「マスク2」DVD脚本レビュー

「マスク2」映画チラシ★映画基礎データー★
「マスク2」
2005年 アメリカ映画
監督 ローレンス・ガターマン
脚本 ランス・カゼイ
出演 ジェイミー・ケネディ

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劇場公開に先立つ「マスク2」プレミア試写会、
「この試写会きっと何かが起こりマスク」と何やら怪しいコピーが付いてましたが、
突如タッキー&翼が舞台に登場。
この日、初披露になる「仮面」を熱唱。
場内はやんやの喝采。
同曲はハリウッド映画「MASK2」吹き替え版の
エンディングテーマとして公開されます。

新宿の東京厚生年金会館の「MASK2」試写会は、
試写会招待状を座席指定券に引き換えて会場に入るというものでした。
「僕の彼女を紹介します」試写会で、
主演女優のチョン・ジヒョンの舞台挨拶と挿入歌をプロデュースした
元X JAPANのYOSHIKIさまが歌ったときと同じ方法です。
私は吹き替えを担当しているココリコとベッキーでも来るのかな、
とのんきに6時位に会館前に着いたのですが、
ダフ屋さんが出ていて座席指定券を売っているではありませんか。
YOSHIKIさまの時でさえ、こんなことは無かったです。
慌てて座席指定券に引き換えて入場したんですが、
「MASK2」と描かれたイルミネーションが回転していたりと、
なんか会場内がコンサート会場風。
入り口では荷物調べがあって、携帯電話も没収です。
六時半開演時間を少し過ぎて女性司会者登場。
普通に映画紹介していましたが、
映画終了後に「何かが起こりマスク」としゃべって退場。

さて「MASK2」の物語は。
平凡なアニメーターで小心者の青年ティムは、
ある日、愛犬オーティスが拾ってきた奇妙な緑色のマスクを被ってしまう。
人格が変わり大胆になった彼は、会社の仮装パーティで一躍ヒーローに。
そのまま家に帰り、妻トーニャと情熱的な一夜を過ごす。
その時に授かった赤ちゃんアルヴィーには不思議なことに、
マスクを被っていないのに、どうやらスーパーパワーを備えているらしい。
一方、夫婦の関心が赤ん坊に取られてしまったと思い込んだオーティスは、
緑のマスクを被っていて家の中は大騒ぎに。
そこへ、マスクの本来の持ち主であるいたずらの神様ロキが取り返しにやってきた。
…というもの。

「MASK2」のエンディングで字幕が出てくる前に、
スクリーンが跳ね上がって、緞帳にイルミネーションが踊って、
ややしばらくエンディング曲らしいBGMが流れました。
緞帳が上がると逆光の向こうに天上から吊り下げた巨大なMASKの舞台装置が
見えて、四人の女性ダンサーとともにタッキー&翼が登場。
新曲「仮面」を歌い踊り始めました。
ふたりのその夜の衣装は黒のスーツに白のシャツ。
バックダンサーたちは黒地に赤のパンツルックだったです。
映画の内容に併せてスタイリッシュに決めていました。
曲もアップビートのかっこいい曲です。

異様な展開に会場はしばし沈黙。

やがて女の子たちの津波のような絶叫が始まって大騒動。
隠し持っていたカメラを手にする奴がいると会場係が飛んでいって
カメラを没収っ。

さてさて、曲が終わってダンサーズがさっと退場し、
入れ替わりにはじめの女性司会者登場。
あらためてタッキー&翼を紹介。
挨拶だけしてすぐ帰ってしまうものかと思ったら、
そうでもなくって10分から20分位舞台上でトークしてました。
「仮面」のCDは5月4日発売で、ファンの前で歌うのは
この夜がまったくの初めてだそうです。

シークレットライブなので通常のように身内的なファンに囲まれたコンサートとは異なり、
たまたま試写会を見に来ただけの本来、自分たちのファンでもなんでもない大勢の映画ファンを
奇襲するスタイルなので、タッキーも翼もかなりの緊張を強いられたようです。
「どきどきした」と翼はごく正直に舞台上で告白しています。
私たちも驚きましたが、でも彼らのその初々しい戸惑うような様子がとても新鮮で、好感を持ちました。

翼「MASKだから仮面って、そのまんまなんですけどねぇ」笑
司会者がMASK2をご覧になりましたか、と振ると
「もちろん見ましたよ。ちょっと睡魔が…」と翼。
どうも事前にDVDを借り受けていたようですが、
忙しい仕事の合間の観賞だったようですネ。

どちらかというと三人のやり取りは、司会者の質問に翼君が答えて、
必要なところでタッキーがしゃべるという感じでしたが、
タッキー&翼は、普段からこんな感じなのでしょうか?

