「K-20 怪人二十面相・伝」
■作品基礎データ 『K-20 怪人二十面相・伝』 2008年 日本映画 監督脚本:佐藤嗣麻子 原作:北村想(「完全版 怪人二十面相・伝」) 出演:金城武 松たか子 仲村トオル |
mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!
舞台は、架空都市≪帝都≫。
19世紀から続く華族制度により、極端な格差社会が生まれ、
帝都の富の9割がごく一部の特権階級――華族に集中していた。
そんな中、富裕層のみをターゲットとし、次々と美術品や骨董品を、
魔法のような手口で盗んでしまう≪怪人二十面相≫、
通称“K-20”の出現が世間を騒がせていた。
サーカスの曲芸師・遠藤平吉は、
ある日サーカスを見に来ていた紳士から、
羽柴財閥の令嬢・羽柴葉子と名探偵・明智小五郎との結納の儀に潜入し、
写真を撮ってきてほしいとの依頼を受ける。
報酬につられ了解した平吉だが、それは二十面相の罠だった――。
『ALWAYS 三丁目の夕日』など大ヒット作を次々生み出した
制作プロダクションROBOTが、
「怪人二十面相・伝」(北村想著)を原作に、
日本人なら誰でも知っているダーク・ヒーロー、怪人二十面相をめぐる、
痛快無比のロマン溢れる映画作品です。
主人公には、金城武。ヒロインには、松たか子。
主人公のライバルに仲村トオル。
さらに、國村準、高島礼子、鹿賀丈史など。
2009年の正月映画として公開されるだけあって、
根明で、前向きで、痛快な冒険活劇でありました。
「スパイダーマン」「バットマン」やら、、
ヒーローもんの美味しいとこどりで出来ています。
ネタバレ改行です
最後には「カリオストロの城」だものねぇ、
ぱくったヒーローには「ルパン」も入っていた訳だ。笑
金城武は本作について、次のように語っています。
Q:怪人二十面相についてはご存知でしたか?
怪人二十面相のことは、子どものころから知っていました。
人物の感じはわかっていましたが、悪か善かははっきりわかっていなかったですね。
Q:金城さんは、コメディーがお好きだとうかがっていますが、
本作をどのようにとらえられましたか?
コメディーを観るの好きですね。
監督とも「二枚目? 三枚目? じゃ、三枚目ってことで……」と
方向は決まっていたので、どこで笑いを入れるかな~あって(笑)。
愉快な部分は愉快に、シリアスな部分はちゃんとシリアスに戻れるようになっているし、
人間関係でのお互いの思いやりなんかもきちんと台本に書かれていましたね。
コメディーを演じるのは楽しいんですが、演技自体は難しいと思うんですよ。
人を笑わせることが一番難しいですね。
でも笑わせることができたら、それはすごくいいことなんじゃないかと思うんです。
今回はどこまでできるか挑戦できたのが面白かったですね。
Q:帝都は格差社会ということですが、特殊な時代設定についてはどう思われましたか?
戦争がなかったら日本はこうなるんだとか、
黒い東京タワーとかも面白いんじゃないかって……。
オープニングのCGの出来上がりを観て、僕らはこんな世界にいたんだ、
スゲェ~って思いました(笑)。
Q:平吉は優れた身体能力の持ち主でしたが、どのような訓練をされたのですか?
してないです(きっぱり)。
Q:そうなんですか? ヘリに飛び移るシーンなど、
激しいアクションシーンがたくさんありましたが……。
特にこのシーンは頑張ったというシーンはありますか?
高所恐怖症とうかがっているんですが?
そうなんですよ、意外と怖いんですね(笑)。
でも今回のアクションチームにはすごく信頼感がありました。
安全面もきちんとされていて、すごく入りやすかったんです。
一つだけすごく高いところで撮るシーンがあって、
さすがにそのときは真っ白になっちゃって、
“何でここにいるんだ?”って思いましたね(笑)。
Q:平吉が泥棒ノートを見て勉強するシーンがありましたが、
金城さんは物ごとを達成するためにはどんな風に努力されるのでしょう?
僕は意外となまけものなんで……(笑)。
でも、興味がないものへの努力よりは、
興味があるものへの努力の方が断然身につくと思うんですよね。
映画だったら、こういう撮影の仕方、こういう撮り方に興味があるから、
人と違ったとしても気にせず自分を磨いていきたいと思います。
きっと、平吉もそんな思いでいっぱいだったから、一生懸命頑張ったと思うんですよ。
Q:平吉は訓練がうまくいって「すげえオレ」と言うセリフがありましたが、
金城さんはご自分を褒めるときってありますか?
