「探偵はBARにいる」
■作品基礎データ 「探偵はBARにいる」 2011年 日本映画 監督:橋本一 脚本:古沢良太、須藤泰司 原作:東直己 ススキノ探偵シリーズ『バーにかかってきた電話』より(ハヤカワ文庫) 出演:大泉洋 |
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舞台は札幌・ススキノ。
この街の裏も表も知り尽くした探偵(大泉洋)は、
いつものように行きつけのBARで相棒兼運転手の高田(松田龍平)と酒を飲み、
オセロに興じていた。
そこへ“コンドウキョウコ”と名乗る女から電話が・・・。
職業柄、危険の匂いには敏感なはずが、簡単な依頼だと思い引き受け、翌日実行。
だがその直後に拉致され、雪に埋められ、半殺しの目に遭ってしまう。
怒りが収まらぬ探偵の元に、再び“コンドウキョウコ”から電話が・・・。
その依頼を渋々こなし、自力での報復に動き出した探偵と高田は、
知らず知らずのうちに事態の核心に触れていく。
その過程で浮かび上がる、
沙織(小雪)という謎の美女と大物実業家・霧島(西田敏行)の存在。
そして、探偵は4つの殺人事件にぶつかる・・・。
果たして“コンドウキョウコ”は何を目論んでいるのか?
事件と事件のつながりは何なのか?
探偵と高田は、今日も街を疾走する。そして最後に待つものとは?
日本推理作家協会賞受賞の東直己の人気シリーズ<ススキノ探偵シリーズ>が
大泉洋と松田龍平の出演で映画化!
面白かったです。
大泉洋がテレビに出捲り宣伝していたので見ました。
ハードボイルド映画というのは、松田勇作や原田芳雄の全盛時代以来?
角川春樹がその傾向の作品を何本か制作していますが。
原作はまだ携帯電話の普及する前の時代。
映画は現在が舞台で主人公のポリシーとして携帯電話を持たない。
でも自由業の探偵が、バーの黒電話以外依頼人との連絡手段がないというのは、
映画のムードは出て来るのですが、かなり無理があります。
相棒が登場するのでバディものかと思っていたら、
思ったより軽い扱いなので首を捻ったら、原作では大泉ひとりが活躍する話だそうで、
あれでもかなり膨らませてあるらしい。
ひとりだと弱いがふたりなら十人が相手でも勝てるところが面白い。
(いや五、六人位までだったか?)
すすきのの探偵が相手をするのは、街のごたごたで
別段巨悪と戦う訳でも、トリック破りがウリでもありませんが、
ハードボイルドというのは心ばえ、生き様、世界観、セリフ回しが心情ので、
特に事件の規模の大小を問うものじゃないという事が本作品を通じて確認出来たのは
喜ばしいです。
思ってもみなかったのは、
この作品が週間興行収入で一番を取った事。
トップテン入するとはそもそも思っていませんでしたから。
大泉洋がカッコイイところひとりじめですが、…
ネタばれ改行です。
クライマックスの花嫁、小雪の大立ち回りはドキモを抜かれました。
既に続編の制作も決まったそうで、めでたい限りです。
大泉洋、橋本一監督インタビュー
監督:ススキノにはそれまで行ったことがなくて、
この映画のために2年前に行ったのが初めてだったんです。
とにかく雪がすごくて。第一印象は、
「ここまで大きな歓楽街が雪まみれになるってすごいな」でした。
後は、道が凍っているので、
ここを走ったら面白いだろうなというのが最初の印象でした。
実際、僕は着いた早々転ぶだろうなと思っていたら見事に転びましたし。
大泉
:僕にしてみたら、ススキノはほんとに子どもの頃から行ってたところ。
たしかに夜の街で、お酒を飲むという一面もありますけど、色んなお店があるんですよ。
オシャレな洋服屋さんもありますし狸小路っていう商店街もあれば、
デパートもあって、普通に(北海道に住む)誰しもが行くところなんです。
そういう当たり前の場所を舞台に、映画を撮ってもらえてすごく嬉しかったです。
