「ターミネーター4」
■作品基礎データ 「ターミネーター4」 2009年 アメリカ映画 監督:マックG 脚本:マイケル・フェリス、ジョン・ブランカトー 出演:クリスチャン・ベイル |
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21世紀初め、
世界最大の軍事企業サイバーダイン社が、
人工知能搭載のスーパーコンピューター〈スカイネット〉を開発。
やがて〈スカイネット〉は自我に目覚め、
人類を敵とみなして絶滅を決定、核戦争を引き起こした。
生存者は、この日を〈審判の日〉と呼んだ──。
時は、2018年。
核戦争で荒廃した世界は、〈スカイネット〉に支配されていた。
生き残った人々は抵抗軍を組織し、
司令部は海中の潜水艦に身を隠して各部隊に無線で指示を送り、
機械との最後の戦いに備えていた。
しかし、〈スカイネット〉が次々と開発する様々なタイプのターミネーターの攻撃で、
人類滅亡の日は刻一刻と迫っていた。
部隊のリーダーであるジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)の活躍で、
司令部は機械を制御する秘密シグナルを入手する。
そのシグナルで〈スカイネット〉の機能を停止させ、
総攻撃をかければ、戦争は終わる。
総攻撃は4日以内。
なぜなら、〈スカイネット〉は4日後までにリストの重要人物を全員抹殺するつもりなのだ。
リストの2番目は、“人類の救世主”と預言されたジョン・コナー。
そして1番目は、カイル・リースだ。
カイル・リース(アントン・イェルチン)、それはジョンの父親となる男。
今はまだ10代の少年だが、
数年後にジョンの母親を守るために過去へと送り込まれ、二人は恋におちる。
今、カイルが殺されれば、ジョンはこの世から消え、〈スカイネット〉が戦争に勝つ。
ジョンは、任務の遂行と共にカイルの捜索に力を注ぐ。
カイルは、ターミネーターの出現をいち早くキャッチする不思議な力を持つ少女、
スター(ジェイダグレイス・ベリー)と共に、機械と戦っていた。
突如、カイルの前に見知らぬ男が現れる。
マーカス・ライト(サム・ワーシントン)と名乗るその男は、
〈審判の日〉のことも、今が何年かさえも、記憶になかった。
「長い戦いで愛する者を失ったが、まだ仲間はいる。
生き延びろ。君たちは、みんな未来にとって重要な存在なんだ」
ラジオから人々に呼びかけるジョンのメッセージに感銘を受け、
彼に会うために旅立つカイル。
しかし、カイルとスターは飛行型ターミネーターのトランスポートに捕まり、
マーカスの反撃も虚しく、〈スカイネット〉の中枢部へと拉致されてしまう。
救援に現れた抵抗軍のブレア(ムーン・ブラッドグッド)に導かれ、
マーカスはジョンのいる抵抗軍基地へと向かう。
そこで地雷を踏んで負傷したマーカスを手当てしたジョンの妻ケイト
(ブライス・ダラス・ハワード)は、驚きに息をのむ。
マーカスは、脳と心臓だけが人間の、機械とのハイブリッドだったのだ。
一番驚いたのは、マーカス自身だった。
死刑囚だった彼は、医学の研究のために献体することを約束していたのだった。
誰が何のために自分を甦らせたのか?
ジョンは直ちにマーカスを拘束、
彼からカイルが〈スカイネット〉に捕らわれていることを知る。
機械を制御するシグナルの効き目を確かめたジョンは、
司令官から明日の総攻撃を命じられていた。
捕虜の救出願いは却下され、このままではカイルを見殺すことになってしまう。
「司令部は、マシーンのように冷徹に戦えという。
我々は人間だ。マシーンと同じなら勝利に何の意味がある!」
戦士たちに、攻撃命令に従わないでくれと、ラジオで呼びかけるジョン。
基地から逃げるマーカスは、追いかけるジョンに、
〈スカイネット〉中枢部への侵入を手引きすると約束する。
自分を人間だと信じるマーカスの怒りと悲しみに満ちた“目”を見て、
ジョンはマーカスの脱出を見逃す。
マーカスは過去を知るために、ジョンは未来を取り戻すために、
〈スカイネット〉へと向かう──。
核戦争を生き残り、大人の男へと成長したジョン・コナーを演じるのは、
『ダークナイト』のヒットで勢いに乗るクリスチャン・ベイル。
謎の男マーカスには、ジェームズ・キャメロン監督が新作
『James Cameron’s アバター』に抜擢した、サム・ワーシントン。
カイル・リースの若き姿を演じるのは、『スター・トレック』のアントン・イェルチン。
その他、ジョン・コナーの妻、ケイトには
『スパイダーマン3』のブライス・ダラス・ハワード、
マーカス誕生の秘密に深く関わる医師セレーナには、
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』の
ヘレナ・ボナム・カーターが扮している。
監督は、『チャーリーズ・エンジェル』で、世界的大ヒットを記録したマックG。
脚本は、『ゲーム』や『ターミネーター3』などを手掛けた
ジョン・ブランカトーとマイケル・フェリス。
シリーズのテーマ曲に現代的なアレンジを施した音楽は、
アカデミー賞に4度ノミネートされた、名匠ダニー・エルフマン。
Q:そもそもシュワちゃん出ずして
「ターミネーター」は成立するのか?
