「ソーシャル・ネットワーク」
■作品基礎データ 「ソーシャル・ネットワーク」 2010年 アメリカ映画 監督:デヴィッド・フィンチャー 脚本:アーロン・ソーキン 出演:ジェシー・アイゼンバーグ |
mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!
2003年、ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグは、
親友のエドゥアルド・サヴェリンとともにある計画を立てる。
それは、大学内で友達を増やすため、大学内の出来事を自由に語りあえるサイトを
作ろうというもの。
二人で始めたこの小さな計画は、瞬く間に大学生たちの間に広がり、
ナップスター創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、
ついには社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと一気に成長を遂げる。
一躍時代の寵児となった彼らは、若くして億万長者へと成り上がっていくのだが、
その裏ではカネ、女、そして裏切りの渦に巻き込まれ、
最初の理想とは大きくかけ離れた場所にいる自分たちに愕然とする――。
2010年7月、
日本を含む全世界の登録者数が5億人を突破したと発表したソーシャル・ネットワーク・
サービス“Facebook”(フェイスブック)。
数年以内には、登録者数が10億人に到達する可能性があるとも言われている。
今なお急成長を遂げている巨大帝国の裏側と真実に迫る話題作!!
本作のメガホンを取るのは、『エイリアン3』(92)、『セブン』(95)、『ゲーム』(97)、
『ファイト・クラブ』(99)、『ゾディアック』(07)など、
次々に批評家とファンの注目となる作品を手掛け、
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)ではアカデミー賞監督賞に
ノミネートされた鬼才デヴィッド・フィンチャー。
「インターネット時代のビル・ゲイツ」と呼ばれる“Facebook”創始者の
マーク・ザッカーバーグを演じるのは、『ヴィレッジ』(04)、『イカとクジラ』(05)
などに出演し注目を集める若手実力派俳優ジェシー・アイゼンバーグ。
彼の親友のエドゥアルド・サヴェリン役を、
「新スパイダーマン」として世界中が注目するアンドリュー・ガーフィールドが演じる。
さらには世界中で大人気のグラミー賞受賞アーティスト、
ジャスティン・ティンバーレイクも登場し、若手俳優たちの競演も
見所の一つとなっている。
シルバー割引以降、
ポケモンやコナンみたいな国産アニメ以外、大抵の作品に、
シルバー世代が見に来ていますが、
さすがにこの作品では姿をみなかったです。
SNSの世界シェアで断トツ一位の「フェイスブック」立ち上げと
訴訟騒動を映画にしたものです。
日本ではmixiが揺るぎない地位を占めていますが
世界規模ではフェイスブックが他のサービスを大きく引き離しているとか。
そもそもSNSと言うものはフェイスブックがはしりで
映画はそのアイデアの版権を巡る訴訟も描かれています。
デビット・フィンチャー監督は「路線変更?」「過去との決別?」とか
いろいろ言われているみたいですが、本人は
「連続殺人が出て来ないからね」と平気な顔。
でも私の見たところ「ベンジャミン・バトン」より
フィンチャー監督らしいと思うのだけれど。
と書いてる内にゴールデングローブ賞で四冠と言うニュース。素晴らしい。
凄い台詞の量だし、
話が過去現在を行ったり来たり出し、
主人公マークは何考えてるのか、判んない奴だし、
頭をフル回転させて見ないとおいてきぼりを食う映画です。
最近の洋画は猿でも分かる単純な作品と、
筋を追いかけるだけでも大変な作品に二極化している気がしますが
皆さんはどう思いますか?