物ごとがうまく行ったときはどんなリアクションをされますか?
舞い上がりますねえ~(笑)。うれしいと思いますよ。
でも、仕事の場合は一人でできたわけじゃなくて、皆がいて、
お互いの意見やお互いの色を出し合って、
それが混ざってできものだからいい結果が出せたと思うんです。
皆が喜んでくれたら、うれしいと思います。
『レッドクリフPart I』のジョン・ウー監督とか、とても謙虚な方なんですよ。
後輩としては見習うべきものを見せてもらっていると思うし、
どこまでできるかは自分との闘いだと思うし……。
仕事でいろんな国に行きますが、
異文化になってしまうとわからなくなってしまうことがあるんです。
知っている人は理解してくれるけれど、
文化の違う場所に行くと誤解されやすいこともいっぱいあるんですね。
日本では敬語をうまくしゃべれないですし……。
人が頑張っている姿を見て、僕も頑張らなきゃって思います。
Q:撮影中の楽しいエピソードはありますか?
平吉の相棒・源治を演じた國村(隼)さんのクランクアップの日にいたずらしたんですが、
楽しかったですね。
普通は絶対にしかられるはずなんだけれど、
國村さんなら大丈夫だと思ったんですよ(笑)。
平吉が『ほら、源治!』とあるものを源治に見せるシーンがあるんですが、
國村さんと別れるのが寂しくて突然いたずらしたくなったんですね。
たまたまおもちゃがあって、すごくドキドキしたのですが、
プロデューサーに「やってもいいかな?」って聞いたら
「あり、あり」と言ってくれたので、
もし怒られても僕の責任にはならないなと思ってやってしまいました(笑)。
その場面は観てのお楽しみ! です。
Q:ウエディング姿の松たか子さんをおんぶするシーンでは、
足を痛められていたにもかかわらず、
頑張って最後まで演じられたそうですが、
松さんをおんぶされた感想はいかがでしたか?
あの、いや(笑)、逆に、やらないと失礼だという気持ちもあったから、
走るのはさすがに無理だったけどゆっくり歩くシーンだったので、
「やってみるか」って……。いいシーンだったと思います。
怪人二十面相(かいじんにじゅうめんそう)は、そもそも
江戸川乱歩の少年向け探偵小説『少年探偵団』シリーズに登場する大怪盗、
および少年探偵団シリーズの第一作のタイトルです。
名探偵明智小五郎ひきいる少年探偵団がライバル。
変装の天才で、腕前は「賊自身も、ほんとうの顔をわすれてしまっているかも知れない」
ほど。
血を見るのが嫌いで殺人はしない。
初期の作品では美術専門の盗賊であったが、
後には着ぐるみ等を着て世間を驚かす愉快犯になった。
[怪人二十面相が生まれるまで]
『怪人二十面相』が書かれた当時の少年誌には、少年探偵ものが数多く連載されていた。
しかしこれらの作品では、探偵役を主人公の少年自らが担って、
推理という難解な作業を行なっていた為、
内容がそらぞらしく迫力にかけるものが大半であった。
雑誌『少年倶楽部』の編集者たちは、主人公の少年が探偵をするのではなく、
主人公以外の大人が探偵役を担う事でより面白い小説が作れるのではないかと思い立った。
そこで、編集者たちは誰がその探偵役を引き受けるべきかを議論したところ、
「誰もの口から、明智小五郎の名が出て、異議なくそれにきまった」
そこで『少年倶楽部』の編集長であった須藤憲三が、
1935年(昭和10年)夏ごろ東京會舘で開かれた野間清治社長を囲む作家たちの親睦会で、
乱歩に少年ものの連載の話をもちかけた。
この時乱歩は「いかにも思いがけないことを聞いたふう」であったが、
「なにがしかの興味が動いた様子」であったという。
当時の少年探偵ものは非現実に徹しきれないため盛り上がりに欠けるのだと考えた乱歩は、
「思い切った非現実」的なものを書く事にした。
そこで乱歩は「少年ルパンものを狙って」、敵役としてアルセーヌ・ルパンばりの大怪盗を
登場させる事にした。
こうして1936年(昭和11年)1月から12月にかけて『少年倶楽部』誌に
『怪人二十面相』が連載される事となった。
