「アイアンマン2」
■作品基礎データ 「アイアンマン2」 2010年 アメリカ映画 監督:ジョン・ファヴロー 原作:ジャック・カービー、スタン・リー 脚本:ジャスティン・セロー 出演:ロバート・ダウニー・Jr.グウィネス・パルトロウ スカーレット・ヨハンソン ミッキー・ローク ドン・チードル サム・ロックウェル サミュエル・L・ジャクソン |
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トニー・スタークが自らアイアンマンであると公表してから半年後。
世界各地で起こる紛争を鎮圧し続け、平和のために貢献しようとするトニーだったが、
その一方的な介入への疑問視とアイアンマン・アーマーを兵器として見なされたことで、
合衆国からアーマーの引き渡しを求められてしまう。
かつてアフガニスタンで自ら深手を負い、
その傷を代償にして開発したアーマーを誰の手にも渡したくないトニーは
断固として要求を拒否するが、
アーマーの動力源にして生命維持装置でもあるアーク・リアクターの副作用により、
その体内は着実に毒素に蝕まれつつあった。
トニーは命あるうちに使命を全うすべく、スターク・インダストリーズ社長の座を
秘書のペッパー・ポッツに譲り、
新たな秘書としてナタリー・ラッシュマンという女性を迎え入れる。
一方、スターク家に深い恨みを抱くイワン・ヴァンコは、
自らの手で小型のアーク・リアクターを作り上げ、
さらにリアクターを動力源として動く武器「エレクトリカル・デス・ウィップ」を開発。
モナコにてレース・イヴェントに参加中のトニーを急襲するも、
携帯型の新たなアーマーを装着したトニーによって撃退され、収監されてしまう。
だが、そんなヴァンコを牢獄から救い出したのは、
ハマー・インダストリーズの社長ジャスティン・ハマーだった。
ハマーは目の敵であるトニーの技術力を凌駕し、政府との軍事提携を掌握するべく、
優れた科学者でもあるヴァンコを雇い自らの兵器ラインを拡張させようと
目論んでいたのだ。
ハマーはトニー宅から試作型の「マーク2」アーマーを持ち出していた
ジェームズ・ローズ中佐をも懐柔し、
それを基にして多数の銃火器を搭載した「ウォーマシーン」、
そして量産型の遠隔操作式無人アーマー「ドローン」を作り上げる。
スタークエキスポの会場で華々しく発表される無数のドローン。
そして、それを先導するウォーマシーンことローズ。
だが、ヴァンコの手によって密かに細工が施されたドローンは突如制御を失い、
ウォーマシーンも中に入っているローズもろとも暴れ始めた。
果たしてトニーはアーマーたちの暴走を止め、ヴァンコに打ち勝つことが出来るのか…。
『アイアンマン』最大の魅力トニー・スターク役は、
前作で大ブレイクし『シャーロック・ホームズ』でも大活躍のロバート・ダウニーJr.。
最凶の悪役“ウィップラッシュ”を怪演するのは『レスラー』で絶賛を浴び、
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど驚異の復活を果たしたミッキー・ローク。
レザースーツに身を包んだ謎の美女“ブラック・ウィドー”には、
『マッチポイント』や『それでも恋するバルセロナ』でもその魅力を発揮した
スカーレット・ヨハンソン。
また、『オーシャンズ』シリーズや、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた
『ホテル・ルワンダ』のドン・チードルが、軍人ローディ役で出演。
前作にも出演したトニーの頼れる秘書ペッパー・ポッツには、
『恋するシェイクスピア』のオスカー女優グウィネス・パルトロウ。
更にサム・ロックウェルが、トニー・スタークと対立する武器商人ハマー役で出演、
そして前作のラストに登場したサミュエル・L・ジャクソンも同ニック・フューリー役で
出演するなど、お馴染みのキャラクターに加え、注目の新キャラクターも続々と登場する。
監督は、前作『アイアンマン』でその手腕を発揮し、
脚本家であり、俳優としても映画界でマルチな才能を発揮するジョン・ファブローが担当。
このシリーズを大ヒットに導いた手腕を買われ、
次回作はスティーブン・スピルバーグのプロデュース作品
“Cowboys & Aliens”の監督に抜擢された。
マーベル・コミックから生まれた人気フランチャイズ「アイアンマン」の
実写映画化第2弾です。
