「ジェヴォーダンの獣」DVDレビュー
★映画基礎データー★「ジェヴォーダンの獣」 2001年 フランス映画 監督 クリストフ・ガンズ 脚本 ステファン・ガベル 出演 サミュエル・ル・ビアン、 ヴァンサン・カッセル 、 モニカ・ベルッチ 、エミリエ・デュケンヌ |
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mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう! この作品の公開時、 フランス映画の怪進撃でした。 「アメリ」「ヴィドック」「WASABI」と来て、 「ジェヴォーダンの獣」でしょ、 全体どうなっておるのでしょうか。 えらいグロい内容でへこみました。 サミュエル・ル・ビアン、ヴァンサン・カッセル 、 モニカ・ベルッチ 、エミリエ・デュケンヌ 、 ジェレミー・レニエ 、マーク・ダカスコスと美男美女がぞろぞろ出てます。 いい男、いい女がぐちゃぐちゃの話をやると、 思い切りすさんで見えます。 1765年、フランス国王はジェヴォーダン地方に出没し 100人以上の人々を惨殺している“獣”を退治すべく、 自然科学者 フロンサックと 彼と行動を共にしているアメリカ先住民のマニを この地方に送る。 彼らが赴任してからも殺戮は続き、 地元の人々は悪魔の仕業だと信じるようになる。 フロンサックはマニの神秘的な力に助けられながら、 獣の正体を探り出そうとするのだが…。 革命の少し前の時代の話です。 宗教と迷信が入り乱れていて、まだ科学は見る影無いです。 道具立ては「ヴィドック」と大差ありませんが、 こっちの方が遥かに変な映画です。 ひとつはアクションですね。 フィリップ・クウォーク(「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」)が 殺陣の振り付けをやっているそうですが、 「ベルサイユの薔薇」みたいにコスプレした男女が カンフーの飛び蹴りをやるし、 それをジョン・ウーの映画でおなじみデヴィド・ウーが編集するわ、で鳩こそ飛びませんが、 大して必要もなさそうな場面でいちいち大音響効果音入りで バンッババンッとハイスピードカメラがコマ落としになったりと 騒々しい。 次に全体の構成ですね。 2時間18分の作品で前半1時間が話が止まってます。 「獣」が前面に登場してようやくドラマが動き出すのが後半80分。 多分、前半を静、後半を動、と言う風に演出したつもりでしょうが、 前半は静と言うより、死んでる。 ばっさり切った方が良いのではないですか。 基本構造はごくごく単純な話です。 謎解きよりもっぱらアクションで事件を解決しているので、 全体で90分ほどでも良いのではないでしょうか。 なんか、良く考えると、 主人公がどういう推理でああいう結論に達したのか さっぱり判りません。 ぼこぼこ殴りあっているうちに、 いつの間にか謎が謎で無くなっている。(爆) 好き好きかもしれませんが、 ひとつひとつのアクションが長くてかったるいです。 格闘シーンがくどくてしつこいのは ハリウッドの悪しき物真似です。 ビシビシッと一撃づつでケリを付けていけば 全体で30分は短くなった。(笑) 延々とタコ殴りを続けてんだもの。 登場人物の描き方がなんか小汚いんですわ。 変態さんは「ヴィドック」でもたあくさん出ていらっしゃいますが、 あちらは善悪が単純で良いんですが、 こちらは、観客に感情移入させといて裏切る。 普通にどんでん返しと言うのではなくて、 これはテーマが絡むので改行しますが ねたばれ改行です。 「獣」より人間の方が、モンスターなんだよ、 というのがテーマです。 ですから、感情的なレベルで見るお客を裏切っているのですね。 正気に見えて狂気、ノーマルに見えて変態。 そんなのばっかし。 まともなのは次々と死んでいって、 生き残るのは変態と狂信者ばっかし。 で悪を滅ぼすのが、もっと悪そうな連中。 最後に世の中や人間に嫌気のさした主人公が、 ジェヴォーダンを立ち去って、幕。 見ている側も、脱力感があって感動は無しです。 来るべき革命の前奏曲という事で、 これはこれで首尾一貫していますが、 別に新しいテーマではありませんね。 トップページ(映画製作裏話、映画と原作比較レビュー)に戻る |