「サンザシの樹の下で」

「サンザシの樹の下で」映画チラシ■作品基礎データ
「サンザシの樹の下で」
2010年 中国映画
監督:チャン・イーモウ
脚本:イン・リーチュエン
出演::チョウ・ドンユィ

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文革の嵐が吹き荒れる、1970年代初頭の中国。
農民こそ素晴らしく、学生は彼らから学ぶべきだという革命の教えのもと、
都会の高校生たちは農村に派遣され、住み込みで実習をおこなっていた。

女子高生のジンチュウが送られたその村には、
ある言い伝えを持つサンザシの樹があった。
その言い伝えとは、
樹の下で亡くなった抗日戦争の兵士の血が染み込み、
白い花が赤く咲くという、革命精神の象徴となるものだった。

村長宅に住むジンチュウは、家族同然の付き合いをしている年上の青年スンに出会う。
家族と離れて暮らす日々の中、何かと気に掛けてくれるスン。
彼女への好意を隠さず、困った時には必ず手を差し伸べてくれる彼に、
ジンチュウも恋心を抱く。
しかし、それは彼女にとって、決して許されぬ恋だった――。

ジンチュウの両親は、反革命分子として迫害を受けていた。
父は投獄の憂き目にあい、母も職場で辛い労働を強いられていた。
そんな中で、幸運にも教師の職に就く機会を手にした彼女だったが、
もし革命の教えに背き恋愛にうつつを抜かしていることが周囲に知れたら、
たちまち反感を買い非難の対象になってしまう。
家族が今の絶望的な生活から抜け出すチャンスを失ってしまうことになるのだ。

それでも、恋する気持ちを抑えることはできない。
二人は人目を忍んで逢い続ける。後ろめたさを感じながらも、
同じ時間を過ごし、互いの身を思いやり、愛を誓い合う。
そして、大切に思うからこそ、その関係は清いものであり続けた。

幸せな日々は突如終わりを告げる。
ある日二人は、町なかで自転車に乗っているところを、
ジンチュウの母に見つかってしまう。
「娘の幸せを願うなら、教師に採用されるまで会わないで」
母からの言葉にうなずき、スンはジンチュウの元を去った。

しばらくして、ジンチュウはスンが入院したことを知り、母に内緒で見舞いに訪れる。
彼女の心配をよそに、彼は気丈に振舞ってみせる。
翌日、繰り出した町の店で、色鮮やかな赤い布を見つけ、
ジンチュウはスンと約束を交わす。
「サンザシの花が咲く頃、この布で作った赤い服を着て、あなたと一緒に見に行くわ」

別れ際、泣きながら幾度も振り返り、手を振るジンチュウ。
スンはその姿をいつまでも見送り続けた。

しかし、ジンチュウが次に病院を訪れた時、スンは姿を消していた――。


『HERO』『LOVERS』そして『初恋のきた道』――。
中国から世界に向けて、多くのヒット作を放ってきた巨匠チャン・イーモウの新作。
原作は、中国系アメリカ人作家エイミーの同名小説。
自身の友人である女性の文革時代のエピソードをもとにしており、
ネットで発表後またたく間に口コミが広がった。
その後書籍化され、売り上げは300万部を突破。
経済誌「アジア・ウィークリー」の投票で中国語小説の堂々No.1に輝いた。
中国においても、文革を背景にしながら普遍的な愛を描いた本作は、
現代の中国の若者たちの涙を誘い、過去10年の文芸映画作品で最高の興行収入を記録した。