この作品ではなにしろ主人公のマークがとんでもない奴。
ネットの天才オタクが堂々主役を張ると言うのが凄い。
ボード部の双子がアイデア泥棒でマークを訴える。
マークは大学のクラブにコンプレックスを持っていて、
双子が寄って来るとハーバード大学のドメインを利用する事を思い付く。
実のところ、双子のアイデアなんて大したものではないのだけど
マークは彼らのステータスを悪魔のように利用する。
映画はマークを擁護していない。
嫌な奴は、嫌な奴として描かれている。
卑屈に振る舞ったかと思うと、
弁護士さえ黙り込む程、上から目線、
傲慢な言葉をはく。
理屈が大人で感情が子供。
そうした要素は私にもあなたにもあるだろが、
人前では隠すだろうイタい自分自身のまま
マークはひた走り、ビル・ゲイツもビックリの成功を手にする。
双子の訴訟以外にもマークは訴訟を抱えている。
”たったひとりの友達”エドゥアルドとの法廷での争いは悲しい。
ネタばれ改行です。
プログラマーでもなく、クラブ会員でもない彼は、
「僅か千ドルの起業資金目当てに」マークにフェイスブックの
CEOになってほしいと口説かれる。
女の子のランク付けサイトの立ち上げで、唯一マークをたしなめたのは彼だし、
フェイスブックをビジネスとして成立させる為、東奔西走している。
ところがマークは「広告主を募る」と言う提案を足蹴にし、
彼が足を棒にして探し出したスポンサーを嘲笑うカリスマ、
ショーンが持ち込んだ大口スポンサーとの契約を実現してしまう。
怒りと絶望で会社の取引口座を閉めてしまうエドゥアルド。
マークは騙して契約書にサインさせようとする。
それはエドゥアルドの株式を紙屑にして、会社から放り出す為のものだった。
友情は憎しみに裏返り、
調停の場でなじり合う。
アクションもCGも出て来ない。
登場人物達が延々と議論を闘わせ、
そこが面白い、と言うのは最近にない作風です。
エドゥアルド役の俳優は新シリーズの「スパイダーマン」で
主役を張るとか。
なかなか魅力的です。
映画の幕切れ、
会議室にひとり残ったマークがノートPCを開くと
フェイスブックの会員ページに喧嘩別れした彼女、エレンのページが
現れ「メールを送る」をクリックしては閉じ、またクリックする。
二十代半ばで世界の富豪に仲間入りし、
富と名声を得てもリアルな彼女とよりを戻すことさえできない。
すべてが仮想現実上のまぼろしだったかもしれない。
あるいは、たとえ世界を支配する力を得ても本当の望みは叶わないと言うことか。
痛切なラストでした。
トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン共演の軍事法廷ドラマ
「ア・フュー・グッドメン」(1992)で映画脚本家デビューし、
「アメリカン・プレジデント」「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」といった映画のほか、
ABCのシットコム「Sportsg Night」、NBCの政治テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」
など多方面で活躍するアーロン・ソーキン。
現代最高の脚本家のひとりと称されるソーキンが語る、
映画「ソーシャル・ネットワーク」の魅力とは?
「私もいい脚本を書いたと思うが、素晴らしい映画にしたのはデビッドの功績だ」
いまやベテラン脚本家となったアーロン・ソーキン。
次回作はブラッド・ピット主演の「マネーボール」
「この映画を語る際に、まず最初に言わなければならないことは、
観客がフェイスブックユーザーでなくても、
フェイスブックを1日に10回以上チェックするヘビーユーザーでも、
同じくらい楽しめる映画であるということだね」
そう語るように、ソーキンは「フェイスブック」に興味をもって、
本作の執筆に取りかかったわけではなかった。
「私が惹(ひ)かれたのは、それこそ何1000年も語り継がれてきた友情、裏切り、権力、
階級、嫉妬(しっと)……そういった古典的なストーリーに必要な要素が、
この『ソーシャル・ネットワーク』にはすべて入っていたということ。
こういったストーリーがこの21世紀の現代的な舞台で繰り広げられていたことに
興味を持ったんだ」
デヴィッド・フィンチャー監督とは、今回が初めてのコラボレーション。
「映画づくりにはたくさんの地雷があるが、デヴィッドは、
いくつもある地雷を全部避けてこの映画を完成に導いてくれた」と絶賛する。
「材料はいいのに、100以上間違える可能性があるという状況の中で、
半分くらい正しいやり方を理解していたら、その監督はかなり天才的だと思う。
そういった意味で、デビッドはまさに天才。
私もいい脚本を書いたと思うが、素晴らしい映画にしたのはデビッドの功績だ。
もし、彼以外の監督が演出していたら、あれほどパワフルな映画にならなかっただろうね」
フィンチャー監督は、クライマックスを最後に持ってくる一般的な映画の
ストーリーテリングとは異なる「ゾディアック」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を
監督したが、本作も前2作と同様、フラットな語り口の映画となっている。
「私が書き上げた脚本がすでにそういうフラットなストーリーラインだったので、
もしかしたら、そういうところがデビッドにアピールしたのかもしれない。
まあ、この映画は最初から、いきなりアクセル全開の猛スピードで突っ走るから、
全編クライマックスみたいなもんだよ(笑)。
嵐のような口論からこの映画は始まり、
エンディングも主人公のマークからしたら感情的には“崖っぷち”みたいなものだ。
たしかにストーリーラインはフラットかもしれないけど、
感情的なクライマックスが次々と押し寄せてくるようなつくりになっているんだ」
その、次から次へと押し寄せる「感情的クライマックス」を形成しているのは、
登場人物たちのセリフの多さ。マークたちはのべつまくなしに口を動かし、
映画を言葉で埋めていく。
「おそらくセリフの多さ、脚本の厚さというのは、書き手である私の問題だね(笑)。
この映画におけるセリフの多さは、『言葉が大量に消費されている時代の象徴』という
声もあるけど、それは勘違いだよ。
私は言葉が話されているのを聞くと、心地よい音楽のように感じるんだ。
だから、私はト書きではなく、セリフを多く書いてしまうんだ」
素晴らしいセリフを書くことに定評のあるソーキン。
「ア・フュー・グッドメン」でジャック・ニコルソンが口にする
“You Can't Handle the Truth.(貴様なんかに真実を取りさばけるか!)”