[名前の由来]
「二十面相」という名前は、トマス・ハンシューの『四十面相のクリーク』を
まねたものである。
当初乱歩は怪盗ルパンのように「怪盗二十面相」という名前にするつもりであったのだが、
当時の児童向け作品の倫理規定により「盗む」という字を使うのはよくないとされ
怪人二十面相という名前にした。
作中では名前の由来は変装の名人であり、
「その賊は二十の全く違った顔を持っている」からだと説明されている。
後に怪人二十面相は『怪奇四十面相』で変装できる顔が増えたという事で
四十面相(しじゅうめんそう)と変名しているが、
これは明らかに『四十面相のクリーク』の影響である。
[怪人二十面相の登場する作品の数]
怪人二十面相はその後『少年探偵団』、
『サーカスの怪人』など合計で31の作品に登場した。
最後に二十面相が載った作品は『少年』に
1962年(昭和37年)1月から12月にかけて連載された
『超人ニコラ』(ポプラ版『黄金の怪獣』)。
[生い立ち]
『サーカスの怪人』に怪人二十面相の生い立ちが書かれている。
本名は遠藤平吉で、元々グランドサーカス団というサーカス団の団員である。
笠原太郎という団員と二代目団長の座を争ったが、
争いに敗れてサーカス団を去る。
遠藤平吉がこの後どのような経緯で怪人二十面相になったのかについては
触れられていない。
しかし、小説『怪人二十面相』の冒頭では、
彼はすでに「二人以上の人が顔をあわせさえすれば、
まるでお天気のあいさつをするように怪人「二十面相」のうわさを」し、
「毎日毎日新聞記事をにぎわして」いる大怪盗になっていた。
[性格、特徴]
二十面相は「変装がとびきり上手」で、
「どんなに明るい場所で、どんなに近寄ってながめても、少しも変装とはわからない、
まるで違った人に見え」、
「老人にも若者にも、学者にも無頼漢にも、イヤ女にさえも、
まったくその人になりきってしまう」、
「本人にすら本当の顔がわからない」大怪盗。
「二十面相」という名前であるが実際には二十以上の顔を持つ。
『生誕百年・探偵小説の大御所 江戸川乱歩99の謎』(二見書房刊)によれば、
二十面相は一作平均4.44回、
シリーズ合計で111回の変装をしている(ポプラ版のみをカウント)。
『怪人二十面相』によれば、
彼は盗賊でありながら「血を見るのがきらい」で、
「人をきずつけたり殺したりする、残酷なふるまいは、一度もしたことが」ない。
しかし、追い詰められると態度が変わるらしく、
『怪奇四十面相』では拳銃を取り出して引き金を引いた
(事前に弾を抜かれていたため、不発)という場面がある。
だが、火事場に孤立した小林少年を我が身の危険も省みず救出に飛び込んだという
場面(『怪奇四十面相』)もあり、
守備範囲が広いのか、噂が捏造されているのか人物評は一定しない。
「一つのみょうなくせ」があり、
「なにかこれという貴重な品物をねらいますと、かならず前もって、
いつ何日(いつか)にはそれを頂戴に参上するという、予告状を送る」。
彼は「宝石だとか、美術品だとか、美しくてめずらしくて、
非常に高価な品物を盗むばかりで、現金にはあまり興味を持たない」。
現金は必要経費を稼ぎ出すために盗むだけで、
彼の目的は盗んだ美術品で自分だけのための盗品美術館を作る事である。
しかし後にはこの目的を忘れたのか、
当初からの劇場型犯罪がエスカレート(悪ノリ)し
夜光人間、宇宙怪人、電人M、鉄人Qなどの奇妙なものに変装して
世間と少年探偵団を驚かす事を目的とした愉快犯になった。
反戦主義者で、『宇宙怪人』では、
戦争を起こして沢山の人を殺した悪い奴らがつかまらず、
自分だけがつかまる事に対して憤慨している。
二十面相は各ストーリーの最後で捕まり、
次のストーリーが始まるまでにはいつの間にか脱獄していることが多い。
シリーズ中二十面相は二十回捕まり、十九回脱獄している。
その他のストーリーの終わり方は、生死不明が4回
(『少年探偵団』、『青銅の魔人』、『宇宙怪人』、『鉄塔の怪人』