だから、逆に映画を観て、ススキノは改めてかっこいい街だと思ったし、
監督が言ったように、
これだけの歓楽街に雪がたくさん降って真っ白になるっていうのは、
映画になって初めて綺麗だと感じましたね。
札幌に住んでると、雪はそこまで歓迎するものじゃないですから。
除雪も大変だし、特に撮影をしていた今年の雪は、
雪害って呼ぶぐらい色んな被害が出たんですよ。
北海道の監督じゃないから、
(ススキノの)色んなものが新鮮に見えて、
こういう風に面白く撮れたんじゃないかと思います。
札幌に住んでたらどこがセールスポイントなのか聞かれてもわからないですもん。
そんな“雪まみれ”の街を舞台に繰り広げられる様々なアクションシーンも、
本作を語るうえで確実に外すことができないポイント。
特に大泉はここまでのアクションシーンが初めてだったこともあり、
苦労したところもあったようだ。
大泉:アクションは、基本的にやったことがなかったので、どのシーンも大変でした。
でも、出来上がったのを見たら、
どのシーンもかっこよく撮れていてすごく嬉しかったです。
特に、丸々2日間早朝から日暮れまで延々、
スノーモービルのアクションシーンを撮ったんですが、あれはしんどかったですね。
ほんとに疲れました。
スノーモービルは初めてじゃなかったんですが、
(撮影で使ったのは)でかいし早かったし、乗ってるところも平らじゃないですし。
ほんとに危なかったんです。
2m以上積もった雪の上をスノーモービルで走って、
下の道路に落ちそうになったこともありましたし。
でも、映画の中のスノーモービルのシーンの表情は怖がってないように
見えると思うんです。
どっちかと言うと、探偵はテンション高く逃げ切ったことを喜んでるんですよね。
だけど、内心は怖かったです(笑)。
「ひやっほー!ざまーみやがれ」とか言ってるんですけどね(笑)。
また、アクションシーンとともに今までの大泉に対するイメージを裏切ってくれる、
ファンにとってはたまらないシーンがこの映画には存在する。
それが、大泉扮する探偵が馴染みの暴力団の幹部とともにサウナに入る場面だ。
そこで大泉は見事な身体を披露しているのだが…
大泉:肉体作りなんてやったことなかったから、
この映画の撮影中の身体が僕の人生においてのMAXでしたね(笑)。
ただ、身体づくりはアクションシーンとは関係ないんですけどね。
ただただサウナのシーンのためだけに鍛えただけなので(笑)。
リアルなことを言うと、飲んだくれてる探偵が身体を鍛えてるわけないから、
ぐだぐだの身体でもいいんですけど、そこは欲が出ちゃいましたね(笑)。
せっかく見てもらえるなら綺麗な方がいいかと。
プロデューサーがファンサービスだとか言うから、頑張ってやったんだけど、
今はすっかり戻っちゃって(笑)。
作る時は5ヶ月かけて少しずつ作っていったんだけど、戻るのは1ヶ月。
すっかり戻っちゃいましたね。
映画が終わった後も2ヶ月間舞台に出ていたので、
その頃は頑張って維持できてたんだけど、
こうやって映画のキャンペーンが始まったらもう各地各地で美味しいもの食べるしね。
次回作の話が出たらまた一からだもん。
だから、サウナのシーンはやめてくれって言ってるんです(笑)。
そして、本作で忘れてはいけないのが、探偵の“俺”と松田龍平が演じる“俺”の
相棒で運転手の高田との雇い主と運転手という関係にとどまらない男の友情だ。
大泉
:高田と探偵はたしかに不思議な関係ではありますよね。
思いっきりお金で繋がってる部分もあったりして、
普通にバイト代あげちゃったりしてますから(笑)。
決してそれだけじゃない部分も感じるし、
本当にピンチになった時には助けに来てくれるし。遅いですけど(笑)。
やっぱり男は、ベタベタしない友情に憧れはありますよね。
