「フライトプラン」DVD脚本レビュー
★映画基礎データー★「フライトプラン」 2005年 アメリカ映画 監督 ロベルト・シュヴェンケ 脚本 ピーター・A・ダウリング ビリー・レイ 出演 ジョディ・フォスター |
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ベルリン空港―――。
突然の“夫の事故死”という深い悲しみと喪失感を抱えたカイル
(ジョディ・フォスター)が、旅客機に乗り込む。
彼女には、また夫の死を現実として受け入れられず、
生前の彼の幻影に惑わされていた。
目を閉じるとよみがえる夫の姿、声、そしてぬくもり・・・。
傍らには、そんな母の不安定な心理状態を敏感に感じ取り、
不安げに寄り添う6歳になる娘ジュリアの姿があった。
愛する夫の棺を乗せて最新型ハイテク重層ジャンボジェット、
アルト航空E−474は凍てつくベルリンの夜空を離陸する。
それは、皮肉にも航空機設計士のカイルが設計した最新鋭の航空機だった。
機内に落ち着くと、夫の死後張り詰めていた心の緊張が解けたのか、
睡魔に襲われるカイル。数時間後、ふと目を覚ますとジュリアがいない。
トイレ、客席、厨房・・・と探し回るが見当たらない。
いったいどこへ?
乗客、乗務員の誰一人として、ジュリアの姿を見た者はいない。
あろうことか、乗客名簿にも名前がないという、
ポケットにあるはずのジュリアの姿の搭乗券も、
頭上の荷物入れに入れたはずのバックパックも消えている。
もはや、乗務員レベルでは話にならないと、カイルはコックピットのドアを叩く。
エアマーシャル(私服航空保安隊)のカーソン(ピーター・サースガード)に
阻止されながらも、彼女は機長のリッチ(ショーン・ビーン)に捜索を嘆願する。
機長の指示の下、ハッチや乗務員用寝台の天井から、
電気ボックスや屋根裏部屋に至るまで、徹底的な捜索が行われるが何も見つからない。
席を立つことを許されぬ乗客たちの不安や我慢も限界に達していた。
やがて、乗務員から信じがたい知らせがもたらされる。
それは、娘ジュリアが夫とともに“6日前に死亡”という記録だった。
皆の顔に哀れみの表情を見て愕然とするカイル。
ジュリアと一緒にいた記憶は、
夫の死と直面したショックと悲しみのあまりの妄想だったというのか?
だが、乗務員に促されて座席に戻った彼女は、娘が機内にいた証拠を見いだす。
ジュリアは確かにここにいたのだ・・・。
機長、乗務員、エアマーシャル、425名の乗客―――誰かが真実を隠している。
ジュリアの身に危険がせまっているのは明白だった。
大げさに騒ぎ立てる彼女を“危険人物”だとし、機長から逮捕命令が下される
夫を亡くし、そのうえかけがえのない娘まで失うことはできない。
カイルは、エアマーシャルの制止を振り切り、娘を再びその腕に抱くため、
孤独な闘いに身を投じる。
手がかりはゼロ。娘ジュリアへの限りない愛と、
この最新鋭の旅客機に関する豊富な知識だけを《武器》に、
果たしてカイルは見えざる敵に立ち向かえるのか・・・?
「タトゥー」(02/未)で注目されたドイツの新鋭ロベルト・シュヴェンケが
メガホンを取り、
「ニュースの天才」で監督・脚本を務めたビリー・レイが共同脚本で名を列ねています。
音楽は、「タイタニック」(97)でアカデミー賞音楽賞を受賞したジェームズ・ホーナー。
製作は、アカデミー賞受賞作「ビューティフル・マインド」(01)を手掛けた
ブライアン・グレイザーです。
企画時点での脚本では、
『 フライトプラン』の主人公は女性(母親)でなくて、男性だったそうです。
それをジョディ・フォスター用の脚本に書き直しています。
配役名「カイル」だけはそのまま残った、という次第。
「カイル」は女性名としても使われないことはありませんが、
本来は男性の方が多い名です。
ベルリンの街のシーンは当初はカナダのトロントで撮影する計画でしたが、
ハンブルグとベルリンの製作パートナー達は、
ベルリンに似ている都市はどこにもないと主張し、
実際にベルリンで撮影しています。
奥行き240フィート、長さ300フィートを擁する機体のセットは、
ロスの27,000平方フィートのサウンドステージで延べ16週間かけて
作られた、ハリウッド史上最大の再現飛行機機体だそうです。
別ステージにフライトデッキ、乗務員室、電気室など100フィートのセットでは、
ヒロインの閉塞感を見せる場面では天井の高さを低くするなど、
心理面からもデザインが考慮されているとのことです。
セットだけあって、現実の旅客機では客席が邪魔になって、
大型のカメラが動かせないような場面でも、
機内上部にレールを這わせて、カメラ搭載タイヤ付きドリーを走らせるなどの
工夫が出来たとのことです。
ネタばれ改行です。
私は予告編なんかを見て、「シックスセンス」のようなお話かなと思ってました。
シャマラン監督作品のように、そもそもあれは飛行機でさえなくて、
あの世とこの世を行き交う箱舟だとか、そんのくらいブッ飛んだ話だと
思ってました。
そうじゃなくて浮世の犯罪ものなんだ、とネタを割るところで
少々ガクッときたのですが、
オチに向かっての展開がスピーディで、失速せずにラストまで見られました。
へたっぴいな見せ方をされると、ジュディと犯人たちの戦いは
「ホーム・アローン」になってしまうじゃない?
実際、「パニック・ルーム」は犯人が終盤に向かってアホに見えて仕方なかったです
今回は
際どい所ですが、まあ、なんとか「かっこいい」っていう範囲に踏みとどまっていました。
ひとつには、犯人もまた外側の世界から孤立していて、
狙撃隊に囲まれた内外でどう戦い抜くかに持っていけたことが功を奏してますね。
でもあれ、
外の連中が窓から銃弾を機内に撃ってくるといった展開になっていたら、
また雰囲気が変わりそうです。
あーでも、その瞬間に緊張の糸が切れそうですね。
犯人がアレだけに、客室乗務員協会(AFA)が映画のボイコットを呼びかけてます。
まあ、当然ですね。笑
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『フライトプラン』の頁をご覧下さい。