(=ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』))、
二十面相の偽者が捕まった場合が1回(『怪人二十面相』)。
ただし『宇宙怪人』では二十面相は爆死したことになっているが、
後に明智は宇宙怪人の際に二十面相を逮捕したと述べている
(『奇面城の恐怖』)。
前述の逮捕回数は『宇宙怪人』を除いた数字(前述『99の謎』より)。
山田貴敏による漫画版では「変装」ではなく
「自分の体の構造を自在に変化させ姿を変える
(目撃者が発狂するほどその過程はグロテスク)」という謎めいた存在として描かれ、
またドラマ「明智小五郎対怪人二十面相」では
「整形手術の実験体にされ自分の顔を失った男」とされるなど、
近年のリメイクでは単なる「怪盗」ではなく
「怪人」としての側面を重視した設定・描写が目立つ。
[死]
少年探偵団シリーズには、怪人二十面相の「死」が何度か描かれている。
しかしもちろん二十面相は本当に死んだわけではなく、
死んだように見せかけてどこかに逃げたのである。
『少年探偵団』では、アジトの床下にある小部屋で火薬に火を放ち爆死した。
しかしその際二十面相の死体は発見されなかった。
次の作『妖怪博士』で二十面相は復讐の為に明智と少年探偵団の前に再びその姿を現す。
『青銅の魔人』では、二十面相の乗ったモーターボートが爆発し、爆死
(若しくは着ていた青銅魔人の着ぐるみごと川に沈み水死)した。
『宇宙怪人』では、二十面相は潜航艇で逃げようとするが、
明智に潜航艇の機械を壊されていた事を知ると、用意してあった爆弾で爆死した。
『鉄塔の怪人』(ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』)では、
巨大カブトムシに扮した二十面相が塔の天辺から身を投げた。
後述するように、このときは本当に死んだのかも知れない。
[小道具]
一人乗りヘリコプター
宇宙怪人事件以来、二十面相は一人乗りヘリコプターを使用する。
『宇宙怪人』によれば、「この機械は、一年ほど前、
フランス人が発明して、パリのこうがいで、飛んで見せたもの」で、
その写真が日本の新聞にものったほど。
しかしまだオモチャみたいなもので、遠くまでは飛べず、せいぜい二三百メートルで、
機械の力(エンジン)がなくなってしまう。
『妖星人R』(ポプラ版『空飛ぶ二十面相』)では、
一人乗りヘリコプターを使って逃亡を図る二十面相と、
同じくフランスで特注した一人乗りヘリコプターを使って追跡する明智小五郎が
空中で戦った。
吸盤
『鉄塔の怪人』(ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』)で、
二十面相扮する巨大カブトムシは、手に吸盤をつける事で鉄塔の外壁を歩いた。
ブラックマジック
小道具ではないが、二十面相はブラックマジックを多用する。
ブラックマジックとは、暗がりを利用したマジック。
観客席をライトで照らすことで、舞台の暗さを引き立たせる。
舞台で物体を黒い布で覆ったり、逆に布を取り除いたりする事で、
物体を消失させたり出現させたりする。
また、黒い糸で物を吊り上げ、あたかも浮遊しているかのように見せる。
夜光塗料
『夜光怪人』では全身に夜光塗料を塗りたくる事で夜光怪人に扮した。
赤い塗料
『仮面の恐怖王』では、白黒映画で黄金仮面の顔が大写しになるシーンで、
フィルムに血に擬した赤い塗料を塗り、
仮面の口から突然赤色の血を流れさせて観客を驚かした。
[盗んだもの(未遂を含む)]
ロマノフの宝冠についていた六つのダイヤモンド、鎌倉時代の観音像、
雪舟や狩野探幽の名画、国立美術館に収められている美術品全て(以上『怪人二十面相』)、
ダイヤやプラチナをちりばめた「皇帝の夜光の時計」(『青銅の魔人』)、
二十年前には黄金仮面に奪われた事もある真珠の塔「志摩の女王」(『灰色の巨人』)、
ヨハネス・グーテンベルクの聖書(『魔法博士』)、他多数。
[二十面相は複数人いるのか?]