行きつけのバーがあって、必ずそこに集まってて、毎晩そこで酒を飲んでるなんて、
やっぱり憧れますよね。
実際の生活でそういうことって難しいと思うんですよ。
あんなにいいバーで毎晩飲んで、オセロしてなんて生活(笑)。
だから、この映画はそういう男の憧れが詰まった作品なんじゃないかと思います。
監督:(探偵と高田って)ふたりでいても話すことなんてないんですよね。
なんか居心地がいいというか、なんともいいがたい感じなんです。
だから、ふたりが実際にどう知り合ってどういう関係なのか、
みんなで胸の中で考えてほしいんです。
この先もしシリーズ化して何本か作ることになったとしても、
そこは秘密にしておきたいですね。
ふたりの口から“シリーズ化”という言葉が何度か出ていることから、
大泉と監督の本作への手ごたえを感じるとともに、
この映画を観ると「シリーズ化してほしい」と感じる人は決して少なくないはず。
大泉も「次回作は明智小五郎へのオマージュということで
思いっきり変装をやってもいいかと(笑)。
あるいは着物に袴で「しまった~」と金田一耕介とか。
髪型は似たようなものを持ってるので(笑)」とシリーズ化に“ノリノリ”だった。
そして、そこには、大泉の新たな一面が全面に押し出されていることが
理由のひとつとしてあるに違いない。
監督いわく「(大泉さんは)かっこいいベースがある人だと思うんです。
「水曜どうでしょう」やネズミ男のようなコミカルな面もあり、
こっちの面もあるマルチな顔を持った人なんですよ。
だから、初めてお会いした時に、
色気のあるクールな雰囲気を持った方だと感じました」とのこと。
“オトコマエ”な大泉の魅力に溢れたハードボイルドな探偵映画の登場だ。
主人公の探偵をコミカルかつ哀愁たっぷりに演じた大泉洋と、
探偵の相棒で超マイペースな高田にふんした松田龍平が、
映画さながらの絶妙なコンビネーションで撮影の裏話や初共演の感想を語った。
Q:まずは、北海道が舞台の本作に出演することになったときのお気持ちから
聞かせてください。
大泉洋(以下、大泉):原作者の東さんも、プロデューサーの須藤(奏司)さんも
北海道の方だったので、北海道で役者を続けていた僕にオファーが来たのだと
思うんですけど、とにかくうれしかったですね。
もしも、この役を別の役者さんが演じていたとしたら、
「なぜ、おれじゃないんだ!」って、すごく悔しがったと思います。
松田龍平(以下、松田):僕は、最初にこの話を聞いたとき、
「北海道でおいしいものを食べられるな……」と思いました(笑)。
大泉:……それだけか(笑)?
松田:(笑)。撮影に入る前に大泉さんとお会いして、すごく楽しい方だと思ったので、
ご一緒するのが楽しみでしたね。
Q:お二人の息がピッタリでしたが、初対面のときから意気投合されていたのですか?
大泉:はっきり言って、龍平くんは意気投合するようなタイプの人じゃないんですよ(笑)。
「イェ~イ」なんて言いながら肩を組んでお酒を飲んだりするような感じでは……。
松田:そんなふうに飲んだときもありましたね。
大泉:いや、ないない(笑)。でも、龍平くんは何とも言えない独特の
松田龍平ワールドを持っていて、とても居心地がよかったんです。
僕のほうがよくしゃべるし、年もずっと上なんだけど、
何となく龍平くんの世界に僕が入り込んでいるような雰囲気があるんですよ。
僕のペースではなくて、彼のペースになってしまうというか。
松田:大泉さんは、最初から壁をまったく感じない方でした。
撮影現場の雰囲気が良かったのも、大泉さんの力が大きかったと思います。
その場を明るく照らしてくれる「晴れ男」みたいな感じですね。
大泉:実際の僕は、どちらかというと「雨男」ですけどね(笑)。
Q:雪の中のアクションシーンも見どころですが、スタントはほとんどなしで
挑んだそうですね?
