「ギフト」DVD脚本レビュー

「ギフト」映画チラシ★映画基礎データー★
「ギフト」
2000年 アメリカ映画
監督 サム・ライミ    
脚本 ビリー・ボブ・ソーントン 、トム・エッパーソン
出演 ケイト・ブランシェット

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「ツインピークス」を思い起こさせるようなアメリカの地方の街。
アニー(ケイト・ブランシェッド)は事故でご主人を亡くし、
年金と占いのアルバイトで細々と生計を立て二人の男の子を育てて
ます。
占いにタロットカードならぬESPカードを使うところがミソ。
ケイト・ブランシェットがまず良かったです。
超感覚(ギフト)に悩ませられ、どことなくメランコリックな雰囲
気を漂わせる未亡人をとても上手に演じていて見事でした。

試写会の時にもらったチラシには、かなり「シックスセンス」を意識した宣伝文
句が綴られてました。
事実、作品の企画が通ったのも「シックスセンス」の成功あっての
ことと推察しますが、
サム・ライミ監督は、当時新人だったシャマラン監督に対抗心を燃やしてか、
「映画で怖いシーンってのは、こうやって撮るんだよおおっ」と言
わんばかりの
怖い演出が冴えてました。
夜中、水道の蛇口から滴る、水滴の音とか、それをハイスピード
キャメラで捉えた画像、窓の外をよぎる男の影、血の滲むような月
明かりなど、
「サイコ」以来の大昔のオーソドックスな手法が、実にこわい、こ
わい、こわい、、。
はやりのCG、デジタル合成も数カット、「ここぞ」というところ
で出てきます。
実に恐ろしいシーンなのですが、むしろ幻想的で監督の美意識を感
じさせるセンスの良いシークエンスですので、楽しみにしててください。
考えてみれば、グロいシーンがほとんどなかったです。

映像的にショッキングなものを突き付けて驚かすと言うより、
じわじわ心理的に圧迫する感じで手法的にはサスペンスに近い盛り
上げ方です。
だから、たとえば「ハンニバル」見て気分の悪くなった人でも、「ギフト」
は楽しんで見られると思います。

占い師のアニーものとに持ちこまれる身の上相談。
夫ドニー(キアヌ・リーブ)の暴力に耐えかね救いを求める妻ヴァレリー(ヒラリー・スワンク)。
アニーは、別れるよう諭すのですが、「ひとりでは生きてけない」
と泣くばかり。
ドニーがアニーの家に押しかけ、「余計なことを吹き込むなっ、この魔女め」と大暴れ。
キアヌはこの頃(2000年のころ)、意識的に悪役を演ずることがあるようですが、
妻の髪をわしづかみにして獣のような叫び声を上げながら部屋の中
を引きずりまわすシーンは、
「見ちゃらんない」です。

魔女め、というのは、この夫はヒロインをブウードゥ教徒とみなし
ている節があっての事で、
これが後々、めんどうな事態を招く伏線となっています。
ヒロインは、それから男に殺される女の悪夢をくりかえしみます。
そして、夢は現実に、、。
遺族の要望で、行方不明の遺体を占いで当ててしまったばかりに、
法廷で厄介なことに。
「恋愛小説家」のグレッグ・キニア、「プライベ−ト・ライアン」
のジョヴァンニ・リビシーが
重要な役どころを演じてます。
ねたバレ改行です。



謎の言葉






白い百合。







青いダイヤモンドを殺す。







超能力(超心理)と深層心理が交錯し、
スティーブン・キングっぽく話は、進んでいきます。
「超能力の話だろう」と思っていると、実は「異常心理」なせる技
だったりと、
なかなか一筋縄では行きません。
ミステリーとしては、ややご都合主義的なところも有りますが、それはもう、
主人公が超感覚の持ち主であるという前提でドラマが展開するわけ
ですし、
別にトリックの巧みさを見せるのがテーマでは無いわけですから。
良く出来ているのは、人の悲哀や信念の強さ、情念の怖さ、がそれ
らブラフとも見えるエピソードの中に程よくにじませて演出されて
いると言う点です。
サム・ライミ監督という人は、どちらかと言うと、ノリの良さや、
勢いで見せてしまう作品が多かったように思いますが、今回はなか
なか慎重に作品を作ってます。
エンディングについては「上手いオチだ」と思うか、
「小さくまとまってしまっている」と思うか、見た人で意見が分か
れるでしょうね。
 


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