A:思ったより成立していた。
スカイネット VS 人類「抵抗軍」
の設定は、過去3作でかなり作りこまれ、
描きこまれていたから、新作を見て違和感はなかった。
けれど新作が見れたのはキャストによるところが
大きいとも思える。
3のニック・スタール(ジョン・コナー)とクレア・ディーンズ(後に妻となるケイト)
では、明らかに迫力不足で、
クリスチャン・ベイルとサム・ワーシントン、
ヘレナ・ボナム・カーターの“こわもてトリオ”
だから良かったとは言えそう。
Q:では、期待通り?
A:何を期待するか、にもよるんだけど、
過去3作は 一対一のヴァーサスもの(対決もの)の面白さだったんだけど、
それがない。
ポスターなんかからは
クリスチャン・ベイル VS サム・ワーシントン
に見えるし、事実そうなるんだけど、
ドラマでふたりが顔をあわせるのは、
中盤というより、クライマックス近くなんだ。
そしてふたりは、がしがし戦う、とうより、
“マーカス(サム・ワーシントン)って何者だ?
とジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)が悩む“
という話で、
ドラマの基本軸が随分違っている。
Q:では4は謎解き物なの?
アクションは見せ場になっていない?
A:アクションものですよ。セリフをしゃべっているシーンより、
戦っているシーンの方が遙に長い。(笑)
謎というのは、まあ、そう大変な謎という訳でもなくて、
少し考えてみればすぐ分かる程度の謎。
振りが長いので、
よっぽど凄いどんでん返しかと思ったけど、
“シュワちゃん、今度は味方でした”程度のもの。
Q:流体金属のT-2000みたいな凄い敵は出てくる?
A:それが一番問題。
空飛ぶ奴からバイク型、巨人型、水中型といろんなターミネーターが
次々出てくるけど、
逆に言うと、色々出過ぎて、
インパクトが分散してしまった。
Q:じゃあ、結局つまらない?
A:尺は短いけど制作費はつぎ込んでいる。
抵抗軍もスカイネット側も、廃墟の地球も
映像的にはかなりリッチに描きこまれている。
新三部作の一作目の「ターミネーター4」ですが、
レッド・クリフPart1みたいに、
クライマックス直前で切れてしまうということはなく、
それなりに完結しています。
演出も、
ジョンが乗り込んだヘリが離陸して、空中戦をやって
ターミネーターに落とされて不時着し、
天地がひっくり返って、
ジョンが外に這い出して…までを
ワンショットで見せたりと
「どうやって撮ったんだ?」
ばりのシーンもあります。
びっくりするようなワンアイディアや、
破壊力絶大なビジュアルはありませんが、
人気シリーズの久しぶりの新作だけあって、
全体レベルは相当高いです。
突っ込みどころは少ないけど、
変わりに
ケチはいろいろ付け所、満載。
それでも見る価値はあると思いますね。
関係者のインタビューでまずは
アントン・イェルチンから
Anton Yelchin 1989年3月11日生まれ。ロシア出身。
『アトランティスのこころ』(01)で注目を浴び、
『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』(08)などでの演技が高い評価を得る。
09年の話題作『スター・トレック』『ターミネーター4』に
立て続けに出演するハリウッドの期待の若手。
──『ターミネーター』でマイケル・ビーンが演じたカイル・リース。
主人公ジョン・コナーの“父親”でもあるカイルの若き日を演じることに、
プレッシャーはあったのでしょうか?