は今でも名ゼリフとして知られているが、生み出す秘けつとは?
「私はただ書いているだけだから、正直わからない(笑)。
書いているときは、ただスピーチの一部として書いていて、
映画が出来上がった後あんなに有名なセリフになるなんて思いも寄らなかった。
だから、自分の目の前にあることに集中するだけだよ。
ひとつ忘れてはならないのは、名優ジャック・ニコルソンがあのセリフを
しゃべったということ。
彼がしゃべるとそれは特別なものになる可能性を秘めているんだ」
主演のジェシー・アイゼンバーグ インタビュー
「僕ももともと社交的ではなく、皆の輪の中に入っていくのが下手だった」
ニューヨーク・クィーンズ出身の27歳。
「イカとクジラ」のお父さんジェフ・ダニエルズとはもう疎遠とのこと。
少し残念…… ジェフ・ダニエルズとローラ・リニーの息子役を演じた悲喜劇
「イカとクジラ」(05)への出演以来、
リチャード・ギア&テレンス・ハワード共演の「ハンティング・パーティ」(07)、
そして昨年公開の「ゾンビランド」と、着実にキャリアを積み上げている
アイゼンバーグだが、決定的な代表作になりそうなのが、
この「ソーシャル・ネットワーク」だ。
本作への出演は実にあっさりと決まったという。
「ある日、エージェントから送ってもらった脚本がなんと大好きなアーロン・ソーキンが
書いたものだったんだ。
読んですぐに自分の家で脚本にあったいくつかのシーンを演じて、
それを録画したビデオをカリフォルニアに送ったんだ。
すると次の日、フィンチャー監督からカリフォルニアに呼ばれて、
すぐに出演が決まったんだ」
だが、アイゼンバーグは「フェイスブック」も、
創設者のマーク・ザッカーバーグのこともよく知らなかった。
「実は『フェイスブック』をやっていなかったし、
マークのことも新聞で名前を見かける程度だった。それでもこの脚本は面白かった。
アーロン・ソーキンが書いたんだから当たり前だけど、
シンプルなストーリーの裏に、たくさんの人間の思惑や犠牲があって、
あらためて世界の複雑さを感じたよ」
劇中のマーク同様、人付き合いが苦手だという。
マークが友人とグループを作って学生生活を楽しみたいと思っているのにもかかわらず、
それができないフラストレーションから「フェイスブック」を作って
自分を変えようとしたのに対し、アイゼンバーグは、演劇を始めることで
苦手を克服しようとした。
「僕ももともと社交的ではなく、皆の輪の中に入っていくのが下手だった。
ただ皮肉なことに、演劇を選んだことで、かえって忙しくなってしまい、
学校には行けなくなり、クラスの仲間とも遠ざかってしまった。
マークの場合も、『フェイスブック』をつくったことで億万長者にはなったけれども、
彼から離れてしまった人もいる。そこはある意味、
僕たち2人の共通点といえるかもしれないね」
マークを演じるにあたり、フィンチャー監督にはセリフが自然に話せるようになるまで、
何10回、何100回と演技をさせられた。
「時には100回以上のテイクを撮るときもあったけど、
それは彼が僕らを信頼し、レベルの高い仕事をしてくれると期待していた証拠。
彼は僕ら俳優のみならず、音響、撮影などを含めて、
すべてのスタッフに高い要求をしていた。
そういう彼のハイレベルな要求に応えたい一心でチームは一丸となって撮影していたから、
現場はとてもいい雰囲気だったよ」
高校時代に演劇を始めてから約10年。これまでに数々の名優と共演してきたが、
一番印象に残っているのは、ライル・ケスラー作の舞台「Orphans」で共演した
アル・パチーノだという。
「3カ月間続いたリハーサルで、彼はひとつのスプーンを持ち上げる動作を
毎日1時間以上練習していた。
それは、一般の観客は見逃してしまうくらいとても小さな動きなんだけど、
彼は本気でどうするか悩んでいた。
そんな彼の演技に対する取り組み方、態度にすごく感銘を受けたんだ。
きっと彼はものすごく自分の仕事に対して責任を感じているんだよ」
公開以来、批評家、観客の双方から絶賛され、
21世紀の『市民ケーン』と呼ばれている本作。
将来、自分の顔(本作のポスター)が、
21世紀の最初の10年間を代表するアイコンとして記憶される可能性もあるが?
