「のだめカンタービレ 最終楽章 後篇」

「のだめカンタービレ」映画チラシ■作品基礎データ
「のだめカンタービレ 最終楽章 後篇」
2010年 日本映画
総監督:武内英樹
監督:川村泰祐
原作:二ノ宮知子(「のだめカンタービレ」講談社)
脚本:衛藤 凛
出演:上野樹里 玉木宏

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のだめ(上野樹里)と千秋(玉木宏)は、しばらくの間お互いに距離を置くことを決める。
そんな折り、千秋の元にピアニストの孫Rui(山田優)との共演話が持ち込まれる。
その演奏曲であるラヴェルの「ピアノ協奏曲ト短調」は、のだめが千秋との演奏を熱望し
た曲だったが、二人の圧倒的な演奏に打ちのめされたのだめは激しく落ち込む。

日本中にクラシック旋風を巻き起こした人気コミックをテレビドラマ化し、
好評を博した「のだめカンタービレ」待望の映画版後編。
今回は、天才的なピアノの腕を持つポジティブキャラの通称のだめが一流の指揮者を
目指す千秋との恋愛に、珍しく思い悩む姿をシリアスに描く。
今作でも上野樹里や玉木宏のほか、前編同様豪華キャストらが共演。
音楽的に大きな成長を遂げながらも、私生活では恋に苦悩する、
のだめと千秋の恋愛模様も見逃せない。

「のだめカンタービレ最終楽章後編」見ました。

いま前編の感想を読み返したところですが、
あれはほとんど千秋の方の話。

飛行機恐怖症を克服して、
勇躍ヨーロッパに乗り込んだのだから
彼が張り切るのは当然なのだけど、
一緒に共演する日を夢みてどたばたと日々を送るのだめと
いつの間にか隙間風が吹く事に気が付く事ができません。

「ずるい」とつぶやいてぶっ倒れ、
のだめは千秋においてきぼりされたような疎外感を味わう。

そこまでが前編。
で、彼女の逆襲(?)が後編。

千秋との距離を縮めたくて、
留学先の先生に「コンクールに出たい」と
おねだりするも却下。

竹中直人ふんする天才指揮者シュトレーゼマン
の誘惑(!)にのってリサイタル・デビューしちゃうのだめ。

竹中直人はいくつかの映画で若者達を支える先生を演じてます。
テレビシリーズで音大の先生として登場したものだから、
”本当はいい先生に違いない”と千秋同様、
視聴者も信じていたのに、結局、
気まぐれな芸術家のまんまでした。

天才のことは計りがたし、ですか。
わかりやすい人物ばかりだと話が平坦になるので
こんの位、訳の分からない奴がひとり位いた方が面白いので許す、と。

このシュトレーゼマンは完全にドラマの掻き回し役でした。

脇役達の話を膨らませ過ぎないのも、
完結編としては好感が持てました。
少女コミックは主人公よりその仲間が大事というところが
無きにしもあらずなので。
少年漫画も一緒だろうって?
いえ、少年漫画は求心力のあるヒーローの
回りに戦う同士が集うバターンが多く、
グループの中に”主人公より実力のある先輩”等は、
いないのが普通です。

音楽家の世界の話ですから、
基本的に芸術家気質の一匹狼ばかりで、
演奏会などの必要に応じて組む相手を変える訳ですが。
原作ではライジング・サンという学生オーケストラ
のメンバーがのだめと千秋の仲間と言う事になっていて、
その交流は変わらず続いています。

ネタばれ改行です。






私が見て”難しいな”と感じたのは、
リサイタル・デビューからラストまでの流れ。
リサイタルで燃え尽きたのだめは姿をくらまし、
同じアパートでテルミンを弾く幽霊学生と知り合ったり、
保育園でにわか先生になったりと
つまり原点探しになるのだけど、
彼女の本来の夢は”幼稚園の先生になる事”で
海外で活躍する有名演奏家になる事ではなかったはず。

そこが変わったのは、千秋と出会ったから。

だから最後に千秋とピアノの連弾勝負に行き着くのは
必然だけど、
二人で並んでピアノ弾いてニッコリ笑って、
ハッピーエンドじゃあ見ているこちらは、
訳が分からないです。