コン・リー、チャン・ツィイーらを発掘した監督が、
今回ヒロインに抜擢したのは新人チョウ・ドンユィ。
本作のヒロインを中国じゅうで探しまわっていた監督やスタッフが、
高校生の彼女を発見、彼女の純真で汚れのない表情が監督の心を捉え、
ジンチュウ役に抜擢された。
あどけない可憐さから、中国では“13億人の妹”と呼ばれる彼女。
本作の演技で一躍人気を集め、すでに次回作のオファーが殺到している。
彼女が恋に落ちる青年スンを演じたのは、22歳のショーン・ドウ。
10代に移住したカナダで芸能活動を始め、
中国に帰国後は北京電影学院で本格的に演技を学び、
映画のみならず舞台やCMなど精力的に活動をしている、
若手俳優一の注目株である。
その他、チャン・イーモウの作品のほか中国で活躍しているベテラン俳優が
主演二人の脇を固めている。
またロケ地になった湖北省の遠安県は、
サンザシの樹の印象的なシーンなどが注目を集め、
「山(サンザシ)県」と言われるほどの人気ぶりに。
『LOVERS』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされたカメラマン、
チャオ・シャオティンがスクリーンに映し出す色彩豊かな風景の数々が、
淡く切ない物語を一層引き立てている。

「サンザシの樹の下で」見ました。

チャン・イーモー監督の新作です。

テレビの映画紹介コーナーを見て、その爽やかさ加減に、
「これは是非、見よう」と出かけた作品です。

主人公二人がひたすら健気で、
汚れちまった我が身が嫌になります。爆

これも文化大事革命時代の不幸を告発する作品ですが、

本当の狙いは高度経済成長を遂げる中国の物欲に走る
人心に警鐘を鳴らす事ではないか、と思います。


”清貧”と言う言葉が野に咲くサンザシの花の美しさのように
見る者の胸を打ちます。


「コクリコ坂」の宮崎さんの企画書に
”恋するときめき、異性への尊敬の思い”
と言う意味の言葉があり、
安易に手を触れたりせぬつつましさは、
大切な人に対する敬意から生じている事は、
サンザシの世界観と同じであろうと感じます。

恋愛をおとしめず、
ヒューマニズムの原点と捉らえる姿勢は
人の善なる部分を肯定し
ドラマは悲劇に終わろとも、
人間讃歌のともしびを絶やさんとする真摯な祈りであろうと感じました。

主人公の青年スンを演じたショーン・ドウ のインタビューを採録。

生年月日  :1988年12月15日
出 身    :中国・西安
身 長    :182cm
血液型    :O型
趣味・特技 :ホッケー ラグビー
芸歴: カナダの「バンクーバー・サンシャイン・ボーイズ・コンテスト」で優勝し、
2008年に北京電影学院に進学。
テレビCMや舞台で活躍した後、チャン・イーモウ監督に見いだされ、
本作で映画デビュー。イーモウ監督の次回作『金陵十三釵』にも出演が決定している。

<映画>
■2010年
『サンザシの樹の下で』
『秋之白華』
■2012年
『金陵十三釵 / Nanjing Heroes』

Q:チャン・イーモウ監督に見いだされての映画デビューとなりましたが、今のお気持ちは?
まさか自分がイーモウ監督の映画で主役を演じられるなんて思ってもいなかったので、
出演が決まったときは飛び上がるほどうれしかったです。
中国で映画が公開されてからは、僕の人生も大きく変わりましたし、
いくつもの扉が開いたような気がしています。
これからいろんな作品に出演すると思いますが、
『サンザシの樹の下で』は一生忘れられない作品になりましたね。

Q:今回演じたスンは、優しくて正義感あふれる青年ですが、
自分と似ているところはありますか?
イーモウ監督は、僕が監督の抱いていたスンのイメージに似ていたから、
オーディションで選んでくれたのだと思います。
でも、それはあくまでも雰囲気であって、
役の性格や気持ちは監督の演出を受けてつくっていったものです。
スンという男性は、世の女性たちにとって理想の恋人像なんですよね。
彼は、愛する人に対して見返りを求めずに、全身全霊で守ろうとする。
相手を心から愛することができれば、それだけで幸せを感じられる人なんです。
実際の僕は、残念ながらスンのような男じゃありません(笑)。
もちろん、「あんな男になれればいいな」とは思いますけどね。

