「シリアナ」DVD脚本レビュー
★映画基礎データー★「シリアナ」 2005年 アメリカ映画 監督脚本 スティーヴン・ギャガン 出演 ジョージ・クルーニー マット・デイモン |
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ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、
長年にわたり中東で活動を続けてきたCIAのベテラン諜報員だ。
母国のために忠誠を尽くし、これまで家庭を顧みることなく働いてきたボブは、
息子の大学進学を機に、諜報員としてのキャリアに終止符を打ち、
残された日々はデスクワークに専念しようと決めていた。
そんなボブにとって、テヘランでの武器商人の暗殺が、最後の任務となるはずだった。
しかし、取引現場へと潜入し、武器商人の爆殺には成功したものの、
取引相手の青い目の男は、スティンガー・ミサイルを手に入れて現場から姿を消した。
報告のためにワシントンへ戻ったボブに、CIA当局は、
男の行方を追うよりももっと重大な任務があると告げる。
アラブ某国の王位継承者がテロ組織に資金を流しているというのだ。
王位継承者を暗殺せよ―それがボブに与えられた最後の極秘指令だった。
スイス・ジュネーブのエネルギー商社に勤めるブライアン・ウッドマン
(マット・デイモン)は、
新進気鋭のエネルギー・アナリストとして頭角を現しつつあった。
ある日、
アラブ某国のハマド王が主催するパーティに家族とともに招かれたブライアンは、
邸内のプールで息子が溺死するという悲劇に見舞われる。
悲嘆に暮れるブライアンに、しかし思わぬ転機がもたらされた。
パーティでの出来事に責任を感じたナシール王子(アレクサンダー・シディグ)が、
彼を自分の相談役に取り立てたのだ。
知性とカリスマ性を備え、第一王子として次の王位を約束されたナシールは、
これまでの石油ビジネスのやり方を見直そうと、
アメリカの巨大石油企業コネックス社との契約を打ち切り、
より条件のいい中国へ採油権を移すなど、改革路線を打ち出していた。
大国に石油を委ねるより自国での採掘を目指すべきだというブライアンの
思い切った提案に、王子は次第に耳を傾けていく。
ベネット・ホリデイ(ジェフリー・ライト)は、
ワシントンで働く野心家の弁護士だ。
アメリカ最大の石油企業コネックス社と、
カザフスタンの採油権を獲得して一気に注目株となったテキサス州の
石油会社キリーン社との合併話が持ち上がったことで、
ベネットには願ってもないキャリアアップのチャンスが訪れた。
彼に任された仕事は、アメリカ司法省に気づかれるより先に、
キリーン社の採油権獲得の裏にある疑惑を調べ上げ、
コネックス社に有利になる条件の、もとにこの合併を成功させること。
そして彼はヒエラルキーの中にある自分の役割を次第に理解しはじめる。
アル中の父親にどんなに非難されようと、
もはや青臭い正義を振りかざすつもりはなかった。
その一方で、ベネットのボスであるディーン・ホワイティング
(クリストファー・プラマー)は、
コネックス社の採掘契約を打ち切ったナシール王子に代えて、
アメリカの言いなりになる第二王子を王位継承者にするよう、
ハマド王に圧力をかけ始めていた。
パキスタンの青年ワシーム(マズハール・ムニール)は、
父親と二人でナシール王子の国へ来ていた出稼ぎ労働者だった。
しかし、ナシールが採油権を中国へ渡してしまったために、
コネックス社で働いていた二人は、突然解雇を言い渡され、
たちまち路頭に迷うことになる。
次の働き口も見つからず、職探しのための滞在猶予も認められない。
出稼ぎ労働者に対する仕打ちはどこまでも冷たく、
いつか母親を呼び寄せようというささやかな望みも打ち砕かれた。
そんな失意と絶望を抱えた青年の心のよりどころとなったのが、
地元のイスラム神学校だった。
友人からマドラッサの指導者を紹介されたワシームは、
その青い目の男が語るイスラム教の過激な教義に引き込まれていた。
「シリアナ Syriana 」というのは、
CIAの地理的政治的な造語で、
米国のセキュリティを脅かす中東 Middle East の紛争[政争]地点のことです。
『 シリアナ』はロバート・ベアが
CIAでの自らの21年間にわたる実経験を記した
ドキュメンタリー風小説
「 See No Evil: The True Story of a Ground Soldier in the CIA's War on Terrorism