情感は盛り上がるのですけど、
何も解決していないでしょうに。

ミュージカルをやゆする言葉に
”歌って踊れば全て解決”と言うのがありますけど、
それと同じじゃあないのでは。

のだめの夢であり、千秋との関係で”上がり”と思われるのが、
ふたりのリサイタルでの共演ですが、
結局これは実現しません。

「いつの日にかきっと」と期待を持たせ、
エンドマークを出すのは、
ラブストーリーとしてのハッピーエンディングより、
青春ドラマとしての完結度を優先したのだと解釈しています。

そこで気になるのが、
イメージシーンで二度もふたりの共演リサイタルシーンがある事。

ひとつはソン・ユイと千秋の共演リサイタルシーンの
キャストがのだめに入れ代わるところ。

私はこれを千秋の主観イメージだと思っていたのですが、
後ののだめの台詞から彼女の願望シーンだと分かります。

そこは狙って観客を引っ掛かける演出とも取れるのですが、
さらにエンディングにもう一度出て来るのはしつこいです。

映画として台詞に頼らず映像でドラマを語る姿勢は大切ですが、
説明無しでイメージシーンを繰り返されると、、
本筋と混乱してしまいます。


ともあれ上野樹里ののだめもこれで見納め。
思ったより、別れが淋しくもありました。


主演の上野樹里、玉木宏らとともに、
4年にわたり峰龍太郎という情熱的なバイオリン奏者を演じきった瑛太が、
“のだめ”ファミリーを、そしてシリーズ全編を振り返った。

瑛太扮する峰は、ドラマ版の舞台となった桃ヶ丘音大の裏にある中華料理店「裏軒」の
ひとり息子。大学卒業後の世界を描く劇場版では、
「裏軒」を手伝いながら音楽活動を続けている。
後編では伊武雅刀が演じた父・龍見の粋な計らいで、
コンクールに出場する恋人・清良(水川あさみ)の応援と再会を果たすべく仏パリへ発つ。
瑛太は、そんな峰を
「本当はもっと上を目指したかったのかもしれないし、
海外へ行って評価されたかったのかもしれない。
でも、自分のオリジナリティのなかで音楽を続けていったというのが峰のすごいところ。
僕には峰のように物事を器用に進めていける人間性はないし、清良に対して『頑張れよ!』
って大きな声で言えないと思います」と自らと対比しながら評する。

ドラマ版「のだめ」が放送された06年、瑛太は立て続けに3本のドラマに出演した。
「アンフェア」「サプリ」、そして「のだめカンタービレ」。
当時のことを「あそこまでテンションを上げて漫画のように崩していく役を
演じたことはなかったので、自分の殻を破るいい時期だったんでしょうね。
同年代の魅力的な俳優とタッグを組めたことは僕にとってすごく大きかったですし」
と振り返った。
瑛太という、現在の日本映画界を牽引(けんいん)する独特の空気感を放つ若手俳優が
息吹を注ぎ込んだ峰龍太郎は、4年間というときを経て一人歩きを始めた。
「清良をはじめ、のだめや千秋、仲間に出会ったことによって自分も上を
目指さなきゃいけないなという気持ちになったんじゃないでしょうか。
そして、行く行くは清良をお嫁さんにして、
裏軒を経営しながらバイオリンを弾きたいって思いもあるでしょうし。
峰は口には出さないけれど、みんなが日本に戻ってきて一緒に演奏したいな…
…という思いも抱いているんではないかと感じましたね」

前作「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」では電話での会話だけだった清良との
遠距離恋愛にも“明るい未来”を予感させる展開が用意されている。
その足がかりともいえるお手製の旅のしおりや「東洋の真っ赤なルビー」と
書かれた横断幕が、どこまでも一途な思いを饒舌(じょうぜつ)に代弁している。
峰のことを「強がりでかわいくない部分のある清良を素直にさせてくれる大切な存在」と
話した水川。一方の瑛太は、“最愛のパートナー”であり“戦友”を
「志を持ってまっすぐに向かっていく天才肌。そういう人は弱音を吐いたりしないし、
人に見せない努力をしているからこそ評価も受けるんでしょうね。
ちゃんと孤独と向き合って、バイオリン一筋で生きている姿は素敵ですよ」
と笑みを浮かべながら称えた。

