「笑う大天使(ミカエル)」

「笑う大天使」映画チラシ★映画基礎データー★
「笑う大天使(ミカエル)」
2006年 日本映画
監督・脚本 小田一生
原作 川原泉
主演 上野樹里

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例によって試写会での鑑賞でしたが、
この試写会、TOKYO FM のホールで、
小田一生監督と
主題歌を歌うつじあやのの挨拶とミニライブ付きというオシイ試写会でした。

突然母を亡くし、生き別れになっていた大金持ちの兄(伊勢谷友介)と再会、
心ならずも超お嬢様学園である聖ミカエル学園に転校してきた司城史緒(上野樹里)、
そこは挨拶に行儀作法、
ゆったりまったりと流れる時間がまるで別世界の超お嬢様ワールドでした。

同世代の山崎貴・樋口真嗣らとともにVFXスーパーバイザーとして活躍する
小田一生の初監督作品となります。
川原泉といえば「甲子園の空に笑え!」とかの
70年代脱力系お笑いコミックの旗手ですけど、どうも聖ミカエル学園や、
その在校生たちは「笑う大天使 」「銀のロマンティック…わはは 」「メイプル戦記」「不思議なマリナー」
「大地の貴族 」等あちこちの作品に出ているらしいですね。
その聖ミカエル学園が始めて実写映画に登場するのです。
といっても、外観がハウステンボスでロケ、
教室内は池袋の自由学園で撮影されたそうです。
特殊効果とCGの使いすぎでセットを立てる予算が残ってなかったのでしょう。笑

原作は普通にカジュアル化された制服ですが、映画ではぐっと背中の開いたモード風。
説明されなきゃ学生服とは信じられない代物です。
ロケは冬場で九州と言えどもあの姿では鳥肌立つほど寒くて、
リハーサル中にみんなで走り回って身体を温めてから撮影に入ったとか。
女優は体力だっ

原作の3巻を軸に映画化しており、
もとはヒロイン3人の群像劇を、史緒のストーリーに絞って再構成しています。
監督は「群衆劇を書くにはまだ未熟だった。」から、とインタビューで答えています。
つじあやのは「猫のおんがえし」のテーマ曲を作って歌った人です。
「笑う大天使」では、オームストラ・バージョンのエンディングが流れていますが、
私自身はミニライブで、ウクレレ一本でつじあやのが歌ったシンプルな奴の方が気に入りました。
なんかやたら細っこい人で、
メガネかけた“歌うシャープペンシル”みたいな風情の人で面白かったですよぉ。
クライマックスではヒロイン3人がワイヤー使って大立ち回りの挙句、
上野樹里が巨大化して、
美少女誘拐団のボスの戦闘ヘリを握りつぶしちゃったりするんですが、
それでも試写会あと、席を立った観客の女の子たちは存外、満足げで帰っていきました。
これにはちゃんとした理由があって…
以下、ネタバレ改行です。





原作の外伝から取ったオチのようですけど、
天涯孤独になった史緒を引き取った一臣兄貴の仕事というのが実は作家で、
エンディングで兄貴の創作物を妹が口実筆記して小説を書いているんですね。
妹が顔を上げて「で、純文学とか書かないの?」と聞くと
兄貴は困ったように笑い
「人間が出来ていないのでファンタジーしか書かないんだ」と答えて、
お仕舞いになっています。
もしかしたらこの「笑う大天使」は兄妹の書いた小説そのものであったかも、
ということですね。
夢オチの変形ですが、これなら許せます。



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