「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」
■作品基礎データ 「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」 2008年日本映画 監督:本木克英 原作:水木しげる 脚本:沢村光彦 出演:ウエンツ瑛士 北乃きい |
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雨のそぼ降る丑三つ時に「かごめ歌」を聞いた若い女性が失踪、
現場には必ず「銀の鱗」が残されている......という怪事件が続発していた。
その事件に巻き込まれた女子高生・楓とともに、
謎の解明に乗り出した鬼太郎たちは、
千年の時を経て蘇った悪霊が、その原因であることを知る。
悪霊の呪いを封印するためには古の"楽器"を集めなければならない。
楽器を求め、古地図に記された「天」「地」「海」の場所へ旅立つ一行。
けれども事件の裏側には、かつて許されざる境を越え、
無残にも引き裂かれてしまった妖怪と人間の悲しい恋物語があったのだ。
果たして鬼太郎は、千年前の真実と自身に課せられた運命とを乗り越えて、
楓を、人間を守ることができるのか......!?
昨年のGW興行収入23億のヒットを記録した実写映画
『ゲゲゲの鬼太郎』の新作は、
正式タイトルが『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌(せんねんのろいうた)』に決定し、
2008年7月12日(土)より公開しました。
2008年は鬼太郎アニメ化40周年のアニバーサリーイヤーです。
ウエンツ瑛士、田中麗奈、大泉洋、間寛平、室井滋の再結集に加え、
千年の呪いに立ち向かう女子高生・楓役に北乃きい、
鬼太郎に過酷な運命をつきつける宿敵、大妖怪ぬらりひょんに緒形拳、
人間と恋に落ちた妖怪・濡れ女に寺島しのぶ、
その恋人・海人(うみひと)に萩原聖人、
ぬらりひょんの側近・蛇(じゃ)骨(こつ)婆(ばばあ)に佐野史郎、
井戸仙人に笹野高史……とオールスターキャストが“鬼太郎ワールド”に参戦しています。
コミュニティのオフ会で、この作品の話が出て、
参加者の一人が「前作の方が好き」といってました。
自分も見に行ってその意見に賛成です。
一作目は、そもそもアニメではなく、
実写で「鬼太郎」が成立するのかに興味があって、
内容はまあ、コスプレ、バラエティーショウで十分なんじゃないか、
と思っていましたし、その通りに出来上がっていましたので。
今度の「千年呪い歌」はオープニングで、
鬼太郎と目玉おやじ誕生のシーンが映像化されていて、
原作「墓場の鬼太郎」のムードを本編でも引きずっている。
対象をファミリー映画から、青年コミックスの読者層に引き上げたような
印象です。
それを面白いと感じるかどうかで、作品に対する評価が分かれます。
前作がよかったということは、
今度の方向性はあんまり好みでないということですね。
途中出てて来る五人ばやしの楽器にまつわる、
謎解きなどが出てきて期待させるのですが、
そちらの話はさほど盛り上がらぬうちに、黒幕ぬらりひょんが
出てきてしまう。
緒形拳がインパクトのある登場の仕方をし、
こいつは夜叉という外国の妖怪を連れてきて、鬼太郎たちの行く手を阻ませる。
その夜叉役を韓国のイケ面俳優に振るというのはアイディアとしては悪くないんですが、
ひたすら無言で戦っているというのは使い方としてもったいないですね。
ネタバレ改行です。
ぬらりひょんの策謀というのが、かなり単純で、
濡れ女を使って復活させたモンスターに張り飛ばされて「あれーっ!?」
とかなんとか叫びつつフェードアウトして消えるというのはギャグと思ったら
まじで出番終了。
そんな間抜けな黒幕というのは、いまだかつて見たことないです。
緒形さん、そんなんでよく出演を承諾したなと思いますね。
それと濡れ女のエピソードも、全体のバランスからしてもう少し短くてよいのではないか。
クライマックスで海蛇みたいになって、そりゃ凄いCGなんだけど、
でも彼女は全体の力関係からして、ぬらりひょんの手下になる筈なのに、
アレじゃ濡れ女の方が主役です。
鬼太郎、夜叉に一度負けてちゃんちゃんこの座布団みたいな姿になりますね。
そこから復活して次は夜叉をやっつけるのだけど、
映像として、なんで最初負けたのか、次にどうして勝てたのか、
違いがわかんないです。
夜叉の必殺技を見切るとか、弱点を見つけてそこを攻めるとか、
なんかはっきりとしたエピソードで見せてほしかったです。
最初偶然負けて、次は偶然勝ったように見えました。
続編としていろいろやりたいんだろうけど、
脚本をあと2、3稿推敲してから撮影に入るべきでした。
笑えるでなし、泣けるでなし、いろんな意味で中途半端ですね。
主演のウエンツ瑛士は新作プロモードで次のように語っています。
Q:前作以来、1年ぶりに鬼太郎を演じていかがでしたか?