Q:ヒロイン・ジンチュウ(チョウ・ドンユィ)との初々しい純愛エピソードが
印象的ですが、一番胸がキュンとしたシーンといえば?
ジンチュウのお母さんの前で「25歳になるまで会わない」と約束したスンが、
「最後にジンチュウの足の包帯を巻き直させてほしい」と頼むシーンです。
彼女の包帯を巻き直しているときの、スンの別れを惜しむ心情がとても切なかったです。
あと、川を挟んで向かい合ったスンとジンチュウが、
その場で相手を抱きしめるマネをするシーンがありますが、
スンは、「今度こそ本当に最後だ……」という気持ちでいたので、
本当に胸がいっぱいになってしまいました。

Q:撮影時の面白エピソードを教えてください。
先ほどお話した、川を挟んで2人が向かい合う感動的なシーンでのことですが、
相手役のドンユィはショートパンツ姿だったので、
足に蚊が何匹もまとわりつていたらしいんです。
だから、上半身は思いを込めて抱きしめているマネをしているのに、
下半身はかゆくて激しく足をこすり合わせていたんですよ(笑)。
それがすごく面白かったです!

<一問一答>

Q:チャームポイントはどこだと思いますか?
んー、どこかなあ……どこがいいですかね?

Q:笑顔がステキです!
じゃあ、笑顔ということで(笑)。あ、ちょっと待って! やっぱり目かな。
この細い目です(笑)。

Q:好きな女の子のタイプは?
明るくて活発で、節度を守れる人。あと、親を大切にする人が好きです。

Q:好きな女の子のしぐさは?
そんな質問されたのは初めてですよ(照れ笑い)。
そうですねえ……本を読んでいる女性が何げなく片方の髪の毛を耳に掛けるところかな。
グッときちゃいますね。

Q:初恋の思い出は?
この短い時間では話しきれないです(笑)。

Q:女性には自分からアプローチするタイプ?
もちろん! 僕は積極的にアプローチしますよ(キッパリ)!

Q:来日中に行ってみたいところは?
ラーメンが大好きなので、また食べに行きたいです。
昨日も食べたんですけど、「日本では音をたててラーメンを食べないとダメ」
と言われたので、がんばってズズっとやってみました。すごくおいしかったです!

Q:スタイルをキープするためのコツは?
スポーツをすることと、ジムで鍛えることです。

Q:得意なスポーツは?
ホッケーとラグビー。カナダにいるときずっとやっていました。

Q:もし俳優になっていなかったら、どんな職業を選んでいたと思いますか?
ヘアスタイリストかな。
カナダでは3年半くらいヘアスタイリストとして仕事をしていたんです。
今日のセットも自分でやったんですよ! あとは、陶芸家にもあこがれますね。

Q:将来はどんな俳優を目指していますか?
いい意味で、社会に対して影響を与える俳優になりたいです。


チャン・イーモウ監督のインタビューを採録します。

監督デビュー作『紅いコーリャン』をはじめ、
『あの子を探して』『HERO』『LOVERS』など数多くの名作・ヒット作を放ってきたほか、
コン・リーやチャン・ツィイーを発掘し、
世界的な大女優へと導いてきたイーモウ監督。
本作でも新たなミューズとしてドンユィを起用したことに注目が集まっているが、
イーモウ監督は
「私の目は撮影カメラとして動いている。カメラに好かれる俳優というのは
確かに存在する。
そういった点では私は天賦の才能を持っていると自覚しています。
映画は俳優の顔をクローズアップしますからね。r
私は自分自身の特別な方法で俳優たちのすばらしい表情を
画面に映し出すことができると確信しています」と本作への自信も見せた。

