「S.W.A.T. 」DVD脚本レビュー

「S.W.A.T.」映画チラシ★映画基礎データー★
「S.W.A.T. 」
2003年 アメリカ映画
監督 クラーク・ジョンソン
脚本 ニール・H・モリッツ
出演 コリン・ファレル サミュエル・L・ジャクソン
               
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劇場公開の時の話ですが、
開始第一週でいきなり興行成績1位。
中学生一年に限って無料という作戦があたりました。
不思議な興行形態です。
なんでもこの年齢層が日本で一番映画を見ない年齢なのだそうです。
その年の子達が劇場に来てくれるなら興行的成功間違え無しと。
思惑は当たりましたね。少なくとも第一週については。

「バトルロワイヤル」他、最近のアクションものの大作はR15の指定が多いです。
中学生が大手を振って見にいけるハリウッドのアクションものが意外や少ない。
「S.W.A.T.」は年齢制限なし。
家族みんなが安心して楽しめるアクション大作、それを最大限に宣伝してます。
憎らしいほど狙いは当たって、実際、小さな女の子連れたお母さんとか来てたもの
なぁ。

昔のテレビ番組の劇場映画版です。
チャーリーズエンジェル、ハルクなんかと同じ仲間。
どうですかね、日本ではテレビ東京で76年に放送されたそうですが、
私は全然知りません。
ところがテーマ曲の、ちゃららーって奴、記憶があるんですわ。
(音を文字すると凄く間抜けですね。)
これを懐かしがる世代を劇場に呼ぼうと言うことは宣伝部は考えていない。

確かに血糊の飛ぶシーンがありません。
戦車だって撃ち抜きそうな銃で撃ち合ってますが、流血なし。
なんか音がでかい分、缶空でも撃ってるみたいです。
ヌードもなし。
「結婚してっ」と書いた看板掲げて女の子が通りの真ん中で、
胸をはだけるところがありますが、
前をバッとやる瞬間にカメラが背中側に切り替わって見せません。

S.W.A.T. とは、Special Weapons and Tactics (警察機構の特殊任務部隊)の略
称で、
ニール・H・モリッツ(『 トリプルX』『 メラニーは行く!』)らが現代的に脚本
を書き下ろしたものです。

 ジム・ストリート(コリン・ファレル)と相棒ブライアン・ギャンブル(ジェレミ
ー・レナー)は LAPD (ロサンゼルス市警)の S.W.A.T. に所属し、危険な任務を勇
敢に実行していました。
ところが、上司の命令を無視した狙撃で誤って人質まで傷つける失敗の結果、
上司の怒りを買ってブライアンは辞職させられます。
ジムは上司にブライアンに罪を擦り付けるようそそのかされますが断固拒否、
報復同然に銃保管庫担当に格下げされます。
コリン・ファレルは『マイノリティ・リポート』『 デアデビル』とヒット街道を邁進
中の役者ですが、個人的にはさっぱり好きになれません。
嫌いと言うんではなく、どこが良いのか判らない。
もっと二枚目も演技が上手い若手も幾らでもいると思うのですが、
プロデューサー達はどうして先を競ってこの人を使いたがるんでしょう?
言いたい放題ですね。ファンの方、すんません。

 新しいスワット・チームを編成するために巡査部長ダン・ハレルソン、愛称ホンド
ー(サミュエル・L・ジャクソン)が着任します。
ホンドーに見出されて、コリン・ファレルのジム・ストリートは再度、 S.W.A.T. に
採用されるのですが。
 新チームは、ジムの他に、マイケル・ボクサー(ブライアン・ヴァン・ホルト『 ウ
インドトーカーズ 』『 コンフィデンス』)、T・J・マッケイブ(ジョシュ・チャ
ールズ)、唯一の女性隊員クリス・サンチャス(ミシェル・ロドリゲス『 バイオハザ
ード』)、それに、デヴィッド・ケイ愛称ディーク(LL・クール・J『 チャーリー
ズ・エンジェル』に出てるんですが記憶に無いなあ)で構成されることになります。

全体で2時間弱の長さです。
スカウトから訓練開始まで順に追うのはかったるいです。
おまけにこいつら全然個性的でない上に、先の展開にキャラがほとんど反映されてま
せん。
はよ先にいけ。

S.W.A.T.という存在は
「スピード」「ダイハード」「レオン」「交渉人」など多くの作品に登場し、
知名度抜群ですが、そのものずばりを描いた映画がありませんでした。
警察でありながら軍隊の特殊部隊のように戦う姿はいかにもかっこいいです。
ですから、S.W.A.T.全体を描こうとすると、
その成立から舞台裏まで一通り紹介せにゃならんという約束はあるかもしれません。
話がいくらか面白くなってくるのは、訓練の後半、ハイジャック機の奪還訓練のくだ
り。

そのあとの実戦がしょぼくてがっかり。
アレックス・モンテル(オリヴィエ・マルティネス:『 運命の女』)という国際的な
武器の密輸と麻薬ディーラーをしている悪者の護送をS.W.A.T.が引き受けることな
り、
この男がテレビに向かって「俺を助けたら一億ドル」とぶち上げ、
街中のテロリスト、ストリートギャング、ごろつきどもがいろめきたって、
護送車の一斉襲撃をはじめ、戦争のような騒ぎになるのがクライマックスです。

まるで漫画なんですが、「馬鹿だね」と、ぶ−たれる前に画面はドンちゃん騒ぎ。
昔の相棒ブライアンがジムの前に立ちふさがったり、
他にも仲間の裏切りがあったりしますが、
感情移入できてない人達が何しようがこちらの知った事ではありません。

どうも演出は昔の西部劇のような展開を狙ったらしいです。
正義の味方は良心の呵責無しに銃をぶっ放せる様、
悪はこの作品の中では記号のように無機的にしか存在しません。
息子の為に病院に立て篭もったりする気の毒な黒人の父親などは出てきません。
だったらあと30分は削って90分程度にすべきでした。
ジュラシックパーク3がその長さでしたが、結構面白かったですしね。

エピソードづくりに困ったと言うのは実は昔のテレビ版からあったそうです。
毎回人質とって立て篭もる凶悪犯と撃ち合いばかりでは、お話にならないので。
と、いうことは映画も初めからドラマは作りようがなかったという事か。
困った企画ですねえ。

映画の企画、宣伝は上手く行っています。
DVDの方もセル販売もレンタルもそれなりに成績を上げられるのではないでしょう
か。
セールスとしては上手く行きそうですね。
映画見て悩みたくない人、ただ溜飲を下げたいだけの人というのもいますので。


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