「シークレット・ウインドウ」DVD脚本レビュー
★映画基礎データー★「シークレット・ウインドウ」 2004年 アメリカ映画 監督脚本 デビッド・コープ 出演 ジョニー・デップ |
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『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でアカデミー賞にノミ
ネートされ、人気・実力ともにハリウッドのトップを極めたジョニー・デップ
主演の新作「シークレット・ウインドウ」。
世紀の共演、とかいうコピーがついていたのでショニー・ディップの相手役は
誰かな、
と思っていたら、ジョニー・デップとスティーヴン・キングの共演とありまし
た。
スティーヴン・キング原作にジョニー・デップ初主演、と言うことのようで
す。
『グリーンマイル』『ショーシャンクの空に』『ミザリー』など、数々のベス
トセラーを世界に送り続け、40以上もの作品が映画化されているスティーヴ
ン・キングであります。
監督は、『パニック・ルーム』(製作・脚本)、
『スパイダーマン』(脚本)のデビッド・コープです。
本作で監督・脚本を務めた彼は、原作『秘密の窓、秘密の庭』とは異なる結末を
描いているとか。
デップが演じるのは、人気作家モート・レイニー。
妻との離婚協議のため、精も根も疲れ果てた彼は、
最近では1日16時間もの睡眠を貪っていた。
やたら寝ているシーンが多いでしょう? それはこういう設定のためです。
寝る男、モート・レイニーです。
ある日、彼の家に謎の男ジョン・シューター(ジョン・タトゥーロ)が現れ、
モートが自分の小説を盗作したといいだす。
彼は山高帽をかぶり、ブルーのシャツを着ている。
自分が執筆したという原稿の束をしっかりと手に握り、訛りの強い言葉で男は
繰り返した。「気に入らんだろうが、本当だ。あんたは俺の小説を盗んだ」
小説が売れ、名が世に知られるようになれば、
誰かがちょっとしたトラブルを抱えてやって来る。
これに似たような出来事は、モートは経験済みだった。
昼寝の邪魔をされたモートは、うんざりしながらドアを閉めた。
そして一人になり、男が残していった原稿の表紙を眺めた。
“種まきの季節”
ジョン・シューター著
覚えのないタイトルに、覚えのない名前。モートは迷うことなく、
彼の小説をゴミ箱に投げ込んだ。
ジョン・タトゥーロは「バートン・フィンク」でカンヌ映画祭の主演男優賞を
貰っています。
コーエン兄弟の作品にイロイロ出ている人です。
叫んだり暴れたりはしませんが、ほんとうにアブナイ感じで上手いです。
モートは今、スランプに陥っていた。
彼の頭の中を占めているのは、小説のプロットではない。
モートはいま、妻のエイミー(マリア・ベロ)と別居している。
彼女の不貞を知り、浮気現場に乗り込んだのが6ヶ月前。
それからモートは家を離れ、湖のほとりの別荘で愛犬と暮らしている。
エイミーは夫と離婚し、新しい恋人と結婚しようとしている。
モートは離婚協議を終えても現実を受け止められず、
離婚届にサインもせずに山ごもりしているのだ。
モートの身のまわりは、家政婦のミセス・ガーベイが面倒をみてくれてい
る。
彼女が仕事部屋に入ってきた。「原稿がゴミ箱に入ってました」
ミセス・ガーベイから手渡されたのは、シューターの原稿。
モートは、紙面に目を落とした。
“トッドは思った。愛にすがっている男から、その愛を奪おうとする女。
そんな女は殺そう。“
モートの心はかき乱れた。そして、自分の著書を本棚から抜くと、
“秘密の窓”という短編のページをめくった。
再びシューターが、モートの前に姿を現した。
「そっくりの文章だったろ?」「確かに。あれをいつ書いた?」
シューターは、7年前の1997年に書いたという。
モートは、自分が男のつまらない空想に巻き込まれているのを確信した。
モートが『秘密の窓』を執筆したのは1994年の暮れ。
1995年の6月には、
雑誌『エラリー・クイーン・ミステリー・マガジン』に掲載されていた。
「盗作されたのはこっちだ!」モートは声を荒げた。
しかしシューターも怒りの爆発を、やっとの思いで押さえているようだった。
「証明しろ。3日やろう。別れた女房に、雑誌を送らせろ」
モートのログハウスはケベック州サカコミーというリゾート地にオープンセッ
トとして
建てられましたが、そっくり同じものが撮影所のサウンドステージにも建てら
れました。
これはクライマックスの視覚効果の都合ですが、
小品のようでいてハリウッド作品はやっぱり金のかけ方が違いますね。
その夜、モートが眠っている間に、愛犬がドライバーで刺し殺されていた。
そこには、シューターの手紙も添えられていた。
「3日間だぞ。本気だ。サツは呼ぶな」
モートは翌朝、湖畔の保安官事務所を訪ねたが、老保安官は真に受けようとし
ない。
この州ではペット殺しは事件とはみなされない。
シューターがモートに要求しているのは、小説の結末を書き換え、
自分の名前で出版することだけだった。
“俺は、やれる。トッドは言い、湯気の立ってるコーンを1本取った。
そのうち彼女の死は、俺にさえも謎になるだろう。“
これが、シューターが“完璧”とする、『種まきの季節』の結末だ。
モートは友人の探偵、ケン・カーシュ(チャールズ・S・ダットン)に調査を依
頼した。
シューターの顔は、モートしか知らないので、
ケンはまず、シューターの目撃者を探すことにする。
モートは、シューターとの会話中、
隣人トム・グリーンリーフが偶然車で通りかかったことを思い出し、
ケンはトムと会うが「誰も見ていない」と言われる。トムも脅されているの
か?
某映画情報番組で、
「オチさえ気にしなければ楽しめる映画」という
へんてこな紹介のされ方がされてましたが、その通りです。
私はまんまと騙されましたが、ラストのどんでん返しはたいしたことありませ
ん。
序盤からクライマックス手前までの話の運びと、全体のムードがよいので
騙されたのですね。
キングですから、これはサスペンスでなくてホラーなのですが、
怖がらせたい一心でなんでもありの最近のホラーに比べるとよほど品位があり
ます。
考えてみれば、途中の経過でもそう過激なものが出て来るわけではないのですが、
なかなかに怖がらせてくれます。
あくる日、エイミーの家が放火で全焼。
モートの盗作疑惑を晴らす雑誌は、灰となって消えた。
放火だという。
身に覚えのあるモートは警察に、
エイミーと彼女の恋人、テッド(ティモシー・ハットン)ともども出頭するが、
テッドと口論になってしまう。
モートは、あらためてシューターを操る影の存在について考えていた。
一番疑わしいのはテッド。
いつまでもモートが離婚届にサインしないので、
彼はエイミーと結婚できないことに苛立っている。
彼の生まれた街は、テネシー州のシューターズ・ベイ。
シューターの名前と一致する。これは、何かのメッセージなのか?
タイトルになっている、ヒミツの窓は、
モートとエイミーがログハウスを購入した時に見つけた
裏庭を見下ろす屋根裏部屋の小窓です。
直接ではないのですが、シューターが書き換えを要求している小説の結末などと
併せて考えれば映画のテーマが見えてきます。
エンドロールが流れて、それが終わる寸前にジョニー・デップが無伴奏で
鼻歌を歌っています。
聞き取りにくいし字幕もないので何を歌っているのかは分かりませんが、
モートの…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『シークレット・ウインドウ』の頁をご覧下さい。