「この映画にかかわれたこと、
そして、自分とこの映画が深く関連づけられていることはとてもうれしい。
だけど、僕の職業は俳優で、さまざまな役をこれからも演じ続けていかなければならない。
こういった映画に出演できたことはとても光栄なことだが、
ひとつの作品だけにしばられるのではなく、さまざまな作品で役をこなせるよう努力して
いきたいね」
5億人を超えるユーザーを持つ
巨大SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)“Facebook”を作った青年
マーク・ザッカーバーグを演じたことで、
俳優ジェシー・アイゼンバーグの名は広く世界に知れ渡った。
現在27歳のその若き俳優はいったいどんな人物なのか──。
お世辞にも美男子とは言えないが、『ハンティング・パーティ』('07)、
『アドベンチャーランドへようこそ』('09)、『ゾンビランド』('09)などに出演し、
着実にキャリアを積み上げてきた実力ある俳優のひとりだ。
「多分、僕を含めたすべての俳優が、
この手の映画に出ることを待ち望んでいると思うんだ。
ハリウッドはこういう映画をいつも作っているわけではないからね。
ただ、映画会社としては、建物が燃え上がったりする映画の方が興行収入はいいわけで…。
ちょうど3週間前に(この取材は2010年の10月下旬に行った)
その手のタイプの映画の撮影を終えたばかりなんだ(笑)。
銃で撃った弾がタンクにあたって、爆破して、セットが燃え上がるという撮影をね」。
丁寧に言葉を選びながら本音をサラりと語る。
そんな姿勢からも彼が飾らない俳優であることが伝わってくる。好青年だ。
しかし、彼が演じるマークは、
アイデアを盗用されたと主張するウィンクルボス兄弟と“Facebook”の創業時の
共同経営者エドゥアルドに裁判を起こされてしまうような、
いわゆるコミュニケーション下手な人間。
たいていの映画の主人公は、観客が共感できるキャラクターであることが多いが、
アイゼンバーグが演じたマークは、どんな人間なのか、何を求めているのか、
つかめそうでつかめない。
演じる本人も「最初からマークに同情はしなかった」と明かす。
「マークはものすごく利己主義的で欲張りに映っているかもしれないけれど、
同時に現実的であると僕は思っていて。
観客のなかにはマークよりも彼に対抗する人たちの気持ちの方が理解できるという人も
いる。
でも、結局のところ、どちらにも同情はできないと思うんだ…」。
共感しにくいからこそ知りたいという興味が湧き、
ゆえに緊張感を持ったままエンディングを迎える。それがこの映画の醍醐味でもある。
「脚本を読んですごく面白いと思ったのは、キャラクターそれぞれに言い分があるのに、
それぞれが合意していないことだね。
1人の観点でその人の言い分を聞くと、
なるほど、そうかもしれないな…と合意できるけれど、
全体を通してみるとみんなそれぞれ違うことを言っている。そこが面白いと思った」。
見どころは練りに練られた会話劇にあるという。
そして、ジェシーにとっては、
そんな緻密に計算された膨大なセリフを操ることは苦労ではなく、
むしろ快楽だったと声を弾ませる。
「実はあれだけセリフが詰まっている映画でホッとしているんだ。
映画によっては1シーンに2行ぐらいしかセリフがないこともあるからね。
たとえば、燃え上がる建物から逃げながら話す言葉がほんの2~3言で、
おまけにそのセリフが幼稚だったりすると、
僕自身が頭の悪い男に見えてしまうだろう(笑)。
でも、今回の作品は現実性にあふれ、感情の込められるセリフが詰まっていたんだ!」
