「2番目のキス」

「2度目のキス」映画パンフ★映画基礎データー★
「2番目のキス」
2005年 アメリカ映画
監督・脚本 ピーター&ボビー・ファレリー
原作 ニック・ホーンビィ
主演 ドリュー・バリモア

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 ヒロインのリンジー(ドリュー・バリモア)は、
サクセスの階段を駆け上がってきたビジネス・コンサルタント。
これまで、自分と同じ「勝ち組」の男性としかつきあったことのなかった彼女は、
社会見学で生徒たちを事務所に連れてきた高校教師のベン(ジミー・ファロン)
と出会い、交際をスタートさせる。
学校でも人気NO.1教師のベンは、とびきり優しく、とびきり愉快なナイスガイ。
いつしかリンジーは、彼との結婚を意識するようになる。
しかし、春の訪れと共に、彼女の前には強力なライバルが出現した。
その名は、メジャーリーグのボストン・レッドソックス。
少年時代から熱烈なレッドソックス・ファンのベンの生活は、
シーズンの開幕と同時に、すべてが野球中心に回転。
リンジーも、最初はそんな彼につきあって球場へ足を運んでいたが、
次第に仕事との両立が難しくなっていく。
しかも、パリ旅行の誘いを、「マリナーズ戦があるから」と断られる事態に、
リンジーはキレてしまう。
レッドソックスを愛するほど、彼は私を愛してくれない。
そう感じたリンジーは、ベンとの別れを決意するのだが……。

 イギリスの小説家ニック・ホーンビィ
(「ハイ・フィディリティ」「アバウト・ア・ボーイ」)の原作をベースに、
大ヒットコメディ「メリーに首ったけ」「愛しのローズマリー」の、
ピーター&ボビー・ファレリー兄弟監督がいつもより毒気を抑えたテイストで、
しかし、そのユーモアは存分に発揮しながら、
等身大の恋の物語に仕上げています。

“「25年目のキス」「50回目のファースト・キス」に続く、
“キス・シリーズ”最新作!“と謳っていますが、
ドリュー・バリモア主演のラブコメディを何でもかんでも「キス」「キス」と
邦題を付けてるいだけで内容的には何のつながりもありません。
アメリカの原題は『Fever Pitch』ですけど、オーストラリア、アイルランド、
ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、南アフリカ等のほかの英語圏では、
『 The Perfect Catch(直訳:完璧なキャッチ)』というタイトルで
公開されているようです。

相手役のジミー・ファロンは「TAXY NY」の“うっかり刑事”ですが、
本業はサタデー・ナイト・ライブのお笑い芸人です。
お芝居の方は特に上手くもなければへたくそでもない、“そこそこ”ですね。笑

ニック・ホーンビィ原作と書きましたが、
正確には彼の自伝的ベストセラー「ぼくのプレミア・ライフ」の映画化ですが、
この作品、過去に映画化されていまして、今回は
『 ぼくのプレミア・ライフ (1997) FEVER PITCH』のリメイクでもあるのです。
ちなみに原作では、恋人はイングランドのフットボール<=サッカー>チーム
“アーセナル ARSENAL FOOTBALL CLUB ”の熱狂的サポーター
だということになっていました。

 『2番目のキス』で撮影されたボストン・レッドソックスの複数の試合のうち、
2004/09/04 の試合は、テキサス・レンジャーズとの実際の試合で、
8対6でレッドソックスが負けたそうです。
2004/09/16 のボストン・レッドソックス対タンパベイ・デビルレイズ戦は、
レッドソックスが11対4で勝っていますが、この日の撮影では、
ドリュー・バリモアが、
レッドソックス側のダッグアウト付近に座っていたジミー・ファロンのところまでフィールドを横切って駆けていくクライマックスのシーンが撮られました。
それはゲーム終了後で観客が半数くらい残っている時で、
エキストラとなってくれたそうです。
試合後の撮影といえば、「GOAL!」でも似たような方法がとられていますね。
スポーツファンというのはあったかいものですねぇ。
ドリュー・バリモアが劇中で着ているウォーミングアップ用のジャケットは、
米国封切の前の週にレッドソックスの女性ファンの間で大人気となり、
米国東海岸ニューイングランド一帯の店舗では売り切れになったという情報もあります。

アメリカ人のベースボールに対する熱い思い入れたっぷりの映画です。
劇中ではレッドソックスは、“ベーブ・ルースの呪い”
(ベーブ・ルースの移籍に絡む騒動でチームは大層恨まれた、とされる)を
かけられた全米最悪の弱小チームみたいに言われていて、そのファンになることは、
人生の泥沼に飛び込むようなものだ、とベン自ら語っていますが、
そんなにひどいチームなんでしょうか!?
中ほどの初めのクライマックスで、
チームが逆転勝ちするとファンが騒ぎすぎて街が暴動状態になります。す、凄い…。
負けて騒ぐのがフーリガンなら、勝って騒ぐのがレッドソックス・ファンという。
ボストンの平和の為には、レッドソックスは負け続けた方が良いみたいです。苦笑

ロケはボストン市街とスタジオロケ。冒頭の空撮は
おそらくありモノの映像を借りてきたものでしょうから、
制作費は並みのプログラムピクチャー程度でしょう。
騒々しいハリウッドの大作映画ばかり見せられている我々としては、
かえって新鮮なくらい、ふつーのホームコメディですね。

キャリアウーマンが勝ち組で学校教師が負け組みみたいに区分けされているのが、
気に入りません。
どうして?
教師は立派な仕事だし、生徒たちからも十分慕われているし、
リンジーがどれだけ稼いでいるか、どんな高級な場所に出入りして、
どれほどのハイソな人々と付き合いがあるのか、画面を見ていて伝わってこないので、
良くわかんないです。
これは制作費のかけ方もあるのだけれど、
シングルのワーカホリック・レディをリッチに見せる演出方法が無いのも原因。
飯食う暇もないのでご馳走は画面に登場せず、
忙しすぎて無趣味で旅行もお洒落もできず、
睡眠時間をどう確保するかで汲々としている。
まあ、高級アパートメント暮らしですが、
別にお城みたいな豪邸が出てくるじゃないですし、
(それをやったら漫画だ。)
…でも、それってワーカホリックの女性全般に言えることなのかしらん?
と、するとなんだかつまらない人たちですねえ。
(自分に縁が無いから言いたい放題ですが。)
彼女は高層ビルのスポーツジムに出入りしていますが、そこで
彼女の周りにいる男女に勝ち組らしい華やいだ雰囲気がないのが致命的です。

そんなこんなで彼女を勝ち組女で押していくのは無理があります。
その点は監督たちは早々にサジを投げているようで、
シーズン開幕後のベンの豹変振りにもっぱらボリュームを裂いています。
ジミー・ファロンの芝居やファン仲間のキャラクターが“想定の範囲内”なので、
びっくりするような面白さはありませんが、
それでも開幕戦に球場にやってくるレッドソックス・ファンたちのお祭り状態は、
心躍るものです。
このテンションを全編に維持できればもっと楽しめたのにな、とは思いますね。
私としましては、「チャーリーズ・エンジェル」以外のドリューが見れたので、
とりあえず満足ですが。



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