メイキング「ミス・ポター」

「ミス・ポター」映画チラシ■作品基礎データ
「ミス・ポター」
2007年 イギリス・アメリカ映画
監督:クリス・ヌーナン
脚本:リチャード・マルトビー・Jr
出演:レニー・ゼルウィガー
               

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ピーターラビットの生みの親、
ビアトリクス・ポターの半生を描くトゥルー・ストーリー。
レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー主演作です。

時は1902年、ロンドン。新しい世紀が訪れたが、
イギリスにはまだヴィクトリア朝の封建的な空気が漂っている。
上流階級の女性が仕事を持つことなどあり得なかったこの時代に、
アーティストとして生きようとした一人の女性がいた。
彼女の名前は、ビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)。
父のルパート(ビル・パターソン)は裕福な法廷弁護士で、
何不自由ない暮らしを送っているが、彼女には諦めきれない夢がある。
子供の頃に湖水地方で出逢った大好きな“友達”である動物たちの絵に物語を添えて、
絵本として世に出そうとしているのだ。
親がすすめる良家の子息との縁談を断り続けたビアトリクスは32歳で独身、
母親の心配をよそに今日もスケッチブックを抱えて出版社を訪れた。

青い上着をはおった愛らしいうさぎ、その名も“ピーターラビット”。
それが、ビアトリクスの物語の主人公だ。
ピーターラビットのスケッチをウォーン社に持ち込んだ日、
遂にビアトリクスの運命が動き始める。
経営者のウォーン兄弟が、出版を承諾してくれたのだ。
彼らには、もう一人末の弟ノーマン(ユアン・マクレガー)がいる。
実は、母のお守りばかりのノーマンが、働きたいと言い出したので、
失敗しても構わない仕事をやらせてみることにしたのだ。

しかし、ノーマンは本気だった。
それどころか、情熱に燃えている。
ビアトリクスが魂を吹き込んだピーターラビットと仲間の物語に、
すっかり心を奪われたのだ。
印刷所で刷り出しを見ながら色を決め、
ノーマンのチャーミングな母親とお茶を楽しみ、
独身を謳歌する個性的な姉ミリー(エミリー・ワトソン)と意気投合して親友になり……
ビアトリクスの新しい日々は喜びと発見の連続だ。
何よりもノーマンという真の理解者が現れて、
ビアトリクスの才能はますます花開き始めた。

完成した『ピーターラビットのおはなし』は、あっという間にベストセラーになる。
ビアトリクスの創作意欲は尽きることなく、
ノーマンの協力も得て、ピーターラビットのシリーズ化が決まる。
そんな娘を苦々しい思いで見つめていた母親(バーバラ・フリン)の怒りは、
ビアトリクスがノーマンとミリーをクリスマス・パーティに招きたいと告げた時、
頂点に達する。商人を招くことなどもってのほかだというのだ。
芸術を愛し、かつて自分も絵描きに憧れた父は絵本の価値を認め、
彼らの招待を許してくれる。

パーティの夜、ダンスを踊るために初めて手と手を取り合った瞬間、
ビアトリクスとノーマンは恋におちる。
不器用だが純粋なノーマンの突然のプロポーズの言葉は、
ビアトリクスの母親に邪魔されてしまうが、彼女のときめく胸にしっかりと届く。
ミリーの賛成にも勇気を得たビアトリクスは、別れ際にノーマンの耳に「イエス」と囁くのだった。

二人の恋は、ポター家に嵐をもたらした。
身分違いだと激怒する母、ポター家も昔は商人だったと一歩も譲らない娘……。
口をきかない娘に心を痛めた父は、ある提案を持ちかける。
いつもどおり今年の夏も家族で湖水地方で過ごし、
秋が来ても気持ちが変わっていなければ、結婚を認めるというのだ。
もしも心変わりした時に騒ぎにしないために、ノーマンの家族には秘密にする約束で。

揺るぎない愛を抱く二人は、その提案を呑む。
駅のホームで、雨に濡れながらビアトリクスを見送るノーマン。
思わず交わした初めてのくちづけ、思わず呼んだ初めてのファーストネーム
──汽車は離れても、心はまた一歩近づいた。
そして遠い距離を埋めるかのように、何通も交される手紙。
ビアトリクスは、一瞬一瞬がときめきに満ちたこの恋は、永遠に続くと信じていた。
ノーマンからの便りが突然途絶えるまでは……。

