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ラッセ・ハルストレム監督の作品。
「サウダー・ハウス・ルール」「ショコラ」と高名な原作ものを手がけてますが、
どちらかというと苦手な監督だったのですが、
「シッピングニュース」はとてもよかったです。
「サウダー・ハウス・〜」は閉塞感でつぶれそうになりましたし、
「ショコラ」も村まるごとCGで、ヒロインがマヤ・インカの末裔というのも人工的過ぎたし、、。
「シッピング〜」は
荒荒しい自然が出てきて、
開放感があったというのも大きいです。
大西洋を臨む最果ての地、ニューファンドランド島が舞台です。
妻ペタル(ケイト・ブランシェッド)に裏切られた中年男クオイル(ケヴィン・スペイシー)は、
娘バニーを連れ叔母のアグニス(ジュディー・デンチ)と共にニューヨークから父の故郷である
この島にやって来ます。
朽ちかけていた代々の家を修理し、3人は新しい生活をはじめることにするのですが、
クオイルは地元の新聞社ギャミー・バードに職を得、コラム“シッピング・ニュース”を担当することになります。
オーナーで編集長のジャックは机には落ち着かず、
いつも海で漁ばかりしている変わり者です。
古株のタート・カード、家庭欄とゴシップ記事担当のビリー・プリティ、ブラジルから流れ着いたというイギリス人ナットビームという個性豊な記者達のほかに。
ジャックの息子で大工のデニス、そして託児所を営む若き未亡人ウェイヴィ(ジュリアン・ムーア)との出逢いがあります。
仲間に支えられて、クオイルは次第に記者の仕事に自信を見いだしていくのですが、
しかし、地元の人々との交流を深めるにつれ、
彼は封印されていたクオイル家の秘密を知ることになる…。
美しい自然が出てきます。
といっても「コレリ大尉のマンドリン」みたいな穏やかな風景ではないんです。
怒涛の風と波しぶき、吹きすさぶ吹雪。そして濃い霧。見てるだけで凍えそうです。
夏場の暖かい時期を除いては暮らしたいとは思わないなぁ。
ケイト・ブランシェッドがこの悪妻役で幾つか賞を取ってますが、
本来小さな役ですので、そんなに良かったかな?
あいかわらず見事なばけっぷりだけど、
と思うまもなく、いなくなってしまいました。
クオイル(ケヴィン・スペイシー)が都会にいる頃と島にきた後でかなり変わってます。
これはどうもシナリオの不備によるもので、
少し知能が低い筈(?)が、普通のおじさんになってしまってます。
そういえばこの作品はシナリオが大層難航したそうで、
トラボルタはじめ、いろんな人の間を映画化権が渡り歩いたそうです。
ハルストレム監督達の用意した脚本はかなりできの良いようですから、
クオイルの印象が突然変わってしまった件を除けば、
他はこれといった欠点は無いように見うけられます。
地元の新聞社ギャミー・バードの面々が楽しいですね。
オーナー兼編集長のジャックの息子デニス役で「ロズウェル/星の恋人達」のマックス役でおなじみ、
ジェイスン・ベアが出てます。
クオイルの家を修理する大工で家族とのやりとりがあります。
そう大きな役ではないんですが、父と子の葛藤もあるようです。
未亡人ウェイヴィのジュリアン・ムーアが良いですね。
私は彼女を見るのは「ハンニバル」以来です。
クラリス捜査官役もがんばってましたが、本来はこの作品のような役どころがはまってます。
ケヴィン・スペイシーも良いんで、2人の芝居は「打てば響くよう」です。
「ビューティフル・マインド」が
主人公の煩悩がそのまま映像になったりと演劇のような部分があるのに対し、
「シッピングニュース」はメロドラマです。
主人公達の心の動きは台詞と芝居で語られ、ナレーションなどに頼ったりはしていません。
ウェイヴィもクオイルも連れ合いを亡くした者同士で、
いかにも不器用そうに付き合いますが、そこいら辺が良いですね。
すれ違ってずっこけてるあたりが、ああ、分かる分かると。
クオイルの娘で小学生くらいの女の子が出てくるのですが、
パンフによるとこの子は三つ子の三姉妹が3人かがりで一人の役をやっていたのだそうです。
驚きです。
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