また、「他の映画にはない、色褪せない魅力をもったシンプルな物語を作りたかった」
という彼は、主人公に新人ふたりを起用したことについて、
「純粋さと新鮮さを持たせたかったので、新しい役者を起用したいと考えていた。
既存の役者が悪いというわけではないが、新しい役者だと演技をする必要がない。
まっさらな彼らは、ただ彼ら自身を演じるのみです。
この映画で真に完璧な喜びを得るために、
私は過去の作品からの助けを借りませんでした」とし、
「原作における愛と、その愛の表現はとても感動的なもの。
それこそが、私にこの映画を作らせたものだった」と本作への思いを語ってくれた。


主人公ジンチュウ役に大抜擢されたのがチョウ・ドンユィ。
演技初心者ながらも、デビュー作である本作で見事な演技を披露し、中国で大ブレイク。
ポスト・チャン・ツィイーとして注目される新星だ。
そんな彼女に、出演の経緯や監督の印象などについて語ってもらった。

チョウ・ドンユィ
1992年生まれ、河北省・石家荘出身。『サンザシの樹の下で』主演にふさわしい少女を探し、
スタッフが中国じゅうで何千人もの少女に会うなかで発掘された逸材で、
本作が映画デビュー作であると同時に初主演作。
これをきっかけに大ブレイクし、『湘江北去』(11)に毛沢東の妻・楊開慧役で出演。
また、スタンリー・クワン監督作『他的国』ではヒロインを演じる予定。

──それまで無名の一般人だったあなたが、
ジンチュウ役に大抜擢された経緯について教えてください。

ドンユィ:私はダンスを学ぶため、芸術学校を受験したのですが、
受験日にこの映画の助監督に声をかけられ、オーディション用の動画を撮られたんです。
けれども、試験を控えていてとても緊張していたため、
その動画は良くなくて落ちてしまいました。
そして翌日、無事、合格して気分が良くなっていたところで、
また昨日の助監督に出会いました。
でも、私の雰囲気があまりに違っていたので、助監督は私とは気づかず、
また動画を撮ってくれました。
実はとのときは、チャン・イーモウ監督の映画の話が本当とは思えなくて……(笑)。
でも、気分が良かったので撮ってもらったのですが、その動画が良かったみたいです。
カメラテストに呼ばれ、何度かの審査を経て、最終的にジンチュウ役に抜擢されました。

──オファーが来たときの気持ちは? また周囲の反応は?

ドンユィ:驚いたし、信じられませんでした。家族もすごく驚いていましたね。
ただ、私は演技をしたことがなかったのでそれが心配だったようですが、
家族も親友も「せっかくの機会だから」と応援してくれました。

──イーモウ監督はどんな人でしたか?

ドンユィ:すごく多彩で、人間的魅力にあふれている方です。
色々なことを教えてくれて、まず第一に役者のためを考えてくれます。
とても親しみやすくて偉ぶったところがなくて、
とにかく監督の魅力について話し始めたら三日三晩あっても足りないくらい魅力的
なんです(笑)。

──写真などでは怖そうに見えますが……。

ドンユィ:そんなことは全くありません。
もしかしたら、監督が西安(シーアン)の出身だからかな。
西安の人は硬派な人が多いので、そう見えるのかも。
でも、とにかく一緒にいて安らげる方です。
人の気持ちをよく分かってくれて、とても優しい。
ただ、仕事に関しては非常に要求が厳しいですね。

──では、新人女優としては苦労したのでは?

ドンユィ:でも、監督が仰ることをよく聞いて(役の気持ちを)よく感じて演じれば、
厳しい要求にも応えることができます。
監督には、本当に相手のセリフをよく聞いて役になりきって演じれば、
本当の演技ができると言われました。

──今回が初来日ですが、オフタイムにやってみたいことや行ってみたい場所などはありますか?

ドンユィ:本当は地図を買って自分で計画を立て、色んな場所に行ってみたいんです。
でも今回はオフタイムがそんなにないと思うので、
なんとか時間を作ってあの街にだけは行ってみたい。え~と、し…渋谷!
そう、渋谷に行ってみたいんです(笑)…

以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて「サンザシの樹の下で」の頁をご覧下さい。



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