アントン・イェルチン(以下、AY):
元々『ターミネーター』のファンだったので、とてもプレッシャーを感じていました。
ちゃんとやらなきゃ、という気持ちでした。
でも同時に、ファンだからこそ、カイル・リースの魅力もよく分かっていたので、
どんなリサーチをすればいいかも分かっていたので、自分なりにいろいろと研究しました。
そうやって十分、準備して、ある時点からは自分を信じて不安を脇に置くようにしました。
カメラの前に立ったときに不安な気持ちを持っていてはいけないので。
──『スター・トレック』『T4』と、大作に立て続けに大抜擢されましたね。
それについての感想を教えてください。
AY:とても良い気分です。良かったな、ラッキーだったな、とも。
そして、特別なチャンスをもらい、とてもありがたく思っています。
──2作とも、誰かが演じたことのある役を演じていますね。演じてみた感想は?
AY:ゼロから作るキャラクター作りとは、また別の面白さを感じました。
すでに素材が渡されていて、
その素材を基に作ってくださいと言われるようなプロジェクトですよね。
先に話がきたのは『スター・トレック』で、
そこで作ったある種のテンプレートのようなものを使い、
カイル・リースという役を作っていきました。
2つのプロジェクトは立て続けにあり、
『スター・トレック』で学んだプロセスを応用できるという意味では、
とても良かったと思います。
また、役を“作る”のではなくて“作り直す”ということは、
俳優としてもとても面白い経験でした。
──マックG監督、主演のクリスチャン・ベイルと一緒に仕事をして、
どんなことを学びましたか?
AY:マックGはとても寛容な人なので、役者に自由を与えてくれます。
だから、自分なりの選択ができる。
そしてそれにより、演技の幅も広がってくるのだと思います。
クリスチャン・ベイルからは、仕事にかける意気込みを学びました。
彼がセットに現れると、この仕事への意気込み、完璧を目指す姿勢をひしひしと感じます。
そんな彼を見て僕は、あぁ、なんていいプロジェクトに参加しているんだろうと
実感していました。
──『T4』の見どころを教えてください。
AY:まず見どころは、今までファンの方が待ち望んでいた“未来”を、
やっと見ることができます!
『T4』は、新たな3部作の始まりとなっていて、
今まではちょっとしか見られなかった未来がしっかりと描かれている。
やっとご馳走がもらえる、というような感じかな。
人間とテクノロジーの戦いや、人間の本質とは何かが描かれたSFの戦争映画として、
初めて見る人たちにも楽しんでもらえるはずです。
それから、クリスチャン・ベイルとサム・ワーシントンの演技の応酬も
素晴らしいので、それも楽しんでほしいです。
ムーン・ブラッドグッド:1975年9月20日生まれ、33歳
人類抵抗軍の女性兵士・ブレア
ブライス・ダラス・ハワード:1981年3月2日生まれ、28歳。
ジョン・コナーの妻で医師、ケイトを演じる。
ふたりの女優のインタビュー記事はレアモノですので注目。
「スパイダーマン3」などに出演しているブライスさんは、
「天使と悪魔」でメガホンを取った映画監督のロン・ハワード氏を父に持つ。
一方、ムーンさんは、モデルやダンサーとしての長いキャリアがある。
今回の映画では、ともに人類滅亡をもくろむ「スカイネット」から地球を救うために戦う。
ブライス 私の役は最後に決まったみたい。
突然監督からの電話で知らされ、驚きとともに感激しました。
”棚からボタモチ”みたいな感じですが、すばらしいキャストと共演できて、
とても光栄です。
ムーン 私はタイで仕事をしていたときに
「オーディションビデオを送ってみないか?」って連絡を受けたの。
とりあえずテープを送ってみたら、マネジャーから電話で
「もしかしたら可能性あるよ」といわれたときは、驚き以上に、
もし、合格したらスケジュール的に出演が可能かどうか、とても心配でした。
この仕事が取れなかったらどうなっちゃうんだろうって思ったけど、
天に祈って、運命に任せるしかないって腹をくくりました。
人生において成功だけが重要ではありませんが、こんな大作に出演でき、
才能を持ったキャストと共演できることは、私にとって大きなターニングポイントです。
過去の「ターミネーター」シリーズは見ていた?
ブライス 今回の役者はみんな若いですが、
監督の意としてキャスティングをしたのは、
みんなが作品の大ファンだということが大前提だったそうです。
家には、全シリーズのDVDが全部棚に並んでいたので、
それを今度は4作目に自分が出演するんだなあと、一本一本味わいながら見直しました。
今度はブライスさんの出演作が棚に並ぶのですね。
ブライス そうね。信じられないわ!
ムーンさんが演じた女性兵士・ブレアとジョンの母、サラ・コナー
(リンダ・ハミルトン)のイメージがオーバーラップしたのですが、いかがですか?
彼女から影響は受けた?