A:自分の中では意外と感覚が戻っていたと思いました。
前作が公開された後には続編をやらせていただくという話をうかがっていたので、
ゲタの練習、片目の練習を怠らないようにしていました(笑)。
実際に演じてみて、前回よりもスムーズにいったと思います。
片目しか見えていないので、
感情の強弱を両目のときよりもはっきりさせないといけなかったんですが、
慣れている分うまくいったと思います。
Q:完成した映画をご覧になっていかがでしたか?
A:前作とは別物になったというのと、
大人の方にも楽しんでいただける作品になっていると素直に思いました。
それにCGもパワーアップしていましたので、
たくさんのスタッフさんたちの努力や熱い感じがスクリーンに出ていると思いました。
Q:本作では人間と妖怪の共存という深いテーマも語られますが、いかがでしょうか?
A:鬼太郎はもともと人間と妖怪の架け橋になっていたけれど、
今回は最も揺れ動くというか、いち妖怪に戻ったイメージがありますよね。
人間と妖怪の真ん中の立ち位置にいるというよりは、
妖怪たちみんなと一緒という感じでした。
ちょっと子どもっぽい部分も出したりするんですけど、本質的には誰を守るのか、
人間を守るにしても鬼太郎の中で何のために人間を守るのか?
というテーマを持ちながら、
解決に向かっていくラストに向けての流れがすごく見応えのあるものになっている
と思います。
Q:緒形さん演じるぬらりひょんの存在感はすごかったですね。
A:そうですね。鬼太郎ファンの方々も、
ぬらりひょんの登場を待ち望んでいたんじゃないかと思います。
ぬらりひょんっていうと強いイメージはないんですけど、
淡々と恐怖感をあおったり、いつの間にか大きく見えたりしましたよね。
実際の緒形さんはおちゃめな部分もある方ですが(笑)、
いったんぬらりひょんに入ると圧倒的なんですよ。
だからこそ鬼太郎として、ぶつかっていけたんだと思います。
Q:ソ・ジソブさん演じる夜叉とのバトルはいかがでしたか?
A:夜叉は基本的にセリフがないんですけど、
アクション・シーンなどを通じて、一番気持ちが伝わってきたというか、
セリフがない分、心で向き合えたような感じがします。
アクションをしていても、一太刀一太刀に思いを感じられたので、
鬼太郎も一太刀受けるごとに自分が守るべきものを再認識したりして、
気持ちのぶつかり合いがあったと思います。
鬼太郎といえば、髪の毛針、リモコン下駄っていうのが
作品の中でも大事なポイントですが、
生身のぶつかり合いをソ・ジソブさんとやれたことが、
この映画のキーポイントでもあります。
鬼太郎自身の成長につながる戦いだったと思います。
Q:個人的に好きな妖怪は何ですか?
A:僕はぬりかべですね。今回の映画に限らず、
鬼太郎が主役で最終的に悪いやつを倒す設定はありますけど、
ぬりかべって大体いいところで登場するじゃないですか(笑)。
戦っているときは登場しないのに、鬼太郎がヤバくなってくると
“ぬりかべ~”って出てくる(笑)。
あのカッコよさ。「実は来ていたよ、実はお前のこと密かに一番思っていたよ」みたいな(笑)。
前に出てくるキャラクターではないですけど、仲間思いの気持ちが昔から好きでした。
Q:ウエンツさんが考える主人公・鬼太郎の魅力とは何ですか?
年齢的には相当いっているんですけど(笑)、
目玉おやじのそばにいて、鬼太郎ファミリーに支えられて、
やっぱり子どもっぽい面ですかね(笑)。
今回に関していえば、特になぜ人間を助けなければならないのか?
という葛藤(かっとう)があって、
命を賭けてまで守るべきものがそこにあるのかと思ってしまう弱さだったり、
そこからまた立ち直る過程だったり、
自分をしっかり持っている妖怪なんだと思い直しました。
Q:鬼太郎と性格的にリンクする部分はありますか?