前作『アイアンマン』の公開後、そのヒットを受け本作の製作が決定。
監督のジョン・ファヴローによると前作の製作当初から3部作構想があり、
第2作での悪役に「アイアンモンガー」を想定していたと言うが、
結局アイアンモンガーは前作の悪役として登場、ジェフ・ブリッジスが同役を演じた。
その結果、製作側は本作における新たな悪役としてミッキー・ローク演じる
「ウィップラッシュ」、そしてサム・ロックウェル演じる「ジャスティン・ハマー」を
登場させている。
また、原作の人気キャラクターであるもうひとりのアイアンマンこと「ウォーマシーン」、
そして謎めいた女スパイの「ブラック・ウィドー」も本作より登場。
それぞれドン・チードルとスカーレット・ヨハンソンが演じている。
ちなみにチードルは、前作から降板したテレンス・ハワードの後を継ぐ形で
キャスティングされた(日本語吹き替えキャストもそれに合わせて高木渉から
目黒光祐に変更されている)。
メインロールであるアイアンマンことトニー・スターク役、
そしてトニーを支えるペッパー・ポッツ役は前作同様、ロバート・ダウニー・Jrと
グウィネス・パルトロウが続投している。
2008年7月、映画『トロピック・サンダー / 史上最低の作戦』の脚本を執筆し、
同作に出演したダウニー・Jrにアカデミー賞ノミネートをもたらした
ジャスティン・セロウがダウニー・Jrの推薦によってライターに就任。
ファヴローとダウニー・Jrによる原案を基に執筆を始めた。
ストーリーボードはアニメーターとして知られるゲンディ・タルタコフスキーが担当。
また『リーサル・ウェポン』などの脚本で知られるシェーン・ブラックが、
ファヴローとダウニー・Jrに
「トニーの人物像をロバート・オッペンハイマーに近づけてはどうか」などの
アドヴァイスをした。
アイアンマンのアーマーをデザインしたのは前作に引き続いてアディ・グラノヴである。
主要撮影は2009年4月6日より、カリフォルニア州マンハッタン・ビーチにある
ローリー・スタジオにて開始。
撮影現場では作品の情報漏洩を防ぐため、『ラスプーチン』(Rasputin)という
フェイク・タイトルが使われた。
また、モナコでのシーンは急遽一部が撮影不可能となり、ロサンゼルスにセットを
作って撮影した。
劇中に登場するアーマーを整理しときます。
まずは 旧型のアイアンマン・アーマー
(現在はトニーのワークショップの一角にある「ホール・オブ・アーマー」に保存してある。)
マーク1
前作で残骸がオバディア・ステインの手元に渡り、オバディアの部下によって
スターク・インダストリーズ社内の「セクション16」に極秘裏に保管されていたが、
オバディアを倒したことで再びトニーの元に戻ったと思われる。
マーク2
アーク・リアクターが別機構で胸部に取り付けられており、前作の仕様とは若干異なっ
ている。トニー邸にて行われたパーティーで、堕落した態度を見せるトニーを止めるため
ローディが装着した。試作段階のアーマーではあるが、マーク4を装着したトニーと互角
に戦った。その後、エドワーズ空軍基地へ持ち帰られ、さまざまな改造を加え
「ウォーマシーン」となる。
マーク3
前作のアイアンモンガー戦で破損した状態。ヘルメットはアイアンモンガーに握り潰さ
れているため、予備のものが併せて保存してある。
新型のアイアンマン・アーマー
マーク4
マーク3の性能をアップグレードし、なおかつ軽量化させたアーマー。
心臓を保護するためのリアクターと、アーマーを稼働させるためのリアクターが別機構に
なった。マーク3に比べ、胸や腕の部分などが角ばっている。スーツの上からの装着が
可能になるなど内部機構のアップグレードが主なマーク3からの改造点。
ヘルメットのみを外して食事もこなすなど、機動性と柔軟性が向上している。
カラーリングは赤と金。
マーク5
アタッシュケースの形態から変形する携帯用の簡易アーマー。特別な設備を必要とせず、
トニーが自らの手で直接装着する点が特徴。折りたたまれた状態から展開されるため蛇腹
状の装甲を持つ。カラーリングは赤と銀。必要最低限の能力しか備えておらず、
装甲が薄く耐久性が低い。リパルサー・レイ以外の武装も備えていない上、マーク1から
マーク6の中で、唯一飛行能力を備えていない。あくまで即時対応型のアーマーである。
しかし、他のアーマー同様パワーアシスト機能は備えられている。劇中ではペッパーと