前述のように、二十面相は、死んだように見せかける事で何度も逃亡をしている。
しかし『鉄塔の怪人』(ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』)では、
二十面相は衆人環視の中、塔の天辺から身を投げており、
およそ生き残って逃亡を図れるような状況ではない。
この為推理作家綾辻行人は『鉄塔の怪人』で二十面相は死んでしまい、
その後の物語に出てくる二十面相は別の人物による二代目なのではないかと考えた。
(それに対し前述『99の謎』は『鉄塔の怪人』で死んだのは替え玉だという説を
とっている)。
この綾辻の説以降、二十面相が複数人いるのではないかという説が幾つか生まれた。
最も有名なのは北村想による説である。
北村は戦前の作と戦後の作の矛盾撞着に目をつけた。
戦前・戦後に書かれた物語は、
それぞれ舞台が明らかに戦前・戦後のものであるにもかかわらず、
登場人物は誰一人として年を取っていない。
また戦前には盗品美術館を作る事に熱心だった怪人二十面相も、
戦後の作では盗品美術館を作る情熱がなくなり、
きぐるみを着ては世間と少年探偵団を驚かす愉快犯になった。
これらの矛盾を解消する説として、
北村は戦前の二十面相と戦後の二十面相は別人ではないかと考えた。
また明智小五郎も戦前と戦後では別人で、
戦争後に小林少年が二代目明智小五郎を襲名し、
浮浪者の少年を二代目小林少年として選んだのだと考えた。
北村はこの説に沿って小説『怪人二十面相・伝』を書いた。
この小説によると初代怪人二十面相は丈吉という名前で、
みなし児の遠藤平吉と同じサーカス団グランド・サーカスに属している。
初代二十面相は「妖怪博士」で死に、
戦後の「青銅の魔人」以降は遠藤平吉-
-すなわち「サーカスの怪人」で二十面相の正体として描かれている人物-
-が後を継ぐ。
また『妖人ゴング』(=ポプラ版魔人ゴング)で二十面相は粗野な人間としてかかれており、
小林少年を死ぬかも知れない状況に陥れた。
これは殺人が嫌いなはずの二十面相像とはそぐわない為
『妖人ゴング』の二十面相は普段の二十面相とは別人ではないかと指摘されている
(例えば光文社版の注釈で指摘されている)。
「黄金髑髏の会」による『ぼくらにとっての「少年探偵団」』では、
綾辻の説と北村の説に加え、『サーカスの怪人』と
『魔法人形』の間でさらにもう一度二十面相の正体が入れ替わったと考え、
全部で四人の二十面相を想定している。
[住民登録]
江戸川乱歩の出身地である三重県名張市には怪人二十面相が住民登録されている。
名張市の話題づくりとして2004年11月5日に行われたものだが、
「生年月日」は「不詳」と、「住所」は架空の所在地が記されている。
[映画版・漫画版他]
怪人二十面相:最初の映画版。松竹。沼尾釣(ぬまおつり)監督作品。
第一部・人か魔か?、第二部・巨人対怪人、三部・怪盗粉砕。
公開日はそれぞれ1954年12月8日、15日、22日。
怪人二十面相:藤子不二雄Aによる漫画版。
1959年から1960年にかけて、光文社「少年」に連載された。
単行本は、藤子不二雄ランド(中央公論社)版、
藤子不二雄Aランド(ブッキング)版でそれぞれ2巻刊行された。
怪人二十面相:山田貴敏による漫画版。全三巻。
怪人二十面相:1977年1月7日~7月8日にフジテレビ系で放送されたテレビドラマ。
全25話。演-内田勝正
怪人二十面相と少年探偵団:ドラマ版。
1983年から1984年にかけて関西テレビ放送制作・フジテレビ系で放送。
演-立川三貴(一期)/山本昌平(二期)
明智小五郎対怪人二十面相:ドラマ版。2002年8月27日にTBS系で放送。
演-ビートたけし
怪人二十面相・伝:北村想の小説。
映画版『K-20 怪人二十面相・伝』が2008年12月20日公開。 演-金城武
二十面相の娘:小原愼司作の漫画。「二十面相の娘」チコの物語(血縁関係はない)。
二十面相本人も登場。明智も少しだけ登場する。2008年にアニメ化。演-内田夕夜
怪人二十面相をオマージュ・パロディしたキャラが出てくるもの
グリコ・森永事件:実際の事件。「かい人21面相」の名で犯行予告をした。
名たんていカゲマン:山根青鬼の漫画。主人公のライバルの名は怪人十九面相。
「怪人二十面相に一つ及ばない」と言う意味で命名。
元祖天才バカボン:「怪人21衛門」と言うキャラクターが出るエピソードがある
回文21面相:山崎清介の歌
20面相におねがい!! :CLAMPの漫画作品。
パーマン:藤子・F・不二雄の漫画。キャラクターに怪人千面相
(アニメ版では「怪人200面相」)が登場する。
「日本中の刑事が束になっても逮捕できない」と登場人物のセリフで言われている。
ミスターじゃがいもくん(ミスタージャガイモ):
岡田富美子(作詞)、阿部敏郎(作曲)の童謡。様々な料理の食材になるジャガイモを、
怪人二十面相になぞらえて歌っている。
怪盗七面相:島田一男、香住春吾、三橋一夫、高木彬光、武田武彦、島久平、
山田風太郎の、七人の作家による七編の短編から成る連作リレー小説。
怪盗七面相という盗賊が登場し、毎話それぞれの作家の自作の探偵と競演するという趣向。
その他
怪人二十面相 (アルバム) - 人間椅子 (バンド) のアルバム。
出演陣を取り纏めたのは女性監督、佐藤嗣麻子。
「アンフェア」シリーズの脚本家としても知られる監督は、
作品の魅力について次のように語っています。
(複数のインタビューから直接メイキングに関する内容を再編しています)
[佐藤嗣麻子]
1964年生まれ。1987年、ロンドン・インターナショナル・フィルム・スクールへ留学後、
脚本・監督を務めた日英合作映画「ヴァージニア」で
東京国際ファンタスティック映画祭「アボリアッツ大賞」を受賞。
また、1995年の監督作「エコエコアザラク」が
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で批評家賞を獲得など、様々な賞を受賞。
脚本家・監督として映画・ドラマ・CM・ゲームと多方面にわたり活躍を続けている。
主な脚本作品に「横溝正史・金田一耕助」シリーズ、「アンフェア」シリーズなどがある。
「怪人二十面相」にスポットを当てることになったいきさつを教えてください。
制作プロダクション「ROBOT」の社長の阿部秀司さん
(エグゼクティブ・プロデューサー)がきっかけだったんです。
ある日阿部さんから電話がかかってきて「嗣麻子、断るなよ」って言われて
「えっ??何ですか?」って聞いたら
「『怪人二十面相』の監督をやってくれ!」って言われて
「はいやります」って答えたんです。
それから『怪人二十面相・伝』の原作を読みました。
だから、私が題材を選んだわけではないんです。
ご期待に添えない回答でごめんなさい(笑)。
原作と意識して変えた部分はありましたか?
