「怪談」

映画チラシ「怪談」■作品基礎データ
「怪談」
2007年 日本映画
監督:中田秀夫
原作:三遊亭円朝
脚本:奥寺佐渡子
出演:尾上菊之助
               

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試写会で見てます「怪談」。


煙草売りの新吉(尾上菊之助)は
三味線の師匠、豊志賀(黒木瞳)の所に出入りするうちに、いつしか深い仲になる。
しかし、2人の間には自分たちの知らない深い因果が隠されており、
新吉の父親は20年前に豊志賀の父親を殺していた。
年の差を超えた新吉と豊志賀の恋物語は、
ふとした言い争いからほころび始め……。

『リング』『仄暗い水の底から』など
“Jホラー”の第一人者として知られる中田秀夫監督が、
5年ぶりにメガホンを取った作品。
落語や歌舞伎の人気演目「真景累か淵」を原作に、
運命的な恋に落ちた1組の男女と4人の女の愛憎を描きます。
主演は、本作が映画初主演となる歌舞伎界のプリンス尾上菊之助。
彼の運命を翻ろうする豊志賀役に黒木瞳がふんし、すごみのある演技を披露。
愛する男と彼に関る者を滅ぼす豊志賀の情念がとっても怖いです。

黒木瞳は「美人だけど大根」だと思っていたし、
尾上菊之助はリメイク「犬神家の一族」の印象がパッとしなかったので、
“綺麗だけどつまんなさそうな映画”じゃなかろうかと、
勝手に決め付けて試写会に出かけました。

場所は有楽町マリオン九階の丸の内ピカデリーです。
同じマリオンの朝日ホールの方は、映画祭を含め幾度か試写会も見ています。
映画館でも時折試写会が開かれるのは知っていましたが、
私自身が参加するのは初めてです。
当日は尾上菊之助の舞台挨拶もあり、お土産に豪華パンプも頂き、
かなりオイシイ試写会でした。

「真景累か淵」の作者は「牡丹灯篭」「四谷怪談」の作者として知られる
三遊亭円朝師匠で、「親の因果が子に報い」の日本の怪談の
黄金律を確立した人です。
ハリウッドのホラー映画のような
スプラッターやショッキング・シーンで驚かすのは極力さけて、
不幸の轍に巻き込まれ、あがいてもあがいて抜け出せぬ、
心理的な恐怖を見せ場にしているのですが、
やっぱりリングの監督だけあって、ババンッ!と大音響やCG等で、
びびらせるべきところは、びびらせてくれます。
そして水の使い方が上手いですね。
土砂降りの雨、川の水、沼に漂う霧等。
それとやっぱり尾上菊之助扮する新吉の
弱くて駄目な優男振りが実に魅力的でした。
舞台挨拶では「よっ、音羽屋っ!」と繰り返し声がかかり、
映画の舞台挨拶離れしていて面白かったです。

原作の「めぐる因果が子に報い」という部分が、形としてはありますが、
ドラマ的には盛り上がんないですね。
泣かない赤ん坊の不気味さというのも、
映画で見てわかるとおり、赤ん坊と幽霊がにらめっこしていたから(?)
だから「女は怖いのう」というそれだけの話になってしまっているような。
黒木瞳の怖さというのも、あくまで現代人の感情、
というか生理に訴えるものだというのもその通りだと思います。

ラブストーリーとして収束させる上で、
それ以外のものを切ってしまったがゆえに、ああした作品になったのでしょう。

歌舞伎の心中ものなど見ますと、
この古典世界の感情の流れは必ずしも現代人に受け入れやすいものではないので、
ある程度翻訳は必要だと思いますね。
判りよくなった分…


以下はネタバレとなるのでこの続きはmixi独身映画ファンコミニティの
「怪談」
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