ムーン まあ! そういってもらえてうれしいわ。ありがとう。
「ターミネーター」シリーズの彼女はウエートレスから兵士まで、
幅広く役を演じ分けていて、尊敬しています。
最初はウエートレスだったのに、未来からやってきたカイル・リースと恋に落ち、
やがて救世主となるジョン・コナーを産み、さまざまな困難に遭い
「なんで自分はこんな目に?」と思いながら、
最終的には屈強な戦闘士になってしまいます。
ブライスともよく話すのですが、
ケイトとブレアは2人合わせてサラ・コナーになるんじゃないかと思います。
ケイトは、劇中で妊娠していたが、T5への布石?
何か次回作のヒント教えてもらますか?
ブライス 今後の展開については、全く予測できませんが、
でも、ジョンの子どもを出産することによって新たなストーリーが生まれると思います。
私自身はどうなるのかわかりません。
コナー一家はこれからも困難が続くのですか?
ブライス ブライス:そうかもね(笑)。
本作で、ヒロイン、サラ・コナーの遺志を継いだ息子ジョン・コナーを演じるのは、
映画『ダークナイト』でバットマンを演じたクリスチャン・ベイル。
自らもターミネーターファンだという彼に、作品への思いを語ってもらった。
Q:オリジナルの映画『ターミネーター』が公開されたころは、まだ子どもでしたよね?
最初に映画を観たときのことは覚えていますか?
覚えているよ。僕は当時、10歳だったんだけど、映画館で観たわけじゃなかったんだ。
友だちの家で、みんなでビデオを借りて観たんだ。
すごく興奮したのを今でも覚えているよ。
それに、とても楽しめたし、今までにないタイプの映画だったから、
一瞬で好きになったね。
あのとき主演していたのは、もちろんアーノルド・シュワルツェネガーだったし、
彼といえば超マッチョの先駆者的存在で、
後にいろんな人が彼のまねをしたくらいだったからね。
彼の“人間ロボット”役は、本当に最高だったと思うよ!
Q:役作りの上で、過去のシリーズを参考にした部分はありましたか?
これまでのシリーズで描かれてきた世界観を、忠実に今回の作品に反映したかったんだ。
それは、監督のマックGとも最初に話したよ。
ジョンに関しては、映画『ターミネーター2』を観ればわかるけど、
子どもの彼がATMをハッキングするシーンがあっただろ?
ああいう彼の知的でありながらも、
ちょっと不良な部分を自分の役作りに取り入れてみたよ。
それに加えて彼は、ちょっと正気じゃない母親のもとで成長して軍人になった。
でも彼自身、自分が反政府組織のリーダーになる運命を知らずにいるんだ。
だから、まだリーダーには成り切れていない彼の葛藤(かっとう)を描きたかったんだよ。
Q:本作でのあなたが演じたジョンは、ヒーローでありながら常に将来について悩み、
混乱していました。
まさにリーダーになる前の、
未熟さとの葛藤(かっとう)がにじみ出ていたと思うのですが、
どうやってあの深いキャラクターを作り上げたんですか?
ベースになるものは自然とあったんだと思う。
審判の日から、人々はいろいろな意味で傷ついて変わっていった。
彼の運命もそうだけど、この作品で描かれている重要なテーマが
「変えられない運命はない」ってことなんだ。自分で運命を作って、
切り開いていかなきゃいけない。運命なんてものは、一瞬で変えることができる。
それをこの映画で伝えたかったんだ。
Q:とても印象的なキャラクターとして、
マーカス・ライトというキャラクターが出てきますね。
彼との関係は、まさにジョンの心の中を表しているようでした。
そうだね。彼は人間と機械のハーフなんだ。
彼に対して葛藤(かっとう)するジョンと同じように、
マーカスもまた、人間と機械のハーフであることの心の葛藤(かっとう)を持っている。
ジョンにしてみればマーカスはライバルであり、とても重要な存在なんだ。
Q:今回の作品にはかっこいいロボットがたくさん登場しました。
世界中の男の子たちが、興奮するでしょうね!
男の子や男性だけじゃなく、女の子や女性にも興奮して楽しんでもらえると思うよ。
オールヌードで、あの最高にクールなロボットも出てきちゃうしね(笑)。
Q:クールなロボットたちと一緒に仕事をするのはどうでした?
すごく楽しかったよ!
前作からの、旧型ロボットもそうだけど、
今回の作品に合わせて作られたニュータイプのモデルもどれも素晴らしくて、
細部までよくできているんだ。
とにかく僕たち人間のストーリーだけじゃなく、
ロボットとのアクションシーンをちゃんと大きいスクリーンで楽しんでもらうためにも、
絶対に映画館で観てほしいね!
