「女王フアナ」映画製作裏話
★映画基礎データー★「女王フアナ」 2001年 スペイン イタリア ポルトガル映画 監督脚本 ヴィセンテ・アランダ 出演 ピラール・ロペス・デ・アジャラ |
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15世紀後半ヨーロッパ。スペインを統一したイサベル女王の娘
フアナ(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)はハプスブルク家の
フェリペ王子(ダニエレ・リオッティ)に嫁ぐ。
政略結婚にもかかわらず2人は激しく愛し合うが、
ほどなくフアナはフェリペの浮気に悩まされるようになる。
本国スペインで記録的大ヒットとなった史劇ロマン「女王フアナ」は、
ヴィクトリア・アブリル主演作『アマンテス/愛人』のヴィセンテ・アランダ監
督が、
不実な夫に対する激しい愛情を持て余したゆえに“狂女”と呼ばれた
伝説の女王フアナの波乱と謎に満ちた生涯を描いています。
主演は本作でゴヤ賞最優秀主演女優賞と
サン・セバスティアン映画祭最優秀女優賞の2冠に輝いた
新星ピラール・ロペス・デ・アジャラ。
彼女が身にまとう絢爛豪華な衣装の数々も見どころです。
ヴィセンテ・アランダ監督は最近「カルメン」を撮っており、
情熱の女がお好きな監督のようです。
フアナはスペインの絶頂期、大航海時代の女王ですが、
そのことより恋に狂った女としてスペイン史では名高い人物のようです。
「FAN(愛好家)」、「FANATIC(狂信的、熱狂的)」という英単語の語源は
この人の名前に由来するとか。
偏執狂の奥さんと稀代の浮気男の旦那という、最悪のカップルが
王室周囲の人々に迷惑の限りを尽くし、絶頂期のスペイン帝国を
とうとう国家の命運まで潰しかねないところにまで追い詰めてしまいます。
これはもうドラマとしては超絶おいしいネタですから、本国スペインでは
古くから絵画のモチーフや芝居などになっていたそうです。
主演のピラール・ロペス・デ・アジャラはスペインでは大人気女優だそうです
が、
ハリウッドで仕事をしたことはないようで国際的には無名新人の部類に入りま
す。
ペネロペ・クルスを少し若くして、も少し清純派っぽくしたような雰囲気の人
で、
それが嫉妬に狂って騒動起こしまくるので、
たまりませんねぇ。笑
旦那もスペインの王様ですが、彼女も王女です。
どうも彼女の方が家柄が上で、領土も広いようです。
旦那がひたすら浮気に走るのもそこいら辺に背景があるのかも?
しかしフアナは妻というより、あくまで
フェリペ王子の恋人でいたいらしく、次々に妊娠しても
ぜんぜん夜の生活が衰える気配もなく、
大きなおなかを抱えてドレスの裾をめくって
夜ごとフェリペに迫ります。
フェリペ役のダニエレ・リオッティはサッカーのイタリア代表選手達も
まっさおの伊達男です。
ピラール・ロペス・デ・アジャラに迫られて嫌な顔一つせずにガンガンやって
ます。
その上で浮気しまくる絶倫男です。
封建時代の王様ですので、
浮気は男の甲斐性と思っているらしく、フアナを愛しつつ、
他の女を抱くことに躊躇がありません。
フアナばかりが一方的にわあわあ騒いでいます。
周りの大臣や司祭たちが、あきれて「あれは狂気の沙汰だ」と囁きあいます。
生まれた王子や姫を母乳で育てるあたりでフェリペに小言を言われています
が、
その直前の場面で赤ん坊に自分の胸を吸わせて恍惚となる怪しい場面があり、
偏執狂という以前に色情狂の疑いがあります。
――しかし何という作品紹介でしょうね。猥談紹介みたいだわ、これでは。笑
コスプレが豪華絢爛です。スペインの古城などが次々に登場し、
目の保養になります。
ハリウッドのCGアクションに食傷気味の人にはなかなか新鮮な作品です。
ねたばれ改行です。
フアナの偏愛に乗じてフェリペをそそのかし、フアナの王位簒奪を企む大臣
などが出てきて、フアナが議会で逆襲するあたりがクライマックスですが、
はじめから筋の読めるあたりですので、盛り上がるというほどのものではあり
ません。
フアナに王室の女官まで退けられたフェリペは、
町の売春宿まで通います。
28歳で原因不明の病に倒れますが、どうも悪質な性病が疑われます。
ぐちぐち膿の出るただれものなどができますが、
フアナはひるむことなく、ただれに接吻してます。
病気はフアナにうつった様子は無く、彼女は七十過ぎまで生き延びています。
当時としてはかなりの長寿であろうと思われますが、
フェリペの死と共にフアナは幽閉されてしまい、
王位は残ったものの完璧に歴史の表舞台からは締め出されてしまいます。
史実通りとはいえ、もう少しあがいてくれた方がドラマ的には面白かったよう
な気がします。
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