と、『ソーシャル・ネットワーク』がいかに知的な映画であるかを強調する。
もちろん、その知的な言葉を操るジェシーもまた知的であり、
彼が“できる”俳優であることは、5分以上ある冒頭の長セリフで明らかになるだろう。
しかしながら、フィンチャー監督は1つのシーンに対し200テイクも撮っている。
尋常ではない数字だが、そこにも演じるヒントが隠されていた。
「何百回もテイクを繰り返していくうちに、
この動きがこのキャラクターの人間性を示すためには最適なんじゃないか…って
思えるようになるんだ。
グラスを手に持って向きを変える、そんなちょっとしたしぐさにも、
その人が持っている本質的なものを表現することができるんだよ」。
SNSという現代的なツールを使いながら友情と裏切り、富と権力、名誉と階級─
─古典的なテーマで人間が描いていくわけだが、そのなかで特に痛感するのは、
マークが代弁する“孤独さ”だ。
5億人とつながっていても満たされない孤独、その真実に驚かされ、
同時に自分にとって何が大切なのかを考えさせられる。
演じるジェシー自身は、映画が投げかける問いにどんな答えを出したのか?
「なかにはマークを悪い人間だと言う人もいるかもしれない。
ただ、彼にとってエドゥアルドは友だちとしてはいいかもしれないけれど、
クリエイティブさにおいては劣っていたんだ。
というのは、友だちが大切な人もいれば、
自分が創造したものが大切な人もいるわけで、人はそれぞれ価値観が異なる生き物。
ウィンクルボス兄弟にとっては成功がすべてで、
自分たちがやってもいないことに対して報酬をくれと言うし、
マークにとっては仕事が一番大事なわけで…。
それはある意味、賞賛すべきこと。大事にしているものは人それぞれ違うからね。
大切なのは、相手が大事にしているものを重要視することなんじゃないかと思うんだ。
たとえ自分の優先順位と違ったとしてもね」。
ショーン役のジャスティン・ティンバーレイクのインタビュー を採録します。
ジャスティン・ティンバーレイク●
1981年アメリカ、メンフィス生まれ。93年からテレビ番組「ミッキーマウス・クラブ」に
出演し、95年「イン・シンク」のメンバーに加入。
02年にはソロデビューして、グラミー賞を受賞する。
俳優としては『アルファ・ドッグら破滅へのカウントダウン』(06)などに出演。
『シュレック3』(07)では声優にも挑戦した。
現在、全米の賞レースでトップを走る話題作『ソーシャル・ネットワーク』は、
キャストの名演技も大きな見どころ。
なかでもジャスティン・ティンバーレイクの存在感がピカイチで、
しかもミュージシャンである彼を皮肉った役どころ!?
名演技の裏には、どんな秘密があったのか、ジャスティンに迫ってみた。
――演じたショーン・パーカーは、音楽配信サービス「ナップスター」の創業者で、
ミュージシャンから著作権で訴えられたりした人ですよね?
彼のおかげでCDが売れなくなったわけで、たしかに僕が演じるのは皮肉だよね(笑)。
でも僕自身、もともと音楽をCDで聴いてもらうより、
ツアーに出て観客の前で歌うのが好きなタイプ。
だからナップスターが浴びてる批判も、じつはそんなに気にしてなかったのさ
――それにしても、スクリーンに現れた瞬間から、あまりに自然な演技で驚きました。
監督のデヴィッド・フィンチャーのおかげだよ。
お世辞ではなく、彼はこれまで出会ったなかで、いちばん頭のいい人だった。
あるシーンは88回も撮り直したんだけど、そのたびに的確な指示が出て、
そのたびに僕ら俳優はさまざまな方向に導かれたんだ
――88回!! ということは肉体的にはかなりハードだったのでは?