(邦題:CIAは何をしていた?)」の映画化です。
『 シリアナ』のワーキングタイトルは「 SEE NO EVIL」という。
9.11 の悲劇に至るまでの中東での米国の外交政策、
CIA、石油産業、テロ等の絡んだ展開となっています。
スティーブン・ソダーバーグ等がプロデューサーを勤め、
ジョージ・クルーニー、マット・デイモンも競演という豪華キャストです。
米国での2005/09/16 封切からあまり遅れることなく日本では
2005年の秋に公開の模様でしたが結局2006/陽春になりました。
主人公ロバート・ベアは、米国コロラド州アスペン出身と伝えられています。
ロバートはプロ・スキーヤーになるのが夢だったようですが、
高校でのスキー競技の成績が芳しくなかったので、
母親に陸軍学校に送られてしまったといいます。
1976 年、 Georgetown University School of Foreign Services を卒業して
カリフォルニア大学バークレー校に入学、
ロバート・ベアはCIAに入ることを決意します。
こうして彼の21年間のCIA任務が始まります。
ロバート・ベアは 1995 年にCIAがサダム・フセイン打倒失敗の際、
欠くことのできない役割を果たしていた−と言われますが、
その後、CIAを辞職。
CIAの作戦本部には 1976年から1997 年まで所属していたことになります。
2001年の 9.11 米国同時多発テロ勃発の際、
ロバート・ベアは驚かなかったそうです。
序文に、"・・・ the reckoning for such vast
carelessness was presented for all the world to see."
(直訳: 〜そのような莫大な不注意のための清算は、
世界中の人が見るために引き起こされたのだ。)と記しているように。
ジョージ・クルーニーは、
実在する ロバート・ベアを演じるに当たり、
主にパスタを大食いして30ポンド(約11kg)体重を増やして役作りしそうです。
ところがですね、
ロバート・ベアは剥げ頭だったけど、
ジョージ・クルーニーは頭髪を剃るのは拒否したんですと。
生えてこなくなるのを恐れたらしいです。笑
因みに、息子役のマックス・ミンゲラという青年は
1985 年生まれ、オスカー受賞に輝くアンソニー・ミンゲラ
(『ザ・インタープリター (2005) 』 『コールド マウンテン (2003)』
『イングリッシュ・ペイシェント (1996)』<第69回アカデミー賞監督賞> 等で
監督・製作・脚本等)の息子さんだそうです。
最初の30分が苦痛ですね。
バラバラに話が進むのはよくある手法だけど、
それにしても長いですね。
個々の展開がつまらないので、
まぶたが下がらないようにするのが大変でした。
「トラフィック」より漫画っぽい内容だな、
というのが見終えた直後の印象でした。
コレが元スパイの告発本が原作と聞いて、驚くというか、脱力すると言うか。
中東のパワーバランスのありようが、既に知っている範囲内で意外性に乏しいです。
より刺激的に描こうとしているせいか、
関係者が“感情”と“勘定”のレベルで動いている。
NHKの報道スペシャルだって、もうちょっと高尚な描かれかたをしている。
まあ、報道スペシャルでは
王族親子兄弟の不仲とかはまともに取り上げられることはないですが。
はなしがあっちこっちに飛ぶので
ロケーション地も、
米国内ではメリーランド州ボルチモア、
中東では、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ
それに、スイスのジュネーブとあっちこっちです。
中盤以降、バラバラな話がまとまりだしていくあたりから、
それなりに盛り上がります。
知的な雰囲気は依然低いままですね。
理屈が一定のテンションにまで来ると「しゃらくせぇ殺しちめぇっ」
になっちゃう。
忍耐がなくて短絡的な解決に飛びつく奴ばかりですね。
それぞれの登場人物の人間的なつらく悲しいあたりが、
雰囲気として漂ったあたりでエンディング。
やっぱり映画としては、事件より人間が描きたかったというところでしょうね。
「いち抜けたぁっ」て女房のところに帰ってくデイモン君で、ジ・エンド。
結局、「人間って馬鹿ねっ」てあたりですかね、テーマとしては
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