「のだめ」は瑛太の私生活にも大きな変化をもたらした。
オフの日や車で移動する際に、クラシックを聴くようになったという。
これまでのレパートリーには入っていなかったそうで
「少し気持ちを休ませたいなと思うときにベートーベンの
『ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調op.24春』を聴くと穏やかな気持ちに
なれるんですよ」とすっかりクラシック通だ。
そして、劇中に演奏したなかで最も気に入った楽曲は、
オープニング曲にもなっているベートーベンの「交響曲第7番イ長調作品92」だと即答。
「(ドラマ版の)最後にみんなでサントリーホールで演奏したんです。
第4楽章の最後は自然と鳥肌が立っていたし、『終わっちゃうんだな』という
寂しさもあった。玉木くんの指揮の迫力もすごかったですし、本当に感動しました。
クラシックを好きになれたことは大きいですね」

主演の上野樹里と玉木宏に話を聞いた。

Qすごく感情を揺さぶられる最終楽章の後編でした。
上野:明るいところはすごく明るいんですけどね。やっぱり全体の印象としてはシリアス
なので、楽しいシーンが貴重な時間というか(笑)。
玉木:そうなんだよね。今までとは全然違う印象になっています。
上野:観ていて改めて実感したのは、のだめのパワーって強烈だということ。
今回、のだめは嫉妬(しっと)や劣等感にどんどん負けてゆがんだ方向へ進んでいきます
よね。マイナスの方に振り切れちゃうと、のだめは恐ろしいことになるんだなって(笑)。
普段はプラスに働くエネルギーが、マイナスに働くとすごいんです。
Q:確かに、のだめにはハラハラさせられました。
上野:そんなのだめを前に、千秋も「どうすればいいんだろう?」と行動を読めずに
オロオロしていますからね。
音楽に関してはぶれがない千秋なのに、恋愛に関してはそうもいかない。
とはいえ、絶対にのだめをあきらめないでくれている千秋が頼もしいと思いました。
これがのだめと千秋なんだというものが描かれている気がします。
二人の関係における悪いパターンと良いパターンが、1作の中で両方見られる感じ。
言いたいことが全部詰まっているような、いろいろなものを吸収した後編になっています。
玉木:今まで長くシリーズが続いてきた末の集大成だからこそ、一番大事なものが
詰まっているんですよね。のだめが成長する過程を一番濃く見られるのも、この後編だと
思う。とにかく、のだめと千秋の恋愛がリアルに描かれているんです。
もちろん、今までもリアルではあったけど、エンターテインメント性の高さが勝っていた。
それがいい具合に抜けて、一人の女性と男性の話になっています。その一方で、連ドラか
らのレギュラーである瑛太くんや小出(恵介)くんや水川(あさみ)さんが出てくる豪華
さもある。本当に見応えのある作品に仕上がったんじゃないかと思います。
Q:上野さんは揺れ動くのだめの心に共感できましたか?
上野:ドラマのころは何をやっても笑いを取るキャラクターで、観ている人に
「わかる、わかる。あるよね、そういうときって」と思わせるリアリティーは少なかった
と思うんです。「面白いなあ」と感じてもらえるキャラクターではあったんですが、
人の心に入り込めるキャラクターとして演じられたのは今回が初めて。
女の子として揺れ動く気持ちが、生活にゆがみをもたらしちゃったりもしますから。
女性って、感情で左右されやすい生き物なんだって(笑)。わたしもそう思いましたし、
のだめに感情移入しながら観ていただけるとうれしいです。
Q:千秋の心のドラマもなかなか複雑ですが、玉木さんはどう感じられましたか?
玉木:今回の展開では、千秋として初めて抱く感情が多く、演じる僕もすごく悩みました
ね。あくまでも、千秋と一緒に悩んだといえますが。考えていた以上のことが好きな相手
に起こったら、男としてはどうしてあげたらいいのかわからない。
そもそも千秋は人のいい人間だから、のだめを気遣ってあげたいだろうし。
ただし、その分ちょっとおせっかいになってきているとも思うんですよ。
どうしてあげたらいいのかわからず、余計な行動に出てしまう気持ちは理解できました
(笑)。
Q:今までとはテイストの異なるラブストーリーになっているからこそ、
