「ハンサム★スーツ」
■作品基礎データ 「ハンサム★スーツ」 2008年 日本映画 監督:英勉 脚本:鈴木おさむ 出演:谷原章介 塚地武雅(ドランクドラゴン) 北川景子 |
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大木琢郎(塚地武雅)、33歳、独身。
天国へ行った母親が残した庶民的な定食屋「こころ屋」を営む心優しいブサイク。
イタリア留学経験もあり料理の腕前も人柄も完ぺきでお店の人気者だが、
女性とはまったく縁がない。
ある日「こころ屋」に新人アルバイトで超美人の寛子(北川景子)ちゃんが入ってくる。
彼女の一挙一動に胸がキュンキュンする琢郎。
ついに、思い切って告白するが、あっさり振られてしまい、
寛子ちゃんはお店から出て行ってしまった。
その後、琢郎は友人の結婚式に着ていくスーツを買いに行った紳士服屋で、
着るだけでハンサムになれる「ハンサム・スーツ」を手に入れる。
愛くるしい顔にもこもこボディの着ぐるみのようなスーツに袖を通すと、
スーツが体にぴったりとフィットして顔も体型も目覚めるようにハンサムになった。
ハンサムな男(谷原章介)に変身した琢郎は、
光山杏仁として、瞬く間に人気カリスマモデルとなる。
一方、告白してからお店を辞めてしまった寛子ちゃんへの想いを断ち切れない琢郎。
杏仁に変身して、ハンサムな姿で彼女の前に現れるものの、再び振られてしまう・・・。
しかし、ハンサムな杏仁の日々は超モテモテ!
誰もが憧れる人気トップモデル來香からアプローチされる。
生まれて初めて美人に好意を抱かれ、夢見心地の琢郎。
そして、琢郎として定食屋に戻ると、
寛子ちゃんの代わりに入った新人アルバイトの本江(大島美幸)が笑顔で迎えてくれる。
ブサイクだけど仕事は完ぺきで、一緒にいると落ち着く存在。
だんだん本江のことが気になっていく。
定食屋の主人とモデルとしての二重生活を送る琢郎。
いつしか、杏仁としての華やかな人生に比べ、
本来の自分の人生が色あせて見えてきてしまう。
そんなある日、琢郎は「ハンサム・スーツ」にお湯がかかると、
シワシワになってしまう弱点があることに気付き、再び紳士服屋を訪れた。
そこで、お湯がかかっても平気な「パーフェクト・スーツ」を勧められる。
しかし、そのスーツは一度着ると、二度と脱げない!
琢郎は究極の選択を迫られる。
「こころ屋」とその仲間や友達を捨て、
杏仁としての超人気モデルで女性にモテモテのハンサムな人生を選ぶのか?
琢郎としてのブサイクでモテない人生を選ぶのか?そして、憧れの寛子ちゃんとは・・・。
モデルとしての大舞台、東京ガールズコレクションのステージが数日後に迫っていた。
「ハンサム★スーツ」見ました。
週間興行成績5位。映画の星取掲示板で星5つ中3.6ですから、
そう悪くない作品のはずですが、
自分的には外しました。
べたな笑いは嫌いじゃないと思ってましたが、
「ここで、こうして笑いをとってるのだ」という仕組みは分かるけど、
ぜんぜん可笑しくない、という困った状態でした。
「ブスの瞳に恋してる」の鈴木おさむのオリジナル脚本の映画化です。
今度は男女を入れ替えて、男がモビルスーツならぬハンサムになるスーツを着て、
変身する。
美人に振られてその腹いせに、
「紳士服の青山」開発の試着品のモデルを買って出る主人公。
塚地武雄が谷原章介に変身すると、
男性モデルで成功し、金と名声と女がセットで手に入る。
欲望に一度は目がくらむが、結局、「自分の求めていた幸せとは違う」と
谷原章介を捨てて、塚地武雄に戻って、
恋人とよりを戻してハッピーエンド。
ま、別にケチを付けなきゃなんないほどの悪いあらすじではないけどね。
はじめからオチの見えてる話でも、
ディテールが面白ければ映画として面白く見れますけど、
べたな笑いというのが、要するに一人二役のギャップから見せる笑い、
であって、
ハンサムと不細工から来る笑いになってないんだな。
で、モデルの谷原章介が手に入れる金と名声と女、
というのがちゃっちくてね。
あんなんで目のくらむ主人公が馬鹿に見える。
不細工の塚地武雄が不細工ゆえに受ける逆境というのが、
たいしたことも無く、
彼が谷原章介に走る動機というのが弱いです。
谷原章介が馬鹿演じても、
塚地武雄には見えないという、
ふたり一役の無理が根本にあります。
けど、これは私の感想であって、
客席の若いカップル達はそれなりにウケていたので、
笑いに能書きたれてぶつぶつ言ってる私のほうが野暮というものなのでしょう。
「SMAP×SMAP」等を手掛ける日本一忙しい放送作家 鈴木おさむと、
『ラブ★コン』のプロデューサー山田雅子が作り出したプロットを、
年間30本以上のCMを手掛ける売れっ子ディレクターにして
本作が映画初監督となる英勉と、
人気のカメラマン 飯田かずなのビジュアルディレクションにより映像化。
ドランクドラゴンの塚地武雅と谷原章介の二人一役!
