「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」
■作品基礎データ 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 2009年 デンマーク映画 監督:ニールス・アルデン・オプレヴ 原作:スティーグ・ラーソン 脚本:ニコライ・アーセル ラスマス・ヘイスターバング 出演:ノオミ・ラバス マイケル・ニクヴィスト |
mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!
スウェーデン、ストックホルム。
大企業ヴァンゲル・グループ一族が住む孤島で、40年前ひとりの少女が忽然と姿を消した。
グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが事件の調査を依頼したのは、
裁判で有罪となり失業中の記者ミカエル。
調査の過程で彼は、鼻ピアスと背中にドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカー・リスベ
ットと出会い、さまざまな秘密を明らかにしていく。
全世界で40カ国以上で翻訳、「ダ・ヴィンチ・コード」を超え、今世紀最大のミステリー
と絶賛され、1500万部を売り上げて社会現象になった話題作の映画化作品です。
北欧スウェーデン発の壮大なトリロジーは、映画化とともにたちまち世界各国で大ヒット。
原作者で本作が処女作となるスティーグ・ラーソンは、出版前年に心筋梗塞で他界し、
彗星のごどく登場し去った巨匠として、彼自身が<伝説>となった。
さらにクエンティン・タランティーノがブラッド・ピット主演でハリウッドリメイクを
熱望するなど話題をまいたが、それはともかくソニーピクチャーズがリメイク権を
獲得したのは事実でハリウッド版の制作が確定しました。
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」試写会で見ました。
2009年の三大ミステリー大賞を制覇した小説の映画化です。
2時間半もある大作ですが、寝る間もなく面白かったです。
TOKYO FMの女子アナの司会者の紹介では、SONYピクチャーズでのリメイクが
決まっているとか。
そこまで聞いて、初めてこの映画がハリウッド作品でないことを知りました。
原作者が三部作を残し亡くなっていることくらいしか知識を持っていなかったので、
スウェーデン映画と知っていささか驚きましたが、多分過去にデンマーク映画は
見たことはないです。
以前の東側風の作風なのか、中国風か、……韓流とか、ましてインド映画風というのは
はじめから考えませんでしたが。
ま、普通にハリウッド映画型エンターテイメントでした。
当然、主演の男女は初めて見る俳優さん達でしたが、なかなか魅力的で是非このキャスト
で三部作全部見たいものだと思いました。
複雑で長い作品ですが、話をはし折ると途端につまらなくなりそうです。
40年前の未解決事件と雑誌ミレニアムの告訴騒動、ドラゴン・タトゥーの女の三つ話が
ばらばらに進み、そのつながりがどうしても読めなかったのです。
(そう、タイトルのミレニアムとドラゴン・タトゥーの女は別ものです。)
まだネタばれにはならないと思うので書いてしまいます。
名誉毀損で有罪になったミレニアムの編集者に40年前の未解決事件の解明が依頼され、
彼は事件のあった島に乗り込む。
ドラゴン・タトゥーの女は、その編集者ミカエルのパソコンに忍び込むハッカーだった。
名探偵の背後に、もうひとり名探偵が潜んでいるという設定は初めてみました。
それ自体、コナン・ドイルの時代には考えらないトリックです。
アイデアとしては思いつけなくはないですが、それを実際のドラマにするのはかなりの
力技です。
なるほどさすが三大ミステリー大賞制覇のミステリーと感心していると、
ミレニアムの編集者がハッカーの正体を暴いて女のアパートに乗り込む急展開になって
ビックリ。
せっかくのおいしい設定を捨てるなんてもったいないと溜息。
が、ふたりがワトソンとホームズになって島に乗り込んでからがドラマの本番とわかって
唸りました。
女は天才ハッカーという設定ですが40年前の未解決事件相手にどう戦う?
女の優れたところは、漠然と散らばる事象の中から必要な情報を抽出する能力に
優れていることです。
被害者の複数スナップが実は同じカメラで連続していることが分かり、パソコン画面で
画像を重ねて行くと、パラパラ漫画のように動く出す。彼女が振り向いた先に犯人がいる。
やられました。
小説でも見せ場なのでしょうが、目にものを見せる映画でこれほどインパクトのある
シーンを見るのは久々です。
常にこちらの想像の一歩先を行く展開に心地好く翻弄されました。
ネタばれ改行です。
ナチスと猟奇殺人の取り合わで、嫌な予感はしたのですが、”実はサイコでした。”には
脱力しました。
2時間付き合って、それはない。
その後の後日談が少し長いなと思ったら、そこでどんでん返しになって、被害者と加害者
が入れ代わって、血も涙もあるラストで納得というか安心しました。
エピローグはハリウッド映画調なのでだけど、金髪にハイヒールは笑いの要素の少ない
この作品では、後味良く劇場を出れる幕切れでした。
本作プロデューサーであるソロン・スターモスが東京国際映画祭での上映に際して来日し、
インタビューに答えてくれた。
最初にこの原作と出会ったのは何時で、どのような経過からですか?