のだめと千秋の恋を見てきたシリーズファンへの気配りも感じられました。
上野:のだめがミルヒーと演奏するシーンの裏話なんですが、最初は赤いドレスが用意さ
れていたんです。それがのだめらしい色だという理由で。でも、定番の赤は千秋との色で
あってほしかったから、わたしは紫のドレスを提案しました。紫って、欲求不満の色らし
いんですよ(笑)。そういった細かいところからも、シリーズを観てきてくださった方は何
かを感じ取っていただけると思います。
玉木:細かいところも含めた連ドラからの変化が、二人の恋愛を描く上での重要なポイン
トですからね。二人とも、大人への階段を一歩上っていますから。
今まで以上にリアリティーにこだわったのも、そういった思いからです。
上野:今回、「千秋先輩の背中に飛び付きたくて、ドキドキ」というセリフが出てくるんで
す。それは連ドラにも登場したセリフなんですが、そのときはギャグで言って笑いを取る
シーンだったんですよね。でも、今回は最初のころとは違う、より深みを増したセリフに
する必要があった。だからこそ、言い方をいろいろ話し合いましたね。
言葉自体は明るいけど、まじめなラブの気持ちが込められているセリフがいくつかあるん
です。
Q:演奏シーンも、ある種のラブシーンですね。
上野:演奏シーンで恋愛を表現するというのは原作者の二ノ宮先生もおっしゃっていて、
監督もすごく気になさっていました。
玉木:その中でも特に重要なのが、のだめと千秋の連弾シーン。二人の気持ちや雰囲気が
演奏しながら変わっていくシーンなので、すごく難しかったですね。現場でも話し合いに
時間をかけました。
上野:演奏しているうちに、千秋に対するのだめの思いが高まっていくんです。
色が付いていくというか、ピンクになっていく感じ。顔の血色もどんどんよくなっていく
し、最後にはキュン(笑)。
「このタイミングで千秋と視線を交わしてほしい」「でも、この部分はピアノを弾く指が忙
しいから、視線を交わすなんて無理」といったように、監督の指示を受けながら、
何度も確認し合いました。実は、最初のリハーサルに臨んだときは、気持ちの変化を表す
ことができなかったんです。映画版の撮影に費やしてきた数か月間、あまりにも重い感情
を抱えてきたので、それを数分間で変化させるのなんて無理だった。でも、それくらい意
味のあるシーンになっていると思います。
玉木:自分で言うのも何ですが、僕が観ても心揺さぶられるシーンになっていましたね。
現場で感じた以上のものがそこにある気さえしました。映画ってすごいと思いました。
Q:シリーズファンの妄想を満たす優しい気持ちで答えていただきたいのですが、
原作の番外編が映像化されるとしたら出演してくれますか?
玉木:本当にそういう期待の声があったら、それはもちろん純粋に考えます。
でも、今は体が完全にフィニッシュしているので、気持ちはともかく、体が驚きますよね
(笑)。
上野:そう、だいぶやり切ったので(笑)。それに、今回のラストがわたしはすごく好きで
す。
玉木:のだめと千秋って、どこまで行ってもその関係にゴールはないと思うんですよ。
壁が出てきたり、その壁を乗り越えたりの繰り返しなんです。
上野:のだめと千秋はこれからもけんかして飛びげりし合うかもしれないし、のだめが遅
刻して千秋のコンサートを見られなかったり、千秋が大事なコンサートを失敗したりする
かもしれない。
玉木:失敗しちゃうの?(笑)
上野:(笑)。これからの二人をにおわせるような、そんな味わいのラストになっていると
思います。
玉木:観てくれる方の心に残っていくものであれば、僕たちも幸せですね。

シリーズに長年携わり、のだめと千秋として存在してきた二人が『最終楽章 後編』で
こだわったのは「感情」。のだめの心情について熱心に語る上野と、そんな彼女に
優しいまなざしを向けながら、的確に言葉を添えていく玉木の姿が印象的だった。
二人の作品に対する愛が、感動のグランドフィナーレをより感動的なものにしている。






以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『のだめカンタービレ 最終楽章 後篇』の頁をご覧下さい。



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