「ドニー・ダーコ」映画製作裏話
★映画基礎データー★「ドニー・ダーコ」 2001年 監督・脚本: リチャード・ケリー 出演:ジェイク・ギレンホール ドリュー・バルモア |
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へんなタイトルです。高校生の主人公の名です。
すごく暗い話です。
「ゴーストワールド」といい、時としてアメリカ映画はとてつもなく暗いドラマを世
間に送り出します。
いえ、ハリウッド映画はもともと鬱の世界を無理に躁にして見せているようなところ
がありますけど。
主人公の男の子が余りに暗いので何者だと思ったら、ジェイク・ギレンホール。
「遠い空の向こうに」のさわやかロケット少年だったのですね。
目の辺りを隈取のように暗くメイクして、背中丸めて、いやあ、役者は化けますね。
悪夢に苛まれる少年の心のダークサイドを、ミステリアスに描き出した作品です。
散りばめられた謎と巧みな構成をもったパズルのような脚本を書いたのはリチャード・ケリー。
本作は「メメント」「ヘドヴィック・アンド・アングリーインチ」とともに
サンダンス映画祭で好評を博した異色スリラーです。
夢遊病の高校生ドニーが、ある朝、路上で目覚めた。
腕には世界の終わりまでのタイムリミットを告げる数字が。夢に現われた銀色のウサ
ギに導かれ、
ドニーはイカサマに満ちた大人の世界に反抗する一方で、転校生の少女と恋におちる
が……。
謎解きや背景を紹介した公式サイトがたいそうな人気で、
アメリカ、ヨーロッパで本作にはまったドニー・ダーコマニアで大そうなヒット数だ
そうです。
メジャー系はリチャード・ケリーのオリジナル脚本を高く評価したそうですが、
映画化について「もっと判りやすくするよう」要求され、
オリジナル脚本をそのまま映像化しようと持ちかけたドリュー・バルモアのプロデュースで
世に送り出されています。
リチャードは「チャーリーズ・エンジェルスも好きだよ」とインタビューでリップサーヴィスしています。
劇場公開初日にあわせて「王様のブランチ」で紹介され、「面白い」を連呼されたもので
すから、
都内の公開劇場には若い人たちが押し寄せ、立ち見、座り込み見が大量に出る。
アホのような混雑振りでした。
私はこれを暗いファンタジーと見ました。
青春映画だともいわれます。
ここまで世界を否定的に処断する目線は青春期ならではですから、
別にそれは間違いではありませんが。
構造的にはファンタジーだろうと思います。
自宅に落ちてくるジェットエンジンから、胸からのびる半透明な運命の管、ウサギの
銀の面など、
大道具から小道具、細々なセリフに隠されたギミックが盛りたくさんで、
「マルホランド・ドライブ」を負かすほどの分量です。
ヒロインのグレチェンが殺人事件で家族崩壊した家庭の子とか、
女性の登場人物に対しても容赦がありません。
謎解きの面白さはあるし、破綻している部分もそれなりに魅力的ではあるし、
ラストのカチッとパズルの組みあがった感じの幕切れはカタルシスさえ感じます。
しかし、かなり不健康な思想の作品です。
どうもR12指定作品のようです。
画面上エログロナンセンスは無いのですが、
未成年にまねして欲しくない場面を主人公が幾つもしでかしてます。
劇場ではアベックも結構多かったようですが、私ならこの作品を見て恋人と語り合う
つもりは無いですね。
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