ホーガンの乗る車をウィップラッシュから引き離すため、足の力で遠くに押しやっている。
マーク6
ニック・フューリーからの助言、父ハワードの遺したヒントにインスピレーションを
得て完成させた、新型アーク・リアクター(=リパルサー・トランスミッター)を
動力源とする新型アーマー。カラーリングは赤と金で、上腕二頭筋と膝にあたるアーマー
の部分が銀。シルエットはマーク4から大きな変更はないが、胸部リアクターがそれまで
の円形から逆三角形になっているのが大きな特徴。
パラジウムに代わる新元素「ヴィブラニウム」をコアとした新型リアクターの開発により
コア自体のパワーが増強。よってアーマーの戦闘能力もさらに向上している。
武器として、腕から複数の弾頭を同時発射できる小型ミサイル・ランチャーや、
1度きりしか使用できないものの様々な物体を瞬時に切り裂くレーザー・カッターを
新たに装備。飛行時のスピードも格段にアップしている。
その他のアーマー
ウォーマシーン / War Machine
ローズがトニー宅から持ち出したマーク2をハマーが自社製品の銃火器を搭載し装甲を
大幅に強化したアーマー。肩に7.62ミリM134のガトリング銃を装備し、その他の部分に
も様々な火器を搭載。だがいくつかの火器はハマー・インダストリーズ社製だけあって
信頼性に難がある。外見的にはマーク2から大幅に変更されたが、リパルサー・レイや
飛行機能、HUD機能はマーク2からそのまま継承。飛行時には脚部がスラスターに変形し、
重装甲重武装でありながらマーク6に匹敵する速度を出せる。ただしマーク2の弱点であ
る氷結の問題は解決されているかは不明。色は黒と銀が基調であり、両目の発光色は赤。
ウィップラッシュ / Whiplash
ヴァンコが父親から受け継いだアーク・リアクターの設計図を基に、対アイアンマン用
として作り上げた装備。アイアンマンのように全身がアーマーに覆われているわけではな
いが、生身の上半身をアーク・リアクターに接続された金属製のベルトが覆っている。
下半身はピットクルーの作業着であるが、トニーを助けるために突っ込んできたホーガン
の車と壁の間に挟まれてもほとんど怯まず反撃に転じたため何らかの装甲が施されている
と思われる。武器はアーク・リアクターのリパルサー波をイオン・プラズマに通して
直接放出する電磁鞭「エレクトリカル・デス・ウィップ」。車を真っ二つにするほどの威力
を持つものの、トニー曰く「1秒にエネルギー1サイクルは弱すぎる」としている。
後にハマー・インダストリーズのドローン技術を応用し、非常に頑丈でありながら電磁鞭
のエネルギーサイクルを強化したアーマーを造り上げる。
ドローン / Drone
元々はハマーがアイアンマンに対抗するべく造った未完成の試作アーマーをヴァンコが
遠隔操作用の無人機にし、動力源をアークリアクターに改良したことで、運動性も大幅に
性能UPした。サイズはアイアンマン・アーマーよりもひと回り大きい。陸軍、海軍、空軍、
海兵隊の4種が存在し、基本デザインは同じであるが各種ごとにカラーリングと武装が
異なり、接近戦を行う際にはメインカメラを保護するべくフェイスカバーでカメラを覆う
仕組みになっている。また全種とも飛行能力を有し、飛行時はウォーマシーンと同様に
脚部がスラスターに変形。アーマーの頑丈度はそれほど高くはなく、主観映像は白黒で、
アイアンマンのマスクを被った子供をアイアンマンと誤認するなど対象識別能力が低く
思考回路はあまり高性能ではないと思われる。スタークエキスポに出展された際には
一種につき八機編成の全32機が登場した。
劇中に登場するテクノロジー
アーク・リアクター
前作でトニーが小型化に成功した熱プラズマ反応炉。前作ではトニーの胸に埋め込まれ
た基盤にコードを接続し装着していたが、本作では胸部のアダプターに差し込むだけと
なっており装着が容易になっている。また、トニーの心臓を保護するためのリアクターと、
アーマーを稼働させるためのリアクターが別機構になり、リアクターの上から衣服を身に
付けていてもアーマーが装着できるようになった。だが、コアに使用されている
パラジウム板の消費が激しく、その毒素が流入し次第に血液汚染を引き起こしてしまう
ことに。パラジウムに代わる新たな代替元素を探し求めた結果、密かに父親が遺していた
ヒントを基に新元素「ヴィブラニウム」の合成に成功。逆三角形のヴィブラニウム・コア