A:基本的に面倒くさがりなところが似ているかもしれないですね(笑)。
ただ、スイッチが入ったときの気持ちは違うぞっていう
鬼太郎の気持ちもわかりますし、
鬼太郎を演じていて自分も鬼太郎のようなスイッチの入れ方で、
いろんな物ごとを進めていけたらいいと思います。
Q:このシリーズに出会って、ウエンツさんが変わったことや学んだことは何でしょうか?
A:僕にとっての鬼太郎役は、自分の中で未知の領域でした。
もともと愛されていた作品だったので、果てしないプレッシャーもありましたが、
そこにぶつかっていけたことで自信をもらえました。
僕の22年間の人生でなかったことでしたので、
計り知れない経験値をいただいたと思っています。
Q:ウエンツさんにとって、演じることとは何でしょうか?
A:抽象的な答えになりますが、ウエンツ瑛士本人の成長ですね。
テレビに出ている僕じゃなくて、普段家にいるときの自分だったり、
家族と接しているときの自分だったりの成長につながっている気がします。
人との接し方が変わったねって言われることもあったので、
自分が人生を重ねていく上での成長を感じました。
今本当に要求されることをありがたく感じているので、期待に応えつつ、
それをいい意味で裏切るようなこともしていきたいと思っています。
猫娘役の田中麗奈もインタビューで作品についていろいろ話しています。
― 鬼太郎ファミリーが再結集しましたが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
田中麗奈(以下:田中):
変な安心感があるというか、馴染みがあるというか。
皆さんとは前回の1作だけご一緒だったんですけど、
妖怪たちが昔から何百年も一緒にいるという設定だからなのか、
あんな格好だからなのか、みんなといるとなんか落ち着いちゃうんですよね(笑)。
だから、わりと「わー、ひさしぶり!」とか、テンション上がることなく、
普通に話しちゃうんです。
お芝居のこと、この作品のこと、健康のこと、音楽のこととか。
一緒にいると落ち着いちゃうんですよ。とっても居心地がよかったです。
― 前作と比べると猫娘は衣装も変わり、より弾けたキャラクターになっていますね。
田中:
今回はチャンスがあれば猫っぽいしぐさを入れたり、
妖怪のキャラをより強く出した感じですね。
あとは、大泉洋さん(ねずみ男役)とのシーンが多かったので、
大泉さんとお話しながらアドリブを入れて、
楽しみながら豊かになるように考えて演じました。
竹切り狸の前でダンスするシーンは、1週間前に一度と、
当日の2日ぐらい練習しました。
「猟奇的な彼女」の撮影もしていたので、練習はあまり時間がとれなかったんですが。
― 40年以上、日本人に愛され続ける鬼太郎の魅力はどんなところだと思いますか?
田中:
怖い妖怪も出てくるんですけど、
鬼太郎やねずみ男たち主要メンバーが人間を助ける正義の味方で、
愛すべきキャラクターということ。
それに、妖怪の世界ってこうなんだって、
こっちが教えてもらえるような世界観がばっちりできあがってて、
そこにすごくワクワクさせられるんじゃないでしょうかね。
普通だと思いつかないことが沢山出てきますよね。
ちゃんちゃんこが飛んだり、下駄が武器になったり、目玉のおやじとか。
一言では語りつくせない、好奇心をそそるところですね。
― 妖怪や幽霊など、不思議なものの存在は信じるほうですか?
田中:
わりと信じるというか、肯定しているほうですね。
死後の世界ってあるんだろうなと思うので。
天国とか地獄も信じてたりするし、
自然な場所にいったら、自然の力やそこを守る神様とかいるんだろうなって。
お寺とかいくと、目には見えないけれど、
ちゃんと神様が私たちのことを見ているんだろうな、
町を守ってるんだろうなって思います。
劇中では、なかなか鬼太郎に好きと言えない猫娘の恋も気になるところ。
自身の恋愛観と重なるかという質問には、
「私も言えないタイプですね(笑)。そこは重なるかな」と、照れながら答えてくれた。
ちなみに、お気に入りの妖怪は、次長課長の河本準一が演じた
「琵琶牧々(びわぼくぼく)」なのだそう。
この妖怪が登場するシーンは…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
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にて「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」の頁をご覧下さい。
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