Q:今回の現場で、最も楽しめたシーンは?
そうだな……、やっぱり挙げるならシュワルツェネッガーとのシーンかな。
彼はターミネーターシリーズから切っても切れない人物だから、
この作品にこういう形で出てくれたことは素晴らしいと思うよ。
しかも何がいいって、彼はただ電話で自分の写真を使うのを許可するだけで済んだから、
彼の州知事としての大事な仕事を削らずに出演できたことだね(笑)。
Q:あなたはジョンを見事に演じ切ってくれました。
演技派といわれているあなたですが、その才能は生まれつきなのでしょうか?
そう言ってもらうのはとてもうれしいんだけど、どうなんだろう?
僕は、子どものころ、よく引っ越しをしたから学校がよく変わっていたんだ。
そのたびに、その学校に合うように、自分の性格も変えていたんだよね。
おとなしい子どもだったときもあるし、みんなと一緒にふざけるような子にもなれた。
自分が今、どんな役柄にも成り切れるのは、そのときに身に付けた技かもしれないな(笑)。
Q:ご自身は何パーセント役柄に反映されているんでしょうか?
1パーセントも入っていないことを祈るよ。
俳優として僕は1パーセントも役に自身を存在させたくないんだ。
完全に自分を消して、100パーセント役柄に入り込むタイプなんだよね。
Q:今回は未来のヒーロー、ジョン、この前はアメリカンコミックヒーローを演じ、
正義の味方を演じることが続いていますが、
映画『シャフト』や映画『アメリカン・サイコ』のときのような
悪役のあなたもいいですよね。
僕も大好きだよ(笑)。
いいヤツも悪いヤツも、全然違う役に挑戦することが好きなんだ。
でもね、悪役は演じていて特に楽しいよ!
ほかの役に比べて注目を浴びるのも簡単だしね(笑)。
これは本当!
僕が悪役をやるたびに、周りのみんなは喜ぶんだよ(笑)!
この前も、10歳くらいの男の子に、「『アメリカン・サイコ』でのあんた、サイコーだった!」
って言われてさ。困っちゃったよ(笑)。
クリスチャン・ベイルとサム・ワーシントンに作品についてインタビューをしました。
Q:まずはストーリーについてお聞かせください。
クリスチャン・ベイル:
僕のキャラクター“ジョン・コナー”は、父親であるカイル・リースを探している。
タイムトラベルの関係によって、
父親であるはずのカイルは今回の映画ではまだ十代の青年なんだ。
カイルはストリート・チルドレンのように育ち、自分の運命についてまだ何も知らない。
1作目のターミネーターでは、
カイルはジョンの母親であるサラ・コナーを守るために過去に戻るという
設定になっている。
カイルはそういう意味では人類の生存の鍵でもある。
だからジョンはカイルのことを探し出して、守ろうとしている。
サム・ワーシントン:
スカイネットは、人類を滅ぼすために、人間の間に潜入をできるマシンを開発すべく、
人間を集めては実験をしていた。
そのマシンの開発がいずれはT-800の到来につながる訳だ。
クリスチャン・ベイル:
そしてジョンは、カイルが死んでしまえば、
コナー自身も生まれていない結果になってしまうことが分かっている。
そして自分は人類を救う運命になっているから、もし自分が生まれていなければ、
人類も絶滅してしまうことも分かっている。
だから、彼はリースを守ろうとするのだけれども、
彼らの置かれている状況はあまりにも絶望的。
もちろんある程度の武器は持っているけれども、
相手が相手なだけに、
そんなものは棒切れと石ころで要塞に攻撃をしかけるようなレベルのものでしかないんだ。
Q:本作で登場する謎のキャラクター“マーカス・ライト”とは何者ですか?