大泉:そうですね。アクションシーンを撮るときは、
「あー、今日もアクションか……」って、憂うつでしょうがなかったです(笑)。
やるたびにちょっと足をひねってしまったり、軽く突き指をしたりしちゃうんです。
スタッフさんに「大丈夫ですか!?」って言われて、「大丈夫、大丈夫!」
なんて答えていましたけど、本当は満身創痍(まんしんそうい)でした(苦笑)。
でも、現場はすごく楽しかったですよ。
ピリピリするスタッフもいなかったし、監督も本当に楽しそうにされていましたしね。
松田:監督は、血ノリを使うアクションシーンが本当に楽しそうでしたよね(笑)。
大泉:そうそう。もう、楽しくてしょうがないんだなーって何度も感じました。
もともとアクションがお好きな方なんですよね。
松田:安全に気を使い過ぎるのではなく、「そこまでやるか!」というくらい
攻めていく現場だったので、ハードな撮影ではありましたけど、すごく楽しめましたね。
Q:松田さんのスピーディーなアクションもさすがの一言でした。
撮影のためにアクションの勉強をされたんですか?
松田:特に何もしていません。撮影前は「大丈夫かな?」と少し不安に思っていました。
大泉:でも、回しげりとかスゴかったよね!
松田:そう言ってもらえるとうれしいです。
大泉:確かに、撮り方は大事だよね。撮るアングルによっては、
相手に攻撃が当たっているように見えないときもありますし。
やっている僕らは自分でチェックができないから、
撮影中はカメラマンさんだけが頼りなんです。
今回の撮影の田中(一成)さんは本当に素晴らしかったです。
Q:古今東西の探偵モノの中で、お気に入りの作品があったら教えてください。
大泉:探偵モノといえば、松田優作さんの「探偵物語」は好きでしたねえ。
Q:実は、「探偵物語」と本作には、同じにおいを感じました!
大泉:そうですね。どこか雰囲気は似ていますよね。
都会の街を動き回る探偵という部分もそうですし、
陰影のはっきりした画の質感もそうさせたんだと思います。
でも、もちろん優作さんをイメージしたわけではないですよ。
僕とは、役者としてのレベルが違い過ぎますから、まねしても仕方ない(笑)。
松田:周りの人々に愛されているというところが似ているのかもしれません。
きっと、男があこがれるいいイメージの探偵像なんでしょうね。
大泉:そう、僕らの世代の男があこがれる探偵といえば、
やっぱり松田優作さんでしょうね。
それ以外でも、「明智小五郎」シリーズや「金田一耕助」シリーズなど、
昔は探偵ものが多かったですよね。今でもたまに観たくなります。
松田:僕の世代の探偵といえば、「名探偵コナン」ですけどね。
大泉:世代の違いを感じるよね(笑)。
Q:女性からの頼みごとに弱い本作の探偵。お二人は、頼まれたら断れないタイプですか?
大泉:男女問わず、誰かに頼まれるとがんばってしまうタイプです。
乗り気ではない仕事でも、「ぜひ大泉さんで!」って熱く言われてしまうと、
「やりましょう!」ってなってしまうことが多いです。
松田:僕も、相手の熱意に動かされて仕事を受けてしまうことが多いですね。
Q:原作のようにシリーズ化を期待してしまう本作ですが、
もしも続編があったとしたら、リクエストしたいことはありますか?
大泉:僕ではなくて、高田に熱いラブシーンとかをやってほしいですよね(笑)。
こういったハードボイルドは、濡れ場があったほうがいいんですよ!
実は、今回も監督に言っていたんです。
「高田の乱暴なラブシーンを入れましょう!
意味もなく激しい濡れ場があってもいいじゃないですか!」って(笑)。
松田:僕は、もしも続編があったら、監督に「探偵の激しいラブシーンを入れましょう!
それを高田はそっとのぞいていますから!」とリクエストします(笑)。
大泉:のぞいているって、そんな気持ち悪いヤツいないだろっ(笑)!
Q:やっぱりお二人は、映画の探偵と高田そのままの名コンビですね!
大泉:僕と龍平くんはテンポがまったく違うから、逆に合うのかもしれませんね。
僕たちのテンポのズレが、芝居でもうまく出せたような気がするんです。
松田:そうですね。僕は、大泉さんが演じる探偵に合わせて高田というキャラクターを
つくっていったところがあって、すごく刺激を受けました。
大泉:喜怒哀楽が激しい探偵と、びっくりするほどマイペースな高田、
正反対な2人の掛け合いを楽しんでもらいたいですね。
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
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にて「探偵はBARにいる」の頁をご覧下さい。
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