「月のひつじ」映画製作裏話

「月のひつじ」映画チラシ★映画基礎データー★
「月のひつじ」
2000年オーストラリア 配給はヘラルド
製作・監督・脚本:ワーキング・ドッグ
主演:サム・ニール

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前評判が良く期待して見ましたが、ごくごく小品で地味な作品ですね。
実話に基づいたオーストラリア発のヒューマン・ドラマ。
NASAの依頼を受け、
月からの映像をキャッチするために全力を尽くした科学者たちの物語を、
素朴なユーモアにくるんで語り明かすというものです。

1969年、オーストラリアの田舎町の巨大パラボラ・アンテナが、
アポロ11号の月面歩行の映像を受信することに。
地元の人々は大いに沸き立つが、
アンテナ内部で奮闘する科学者4人は、次々とトラブルに見舞われていく。

…と映画紹介にありましたので、
当時のあまり世間に知られぬゴタゴタを知ることが出来ると期待したのですが、
トラブルというのは2回だけです。

「ジュラシック・パーク」のサム・ニールが主人公で出てくるので
ハリウッド映画かと思いましたが、
本作はオーストラリア映画です。

知らなかったのですがサム・ニールはオージーなのだそうですね。
ワーキング・ドッグという1つのチームの5人
(S・シラウロ、T・グレイスナー、J・ケネディ、R・シッチそして製作のM・ハーシュ)が
監督、製作、脚本を共同するという変わった体制で作品作りが行われています。
別にハリウッドのような分業スタイルがいつでも映画にとってベストというわけではないでしょぅから、
このような変則的なものもあって良いと思いますね。

原題は「THE DISH」(お皿――バラポラのことですね)
という色気の無いタイトルですので、
「月のひつじ」とはうまいことタイトルをつけたものです。
内容的に特にひつじに出番は無く、
ポスターにでてくる少年も大勢いる村人の1人に過ぎません。
ここいらへん配給会社の担当者が知恵を絞ったあたりと推察します。
あの"お皿"は電波望遠鏡で、あの建物は天文台なんです。

もともとがテレビ中継用に建てられた訳ではなく、
職員も望遠鏡のオペレーターを務める天文学者達の筈なので、
そもそもテレビ中継のイロハを学ぶあたりから始めれば、
もっと笑いの取れるエピソードが拾えた様にも思えます。

映画では天文台は僅か3人の職員によって運営され、
そこへNASAからひとり出張してきて4人で仕事をするという風に映画では出てくるのですが、
実際には職員は二十人ほどいて、
NASAからも4人くらいがやってきて仕事をこなしたそうです。

映画は史実そのままに見えて結構演出が施されているわけですから、
町の人達の話などももっと作ってしまっても良かったかな、とも感じますね。
子供向けの作品というわけでもないのに、
何故か日本語吹き替え版が劇場でも公開されています。
私は未見ですが面白い試みだと思います。


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