「カタクリ家の幸福」DVDレビュー
★映画基礎データー★「カタクリ家の幸福」 2001年 日本映画 監督 三池崇史 脚本 山岸きくみ 出演 沢田研二、松坂慶子 |
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「カタクリ家の幸福」は昨年の東京国際映画祭で上映されているようです。 予告を見たときはかなり期待してました。 韓国でヒットしたコミック・ホラー「クワイエットファミリー」を三池崇史がメガホンを取ってミュージカル仕立てにしてリメイクする。 という着想が面白く、 沢田研二、松坂慶子、武田真治、西田尚美、忌野清志郎、丹波哲郎というちんみょうなキャストの予告も面白かったです。 人里離れた山の中に、建つペンション「白い恋人たち」。 長年勤め上げたデパートをリストラされてしまったカタクリマサオ(沢田研二)は、 知り合いの「ここにもうすぐ大きな道路が通るから、お客が来るぞ」という言葉にそそのかされて一家でペンション経営を始めたが、待てど暮らせどお客は来ない。 ついにやってきたお客第一号の陰気な男は翌朝起こしに来てみると、死んでいた。 ここで警察沙汰になってしまっては、 このペンションには二度とお客が来なくなってしまう! 悩んだカタクリ家の面々は、裏山に死体を埋めることにする。 数日後にやってきたカップルもやっぱり翌朝死んでいる。 「またかよ!」 一家は一致団結して死体を担ぎ出し、 再び裏山へ埋めに行く。 カタクリ家の人々の歌って踊って死体がごろごろの日々の幕は明けたばかりだった。 という話です。 ね、ね、面白そうでしょう!? でも、、。 うーん、45点。 「人を笑わせるのって大変なのね」とあらためて考えてしまう出来でした。 しかし、笑いは理屈より感性の世界です。 カタクリでおおいに笑った、という方もいるかもしれません。 以下はどうして笑えなかったかに関する能書きです。 ねたばれあります。 三池ファンには噴飯モノかもしれません。 脚本が駄目ですね。 キャストの解説には三池監督と 立体アニメ/キムラヒデキ 音楽/馬飼野 康二 振付/近藤 良平(コンドルズ) 各氏に関する説明がありますが、ライターに関してはなんにも説明がありません。 脚本 山岸きくみ この人はいったい何者なのでしょうか? どっかのシナリオコンクールの入賞者とか? プロットだけで箱書き作らなかったような乱暴な展開でついていくのがしんどいです。 この人は雑と達者を、はき違えてます。 冒頭のキムラヒデキのクレイアニメは、 本編とは何の関わりも無い内容なので、 別のタイトルでもつけて独立して公開すべきです。 途中とクライマックスの二つのアクションシーンをクレイアニメで見せてます。 パンフを読むと、 SFXでは金がかかりすぎるから、だそうですが、 それではただの「逃げ」です。 あれは特撮で行くべきだし、 どうしても無理ならそもそもああいう脚本ではなく、 別のエピソードにすれば良いです。 ハリウッドでも普及しているHD24Pを使って撮影をやってますが、 ネコに小判です。 それより音響の出来が悪いのが気になりました。 ミュージカルで音がぽこぽこ言うのは頂けないです。 もっともこれは劇場のせいかもしれませんが。 音楽の出来はまずまずです。 振り付けもそこそこ。 その分、台詞をしゃべるシーンに魅力がありません。 笑わせるシーンがくどいです。 ギャグという言葉には、 「無理やり笑わせる」という語彙があると聞いていますが、 同じことをべたべた繰り返すという事とは別だと思います。 ゲスト出演の竹中直人がテレビに出てくるところは1度で良いです。 チャンネルを切り替えても別のコスプレで出てくるのは興ざめ。 沢田研二、松坂慶子の夫婦デュエットにカラオケの字幕が入って、 2人がコスプレするのは良いのですが、 沢田研二がコスプレのまま、字幕文字の両袖をうろうろするのは邪魔です。 丹波哲郎の大霊界ネタも1度で良いです。 一発ギャグを変化も付けずに2度、3度と繰返すのはダサくてかないません。 忌野清志郎のリチャード佐川ももたもたテンポがのろくてかったるいです。 ワイヤーアクション、というより「宙吊り」も1度にして欲しいな。 名うての結婚詐欺師という設定が、ただの馬鹿にしか見えません。 その馬鹿に騙され、はしゃぎまくる西田尚美も魅力ありません。 オリジナルの「クワイエットファミリー」はきっと傑作だったんだろうな。 トップページ(映画製作裏話、映画と原作比較レビュー)に戻る |