依頼された時点で3つ決まっていたことがあったんです。
まずは『怪人二十面相・伝』が原作だということ、
金城(武)くんが主役ということ、
もう1つは第二次世界大戦がなかった世界にしてくれ、ということ。
でも原作って第二次世界大戦があって焼け野原になっている世界なんですよ。
だからここにもう矛盾があって、どうしたらいいんだ!?となりました。
その後は色々決まっていなかったので、そこから格差社会であることとか、
平吉(金城武演じる主人公)が二十面相に間違われるところとか、
そういったものを考えました。
ではエンタテインメントとしての味付けは監督がほぼやられたんですね。
そうですね。最初にもう1つ言われていたのが、
「インディ・ジョーンズみたいにしてほしい」ということで…。
それは無理!と。
ただそれは「楽しい話にしてほしい」という意味だと解釈したんですが。
今回のようないわゆる“大作”を撮るにあたって、プレッシャーはありましたか?
プレッシャーは全くなかったです。
カメラの前で話すときのほうがプレッシャーですね(笑)。
ベテランの俳優さん方が出演されていますが、
演技指導されるときも緊張感は感じませんか?
それはないです。
私、演技を“指導している”という風に思ったことは一度もなくて、
演技を提案したり、こうやってほしいなとお願いしているだけで、
指導したことは一度もないですね。
そういう気持ちになったこともないから、そこで緊張もしないです。
お願いします!と言っているだけです。
今回、金城武さんがヒーローを演じていますが、演技について話し合いはされましたか?
映画のキャラクターをつくる時っていうのは役者さんと監督で話し合いをして、
2人で作り上げてゆくものだと思っているので、
それで作り上げたのが今回の平吉というキャラクターなんです。
だから、金城くんの平吉になっていると思います。
脚本を書いた時点で、今のような平吉像は想像されていましたか?
私は金城くんが平吉をやると知っていたので、
当て書き(最初から演じられる役者を想定して脚本を書くこと)をしていますから、
そういう意味では近いですね。ギャグの部分がより多くはなりましたけど。
ギャグが多くなったのは金城さんご本人たっての希望なんでしょうか。
具体的に変えた場面など教えてください。
希望というか「ここはこうしたほうが面白いんじゃないか?」といわれて、
「それは面白いね」っていう風に撮ったんですけどね。
その場で面白ければいいなぁと思って、
大筋さえ変えなければそこはもうアレンジなのでいくらでも変えられますから。
具体的に変えた場面は、
修行のシーンで高いところから飛び降りた瞬間に「すげ~!俺!!」って言うんですけど、
あれって全然そんな台詞なかったんですよ。
いきなり金城くんがそうやったから「ああOKだな~」と思ったんです。
そうやって、いきなり本番でアドリブをやることがありました。
あと、路地の場面で葉子(松たか子演じる令嬢)を挟んで平吉と
本物の怪人二十面相が葉子を取り合いする場面は、
最初は引っ張り合いの構図ではなく、葉子と本物の二十面相の間に、
平吉が降りてくるっていう設定だったんです。
でも金城くんが、
反対側に降りたほうが二十面相が2人いるって分かりやすいんじゃないか?
って提案をしてくれて。
結局引っ張り合うことにしたらこれは面白い、と思って。
金城くんがアイデアを出して、その時の直感のようなもので彼は動くんですけど、
それが面白くなったんじゃないかなと思いますね。
セリフは金城さんのアイデアが多いんですか?