クリスチャン・ベイル:
サムが演じるマーカスが一体何者なのかについて、最初のうちは誰も知らない。
彼は暗い過去を持っていて、多くの後悔に悩まされている。
だから、彼に関しては、もう一度やり直すチャンスを求めている、
という一貫したテーマがある。
でも、彼はある日、未来の世界の中で目が覚め、
過去についても、「審判の日」についても、全く何の知識もない。
唯一知っていることは、
自分の体は科学の研究のために寄付したはずだ、ということだけ。
サム・ワーシントン:
彼は死刑囚で、処刑される訳だ。
自分でも罪を認めていて、ただ死にたいと思っていたが、
何故か世紀末後の世界で目が覚めることになる。
そして、何故死んでいるはずなのにまだ生きているのかを知るために、
「ふしぎの国のアリス」のような冒険に旅立つのだ。
クリスチャン・ベイル:
サムは、彼がオーストラリアで出演した作品を何本か見たし、
彼のことをよく知っている友達にも話したよ。
その友達はサムのことをすごく高く評価していた。
サムはまだわりと無名な俳優だし、
そういう俳優が出演することは作品にとってすごくプラスになるのではないかと思う。
でも、彼はきっとすぐ有名になるよ。
彼の演技の素晴らしさに気付いているのは僕達だけじゃないからね、
彼もどんどん新しい映画に出演しているよ。
無名でありながら才能を持っている俳優の演技を初めて目にするのは素晴らしいよ。
キャラクターが直に伝わってくるからね。
そして彼の今回の演技は素晴らしかったよ。
二人で主演した訳だけれども、
彼は本当に今回の作品にとっては欠かせない存在だったと思う。
Q:世界的な大ヒットとなった『バットマン』が記憶に新しいですが、
今回クリスチャン・ベイルとの共演はいかがでしたか?
サム・ワーシントン:
クリスチャンは非常に知的な俳優だし、簡単に言えば、
周りの俳優の演技のレベルをも引き上げる力を持っている。
彼を相手に演技するには、自分の最善のレベルで演じないといけない。
彼はどんな些細なディテールにもこだわるし、
それは優れたフィルムメーカーはみんなやることだと思う。
フィルムメーカーというのは、監督のことだけではなく、
映画づくりに関わっている全ての人に当てはまる言葉だと思う。
そして、クリスチャンは間違いなく素晴らしいフィルムメーカーだよ。
Q:ジョン・コナーの父親という、物語のキーとなるカイル・リース役に挑んだ、
アントン・イェルチンの印象はどうでしたか?
クリスチャン・ベイル: 彼は素晴らしいよ。
出演する全員のキャラクターについてしっかり勉強してきたし、
自分の演技を磨き上げるためにターミネーターの1作目を観ながら、
マイケル・ビーンの演技を研究していた。
演技に関してすごく真面目で、とても頭がいい俳優だよ。
Q:監督マックGとの仕事はいかがでしたか?
サム・ワーシントン:
マックGは、我々と完全に共同制作をするスタンスで仕事をしてくれたよ。
それは僕にとってもクリスチャンにとってもとても満喫ができる仕事のやり方だったよ。
そして今回の内容は、
台本にズラズラと並べてある台詞をいかに真実味を出しながら演じるという
レベルではなく、それ以上に、映画を観ている観客が完全にストーリーにのめり込み、
戦争も実際に起こった事実として、キャラクターも実在する人達だ、
と信じ込むほどの世界を造り上げ、
生き生きとしたキャラクターを演じることが大切だったと思う。
クリスチャン・ベイル:
マックGが素晴らしいのは、
彼は周りの人たちをうまくプロジェクトに引き込むことができる力を持っているという
ことだと思う。
それをセットでうまくできる人は実はなかなかいないもんなんだ。
彼は、俳優やスタッフ一人一人に、
とにかく参加したいという気持ちを沸き起こすことができるし、
また一人一人に対してもちゃんと評価をしている。
そういうのがあるか、ないかで仕事の内容も現場の環境は大きく変わるし、
みんなの映画に対する熱意や情熱にも影響すると思う。
マックGのその才能は本当に見事なものだよ。
Q:最後に見所をお聞かせください。
サム・ワーシントン:
観客の皆さんはもちろんドカンドカンと派手に爆発するアクションシーンに
すごく圧倒されると思うし、マシンにもすごく魅了されると思う。
でも、見映えがいくら派手でカッコよくても、
キャラクターそのものや彼らが挑む挑戦に対して共感ができるところがなければ、
そんなものは意味がないと思う。
たとえ脚本からロボットや爆発を全部取り除いたとしても、
絶望的な状況の中に置かれている人々が運命に挑むというストーリーを、
ひとつの作品としてうまく成り立つくらいのものに作り上げることが
一番難しいことで、重要なことでもあると思う。
最後は監督のMcG。新三部作の全体の構想についても語っています。
■ McG 1968年8月9日、米ミシガン州生まれ。
コカ・コーラなどのコマーシャルや、ミュージックビデオの監督を多数手がける。
2000年に「チャーリーズ・エンジェル」で映画監督デビュー。
世界的大ヒットを受け、続編「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」(03年)
でも監督を務めた。ほかに「マシュー・マコノヒー マーシャルの奇跡」(06年)など。
ジェームズ・キャメロン監督の「ターミネーター」(1984年)、
「T2」(91年)はSF映画史に残る傑作だったが、
「T3」(ジョナサン・モストウ監督、2003年)は不評に終わった。
パート4をみんなが待ち望んでいたとは言いがたい。
「ぼくもターミネーターのファンだから、最初はパート4は必要ないと思った。
それでも監督を引き受けたのは、未来が舞台だったからさ。
スカイネットが支配する未来は、これまでごくわずかしか描かれていないだろう?