88回も全力で演じると精神的には研ぎすまされるけど、体力は限界だったね。
でもそのおかげで毎日、撮影が終わるとベッドに直行してた。
逆にふだんより、ぐっすり眠れてた気もするな(笑)
――『ソーシャル・ネットワーク』はネット上での人間関係を築く「フェイスブック」を
描いていますが、あなたもネットに依存しているのですか?
そんなに熱心じゃないね。
ネットって、チャリティ活動の呼びかけなんかには有効だと思うけど、
僕は基本的に、いま友だちが何をして、何を考えてるのかにはあまり興味がない。
だって用事があったら、直接電話すればいいわけだし……。
この時代にあえて僕は絵葉書とか伝書鳩なんかを流行らせたいね(笑)。
メッセージ入りのボトルを流すのもクールじゃない?
――そんなジャスティンが夢中になっているものは? オタク的な趣味?
それともクールな生き方?
最近は卓球にハマったかな(笑)。
でも僕は、この趣味がオタクっぽいなとか、この生き方はクールだとか考えたことはない。
レディー・ガガみたいに超クールなアーティストも、
きっとマニアックな瞬間があるはずだよ。いや、ガガにはないかな(笑)。
とにかく僕が魅力的だと思う生き方は、他人と違う面をもつことさ
若き天才ザッカーバーグが語る映画「ソーシャル・ネットワーク」の真実
(インタビュー書き起こし)
以下は今世界で最も注目されているWebサービスの1つである
「facebook(フェイスブック)」の
創業者であり現CEOのマーク・ザッカーバーグ氏のインタビュー動画
(Youtube掲載)の 書き起こしです。
キャスター:
こんにちは、まずはビジネスの話題です。しかも、良いニュースです。
フェイスブックは21日、登録ユーザーが5億人に達したと発表しました。
6年前までまったく存在しなかった会社としては実に順調です。
マーク・ザッカーバーグ氏による創業は今や伝説となっています。
まもなく、その映画も公開されますが映画製作者も言っているとおり、
5億人も友人がいれば、敵も何人かはいるはずです。
マーク・ザッカーバーグ氏とは何者なのでしょうか。
ダイアン・ソイヤーがパロアルトにあるフェイスブックの本社に行き
26歳の創業者の素顔を探りました。
ナレーター:
5億人、度肝を抜くような数字です。
フェイスブックのユーザーが今週5億人に達しました。
これはアメリカと日本とドイツの人口を合計した数です。信じがたいことです。
この若き経営者マーク・ザッカーバーグ氏が、わずか6年前にはじめたものなのです。
インタビュアー:
画期的な出来事ですよね、8000万人程度を夢見ていたことを思うと。
マーク・ザッカーバーグ:
現実とは思えませんね、
この調子で増え続けると2013年には世界中でネット接続をする人すべてが
会員になるでしょう。あなたが5億番目のユーザーかもしれませんよ。
インタビュアー:
そうですね、よくわかりましたね。
マーク・ザッカーバーグ:
(笑いながら)そこまではわかりませんよ。
インタビュアー:
4億9999万9999人いる今頃になって入りますかね。
ナレーター:
(フェイスブックは)今やアメリカの、または世界の文化のDNAに含まれています。
会社の資産価値はというと推定240億ドル、しかし確かなことはわかりません。
インタビュアー:
株式非公開なんですよね?利益・収入どのくらいなんですか?
マーク・ザッカーバーグ:
(笑いながら)それはお答えできません、株式を公開していないので答えなくても
いいんです。
インタビュアー:
ヒントをくれません?
マーク・ザッカーバーグ:
(笑いながら)ダメですよ。
インタビュアー:
来年あたり株式を公開するでしょうか。
マーク・ザッカーバーグ:
将来、株式を公開するのは道理にかなうと思います。
でも、そのために会社をやっているわけではありません。
もっと多くの人に(フェイスブックを)利用してもらいたいんです。
インタビュアー:
大学を中退して2年くらいのころフェイスブックに10億ドルだすと言われましたが、
なんと、断りました。
マーク・ザッカーバーグ:
正しいことをやっていると信じています。でも難しい決断でした。
インタビュアー:
天文学的な数字のお金をもらうこともできたでしょうに。
マーク・ザッカーバーグ:
それをやってしまうとフェイスブックを思い通りに育てられないと思ったのです。
インタビュアー:
26歳にしてシリコンバレーの象徴です。生活が地味なことで知られています。
億万長者であることの意味は?