金城くんのアドリブも多かったですね。
ハトを診察するのも彼のアイデアだし、
焼きいもを手品で出すシーンのセリフなどはアドリブです。
「レッドクリフ Part I」でも、金城武演じる諸葛孔明は白いハトを飛ばしますけど……。
撮影の時、彼はぜんぜん言わなくて、
『前もハトを使ったなあ』とこぼしていた程度でした。
だから『レッドクリフ』を見た時はもう大爆笑。
後で分かったのですが、
ハトを扱う人物という設定は『レッドクリフ』より『K-20』の方が先だったそうです。
明智小五郎役の仲村トオルさんも結構コミカルな演技をされていましたよね。
今回はやっぱり面白く、というか楽しくしたかったので、
みんなコメディができる人たちにお願いしています。
コメディってセンスが必要なので、
出来る役者さんと出来ない役者さんがいると思うんですけど、
トオルさんはコメディのお芝居も面白いんですよ。
だから、もう大丈夫だ!と思っていました。
普段のトオルさんもとっても面白い人なんです。
舞台挨拶でも笑いをとっていたのはトオルさんの喋りだったので(笑)。
普段ぼそぼそって面白いことをいう人なんです。コメディセンスは抜群だと思いますね。
金城さんと松さんが恋に落ちてゆく…というような具体的な恋愛の要素は排除して、
エンタテインメントに一貫した映画という印象を受けました。
2人が出演されている、監督お気に入りシーンを教えてください。
私の中ではきちんと恋愛要素があると思っているし、
恋愛=ベタベタしているのが恋愛ではないし、
必ずキスをしなければ恋愛じゃないとも言い切れないので、
あれは2人はきちんと恋愛感情がある、と思っています。
お気に入りシーンは、自分で描いていて面白いなぁと思った場面なんですが、
松さんがウェディングドレスをびりびりって破くところですかね。
意外な行動をとる女の人、松さんが好きですね。
松さん関連でいえば、個人的に庶民の家のお風呂に入るシーンも好きです。
お風呂のシーンは、本当に松さんがやっているんですよ。
あの後ろ姿(の裸体)もご本人なので、あれが松さんの後ろ姿のヌードです!
またひとつ違った目線で観てください(笑)。
映画を見ていて、金城武演じるサーカスの軽業師・遠藤平吉が
どんどん上下のアクションを増していきますね。
右手首の小さな機械からワイヤーを発射して、スパイダーマンみたいになっていきます。
撮る前に、意識したアクション映画とかありますか?
スパイダーマンは特に意識しませんでした。
金城くん演じる遠藤平吉は直線的に走るんですけど、
あれは、フランス発祥の“パルクール(Parkour)”というスポーツをやっているんです。
『YAMAKASI ヤマカシ』という映画が、パルクールなんです。
道具など使わないで、ビルを登っていったり、障害物を飛び越えたり、
自力で全部やるんです。
最近それがハリウッド映画でも流行っていて、
『ボーン・アルティメイタム』でもモロッコの街並の窓から窓へ逃げるシーン、
『007/カジノ・ロワイヤル』でも冒頭で黒人の人がクレーンを登ったりするシーンが
パルクールです。
あの黒人はパルクールの世界チャンピオンらしいんですよ。
パルクールは自力でやるから“重力”がちゃんとある。
ワイヤーで吊られている動き(ワイヤーアクション)でなくて、
人間が生身の身体でやるアクションを撮りたかったんです。
今回の場合、世界初だと思うんですけど、パルクール同士の闘いになっているんです。
ジェームズ・ボンドでも彼のほうがパルクールの素人なんです。
それで、パルクール同士の闘いを自分自身で見たかったというのがありますね。
まっすぐに走る先にビルがあると、登ってもいいんですけど、映画的に時間がかかるから、
それを一気に飛び越えたい。
そのために、あの機械を使ってみたんです。
特別に『スパイダーマン』を意識することはなかったですね。
北村想さんの原作を読んだときに、パルクールが使えるとピンときたんですか。
ワイヤーアクションに飽きてたので、
パルクールを使ってみたいと思っていたところで、あの北村さんの原作を読んだとき、
『これは使える』と思いました。
架空都市・帝都のランドスケープも、監督のアイデア?
