「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破」

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破」映画チラシ■作品基礎データ
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破」
2009年 日本映画
原作・脚本総監督:庵野秀明
キャラクターデザイン:貞本義行
音楽:鷺巣詩郎
監督:摩砂雪、鶴巻和哉
声の出演:緒方恵美 林原めぐみ

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新たな未来を新たなビジョンで語る、
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全4部作(公開は全3回を予定)。
2007年9月に公開された第1部「序」は、
リビルド(再構築)という手法で大きくスケールアップされ公開されました。
次のステップを目ざして第2部「破」が始動する。
あえてTVシリーズと同じ出発点からスタートしてみせた新EVA伝説。
この第2ステージからは、大きくポイントが切りかわっていく。
そこから見えてくる全4部作の真の姿とは、はたして何なのだろうか?

新キャラ・新エヴァなどの斬新な要素だけではなく、
未知の展開に対応したデジタル時代のエヴァ映像も「破」の大きなみどころである。
第2部「破」では実証済みの「エヴァ独特のデジタル映像使用法」をより発展させるべく、大きく方針を変更。
原画など既存素材の流用にこだわらず、完全新作をベースに制作が進められている。
大量に描き起こされたデザインと設定。
洗練されたCG技術も増量され、新たなイメージを具現化している。
物語・映像の両面から、「序」で再構築されたはずの
あらゆる事象は土台を失っていったん倒壊し、
新劇場版は混沌の中から《未来》に向けて刷新されていく。


新宿の映画街では「歌舞伎町補完計画」と名づけてイベントを打ってます。
なかなか盛り上がってます。

おもろいと好評の「破」ですが、確かに面白かったです。
さらに続く第3作、4作のための
いろいろ聖書にちなんだSFとしての設定はあるのでしょうが、
95年の映画版「Air/青空をきみに」みたく黙示録に引っ張られないことを祈ります。

映画は理屈でなくて、情動を揺さぶるものとして楽しむものですが、
そのもって行きようが、
いまどきのアニメファンの心を上手く掴んだのでしょう。

TVシリーズの8話目から19話目、ぽんと飛んで23話目が
今回映画化されています。

フル新作のような印象を受けますが、
個別に見ていくと意外とTVシリーズの流れに忠実です。

序が6,7話目のヤシマ作戦をメインに持ってきたのに対し、
破は19話目の「男の戦い」をクライマックスにしています。
元の話ではトウジが3号機に乗って死ぬのとレイの自爆、
23話の三人目のレイと彼女の正体…カオル君登場の直前までなのだけど、
トウジをアスカに変えています。

この人物変更は、スタッフの間にも反対意見があったそうだけど、
紛糾する前に庵野監督がゴーサインを出したそうです。

アスカは人気のあるキャラだけど、実はメインテーマには絡んでない人で、
特に破では冒頭の登場シーン以降、
登場場面やセリフが多い割にはドラマに絡んでなくて、
ただの賑やか氏になってしまう。

そこで役割変更して華を持たせた。
あれを華というならば、ですが。苦笑。

シンジの弁当ネタとレイの食事ネタも
大元はTVシリーズにもあったのだけど、
今回、映画の中では一緒に食事をする。
団欒を持つというこど大切なんだと押し上げている。

レイがゲンドウとテーブルで向き合うシーンがあって、
彼女はドリンク剤とサプリメントで“食事”している。
序で彼女が自分の部屋で錠剤を飲むシーンがあって、
私達は彼女に病弱と感じたのだけど、
単に“メシ食ってる”だけだったかもしれないです。

加持が子供達と“水族館”に出かけるエピソードは、
破の初期コンテからあったそうですが、
後で出てくる有機農業をやるシーンと併せてエコになっている。

エコというのは、それ自体、流行なのだけど、
単に上っ面をなぞるだけでなく、
真っ赤な海に囲まれて暮らす彼ら人類にとっては、
切実な問題で。
いいですね、時代がエヴァに追いついている感が。

CGの多様は序でもそこかしこに見られたのですが、
破では、冒頭の新EVR仮設五号機からしてフルCG。
車輪でレールを走行するのですが、
フルCGを前提に車輪部分のデザインも
映像処理しやすいように描かれている。

動く新東京市は序でも動いてたけど、
今度は、一号機が落下する使徒を受け止めようと全力疾走するところで、
街ごと動く。
これは街が一号機と共に戦うイメージなのだそうです。

走っている一号機もCGなのですが、
実は背景動画で動いている街より、
一号機の走りの動きの方がCGとしては描きにくかったらしい。

手足を上げ下げするのバンクの繰り返しと考えるのは
素人の浅はかさで、
重心の移動などきちんと指定しないと残像が目に引っかかって、
まともに走っているようには見えてくれない。

手書きの時はシルエットでコントロールが効くのですが、
CGでは曲げ伸ばしした手足の
大きさや長さを実は変えているんです。

使途は破では、全部デザインごと変ってますね。
序の最後の使徒で旨い事、CGを使って敵の映像に成功して、
破はそれを進歩させている。

(玩具の水鳥みたいな第七使徒は、
実はテレビの第八話の原画が紛失して
バンクが使えなかったという話は聞かなかったことにしよう)

メカとか街とか使徒とか、
CGというとすぐ無機的なものに話が向かってしまうのだけど、
破で朝の通勤通学シーンがありますね。
あそこに出てくる群集というのがまたCG。

「へえーっ」やってることがハリウッドぽいジャン、
と感心すると群集の背景が手書きだったりする。爆

そろそろネタバレ改行です。


レイが料理の稽古をはじめて、
ゲンドウがレイに死んだ妻を見て
「一緒に食事をしよう」という話に乗ってくる。
ドラマの中盤に望みが出てくる。

それは外側から与えられたものでなく、
彼ら一人一人が歩み寄って、幸せになりたくて、
そのための努力をして、それがようやく形になり始めたところで、
つぶされる。

シンジは怒って初号機に立て篭もってしまう。
同じシーンはTVシリーズにもあるのだけれども、
映画の方が怒りのテンションが上がってます。

自分のためでなく、仲間のために怒る。
ここで怒らにゃ男じゃない、という所でしっかり怒っている。
史上最弱のへたれだった主人公の思わぬ男気に心打たれました。

TVシリーズでは自爆するレイを映画では
シンジは助けちゃいますよね。
テレビで「私は多分三人目」と言うセリフがあって、
その三人目である筈のレイをきちんと描ききっていなかった、
という思いがスタッフにあったようです。

二人目のレイ…というか人造、もしくはクローン人間というのを
TVシリーズみたいに水槽一杯に出して驚かすんではなくて、
やっぱり唯一の存在として、シリンダーの中に浮かぶレイを、
ゲンドウは見つめいてますね。

シンジが使徒に取り込まれたレイを助け出す時、
レイの手にはウォークマン
(i-podではなくてテープメディアが入っていたと思うけど)
が握られてますね。

あれにはシンジのゲンドウに対する思いが篭っている。
それを握り締めているレイごとシンジが抱きしめる。
ラブストーリーとしてみても、圧倒的なクライマックスです。
今回、結構女子のファンが劇場に来ているようですが、
あそこまでやってくれれば満足でしょうね。

おっと新エヴァ仮設五号機と新キャラ、マリの…

以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
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にて『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』の頁をご覧下さい。



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