を中枢にした新型アーク・リアクター(=リパルサー・トランスミッター)を完成させる。
この新型リアクターにより、トニーは毒素の問題を解決しただけでなく今まで以上の
パワーを得ることとなった。
J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)
トニーの自宅を集中管理している人工知能。前作からさらに機能が拡張され、トニーの
ワークショップだけでなくガレージ全体にヴァーチャル操作パネルを表示できるように
なった。
プラズマ加速装置
ヴィブラニウムを生成するべく地下のワークショップを大改造して作り上げた装置。
アーク・リアクターの淵部分を大型化した形であり、ヴィブラニウムの固体に光線を屈折
させ、反射されたヴィブラニウムの元素を含んだ熱光線を新型アーク・リアクター
(=リパルサー・トランスミッター)のコア部に一定時間直撃させて開発する。なおこの
装置を組み立てる際、ある物が高さ合わせに使用される。
スタークエキスポ
スターク・インダストリーズの博覧会。1974以降にハワード・スタークの提案で開催され、
2010年になって新たに開催された。開催地の拠点はニューヨーク。
広場中央の地球をイメージした球状のオブジェは、ハワード・スタークが人体へ害のない
新エネルギー元素のヒントとなる鍵として、次の世代に博覧会を開催するトニーに向けて
残す形で発案したものである。
映画の撮影用アイアンマン・アーマーを作ったShane Mahanさんのインタビューを
ご紹介ます。
Q:何体のアイアンマンのスーツがあるの? っていうか壊れてしまった時のために、
沢山スペアがあったりするんですか?
A:皆さんは、予備のスーツ、スタント用のスーツ、とか沢山のスーツがあるはずって期待
しているんですよね。実際のところは、完全な予備のスーツは無いんですよ。
ウィップラッシュスーツの場合は、一応ゴム製のアームとメタルのアームのセットを
沢山用意してたよ。モナコのシーンは手荒なシーンだったからね。
最終的にミッキーはずっとメタルのアームを装着していたよ。
アイアンマンのスーツについては、顔の予備がいくつかあったぐらい。ということで結局、
映画全体を撮影するのに、まるまる完ぺきなスーツは1つだけだったってことになるね。
Q:あなたは撮影中ずっと、撮影のセットに張り付いてスーツをチェックしてたの?
A:はい。もちろん。だって、常にどのシーンでもヒーローは最高にカッコよくみせないと
ダメだし、スタントがあればちゃんとバックアップしないとですからね。
これって、十代の子供がフェラーリを乗り回して帰ってきた姿を見る親の気持ちに似てい
るかもしれません。挑戦ですよね。
Q:ちなみに、アイアンマンを実際に制作するのに、何人でどのぐらいの期間がかかりまし
た?
A:ん~、チーム単位で回転ドアから入ってきては出ていくっていうかんじだったんですけ
ど、多分70人近くの人が関わって、おそらく4~5ヶ月ぐらいかかりました。
それに、アイアンマンのスーツだけじゃなくて、ミッキーロークのウィップラッシュ
スーツなどなど、他にもいろいろ制作するものがありましたから、チームに分かれて
何十人もの人達が、自分たちの限界で作業をしていました。でも、ウィップラッシュの
スーツは、トニースタークの世界と全く違うもので、新鮮なかんじだったので、作ってて
かなり楽しかったですよ。
Q:アイアンマン2の新しいスーツについて教えて下さい。
A:最初の映画用のスーツのデザインは、Marvelのアートチームがおおまかにデザインを
したものだったんです。本当に素晴らしくて大成功を収めました。
そして、最初の映画を通じて、アリなものとナシなものを学ぶことができたんです。
なので、この第2作目にはそこからの教訓をちゃんと反映させていきたいと思っていまし
た。
完ぺきな世界や本当の産業界では、まずプロトタイプを作っては、改善を加えて完成品を
つくります。でも映画の世界では、数週間という限られた時間とリソースのなかで、
一体を完成させていくことになりるので、いろんな実験をしたりする時間の余裕はありま
せん。なので、一作目のスーツはプロトタイプみたいなものでした。続編を制作すること
の良いところは、前作の経験から得たうまくいったところ、改善した方が良い所を
ブレストして取り入れることができるところなんです。
私たちは、Jon Favreauが私たちに求めているものは何か? 俳優達が求めているものは?