恋の終わりを告げたのは、
ノーマンの病気を伝えるミリーからの衝撃的な手紙だった。
ビアトリクスはすぐにロンドンへ戻るが、
再びノーマンの微笑みを見ることはなかった。
部屋にこもり、何も食べず、
悲しみに打ちひしがれる日々を過ごしたビアトリクスは、
魂の故郷である湖水地方に移り住む。

子供時代を過ごした別荘の管理人の息子で幼なじみ、
今は弁護士のウィリアム・ヒーリス(ロイド・オーウェン)の世話で
購入したヒルトップ農場で、ビアトリクスの新しい人生が幕を開ける。
豊かな自然は、ビアトリクスの心の傷を温かく包み、
希望に満ちた物語を生み出す力を与えてくれた。
やっと彼女に笑顔が戻った頃、
農地を買い上げて自然を破壊しようとする開発業者が現れる。
今や世界的なベストセラー作家となったビアトリクスは自ら農地を買い取って、
湖水地方の自然と、そこに暮らす人々の生活を守ることを決意する。
青い空のどこかから見守ってくれるノーマンの温かい眼差しと、
ビアトリクスに賛同するウィリアムの助けを得て、
彼女は第2の壮大な夢を叶えようとしていた……。

「ピーターラビット」の原作者
ビアトリクス・ポターの恋と知られざる半生を描いたドラマですが、
百年も前の実在の作家の半生ですので、
派手な飛躍も無く地味地味にストーリーは展開します。

劇中で彼女の書いたイラストのウサギが動き出すのが映画のウリになっています。
青い上着をはおった愛らしいうさぎ、ピーターラビット。
彼が初めて世の中に登場したのは、
1902年に出版された絵本『ピーターラビットのおはなし』です。
その後、ピーターラビットと仲間の動物たちの物語はシリーズとなって23冊を数え、
現在までに111カ国で出版、1億部の売り上げを記録する、
地球規模のベスト&ロングセラーです。
絵本だけにとどまらず、ピーターの世界はさまざまなキャラクターグッズとして、
子供から大人まで絶大なる人気を誇っています。
初版から100年もの時を超えて、世界で一番愛されているうさぎ、
そんなピーターラビットを生み出したのは、いったいどんな人物なのか──?
という興味が映画企画のベースにあって
作品が作られた事は間違いないですね。

女性は親か夫に従って生きなければいけなかった時代に
アーティストとして独立し、
イギリスの湖水地方の自然を守るという大事業を成し遂げた
人なのですが、
私自身としては、前半の作家デビューとラブストーリーに心惹かれたのだけれども、
その分、後半の緑地買収の話との差が気になりました。

ポターを演じるのは、
『ブリジット・ジョーンズの日記』で人気を呼び、
『コールドマウンテン』でアカデミー賞に輝いたレニー・ゼルウィガー。
ポターの生き方に共鳴し、
主演だけでなくエグゼクティブ・プロデューサーも務めています。

悲しい結末を迎えたとはいえ、最後の瞬間まで魂の絆で結ばれていた初恋の相手、
ノーマン・ウォーンには、『スターウォーズ』三部作のユアン・マクレガー。
ノーマンの姉でポターの親友となり、二人の恋を応援するミリーには、
アカデミー賞に2度ノミネートされた『奇跡の海』のエミリー・ワトソン。

監督は、『ベイブ』でアカデミー賞7部門にノミネートされた、クリス・ヌーナン。
美術には同賞を受賞した『恋におちたシェイクスピア』のマーティン・チャイルズ。
衣裳を手がけるのは、3度もオスカーに輝いた『101』のアンソニー・パウエルという
なかなかの布陣で画面の端々まで神経の行き届いた丁寧な絵づくり
がなされています。
イングランドの湖水地方での撮影されていますが、
ここは、ビアトリクス・ポターが購入して農場を営み、
遺言でナショナル・トラストに寄付した地で、
今もピーターラビットの物語の舞台として知られ、
世界中から観光客が訪れる人気スポットだそうです。
その他、ロンドン各地、ホーム・カウンティ、マン島、オスタリーハウス、
そして観光用に蒸気機関車を走らせるかの有名なブルーベル鉄道でも撮影を敢行、
20世紀初頭の美しい風景が見事に再現されています。

前半、後半でドラマのペースが変わってしまう、
そしてはっきり言って、後半は静か過ぎて物足りないのですが、
裏返せば…


以下はネタバレになるので、この続きはmixi「独身映画ファンコミュニティ」の
史実の「ミス・ポター」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=23981515&comm_id=1299114
をご覧下さい。



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