「ミレニアム2 火と戯れる女」

「ミレニアム2 火と戯れる女」映画チラシ■作品基礎データ
「ミレニアム2 火と戯れる女」
2009年 デンマーク映画
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
脚本:ヨーナス・フリークベリ
出演:ノオミ・ラバス マイケル・ニクヴィスト

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世界中で2600万部を超えるベストセラー小説、
スティーグ・ラーソンのミレニアム三部作、
社会派雑誌ミレニアムの記者ミカエルが、
身長150cmの天才ハッカー、リスベットと協力し事件を解決していく第一作に
続きリスベットの秘められた過去が明らかになっていく第二作が、
完結編である第三作『ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士』とともに
連続公開されます。
作者のラーソンが作品が世に出る前に急死、
大ヒットして生じた数百万ユーロともいわれる莫大な印税が、
30数年間を共に過ごしたパートナー、エヴァの手に行かなかったことも
大きな社会的関心を引き起こすなど、
原作者スティーグ・ラーソンにまつわる様々なエピソードや彼の生き様も
その魅力の源泉になっていることは間違いありません。

原作者スティーグ・ラーソンについては次のようなプロフィルがわかっています。

共産主義者の母親の影響で10代前半にしてトロツキストだったという
早熟なラーソンは、その頃から警察小説などを書き始め、
将来は小説家かジャーナリストになることを夢見ていたという。
20代のラーソンは、活動家として世界中を飛び回る。
77年にはエチオピアで独立を目指す女性兵士部隊のゲリラ活動を支援、
81年にはグレナダでマルクス主義の人民革命政府を支持、
リーダーのモーリス・ビショプと親交を深めるが、
モーリスは2年後に処刑されてしまう。
その直後の米軍によるグレナダ侵攻を目の当たりにしたラーソンは、
ついにスウェーデンに帰国し、その後20年間通信社に腰を落ち着けることになる。

しかし、本国スウェーデンにおいても暴力は眼前にあった。
86年2月オルフ・パルメ首相が映画館前で暗殺されるという事件が起きる。
ラーソンは初めてテレビ画面に登場し、ネオナチの活動を糾弾、
以来生涯に渡るナチズム、人種差別主義、全体主義との闘いが始まることになる。
その頃のスウェーデンは、ホワイトパワーミュージックシーンが隆盛を極め、
ヨーロッパ中にヘイトプロパガンダを撒き散らす本拠地として機能していたことも、
ラーソンらの活動を不可避なものにした。
95年、ネオナチの活動を研究する機関誌EXPOを仲間とともに発刊、
EXPO誌は今現在も紙媒体とWEBで活動を続け、
極右思想、人種差別主義と闘い、民主主義を擁護する専門誌として高い評価を受けている。
劇中の社会派雑誌ミレニアムは、このEXPO誌をモデルにしている。

"闘う"といってもラーソンの場合は、自らネオナチの集会に出向いて行き、
彼らと正面から"議論"を闘わせる。
そして、ネオナチの若者たちについて、彼らは単なる酔っ払いではない、
特別な出自などがあるわけでもなく、
誰もが彼らのように振舞う危険性を孕んでいると語り、
特定の個人を責めるのではなく、彼らの存在を世に知らしめることで、
社会に警笛を鳴らす。
ラーソンは、誰にも正面からフェアに接しようとするが、相手もそうだとは限らない。
EXPOやラーソン、彼らの支援者は、極右組織のターゲットにされ、
同僚の記者は8歳の息子と共に爆弾テロに合い重傷を負ってしまう。
ラーソン自身、いかにしてそうした攻撃から自分や家族の身を守りながら活動を続けるか、
そのノウハウを記したジャーナリストのサバイバル本も著している(日本では未訳)。

昼夜EXPOの編集部で仕事をし、
夜中には「ミレニアム」の執筆にその身を費やしていたラーソンの日々の睡眠時間は
2?3時間、食事もファーストフードばかりの粗末なもので、タバコを1日60本吸い、
コーヒーを大量に飲むという生活だったという。
その過労が祟って、ラーソンは自らのライフワークの成功を目にすることなく
齢50歳にして急死してしまう。

現実に世界で多くの暴力を目撃しながらも、
活動家としては理想を実現し得なかったラーソンは、ジャーナリストとして
言論の力で暴力と闘った。
もちろん、それでも現実の世界を変えることは困難だった。
だから、彼は現実の世界を参照した「ミレニアム」というフィクションの世界を
創り上げ、その小宇宙の中で超法規的な正義を実現してみせた。

作品自体は、彼が目撃してきた現実世界を反映して、
暗く暴力的な描写に満ちているにも関わらず、25の言語に翻訳され、
40カ国以上に出版権が売れ、デンマークでは聖書を除く最大のベストセラーとなり、
本国スウェーデンでは、
ミカエルとリスベットの足取りを訪問するミレニアムツアーなるものも盛況を呈し、
スウェーデンの観光収入を20%も引き上げるほどの成功に浴することになったのは、
小説の登場人物とストーリーの魅力もさることながら、
ラーソンが生涯を賭してみせた、捨て身で社会の闇と闘う姿勢が、
混迷を極める現代において、世界中の多くの人々の心を掴んだからに違いない。


「ミレニアム2」ひさびさ試写会を当て見に行きました。
前作「ミレニアム」も試写会で見てます。
世界的にミリオンセラーになったミステリーシリーズの
映画化作品です。