あれは私と『ALWAYS 三丁目の夕日』の美術もやっている上條(安里)さんと
ふたりで考えました。
最初は『キング・コング』の時代(1930年代)の摩天楼にしたかったんですけど、
エグゼクティブプロデューサーの阿部(秀司)さんから
『日本は地震大国だから、そんなに高いビルは建たん』と注意されたので、
権力の象徴としてのビル(羽柴ビルなど)を一つだけ建てさせてもらったわけです。
オープニングから、エッフェル塔のような“帝都タワーを望む一大パノラマは圧巻ですね。
第2次世界大戦がなかったという物語の設定なので、
戦争のせいで中止になったんですけれど、
東京でも1940年にオリンピックをやる予定だったんです。
そのためにテレビも実用化に向け開発されていたらしいんですよね。
なので、戦争が起きなければ開発されていて、
電波塔もあっただろうと考えたのが帝都タワーでした。
街も空襲を受けていないので、
戦前に東京にもあったようなヨーロッパ風な洋館が残っているだろうと考えたんです。
北村想さんの原作に出会ったとき、率直にどうお考えになりましたか?
映画化しづらいなあと思いました。
上下巻あって、途中で主人公が変わってしまうので、
どちらかを主人公に絞らなければいけなかった。
それに北村さんの小説は、江戸川乱歩の世界のファン小説というか、
明智小五郎や怪人二十面相といったキャラクターの裏話が描かれていて、
ファンの方が読めば面白いエピソードでいっぱいなんだけど、
それを全く知らない人々に理解させるのは少し大変かな、と。
金城武さんの身体能力は監督の目から見て、パルクールをやるのにピッタリでしたか?
ものすごいですよ。俳優さんであそこまで動ける人を私は知りません。
身のこなしもキレイだし、動きもキレがあって素速いですし。
もともと、『Returner〈リターナー〉』を見て彼のアクションには確信がありました。
國村隼さん演じる源治が、ジェームズ・ボンドにおけるQみたいで、
武器を次から次へと発明して面白いですね。
國村さん演じる源治は、原作でここまでの役柄ではなかったんですけど、大きくしました。
金城くんと國村さんとでふたりともボケてる“バディ(2人組)もの”がいいなと思って、
最初から源治役は國村さんだと思ってアテ書きしています。
手首のところからワイヤーを発射して、スパイディ感が増してきます。
ワイヤーは手首から出してるんじゃないんですよ。
動きとしては、原始的なので『スパイダーマン』よりは『ターザン』かな、
と思っています。『バットマン』とも思いませんでした。
お疑いのご様子なので、信じてもらえないと思いますが、
実際ハリウッドのアメコミ映画は意識してないんです。
原作の二十面相が、帽子をかぶって、マスクと、マントつけているので、
それをイラストレーターの田島(昭宇)さんに彼風にデザインしてもらっただけなんです。
その3点のアイテムが揃っちゃうとバットマンと言われるかもしれないですね。
元々は怪盗ルパンなんですけど。
物語の設定として華族社会が残ったままで、軍部が強い社会って暗めですよね。
そういう話のなかで“明るさ”をキープするために苦慮したことは?
キャラクターをとにかく明るくしました。
泥棒長屋のところなんか、スタッフがみんなそうなので、
『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいにしましたけど(笑)。
山崎貴監督ならこう撮るかな、と思いながら撮りました。
脚本協力で山崎貴監督の名前がありますね。
山崎くんとは同級生なんです。
いま、彼は『BALLAD/名もなき恋のうた』という映画を撮っているんですけど、
4日間だけ脚本を交換してお互いに添削したんですよ。
山崎監督が直してきた部分はどういう箇所ですか?
ストレートなセリフです。ネタバレになっちゃうので、その内容はいま語れないんですが、
私ならちょっと恥ずかしいなと思うような感じの(笑)。
でも、そのセリフのおかげで映画が分かりやすくなっていると思います。
私は斜に構えてしまう方なので。
2時間17分と長尺ですが、テンポよく見せるための工夫はされましたか?
1シーンをそんなに長くしないっていうことと、展開を早くするっていうこと、
そして1シーンに2~3個何かひっかけのエピソードがあるっていうことです。
あとはやっぱり画代わりをすごくしていることですね。
画代わりって、同じセットで撮り続けないっていうことですけど。
普段からそういったことは意識されているんですか?
もちろんそれはやっています。
私『アンフェア』っていう作品の脚本もやったんですが、
そのときもやっぱり飽きないようにと考えました。
演出家の好みで、私が思っているよりも少しテンポが遅いんですが。
今後これを撮りたい!っていうのはありますか?
『ゲド戦記』を実写で撮ってみたいですね。ずっと昔から思っています。
本を読んでいましたから、原作のファンなんです。
原作ではネイティブ・アメリカンで肌が赤い人が主人公なので、
そうすると主演は誰なの?って話になっちゃいますね、
だから『ゲド戦記』の設定を日本に移してやれればいいかなっていう風には
ずっと思っています。
黄色人種の話で、テナー(アルハ/ゴハ)だけが…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『K-20 怪人二十面相・伝』の頁をご覧下さい。
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