面白くてオリジナルなものがつくれると思ったんだ」
<スカイネットが人類相手に核戦争を起こしてから10年後の2018年。
反乱軍の指導者、ジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は、
自分の父となる運命の男・カイルをスカイネットから救うため、
身体の大半が機械でできている謎の男・マーカス(サム・ワーシントン)と
手を組むが…>
演出はリアリティーにこだわった。
通常、こうした作品はCG合成が大半で、役者は何もない空間で演技をすることが多い。
「でもテニスボールを持って『ここにターミネーターを合成するからね。さあ驚いて!』
みたいな演出は絶対にしたくなかった」。
「ターミネーターも実物大を作って役者の前に立たせた。
目の前に本物があると、俳優の演技が違ってくる。手抜きは一切やらなかった」。
本作は、スカイネットが作り出したさまざまなロボットが登場する。
アーノルド・シュワルツェネッガーが演じたT-800の旧型、T-600。
人間捕獲用の全長25メートルのハーヴェスター、オートバイ型のモトターミネーター…。
いずれもすさまじく凶悪な面構えで、登場するたびにわくわくする。
だが、最も観客席を沸かせるのは、T-800の登場シーンではないか。
「シュワルツェネッガーの顔が、第1作のときの顔だったろう?
あれをどうしてもやりたかった」
――どの段階から、この企画に参加しているのですか?
「ほとんど最初の段階から入っている。
『ターミネーター』の続編の製作が進行中というのを聞いて、
最初は興味がなかったんだけど、
未来の戦争そのものを描くという話を聞いてから興味が湧いてきた。
その時点での脚本はあまり好きじゃなかったが、ポテンシャルがあると思ったんだ。
それで、キャラクター、ストーリーをより掘り下げてみたわけだ。
僕にとって、映画のキャラクターで重要なことは、ある地点・立場にいる主人公が、
映画本編を通して変わっていき、最後には、違う場所・立場にいることなんだ。
そこで必要になってくるのが、演技力のある俳優。
だから僕はクリスチャン・ベイル、
脚本家のジョナサン・ノーラン(クリストファー・ノーランの弟)、
特殊効果のチャールズ・ギブソン、そしてスタン・ウィンストンを呼んで、
ハイレベルな映像表現を実現するためのスペシャルチームを形成したわけだ」
――あなたが「ターミネーター」の続編の監督をするということで、
「何故『チャーリーズ・エンジェル』の監督が?」と思った人は結構多いと思うのですが、
この「ターミネーター」という映画は、
あなたにどれくらいのインパクトを与えたのですか?
「僕のすべてに影響を与えたよ(笑)。
最初に『ターミネーター』を見たのは僕がまだ子供の頃だった。
凄く怖かったけど、映画そのものに魅了されたんだ。
例えるならアミューズメントパークにある絶叫マシーンの面白さをすべて
つぎ込んだような映画かな。
僕にとっては、パーフェクトなゾンビ・ムービーだった。
ターミネーターはどんな攻撃を受けても常に前に前進してくるからね(笑)。
そのあと、しばらくして『ターミネーター2』を劇場で見た。
技術的に素晴らしい映画になっていたし、
アーノルド(・シュワルツェネッガー)が味方に変わるという、
観客の意表を突いたストーリーも良かった。
もちろんロバート・パトリックが演じたT-1000も素晴らしかった。
実は『ターミネーター2』は僕に映画監督になりたいと思わせてくれた作品なんだ。
だからこの『ターミネーター』シリーズは僕に深く影響を与えてくれた映画なんだよ」
――本作を作るにあたって、当然「ターミネーター」の生みの親である
ジェームズ・キャメロンと会ったと思いますが、どんな話をしたんですか?