他に北川景子、佐田真由美、大島美幸(森三中)、池内博之、本上まなみ、
佐々木希、山本裕典、ブラザートム、温水洋一、中条きよし、伊武雅刀等。
渡辺美里の「My Revolution」他80~90年代の名曲が次々登場します。
史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」に
映画として初めてコレクションの本番時に撮影を実施、
谷原章介と佐田真由美が実際にランウェイに登場し25,000人の来場者を
前にクライマックスが撮影されました。
“こころ屋”のあったか料理は
『かもめ食堂』『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』の
フードスタイリスト飯島奈美が手掛けています。
2008年11月1日より全国233スクリーンにて公開された本作は
公開10日目で興行収入4億円を突破したヒット作となりました。
2008年の東京国際映画祭のマーケット"TIFFCOM"でも、
TIFFCOM史上最速で上映権が売れ、
アジア7カ国(香港・マレーシア・マカオ・シンガポール・インドネシア・ブルネイ・
台湾)での上映が決定しています。
<海外での作品記事“VARIETY”より>
「服装にまつわる馬鹿馬鹿しさは、
この日本製のコメディ『ハンサム★スーツ』にテイラーメイドのお笑いだ。
途切れることなくファニーなこの作品は、見事に縫い込まれた構造にも支えられている。
11月の頭に日本人の笑いのツボをど真ん中からつくだろうこの作品は、
アジア各国にも颯爽と届けられるだろうし、
大衆に敏感な映画祭も試着してみるに違いない。
日本に特有の要素に調整を加えれば、リメイクのポテンシャルは強力にある」
「鈴木おさむのタイトに編まれたニットのような脚本は素晴らしくデザインされている」
「広告出身者らしいクリエイティブな映像が染め込まれた英監督の演出は独創的だ」
「演技はざっくりとしているが品質は良い。
塚地は自分の洗練されなさ具合を大いに楽しんでいるし、
谷原のセルフ・パロディのセンスはジョージ・クルーニー的だ。
それぞれ別々でも楽しいが、
ハンサム★スーツの脱ぎ着で同じ人格を演じ分けている二人の演技力には感服した」
塚地武雅のインタビューより、メイキングに関する記事を採録します。
劇中、かなりブサイク、ブサイクと言われていますが、抵抗はなかったのですか?
塚地武雅(以下、塚地)「完成台本になる前の準備稿を頂きまして、
配役のところをみたら“ブサイクな定食屋主人役=塚地”って書いてあったんです。
今までも散々もてない役をやってきましたが、
台本を読み進めていってそういうキャラクターなんだって判るのが常でした。
でも今回はいきなりブサイクって書いてあったんですよ。信じられませんでした。
“最初からブサイクってことは、ブサイクだから選ばれたってこと?”って、
多少凹みました」
それでもオファーを受けた理由は?
塚地「多くのブサイクの中から、
ブサイク代表としてブサイク役を射止められたのは光栄なことだと思い直しました」
直ぐに切り替えられましたか?
塚地「切り替えましたね。慣れっこですよ。いつもブサイクって言われていますし、
自分でも気付いていましたから。
ブサイクなのに人がブサイクと言えないような役者さんよりは、
自分がやった方が良いだろうと思いました」
「(それにしても)ブサイクと言われる量がはんぱないんですよ、この映画は。
主人公がここまでブサイクと言われる映画は、世界中探してもないと思います。
流石にちょっと辛かったですね」
「自分のシーンだけだったら大丈夫なんですけど、谷原さんと同じ撮影日は、
谷原さんと入れ替わりでの撮影になるんで、ちょっと堪えましたね。
谷原さんは女の子たちからキャー、キャー言われているし、
スタッフもみんな楽しそうなんです。
でも僕の番になると“ブサイク、キモイ”となる。同じ場所、
同じスタッフなのにこんなに違うのかというぐらい差を見せ付けられますからね」
如実に差を感じた撮影はどのシーンですか?
