「マダガスカル」DVD脚本レビュー
★映画基礎データー★「マダガスカル」 2005年 アメリカ映画 監督脚本 エリック・ダーネル トム・マクグラス 声の出演 ベン・スティラー |
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ニューヨークのセントラル・パーク動物園。
ライオンのアレックスとその親友たちは、大都会の中心にある動物園で、
素晴らしく快適な生活を満喫している。
特製ステーキ肉、運動不足解消の為のウォーキングマシーン、最新の医学と薬、エステ。
皆、見晴らしがよく快適な部屋を与えられ、この上なく幸せな日々を過ごしていた。
そんなある日、10歳の誕生日を迎えたシマウマのマーティは、
偶然、4匹のテロリストのペンギンたちが、
動物園からの脱出を試みていることを知ってしまう。
野性の世界にずっと憧れていた彼は、夢を叶えるため動物園を抜け出し、
外の世界へ飛び出す。朝までに戻ってくれ ばいいか、と軽い気持ちで・・・。
そんなことを知らないアレックス、キリンのメルマン、
カバのグロリアの3頭の仲間たちは、
夜中になってマーティがいないことに気づいて大慌て。
人間たちが脱走に気づかれる前にマーティを動物園に連れ戻さなくちゃ!
アレックス、メルマン、グロリアはマーティを追って動物園を飛び出し、
夜の大都会を徘徊するのだった。
ドリー ムワークスのCGアニメーションは『シュレック』も『シャーク・テイル』も
絵柄にせよ、ギャグにせよ、癖がありますので人により好き嫌いが分かれそうです。
私はどちらかというと苦手の口。
しかし、今回の「マダガスカル」については予告編からして飛びぬけて面白く、
期待できました。
事実、アメリカの2005年5月興業では「エピソード3」の
週間興行成績一位を二週で抑えて
「マダガスカル」がトップに躍り出たとか。
これまでCGアニメは如何に実写に近づくか、リアルに動かして見せるかに
力を入れていたようですが、この作品では1930年代から40年代の
“漫画映画(カートゥーン)”
にこだわり二次元的な動きを3Dコ ンピューターの世界で創り出し、
キャラクターと映画全体のデザインに適応させることに挑戦しています。
ライオンのアレックスを『メリーに首ったけ』のベン・スティラー。
シマウマのマーティを3回のエミー賞、2回のグラミー賞、
アメリカンコメディ賞など数々の受賞暦を誇る『9デイズ』のクリス・ロック。
キリン、メルマンをTVシリーズ「フレンズ」のデイヴィッド・シュウィンマー。
紅一点のカバのグロリアを『マトリックス』シリーズのジェイダ・ ピンケット・スミスが演じています。
(日本語吹替版では、アレックスを玉木宏、マーティを柳沢慎吾、
メルマンを『木更津キャッツ アイ 日本シリーズ』の岡田義徳、
グロリアを高島礼子が演じています。)
三頭はグランド・セントラル駅に向かう。
しかし、そこは都会のド 真中、マーティと合流できたものの人間に捕らえられ、
動物擁護団体の余計なお世話でアフリカ行きの船に乗せられてしまう。
そして、ペンギ ンたちがその船を乗っ取って壊してしまったことにより、
4頭が詰められた木箱は大海原に投げ出されて…。
4頭が漂着したのは、サバンナでも動物園でもなく、
異国情緒あふれるマダガスカルの砂浜だった。
どこまでも続く青空。欝蒼と生い茂る植物。捜せど捜せど人間の姿はない。
そして、"生粋のニューヨーカー"たちは、異国の地で、今まで見たことがない動物たち、
キツネザルのキング・ジュリアン、モーリスたちの歓迎と、大自然の洗礼を受ける。
「早くニューヨークに帰りたい!」
烽火の櫓を組み、助けの船を待つアレックス、メルマン、グロリア。
しかし、マーティだけは、ただ1頭、「野生」を満喫している。
一度は仲間割れをしたが、4頭は仲直りをし、
マーティが浜辺に作った小屋に案内してもらう。
ご馳走とまではいかないが、海草もなかなかいける。
メルマン、グロリアも、次第に環境に馴染みはじめているが、
ステーキ肉しか食べたことがないアレックスだけは空腹が治まらない。
一方、森のキツネザルたちは、突如現れた珍客に興味津々。
彼らは大きいからだに似合わず紳士的で、自分たちの天敵、
フォッサたちを追い払ってくれた。
彼らにこのまま側にいてもらえば、
もう命の危険にさらされることはないのではないか・・・?
楽観的に構えているキング・ジュリアンを横目に何か引っかかるものがあるモーリス。
彼らをしばらく観察することに。
夜中、ふと目が覚めると、親友マーティのお尻を舐めているアレックス。
お腹がすきすぎて、ステーキを食べる夢を見ていたのだ。
空腹が増すごとに次第に野生の本能が現れ始め、親友たちがステーキ肉に見えるように・・・。
次第に自分自身をコントロールできなくなってきているのを感じたアレックスは、自ら、
親友たちの元を去り、フォッサたち肉食動物が住むエリアに向かう。
親友たちを傷付けなくてすむように・・・。
果たして、助けの船は現れるのか?
仲良し4頭は「弱肉強食の世界」で生き抜いて行けるのか?
そして、「食欲」は「友情」に勝てるのか?
聞けばビートルズ主演の「ビートルズがやってくる。ヤァヤァヤァ」を
四人の擬人化したペンギンのキャラクターで見せるという
アニメパロディ映画の企画があったようです。
音楽版権取得が不可能となり、
ペンギン版ビートルズは日の目を見ることはありませんでしたが、
動物園の動物を主役にしたカートゥーン映画の企画検討で、
このペンギンたちが劇中で騒動の引き金役となる“ペンギンズ”として蘇り、
この「水から出た魚」の寓話である「マダガスカル」のストーリー骨子が
確定したようです。
当初のストーリーラインでは、動物園の動物たちが木箱で船から流されるという単純なものだったが、
反抗的なペンギンたちのせいで全員アフリカ送還の憂き目にあう、
という風に変更されます。
が、そこで「なんでペンギンがアフリカ行きなんだ?」という素朴な疑問から、
ペンギンたちは南極行きを画策して木箱イコール貨物船をシージャックする、
という展開に変更されます。
当初の脚本どおり、ライオン、シマウマ、キリン、カバがアフリカ大陸に
たどり着いても映像的に平凡で面白みが無く場所が変更されました。
そして動物四人組はマダガスカルへ。
マダガスカルは、アフリカ大陸の沖合いにある大きな島ですが、
大陸とは自然風景や生息する動物の様子がまるで異なり、
このギャップがスタッフのイマジネーションを掻き立てたてたようです
特にスタッフは、島でしか見られないキツネザルが特に気に入ったようで、
劇中では大群が登場し活躍しています。
過去の漂流映画のパロディがあちこち登場しますが、まあ、それはどうでもよろしい。
かなり可笑しいのは後半、ベジタリアンにはなりようが無いライオンのアレックスが、
仲間が生肉に見えて仕方ない…、空腹で気も狂わんばかりになるくだりです。
これはかなりしつこくて、あの手この手で笑わせてくれるのですが、
げらげら笑いつつも、「これって、基本的に解決方法なんて無いんじゃないか」と
結末が心配になりました。
実は…というオチですが、
ここで書くのは野暮というものでしょう。
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