好きなキャラクターは?と聞かれてふたりともアルビー(赤ん坊)を挙げていました。
「犬は?」「犬はねぇ」となぜか言葉がにごる。
犬のオースティンはアルビーに嫉妬して主人夫婦を困らせる役どころですし、
緑のマスクをつけた姿はかなり凶悪…。

翼くんは、2を先に見て面白かったので逆に前作のDVDを見たとしゃべってます。
ジム・キャリーが一躍メジャーになった前作「マスク/MASK」には、
相手役でキャメロン・ディアスも出ています。
トークはなぜか美人談義に
タッキー「うちのおかんも自称“吉永さゆり”ですから」
翼「そう、タッキーんとこに電話するとお母さんが出てきて、
“吉永さゆりです”って答えんの」
タッキー「どうしてうちのおかんの話で盛り上がんの!?」
やや迷走気味のトークだけど、だてに細木数子のおもちゃになっているわけではないですね。

司会者「ところでもし、MASKを拾ったら何になる?」
翼「透明人間」
タッキー「女っ」
司会者と翼くん、タッキーを見る。
あせるタッキー。
タッキー「(観客の女の子たちに)男になりたいって思わない?」
女の子たち「おもわなーい」
翼「男って、らくっすよ」
助け舟のつもりか? よく分からないけど、場内、とりあえず 笑。
タッキー「お化粧とか、大変だけど、面白そうでしょ」
司会者と翼くん、タッキーを見る。
タッキー「いや、あの、ミニスカートとか見せたいじゃない?」
ドツボにはまるタッキー。
タッキー「下着とかじゃなくって、ファッション。男と違うでしょ」
翼「そしてファションリーダーになるって、なってどうする?」
タッキー、おとなしく笑われておればよいものを
タッキー「生き様が違うでしょ。男と女じゃ」
うーん、何の話だかわかんなくなってきている。
タッキー「(NHK大河ドラマで毎週)義経とかに変身しているわけだし」
翼「うん」
そろそろ勘弁してやるか。

司会者「MASK2へのメッセージをどうぞ」
翼「家族のこととか、元気になれる映画ですね」
タッキー「地震とか大変なことの多い今の時期にこういう映画が公開されることは
良いことだと思います」
おーっと、拍手。なんとか無事トークを乗り切り、
着ぐるみのマスク宣伝部長が舞台に出てきて、ふたりに花束を贈り、
プレス用の記念写真を撮って幕となりました。
記念写真はいずれ芸能雑誌、スポーツ新聞紙等で見ることが出来るものと思います。

「マスク2」は94年の「マスク」の十年ぶりの続編です。
前作で主演のジム・キャリーも、前作でデビューのキャメロン・ディアスも大出世を
とげてしまい、二人をだしてはそれだけで制作費がパンクするので、
「スクリーム」のジェイミー・ケネディーに主役を振るなどもろB級映画路線です。
キャストの貧弱さを“子供と動物”で補おうとしてます。
それにしたってマスク・ドックにマスク・ベイビーとはねぇ。

特撮もギャグも前作の路線を引き継ぎ新たな技術革新などは無いので
特に冒頭、赤ん坊が悪さを仕掛けるまでは、騒々しい割には眠気を催します。
犬はマスクを被ると途端にアニメ調のCGになるのでかわいげとは無縁ですが、
マスク・ベイビーというのは…。
昔、コマーシャルで「ダンシング・ベイビー」というのがあったでしょう?
あれを思い出したです。
表情はCGで作った喜怒哀楽があって、飛んだり跳ねたりと悪さの限りを尽くします。

英語の原題は「 Son of the Mask 」そのまま「マスクの息子」のことですが、
映画はまず博物館が出てきて、学芸員が北欧神話のオーディーンとその不肖の息子、
ロキの話を語るところから始まります。
前作ではマスクの来歴はセリフの中でロキがいたずら目的でこしらえた、
という話があっただけですが、
続編では「マスク」の本来の持ち主、
古代スカンジナビアの神、ロキ(アラン・カミング)が
父親オーディン(ボブ・ホスキンス)に怒鳴りつけられて
「マスク」をとり返しにくることになっています。
オーディーンは兄神のほうをかっていて、出来損ないの弟ロキを一族の面汚しと
罵っている。
ロキは本当はそのことが悲しくて悔しい。
心のそこで親父様に認められたいと願っている。
偉大すぎる父親の前でいじけてしまっている。

それがエイヴリィ家の超能力ベイビー、アルヴィに悩ませられている若い父親ティム
のところにやってくる。
凡人でしかないティムはマスクの遺伝子(?)で怪物同然のわが子に翻弄されている。
二組の父と息子が出てきて、とちらも上手くいってなくて不幸な状態にある、
というアイディアは悪くないです。

「ファインディング・ニモ」でもだめパパの熱帯魚が登場し、
「Mrインティグレイティブ」でも、昔の活躍が忘れられず妻子に迷惑をかける
父親が主人公だったりします。
アメリカはジョン・ウェインに象徴される“偉大なる父”にめちゃめちゃ
弱いお国柄です。
でも現代のパパたちは荒野のカーボーイのような生き方はできっこないと知っている。
映画製作者の多くはそんなだめパパ、本人なのだし、
いまの時代と理想的な父性とどう折り合っていくべきかが、
潜在的なドラマのテーマなんじゃないのかな。
超能力があっても、
つまらないことに悩まされてジタバタやっているお父さん、息子たちを笑いつつも、
底のところで応援している。
そういうテーマそのものは、“いま”を考える上で必要なことだと思いますね。
「マスク2」のオチは安直ですけど、
その手前でティムがオーディーンに「あんた、馬鹿じゃないかっ!?」と
抗議するところはツボを外してないです。


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