塚地「東京ガールズコレクションのシーンですね。
イベント当日は出番がなくて、翌日、撮影のために会場に行ったら、
谷原さんのイベント登場シーンは派手な演出もあって、
大盛り上がりだったってことをスタッフから聞かされました。
みんな昨日の余韻に浸っていて、“いやー、凄かったよ。楽しかったよ”って。
明らかに温度差を感じましたね」
谷原章介さんはどのような方でしたか?
塚地「見た目もシュッとしていますし、いかにもハンサム役がピッタリな役者さんなので、
すかした人だと思っていたんです。ところが、これが違いましてね。
ハンサム・スーツを着るシーンは、パンツ一丁での撮影で、
谷原さんもパンツ一丁だったんです。
谷原さんは撮影待ちの間もずっとパンツ一丁でうろちょろしていて、
周りのスタッフを笑わせていました。“あぁー、面白さも兼ね備えているんだ。
これは勝ち目ないな”って。
まさに杏仁役は適役だし、谷原さんが杏仁を演じるんだったら、
この映画は成功するだろうなって思いましたね」
ハンサムでもてる杏仁に対して、ブサイクな大木琢郎ですが、
どういう人物だと思いましたか?
塚地「脚本を書いた鈴木おさむさんは、
妻である大島美幸(森三中)が歩んできたブス人生を聞き、脚本に取り入れています。
僕も同じような環境で育ってきているので、当て書きに近かったです。
役作り的なことは一切しないで、素のまま演じました」
では素が出た部分もありますか?
塚地「ありますね。北川景子ちゃんが演じる寛子に琢郎が告白するんですけど、
寛子は“告白された時は嬉しかったです”って言います。
それに対して琢郎は“慰めなんていらねぇーよ!”って切れるんですけど、
これは塚地武雅として北川景子ちゃんに切れていました。
“嬉しかったですとか、そんな言葉でブサイクをたぶらかすな!いい加減にせーよ!”
ってね(笑)」
本作に出演するにあたりチャレンジになったことはありますか?
塚地「琢郎は定食屋の主人なんで、中華鍋の振り方、キャベツの千切り、
卵の片手割りとかかなり練習しました。
あと、最後の方にちょっとしたアクション・シーンがあるんですけど、
アクション映画に憧れていたので、アクションがきまった時は嬉しかったですね」
谷原章介はふたり一役の役作りについて次のように答えている。
「塚地さんと撮影前に何度も会って琢郎の役作りについて話し合いました」。
生い立ち、性格、趣味や好き嫌い、クセまで細かく打ち合わせし、
共通認識を深めていったという。
「ガッツポーズの握り方や、がにまた歩きなど細かく決めました。
でもクセをいかに自然に振る舞い演じれるかは難しかった。
わざとらしいと思われたら誰も笑ってくれませんからね」
脚本の鈴木おさむは、
公開前に行われたトークショーでメイキングについて次のように話しています。
塚地武雅と谷原章介の「ギャップを大事にした」と話す鈴木おさむは
「今回、塚地くん面白いことは一切してなくて、
むしろ哀愁漂う悲しいシーンが多いんですよ。
逆に谷原さんには、ギャグてんこ盛りでがんばっていただきました。
そんなふたりのギャップをお楽しみいただければ嬉しいです」とコメントした
「ハンサム・スーツの着方にはこだわりました。
確かに、スーツを着てポ~ンって変身することもできるんですけど、
掃除機で空気を抜くのはなんかリアルでいいなと。
実は、あの掃除機のイメージはダイソンなんですけど(笑)。
ファンタジーと今をつなぐ現実感があるのはいいなと思いました」
琢郎の営む定食屋で働く“性格美人”の本江を演じるのは、
鈴木おさむの妻、大島美幸。ブサイクだけど、
仕事は完璧。一緒にいると心落ち着く癒しの存在として登場する。
「もともと本江役は、うちの奥さんじゃない人にオファーしようと思っていたのに、
周りが『奥さんがいいんじゃない』かと。出演するからには、
僕が売り込んだと思われたくないので、家でしっかり特訓しました。
北関東なまりな感じとかキャラづけしたりして。
小さな幸せ探しのシーンでは、撮影前日に朝の4時まで本の読み合わせをしまして、
翌日うちの奥さんが大寝坊するというハプニング…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『ハンサム★スーツ』の頁をご覧下さい。
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