「彼は続編の企画をとても楽しそうに聞いてくれたんだけど、
“なんで続編をつくるんだ?”って聞いてきたんだ。
それで僕は“あなたが最初の2作でヒントをくれた未来の戦争映画を
観客も見たいと思うはず。
そしてジョン・コナーがどのようにして、
人類抵抗軍のリーダーになっていくかというストーリーは
多くの観客も興味を持つと思う”という話をしたんだ。
すると、ジムは“それは良いアイデアだ”といって、肯いてくれた。
続けて僕が、『ターミネーター』の最初の2作が僕にいかに影響を与えたかを話すと、
ジムは『エイリアン2』を作ったときの話をして、
“『エイリアン』は、リドリー・スコットを有名にした名作で、
当時の人々は、あのリドリー・スコットのあとに続編を作るのは
どんな奴だなんて言ってたけど、
僕はリドリー・スコットのあとに続編をつくるなんて
名誉なことだと思ったから引き受けたし、映画の出来に関しても、
観客からの支持、完成度ともに満足しているから、
やって良かった”とある意味僕を励ましてくれたんだ。
ただ、これは彼から僕に対しての励ましであると同時に、
“自分のターミネーターより面白いものを作ってみろ”っていう挑発でもあるわけで、
僕はそれを受けたんだ。
だから、僕は今はジムにこの映画を見せるのが楽しみなんだ。
もちろん、彼が面白いと受け取るか、
嫌いと受け取るかは彼の自由だけど、僕には正しい選択をしたっていう自信があるよ」
――今回も3部作になるとのことですが、
やはりジョン・コナーが、父親であるカイル・リースを過去に送り出して
一つのサークルになるんですか?
「エンディングについてはもちろん明かせない。
だけど、どうやって僕らがストーリーを作っていたかを明かすと、
僕らはまず最初にストーリーを3つに分けて、
その分割したストーリーのすべてを一緒に設計していったんだ。
いうなればこの新シリーズは三位一体というわけ。
だけど、この4作目が観客に受け入れられないことには、
パート5は作れないんだよ(笑)。
観客に受け入れられて大ヒットになったら、次の2作の準備をすぐに始めるつもりさ。
続編では、タイムトラベルの他にサラ・コナーも出てくる。
そして大人になったカイル・リースがサラに会うために2029年から1984年に
戻るかどうかの選択に悩む姿が描かれるんだ。
それ以外の予想外の展開もたくさんある。これは面白くなるよ。
だけど、4作目がヒットしなかったら次は無いんだよ! だから、とにかく見てほしい(笑)」
――1作目でカイルを演じたマイケル・ビーンは続編に出るんですか?
「それは答えられないね。でも若いカイルは出る。
僕らはカイルがどのように戦士になっていくのかを見届けることになる。
アントン・イェルチン扮するカイルが、
1作目の『ターミネーター』でマイケルが演じたような精悍な戦士になっていくわけだよ。
まあ、この新3部作は、未来には2度と戻れないにもかかわらず、
過去へと旅立つ決意をするに至ったカイルの心の変化、軌跡を描く映画でもあるんだ」
――本シリーズ、特に「ターミネーター2」「ターミネーター3」では、
機械と人間の違い、つまりは人間性について描いてきましたが、
新3部作でもやはりそういったことを追究するのですか?
「新3部作では、まさにそれがテーマになる。
例えば、あなたの身体のすべてがもし機械で出来ていたら、
その身体はあなた自身の身体といえるかい?
もし仮に、機械の身体を持っているあなた自身がそのことを認識するとして、
その認識をする自己、心、人間性というものは身体の中のどこに宿っているのか?
つまりは人間性を保ったまま、どこまで人間の身体を改造することが出来るのか、
ということをこの映画では追究しているんだ。
大げさに言うと、“魂というものは人間のどこに宿っているのか”
という哲学的な疑問が本作のテーマだ。本作ではサム・ワーシントン扮するマーカス・ライトが、
その疑問を象徴するキャラクターになっている。
あとは、映画を見て色々と考えて欲しいね」
――本シリーズと同じように機械と人間の戦争を描いた「マトリックス」は、
人類と機械の共存する姿を描いてシリーズを終えましたが、
本シリーズの新3部作では、「マトリックス」と同様に機械と人類は共存へと
向かっていくのですか?
「答えはノーだ。善と悪は常に対立するものとして存在するわけで、
これはその戦いを描いている。
どのように決着するかはもちろん明かさないが、
悪が勝つことだってありうるということだけは言っておくよ。
ちなみにこの新3部作のストーリーのすべて、
そしてエンディングを知っているのは世界でただ一人、僕だけなんだ(笑)。
プロデューサー、ソニー・ピクチャーズのみんなも当然知らない。
エンディングは…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
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にて『ターミネーター4』の頁をご覧下さい。
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