など、前作からの教訓を得て知った事を盛り込んだ、ガイドラインを作成したんです。
要望に応じて改善したのは、例えば今回はスーツを軽量化したり、着脱を迅速にできるよ
うにしたりとか。これは、俳優たちにとっても周りのスタッフやプロダクションにとって
も、かなりハッピーな改善だったみたいです。特に撮影でクタクタになった深夜ごろの
俳優陣の背骨も軽量化されたスーツに感謝していたみたいです。
ただ、実は私たちが造った物理的に着用可能なスーツは、ヒップより上の部分だけで、
脚と足の先部分のスーツは無いんです。デジタル処理をして組み合わせているんですよ。
Q: ということは、撮影中アイアンマンは青いパンツをはいていたの?
A: 青じゃなかったけど、彼らはチェッカードマーク付きの黒いパンツをはいてましたよ。
おかげで、アイアンマンはコミック比率でいうと約2メートルという長身だけど、
そんなに大きなスーツを作る必要はありませんでした。ただ、Jon Favreauは細部まで
こだわった仕事をするために、シーンによって、本物のなスーツが欲しいと考えていまし
た。例えばヘルメットやバイザーを上げて話をする時などです。その時のためにやっぱり
ヘルメットを造る必要があったんです。その例は、映画の中でも多く観ることができます。
スーツのデザイン自体は、一作目からマイナーチェンジをしていて、スーツのデザインを
再設計したRyan Meinerdingさんは、最高の仕事をしてくれました。私たちは、彼と一緒
に俳優の身体のうえでいいかんじに機能するようにしてくれました。
Q:どうやって、実際にスーツを制作したんですか? CNC機械加工を使ったんですか?
A:うぅん。CNCは使いませんでしたけど、デジタル・モデルをとって数字が正確になる
ようにしました。スーツを制作するにあたっては、部品にヤスリをかけてから、組み立て
て、テストして、ペイントするといった、かなり大量の手作業がありましたし、完成する
までには本当に沢山のプロセスを経てきました。正確に金メッキしたり、目やハンドライ
トがちゃんと光るように設置したりという細かいディテールを盛り込んだうえで、簡単に
着脱できたり動きやすいようにユーザーフレンドリーなスーツになるように計算している
んです。
Q:これらのスーツは、本当に動くパーツとかモーターが設置されてるの?
A:動くパーツはあります。でも、武器を配備する時は、実際のスーツの上にデジタルで加
工していますよ。だって、スーツの中に本当にミサイルを入れるスペースなんてありませ
んからね。イリュージョンですよ。
基本的に、動くパーツは、手、関節部分、手首、胴、クビ、腕です。俳優の皆さんが思う
ような演技ができるように私たちは着心地がよくて自由に体を動かす事ができるユーザー
フレンドリーなスーツを造らなければならないんです。
Q:Legacy Effectsでは、実際のオブジェクトを制作していますけど、あなたのチームは
デジタルについて、どれぐらい意識する必要があったんですか?
A:中には、完全にアニメーションなシーンもあります。だって、飛べないし、無傷で家を
突き抜けることもできませんからね。実写にしたら、スーツのパーツが壊れちゃう可能性
大ですよね。そんなシーンでは、ダウニーが本当にスーツを着ている感じにしたいので
クローズアップが欲しい! ということで、さっき話したように、監督はヘルメットを
僕たちに作ってほしいと思ったんですよ。
両方の映画で、デジタル・エフェクトのチームとの仕事は素晴らしいものでした。僕たち
はスーツを制作してペイントした後、デジタル・エフェクトチームがスーツの全ての表面
をスキャンしたり、高画質の写真を撮って、フルサイズのモデルを制作したんです。
リアルなスーツは、テクスチャーやペイントはもちろんのこと、エフェクトチームに
とって、スーツのライトが実際にどういうふうに動くのか? など信ぴょう性を出すため
に知りたいことを教えてくれる存在なんです。それを技術的に取り入れることによって、
二作目の映画がより良いものになったんだと思います。僕たち自身も二作目には、
改良したスーツを制作しましたからね。
Q:スーツがアーティストによって2Dと3Dでモデル化したものを、3Dでリアルな
スーツを製造した後、再び3Dモデルにするために再スキャンするっていうアイディアは、
なんかカッコイイですね。
A:これが、私たちがデジタル技術を受け入れるということで、それが説得力のあるな視覚
効果をもたらしたんだと思います。
Q:少し前に、デジタル VS 実用的効果に関して、あなたの興味深いコメントがありまし
たよね。あなたは、あなたの限界があることは分かっているし、アイアンマンを飛ばそう
とは思わないと。そういったシーンは、全部デジタルアニメーションで撮るべきだと。
でも、もし、無制限に時間があってリソースとシナリオがあったら、実現できると思いま
すか?
A:もし、…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『アイアンマン2』の頁をご覧下さい。
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