第一作「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」は
緻密な構成の傑作で、
2時間半を越える長尺な作品でありながら
全く飽きさせることがありませんでした。

「ミレニアム2」はどうかと言うと、
ま、多少飽きるところもあったです。

エキセントリックなヒロインの過去の因縁を暴く話。

連続殺人事件の容疑者にされたヒロインと、
その無実を証明しようとする「ミレニアム」の編集長ミカエル。

ふたりのホームズとワトソンぶりが面白かっただけに、
今回別行動になるのは残念でした。

初登場の人物が画面に出て来ると、
フルネームと職業が字幕で出て来るのは、
本来の映画字幕の役目を逸脱してますが、
登場人物が多く、最後まで顔を合わせることのない人もいますので、
この映画では有効な手段です。

ネタばれ改行です。




ヒロインの父、腹違いの兄が登場し血の雨が降って、
実行犯が捕まり、ヒロインは身柄を保護されて幕ですが、
実は事件はさっばり解決されていません。

前作品より尺が短いのに脱力感があるのは、
その為です。

「かもめ食堂」と同じストックホルムが舞台です。
観光映画ではないので撮影はとても地味ですが、
なにしろ美しい街ですね。

ヒロインの父が東の大物諜報員という割に
とんでもないドメスティックバイオレンス野郎というのが
イケてないです。

スバイというのは、教養のない人間には勤まらない
と思うのですがねえ。

それとヒロインの”天才ハッカー”という設定も
前回程には生かされてないです。

それでも彼女が行動力抜群で、
独りでどんどん調査し戦う姿は前回以上にタフで
圧倒されます。

完結編が法廷物というのが驚きですが、
きっちり決着を付けてくれる事を期待しています。


ハリウッドリメイクも決定し、
若手女優によるヒロイン・リスベットをめぐる争奪戦が繰り広げられたことも話題の本作。
この強烈なヒロイン像を、本シリーズ3作を通して体現したスウェーデン女優、
ノオミ・ラパスのオフィシャル・インタビューが到着しました。

──リスベットという役は非常に興味深い役ですが、
肉体的にはかなり厳しかったと想像します。役作りは大変でしたか。
ノオミ:格闘技のトレーニングをしたわ。キックボクシング、タイ・ボクシング、
ボクシング。独自のスタイルをもつトレーナーと一緒にスタイルを作り上げていったの。
そして新しいダイエット法も。食事療法の専門家をつけて皮下脂肪を減らし、
男性的な体になるよう指導を受けたわ。リスベットはある意味、少年みたいだから。
女の子っぽさがイヤな女の子の役だし、いつも女性だという見方をされたり、
判断されたくないから、彼女はそういった態度や肉体を身につけているのよ。
自分本来の肉体とは複雑な関係にあるのね。
だから、男とも女とも性行為に及ぶのだと思う。
ゲイではないけれど、性的な存在として見られたくないのだと思う。

──人気の高い本のキャラクターを演じるときは、
どうしても人から期待されてしまいますね。(世界40カ国2600万部の大ベストセラー)
ノオミ:そう。頭痛の種よね。でも私は強いて批判や期待、
それに映画の観客について気にしないように努めたの。
撮影は、本当に細かいし、辛いし、すごく地味だし、血みどろで寒い。
本当に…現実離れしていて細かい作業だわ。
それでも、すべてを忘れて取り組む価値があるのよ。いろいろなことから距離を置いてね。

──リスベットとミカエルとの関係について話してもらえますか。
この三部作のふたりは一貫して特別な関係にあります。
ある意味、非常に奇妙な愛情関係です。
とはいえ、彼らはお互いを補い合い、異なる側面をもっている。
ノオミ:彼女は感情的に未発達なところがあるわね。
関係や感情や他人と大きなトラブルを抱えているの。
1作目では、ミカエルとの状況は最終的には少し心を開くまでが描かれているけど、
それは彼らがふたりで成すべき仕事があったからだわ。
彼と彼女の間にはある種の信頼があって、それが発展して、
彼に心を開く機会を与えることになる。
私は、彼女は彼を愛していると思う。
でも彼女が彼に心を開いたと認めることは決してないと思うから、とても悲しい恋だわ。

──過激なシーンも多い作品ですが、あなたはそのようなシーンを演じるとき、
どのような気持ちで挑むのでしょう。
ノオミ:いつもあるのは、台本との闘いだわ。それから、自分の考えとの格闘ね。
映画の仕事を受けることに同意し、脚本に賛同したことについて考えるの。
それから、私の全部を投げ出して自分に賭けて、ベストを尽くす。
したくないことが出てきたら、前もって「このシーンはしたくありません」と
伝えるべきだわ。私にもしたくないことはある。自分なりの限界があるわ。
絶対にしないこと、したくないこと、自分に起きてほしくないことがある。
これまでそれを守ってきたわ。
いつもそうだけど、一緒に仕事をする人が信頼できるか、
意見が一致しているかが一番大事だと思っているの。

──これほどの大作に出演する気持ちはどのようなものでしょう。
ノオミ:これほど長期にわたる作品に出たのは初めてでハードだったわ。
最後は何がどうなって、自分が誰かもわからなくなりそう。
でも、そうね、同じ役を長い間演じていたから作品の中で成長できた気がする。
汗水たらして辿りついた先には、完全燃焼が待っているということね。…




以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『ミレニアム2 火と戯れる女』の頁をご覧下さい。



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