「イノセント・ボーイズ」映画製作裏話

「イノセント・ボーイズ」DVDジャケット★映画基礎データー★
「イノセント・ボーイズ」
2002年アメリカ映画
制作:ジュディー・フォスター
監督:ピーター・ケア
出演:ジュディー・フォスター エミール・ハーシュ キーラン・カルキン

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ノーマークだったのですが、
ジュディー・フォスターの尼僧姿が拝めるというので見に行きました。(*^_^*)
「ドニー・ダーコ」がドリュー・バルモアの製作・出演なら
「イノセント・ボーイズ」はジュディー・フォスターの製作・出演の青春映画です。
31歳の若さで夭折した作家クリス・ファーマンの処女作にして遺作となった小説
「放課後のギャング団」をジョディ・フォスターが映画化。
14歳の少年たちが駆け抜ける青春の日々を描き出してます。

厳格なカトリック校に通う14歳のフランシス(エミール・ハーシュ)は、
憧れの女の子マージー(ジェナ・マローン)と、
悪ガキ仲間を主人公にしたヒーロー・コミックを描くことに熱中していた。
しかしそれが女校長シスター・アサンプサ(ジュディー・フォスター)に見つかってしまう。

エミール・ハーシュ、キーラン・カルキン、ジェナ・マローンの美少年美少女トリオがよいです。
キーラン・カルキンは「ホーム・アローン」のマコーレ・カルキンの弟だそうで、
「サウダー・ハウス・ルール」「ミュージック・オブ・ハート」にも出てます。
ジェナ・マローンの方は「海辺の家」「ドニー・ダーコ」とこの夏公開作に次々に出てます。

十代のいらだちという普遍のテーマですが、
なぜか1970年台が舞台です。
原作が書かれたのが91年ですので、今のセンスで見るといささか古い。

「ドニー・ダーコ」が高校で、
「イノセント・ボーイズ」が中学生ですから、幼く見えて当然なのですが。
彼らはまだまだ家庭を背負っている部分が多く、
敵といっても学校のシスターくらいなのですから、
「デンジャラス・マインド」などと比べればぐっと牧歌的というものではありませんか。

ドラマの中で描かれるヒーロー・コミックがアニメになって動き出します。
この部分の演出をやっているのは「スポーン」のマクファーレンです。
CGなどで今風に作るのではなしに、あくまで七十年代風手書き動画。(!)

ストーリーがあるのですが、
劇中劇の扱いなので「ロジャーラビット」のような有機合成などはしていません。

ラストから逆算するとフランシスはコミックおたくと言ってよいと思いますが、
ここでもシスター・アサンプサがけちょんぱにやっつけられています。

なんだか戦うべき相手を間違えているという気がしてならないのですが、
彼等くらいの年頃には人生の漠たる不安といったものは、
対象が捕らえがたいのでしょうか。

このアニメと実写の行ったり来たりが、この作品の演出の特徴となっています。

道端で息絶える犬とか、
マージーの部屋で幽霊を見るとか、「死」のイメージがあたりを徘徊している。
マージーの打ち明け話から、
ドラマが一気に深刻になって行きます。

シスター・アサンプサに取り上げられたヒーロー・コミックを取り返すため、無茶をやるのですが、
実のところ漫画奪還などたいした問題ではありません。
フランシスはそのことを知っているだろうに、目をそらしてしまう。
社会に立ち向かいつつ、同時に逃げている、
そのもどかしさが十代なんだ、という解釈が映画ではされているようです。

判らなくないのですが、見ていてストレスが溜まりますね。
シスター・アサンプサは膝が悪い様で、
最初の登場場面から片足を引きずっていて、
途中にストッキングをあげるシーンまであって、
膝に何やら補助器具を当てているらしいのが見えます。

この設定は蛇足だと思いますね。
障害者だから子供たちを掌握するのにやっきになっているというのは、つまらないです。
若い女性校長が、ガキどもになめられまいとがんばっているということで十分の筈です。

動物園の場面で賛美歌を歌い出すシーンがありますが、
ジュディー・フォスター意外やとってもイイ声です。
最後まで聞きたかったです。


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