試写会「プレステージ」

映画チラシ「プレステージ」■作品基礎データ
「プレステージ」
2006年 アメリカ映画
監督:クリストファー・ノーラン
原作:クリストファー・プリープト
脚本:クリストファー・ノーラン ジョナサン・ノーラン
出演:ヒュー・ジャックマン
               

mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!

クリストファー・プリーストの人気小説「奇術師」を、
『メメント』のクリストファー・ノーラン監督が映画化したドラマ。
互角の実力を持つマジシャン役を
『X-メン』シリーズのヒュー・ジャックマンと、
『バットマン ビギンズ』のクリスチャン・ベイルが演じ、
スカーレット・ヨハンソンとマイケル・ケイン、デビット・ボウイが脇を勤めます。
イリュージョン・シーンはかのデビット・カッパーフィールドの監修だとか。
こんだけオイシイねたが揃った映画をラッキーにも試写会を当てて一足先に見ました。

その試写会には玩具のタカラがスポンサーについていて、
上映開始前に抽選会がありました。
ステージのくじ引き台の上に1等賞から3等賞までの当選景品の袋が並んでいて、
くじが引かれて当選者が壇上に上がると中身が披露されました。
3等賞が「人生ゲーム」。
3等賞より大きな袋の2等賞が「ミッキーマウスの人生ゲーム」。
(ディズニーキャラの人生ゲームがあるとは知らんかった。)
そしての2等賞より更に大きな袋の1等賞が、
「人生ゲーム」「ミッキーマウスの人生ゲーム」「人生ゲーム/トリビュート」
の豪華三点セット(!)でした。
ウケ線を狙った景品のようですが、会場の笑いをとって何になるんでしょうね??

ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベイルの師匠役の
マイケル・ケインが冒頭に現れて、
プロのマジックは「確認(プレッジ)」→「展開(ターン)」→「偉業(プレステージ)」
の三段階で構成されている、という説明があります。
タネも仕掛けもありません、と事前に見せるのが「確認」。
で、タネも仕掛けも無い筈の道具でパフーマンスを見せる「展開(ターン)」がある。
でも本当に凄いマジックは、そのパフォーマンスの後、さらにあっと驚く何事か、
を提供する。それが「偉業(プレステージ)」だというのですね。

「メメント」ほどではないにせよ、
この作品のストーリーも、二重回想等が繰り返し出てきたりして、
注意して見ていないとマジック以外のところで煙に巻かれちゃいます。笑

序盤から中盤にかけてはかなり面白いです。
つまり「確認(プレッジ)」→「展開(ターン)」にかけては出来が良い。

現代の話ではなくて、ガス灯が電球に変わる時代の雰囲気が
上手く作品世界に生かされています。
というか、マジシャン同士が血の雨が降るまで戦い続けるドラマというのは、
今の話にしちゃうとつまんないです。
どの程度、考証的に正しいかわかりませんが、
当時の場末の奇術小屋というのはえらく荒んでいて驚かされます。
面白いんだけど、何となく期待していたのと違うなあ、と途中で感じました。
もっとファンタジックな展開を期待していたからなのですが、
華やかな映像とドラマを期待するとハズします。
それとですね、ドラマが根暗であるというだけでなくて、
他のマジシャンも出てこず、
世間の評判等は無関係に、あるいは無頓着に
2人のマジシャンの“閉じた世界の戦い”が続くので、
彼らが当時のレベルでどのくらいの実力なのか、
世間的な人気の度合い等が掴みにくいので世界観としても損をしています。

で、問題のクライマックスからエンディング、
つまり「偉業(プレステージ)」の出来なのですが…
私には「ありゃりゃ」な出来でしたね。
映画の掲示板に「あれをトリックとして認めて良いものか?」
という書き込みがあって、激しく共感します。
「プロはステージ以外のすべての生活を犠牲にする」という
テーマに殉じている訳ですが、幾らなんでもアレはねぇ。
非現実、というのを通り越して超現実的です。
オチ、つまり「偉業(プレステージ)」さえなけりゃ、面白い映画だったのになぁ、
という感想ですね。

エジソンと対立した発明家というのが中盤から登場しますが、
彼は実在の人物だったようですね。
シルクハットが、ぽこぽこ増えちゃうのは嘘でしょうが。
mixiの独身映画ファンコミニティで、この発明家ニコラ・ステラについて伺ったのですが、
SFによく登場する謎多き人物だったようで、
超兵器を作ったとか、超エネルギーを発見したとかいろいろに書かれることが多い人です。
実像について少し調べました。

19世紀末(18856年)ハンガリー帝国で生まれたテスラは、
縁あって、エジソンの研究所の「助手」となります。
テスラの方が9歳年下でした。
運命的に出逢った2人ですが、電力システムに関して決定的な理論の衝突があり、
雇い主のエジソンはテスラを解雇します。
<直流>電気を選ぶエジソンに対して、テスラは<交流>電気を主張し、相容れることはありませんでした。
企業と金と名誉を巻き込んで、エジソンとテスラは激しく争います。

テスラの<交流>システムの優秀さが認められてナイアガラの滝の発電所に採用されて、
テスラは絶頂期を迎えますが、
無線電信の開発用の巨大実験施設を建設した折に、資金不足のため挫折し、
それが「命取り」となってテスラは転落の一途をたどり、貧困のうちに1943年寂しく世を去りました。

しかし、テスラの業績は素晴らしいもので、
彼の主張した<交流>電気のお蔭で、
現在、私たちはテレビやエアコン、電子レンジ、洗濯機などさまざまな電化製品を活用させてもらっています。

映画の中で、コロラド山中にあるテスラの秘密研究所が、
エジソンの配下の男たちによって焼き払われるシーンなど、非常に興味深いものがあります。
エジソンとの逸話は数え切れません。
主人公の奇術師アンジャーがテスラに依頼して発明させたのは、
人工的に雷を発生させる機械でした。
アンジャーはこの機械をイリュージョンとして利用し、さらに自分自身の「新・瞬間移動」マジック…


以下はネタバレとなるのでこの続きはmixi独身映画ファンコミニティの
「プレステージ」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19267680&comm_id=1299114をご覧下さい。


トップページ(映画製作裏話、映画と原作比較レビュー)戻る。