マーク・ザッカーバーグ:
億万長者じゃありませんよ。上場していないので、そんな大金は自由にできません。
インタビュアー:
意外な暮らしぶりなんですか?
マーク・ザッカーバーグ:
ええ、質素な生活です。家も小さいですしね。でも会社まで歩いていけるというのが一番大事なのです。歩いて5分か10分です。
インタビュアー:
ハーバードの学生寮からここまで長い道のりでした。
同じ部屋だった友達とオンラインの学生名簿、フェイスブックを作ろうと思い立ったの
でした。友達の輪を作るためのものでした。
マーク・ザッカーバーグ:
そのうち誰かが作るだろうとは思っていました。
でも大学生である自分たちにそんなチャンスがくるとは思ってはいませんでした。
インタビュアー:
独創的な企画のご多聞にもれず、事実と伝説がごっちゃになっています。
具体的に誰が参加したのか、そしてどのくらい会社の権利を持つべきなのか、
沢山訴訟がおきて、もう和解もありました。ルームメイトだった親友との間でも。
(映画の予告編が流れる)
ナレーター:
近々公開される映画で成長期であったころの様子が描かれています。
(映画の予告編が流れる)
ナレーター:
予告編をみると、彼はハイテクオタクで自己中心的、なんでも強引にやるタイプです。
(映画の予告編が流れ、マークが人と対立しているシーンが流れる)
インタビュアー:
予告編をみましたか?
マーク・ザッカーバーグ:
一部は観ましたよ。
インタビュアー:
どう思いますか?
マーク・ザッカーバーグ:
興味深いですね。でも、これはフィクションです。
これまでもフィクションで面白おかしく色々書かれたことがありました。
でも、会社を経営する上でそういうことにあまり気をとられていてはダメだと思います。
誰かが嘘を言っているとか、気にしていてはダメなんです。
インタビュアー:
でも、人間なんだからあの映画が公開されると知って何か感じませんか?
マーク・ザッカーバーグ:
そうですね、ついつい気をとられがちですが、結局のところ、
人々の記憶に残るのはその人が何を作ったかだと思います。
素晴らしいものを作ったら映画のことや、その人の発言でさえも、
みんな気にしないと思います。
インタビュアー:
映画の一番よくない点は?
マーク・ザッカーバーグ:
特にはありません。フェイスブックをはじめたのは19歳のときでした。
ビジネスのこともわからなかったし、
自分についてあれこれ書かれたこともありませんでした。
ですから、こういうことに慣れるのに時間はかかりました。
インタビュアー:
振り返ってみて19歳だった自分に言いたいことは何かありますか?
マーク・ザッカーバーグ:
その後学んできたことが、今の自分を作っているのだと言いたいですね。
インタビュアー:
(昔に戻れたとしたら)やり方をかえますか?
マーク・ザッカーバーグ:
変えたいことは色々あります、同じ間違いでももっと違った間違いを犯したかったですね。
でも、とても勉強にはなりました。
インタビュアー:
(昔を振り返って)心が痛むこともありますか?
マーク・ザッカーバーグ:
間違いを犯せばいつも心が痛むと思います。
恋人と別れたり、人間関係がうまくいかなかったり、辛いですが勉強になります。
それが今の自分を創っているんです。
インタビュアー:
今も尚、要求を突きつけられています。
一番新しい件としては会社の権利を半分以上約束されたと主張する人物がいます。
大学時代の話です。
会社の84%の権利を渡すという契約をしたかどうか、
弁護士は不確かだと言っていますね?
マーク・ザッカーバーグ:
「不確か」という言葉を使ったとしたら、それは文脈を無視して引用されたのでしょう。
フェイスブックの権利を与える契約には絶対に署名していません。
(CM後と思われる映像が流れ、キャスターが登場)
キャスター:
引き続きフェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグ氏への独占インタビューです。
創業して6年、愛好者が大勢いる一方で、
このインターネット時代でもっとも議論の多いサイトでもあります。
最近のプライバシーに関する騒ぎで、利用されていると感じるユーザーも大勢いました。
ザッカーバーグ氏はどうやって利用者離れを食い止めるのでしょうか。
インタビュアー:
フェイスブックとユーザーとの間にはプライバシーの問題をめぐり摩擦が生じています。
原因のひとつはプライバシーに関する面倒な設定、デフォルト設定、
つまり特に非公開を選ばなければ写真や個人情報が公開されてしまいます。
何年か前からさまざまな問題が生じて対応に追われてきましたよねぇ?