我々の会社イエローバードは「ミレニアム」の出版社とはいい関係を持っていたので、
2005年『面白い本が出るよ』という情報が彼らかオファーがあり本の出版前に
3000枚の原稿を読ませてもらったのです。読んだ時点で「これはもの凄い作品だ!」
と思いました。物語のメインキャラクターであるリスベット・サランデルがその確信材料
で、そして明らかにこの作品は面白い映画/テレビドラマ化が出来ると思いました。
そこで早々に交渉を始めました、勿論他のプロダクションやTV局との激しい競争が
ありましたが最後には我々の会社が権利を勝ち取りました。嬉しかったですね、その時は。
この作品が素晴らしい映画になる事に疑いの余地もないくらい確信が持てたのですね?
そうです。イエローバードは犯罪小説を映画化する専門のプロダクションなのです。
通常犯罪小説には刑事が主役のケースが多いのですが、この物語の主人公は
国際的ハッカー(コンピューター荒らし)頭脳明晰な若い女の子、そしてもう一人は
ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィスト彼らはとても不思議な新しいタイプの
カップル(相棒)、それがこれまでの犯罪物語でお決まりになっている刑事とは違って
風変わりなカップルが絶対に受けると確信したんです。
どのようなポイントを重視してリスベットとミカエルのキャステイングをしましたか?
先ずリスベットと監督でした。監督はデンマーク人なのでスウェーデンの女優に
詳しくなかったのです。そこでキャステイング・デイレクターと僕とでリスベット役の
リストを作ったのです。その一番目がノオミだったんですよ。監督は何回も彼女を
テストしました。本を好きになった読者の殆どがリスベットの虜になったんです、
だからリスベット役は非常に重要なキャステイングとなったんです。
適役を見つければ観客を動員出来ますからね。
だから先ずは彼女役を決め、そこから他の役柄を決めるというリスベット・サランデルの
世界作りをする事が一番大事だったのです。
リスベット役が決まった後でミカエル役を選びリスベット(ノオミ)にとって演技が
合うミカエル役を選択していったんです。彼女が気持ちよく演技出来る事が重要でしたか
ら、何人もの役者をテストしましたよ。その中からミカエルニクヴィストをノオミが選び
ました。ノオミもミカエルもそれまで一度も共演した事はなかったんですが、ノオミは
ミカエルと演技がうまく合ったんです。
原作を映画化する際にもっとも難しかった点は?
本は700頁もありました、物語も色々な要素があり、登場人物も非常に多くシナリオに
全部するには不可能だったので、それを絞っていかないといけなかったのです。
例えばヴァンゲル一族のメンバーを先ず減らしました。一族間の関係も替えました、
ゴットフリード(悪役ですが)とヘンリックは甥と叔父の関係なのですが解りやすする
ために映画の中では兄弟という位置関係に入れ替えました。
それと例えばリスベットが自分の頭の中考えている事などは活字では表現出来ますが、
映画の中では画面として表現しないと解らないので、ミカエルとリスベットがリサーチの
旅をしているという形に置き換えて観客が映像として解るように替えたのです。
バイブルの引用したクルーとなる言葉もそうです。本の中ではミカエルの娘が彼にヒント
を与えるのですが、娘の役はほんの少しですし、別れた妻もそうですだから映画では登場
させずに、そして物語をもっと直接的に二人の主人公の関係を深める為にリスベットが
バイブルからの言葉のヒントをミカエルに伝えるという設定に置き換えたのです。
映画の長さもです。通常90分くらいですがこの映画は読書の期待を裏切らない為にも
本に極力近くする為に2時間30分は最低必要な長さになったのです。
パート2、3の見所を教えて下さい。
3部の本全部に通じてのテーマは女性の虐待なのです。1部は家庭内での女性虐待、
2部は経済の面での女性の虐待、それは女性売買とかですが、ボルテック諸国や
ナイジェリア、ロシアなどから若い女の子がスウェーデンに来て売春婦となり、
デンマークや他の国に次々に売られていくのです。
そして2部ではリスベットの過去が解ってきます。
3部は社会の政治的面での女性虐待を描いています。
スウェーデンの国内にある社会的秘密機関を取り上げてます。
その機関にリスベットの父親か関わっていたのです、
彼はロシアのKGBのスパイだったのです。
彼は暴力的だったので彼が精神病院に入れられるべきだったのですが、
リスベットが逆に精神病院に入れられるという政治による女性虐待が題材となっています。
これ以上は言えませんね!!
全部の映画は同じキャストで出来ていますし、
本になるべく忠実に沿って製作されています。
3本の映画と同時に90分x6本のテレビドラマも同時に撮影…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の頁をご覧下さい。
トップページ(映画制作裏話、映画と原作比較レビュー)に戻る。