公の前に立ちはだかり、そいつをふっ飛ばしてハッピーエンドになる。
そのパターン通りになってしまう。
悪役と言うのが…

ネタばれ改行です。




…カールじいさんが子供の時、憧れた探検家の成れの果てと言うかなり痛い設定。
だったら、その設定を活かして泣かせる話にも引っ張れたのですが、
なぜか、何のためらいもなく、あっけらかんと戦ってしまい、
カールじいさんの心情が理解しがたいものになってしまいました。

映画のメルマガに、「家を出る、とは心理学的には¨社会に旅立つ¨ことを意味するが、
風船で浮かべて家ごと旅立つとは、
自立しないまま社会に船出ですることになってしまう」という当惑気味の
論評が載っていて、おかしかったです。


ボブ・ピーターソンのインタビューを採録します。

(Bob Peterson)……『カールじいさんの空飛ぶ家』共同監督。
1961年生まれ。『モンスターズ・インク』ではストーリー・スーパーバイザーを担当。
『ファインディング・ニモ』で共同脚本を担当し、アカデミー賞脚本賞にノミネート
された。

──この作品は、2009年のカンヌ国際映画祭で、アニメ映画としては初となる
オープニング作品に選ばれました。また全米では大ヒットを記録し、
各方面で高く評価されているわけですが、その理由は何だと思いますか?
ピーターソン:今はメディアの種類も多く、情報が氾濫していて、生活のペースも非常に
早くなっています。そんななかで、みんなが、本当に真実味のある映画、感動できる物語
を探していたのだと思います。

──監督のピート・ドクターは、「もし私がフリーランスで、78歳の老人が主人公の映画を
作らせてくれとスタジオに売り込んだら、すぐに却下されるだろう」と言っていました。
それは、リスクの高い設定だからだと思いますが、なぜピクサーでこの映画を作ることが
できたのでしょうか?
ピーターソン:ピクサーという会社は、リスクを恐れずにチャレンジしていくことが、
会社全体の成長につながると考えています。でも、今回は相当リスキーだったと思います。
私たち自身は、素晴らしい物語だと確信していたので、「まぁ、見ていろ!」という風に思
ってましたけど(笑)。

──そんな会社で映画作りに携われることについて、どう感じますか?
ピーターソン:本当に幸せだと思います。ピクサーの何が素晴らしいかというと、上層部
が監督を信頼し、全てを委ねてくれるんです。自分たちが心から伝えたい物語を、自由に
作らせてくれる。
 それから、大きなものから小さなものまで含めて、私たちは様々な失敗をするのですが、
その失敗を乗り越えて、さらに良いものにしていくために、周囲が手助けを惜しまない点
も、とても素晴らしいと思います。

──スタッフ間の仲が非常に良いと聞きましたが、製作中は激しくやりあうこともあるのでしょうか?
ピーターソン:とても仲が良いのは事実です。でも、良い作品にするためにはケンカもし
ますよ。仲の良い夫婦みたいに、ケンカもしょっちゅうするけれど、互いを傷つけ合うた
めではない。あくまでも、良い作品を作りたいという一心からなのです。

─本作では声優として、重要なキャラクターである犬のダグやアルファの声を担当してい
ますね。また、『ファインディング・ニモ』のエイ先生など、過去のピクサー映画でも声優
をされていますが、始めたきっかけは?
ピーターソン:小さな頃から兄弟たちと、父親を笑わせるためにキャラクターの声なんか
を真似するところから始まったわけですが、実際の声優業はピクサーに入ってからです。
 これまで4、5本の映画で声優を務めてきましたが、自分とは別のキャラクターになって
声を録音するという作業は、とても楽しいですね。興味深いのは、今回のダグにしろ他の
作品にしろ、映画を見ていると、自分の声だと忘れてしまうこと。うまくできた証拠だと
思うのですが……。
 声優業は、これからもぜひ続けていきたいと思っています。

──本作は日本では240スクリーンで3D上映されます(2Dは429スクリーン)。3D映画
はアメリカではかなり人気が高まっていて、日本でも公開が相次いでいますが、3D映画の
今後をどうとらえているか教えてください。
ピーターソン:個人的には、3D映画はこれからもどんどん増えていって、観客にとっては
大きな選択肢のひとつになってくると思います。また、家庭向けの3D対応の機材が増え、
家庭でも楽しめるようになっていくと思います。
 とはいえ、物語が良くなければ、3Dだろうが何だろうが意味がありません。ですので、
3Dにふさわしい、新しいオリジナル作品を探していくのが、今後の我々の課題だと思いま
す。…




以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『カールじいさんの空飛ぶ家』の頁をご覧下さい。



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