マーク・ザッカーバーグ:
間違いもありました。
インタビュアー:
特に指定しなければ、皆に個人情報が公開されてしまうということで
ユーザーは不安や不信感をもっています。
マーク・ザッカーバーグ:
ビジネスモデルとしてフェイスブックは広告で成り立っているんです。
なぜならば、会員から料金をとりたくないんです。
フェイスブックの利用にお金はかからないというのが元々の方針です。
色んなものがアップできたほうがいいでしょう?
ナレーター:
ザッカーバーグ氏はプライバシー保護の求めには対応しているとしながらも、
みんながより多くの情報を公開するように促すことのほうが重要だといいます。
インタビュアー:
デフォルト設定を変えたらどうですか?
マーク・ザッカーバーグ:
デフォルトで一定の情報は必ずプライベート扱いすべきだと思っています。
例えば、電話番号、その他、自宅の連絡先ですね。
友達として信頼できる相手にだけ公開するものでしょう。
でも、その他写真などは周囲の人々と共有すべきでしょう。
インタビュアー:
では、変えるつもりはないのですね?
マーク・ザッカーバーグ:
多くの人が共有することを望んでいるんです。
ナレーター:
自信満々のザッカーバーグ氏ですが、5月の会議では、、、
(当時の3者対談の映像に切り替わり、映像内でマーク・ザッカーバーグ氏が
「今更過去を変えることはできません。正しいと思うことをやるのみです」
と発言している)
ナレーター:
(マーク・ザッカーバーグ氏は)汗をかきながら答えていました。
インタビュアー:
汗をかいていましたよね?
マーク・ザッカーバーグ:
(笑いながら)あれは着ていたもののせいなんですよ
インタビュアー:
インタビューが苦手だからでは?
マーク・ザッカーバーグ:
取材やインタビューなど何度もやっています。大丈夫です。
インタビュアー:
確かに、今は全然汗をかいていませんねぇ。
マーク・ザッカーバーグ:
(笑いながら)今のところはね。
ナレーター:
フェイスブックには現在1600人以上の従業員がいます。
(社内を紹介する映像が流れる)
マーク・ザッカーバーグ:
仕事中に話しやすい雰囲気にしているんです。
そのほうが良い仕事ができるし、楽しいですよ。
ナレーター:
本社はシリコンバレーのパロアルトにあります。
広い敷地、気の利いた名前のついた会議室、一日3食付き、クリーニングも無料です。
インタビュアー:
(2者の対談形式にもどり)一番のライバルはこれから登場すると思うんですね?
マーク・ザッカーバーグ:
そう思います。
インタビュアー:
グーグルではないんですか?
マーク・ザッカーバーグ:
優れた企業が色んなことを試みています。
でも歴史をみると、既存の大企業をよりも新しい会社に注目すべきでしょう。
インタビュアー:
26歳でこれだけの会社を切り盛りするというのはどういう気持ちですか?
マーク・ザッカーバーグ:
興奮しますよ。社員の多くはパソコンとネットと共に成長してきた第一世代なんです。
(マーク・ザッカーバーク氏がインタビュアーに社員を紹介する映像が流れる)
インタビュアー:
15歳(若い世代・ティーンエイジャーを指している)の若者に追い抜かれるのが
心配ですか?
マーク・ザッカーバーグ:
15歳くらいって本当におかしなことを言うんですよね。
この間高校生達と話していたらEメールは遅すぎると言う女の子がいました。
それを聞いて僕はびっくりしました。
(映画の予告編が流れる)
インタビュアー:
映画は観るつもりですか?
マーク・ザッカーバーグ:
観にはいかないと思います。
うちの会社に関する本も読まないし、報道もあまり見ていません。
インタビュアー:
他の俳優に自分の役をやってほしかったですか?
マーク・ザッカーバーグ:
(笑いながら)いいえ、ナイスガイだと思いますよ。
彼の親戚の人がここで働いているんです。
製品のデザインについてよく一緒に打ち合わせしています。小さな世界なんですよ。
ナレーター:
ザッカーバーク氏は世界をもっと小さくしようとしています。…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて「ソーシャル・ネットワーク」の頁をご覧下さい。
トップページ(映画制作裏話、映画と原作比較レビュー)に戻る。