「塔の上のラブンツェル」
■作品基礎データ 「塔の上のラプンツェル」 2010年 アメリカ映画 監督:ネイサン・グレノ バイロン・ハワード 脚本:ダン・フォーゲルマン 出演:中川翔子(日本語版吹き替え) |
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深い森に囲まれた高い塔の上に暮らすラプンツェル。
自由に操れる不思議な長い髪を持つ彼女は、
18年間一度も塔の外に出たことがなく、母親以外の人間に会ったこともなかった。
そんな彼女の楽しみは、自分の誕生になると遠くの空に浮かぶ神秘的な“灯り”を
見ること。
“あの灯りは、私とどんな関係があるのだろう?”成長するにつれ、
彼女は灯りへの好奇心を抑えきれなくなっていた。
そんな時、お尋ね者の大泥棒フリンが追手を逃れて塔に侵入し、
ラプンツェルの魔法の髪に捕えられてしまう。
だが、この偶然の出会いは、ラプンツェルの秘密を解き明かす冒険の始まりだった…。
1937年の『白雪姫』以来、『ピーター・パン』(1953)、
『美女と野獣』(1991)など数々の珠玉の名作アニメーションを生み出してきた
ディズニーから、記念すべき第50作目のディズニー・アニメーションが誕生する。
"髪長姫"としても知られるグリム童話のヒロイン、ラプンツェル。
『美女と野獣』『アラジン』など数々のアカデミー賞に輝く作曲家、
アラン・メンケンが手掛けた珠玉のミュージカル・ナンバーも大きな魅力のひとつ。
さらに、ディズニーデジタル3Dが可能にしたスーパー・リアルな3D映像
(※2D同時公開)が、物語の興奮と感動を増幅させていく。
「塔の上のラプンツェル」3Dを見ました。
中川翔子が声をあてたという吹き替え版でなくて、
字幕版なのが残念といえば、残念。
ディズニープロダクションの長編50本目だそうで、記念作品のロゴが出てました。
童話”髪長姫”は日本でほとんど知られていませんが
欧米では白雪姫、シンデレラと同じ位有名なのだそうです。
ウオルト・ディズニーが映画化の夢を持っていたものの
当時の技術では問題の”髪の毛”が映像で表現仕切れず
企画を断念。
”ウオルトが果たせなかった夢を最新のCGで実現 驚異の3D”
がウリなのは、皆さんご存知の通り。
そういえば、「シュレック3」のお姫様達の中に髪長姫もいたのですよね。
”泥棒が塔の上のお姫様を救う。ルパン三世のオマージュだ”
と大まじめに論じる評論家がいて、「それはまあ、その通りだな」
と納得したりもします。
泥棒が、お城の屋根から屋根へ飛んでもいるしね。
設定によるとラプンツェルの髪は全長21mだそうです。
その髪で投げ縄をしたり、人を吊したりと大活躍です。
それでも切れないところが、魔法の髪の毛。
それにですね、引っ張るのはあくまでラプンツェルですから、
華奢な割に意外と馬鹿力。
危なくなると髪の毛を両手に抱えて裸足でパタバタ走って
逃げ回るところが何ともカワユイ。
一番笑えたのは、初めて塔を出て地上に下りた時の彼女のリアクション。
「キャーキャー」言ってはしゃぎまくったと思いきや
一転「お母様を裏切ってしまった」と倒れ込んで落ち込む。
でもってまた「キャーキャー」。
そのあとバタッと。
それを5、6回も繰り返す。
客席からは「うふふ」と言う女性達の笑い声が聞かれましたが
”あー、分かる分かる”って言う笑いでしたよ。
CGクリエーター達はランタンが宙を舞うシーンを描くのが難しかったと
語っています。
「インディー・ジョーンズ」張りの活劇の連続ですが、
本当の見せ場は活劇ではなくて、ランタンが宙を舞うシーン、
つまりはラブシーンだと言う事です。
”お母様” ゴーテルが言う「お前はいつか裏切られる」と言う言葉はつまり
「お前はいつか捨てられる」と言う事で、
王女のティアラが手に入り泥棒さんフリン・ライダーが背を向けて去って行く
(とラプンツェルには見える。)
場面で彼女は打ちのめされて涙目になる。
お城に捕まった泥棒フリン・ライダーに助っ人が現れて脱出するくだりはやや苦しいです。
「アラジン」の主人公と相手役の男女逆パターンと
言えなくもないですが、本作品では悪の魔法使いのような
悪役がいない。
”お母様” ゴーテル?
いえ、この人はクライマックス前にあっさり死んでしまうしね。
彼と彼女が戦っているものとは一体何だったのでしょう?
現代人に通じる閉塞感と呪縛、
塔の上は安全で居心地が良い、その暮らしを捨てるというのは
かなり大変なことではないでしょうか。
映画の掲示板の星取り表を見ますとかなりのハイスコアです。
それはふたりが愛し逢うことと一歩踏み出すことが
上手くひとつの作品の中で実現されているからでしょう。
日本公開版でヒロイン、ラブンツェルの声を当てた中川翔子のインタビューを採録します。
Q:ラプンツェルの役が決まったとき、どう思いましたか?
こんなに信じられないことが人生に起きてしまってどうしようという嬉しさと、
ものすごい責任感と衝撃とプレッシャーと、だけどやっぱり嬉しさでグルグルしました。
一人っ子だったので、留守番中はディズニーのビデオを繰り返し見せられていましたし、
お金がなくてもフロリダのディズニーワールドに母と二人で貧乏旅行したりして、
そうやって幼少の頃から母に、いかにディズニーが素晴らしいかということを教育されて
きたので、家に帰って母に報告した途端に、二人とも口を開けて呆然としてしまって、
その後「やったー」と転げ回りましたね。
とにかく、人生最大のビッグバンです、本当に。
だい、だい、だい、だい大抜擢で、いかにすごいかってことを噛み締めて挑まなくては
いけないと思いました。
実際に、アメリカ版のラプンツェルを観たときは、なんて美しくて、可愛くて、強くて、
おてんばでと、両手で足りないくらいの色んな魅力が詰まった未来的な女の子で、
日本語版でどんなふうに表したらいいんだろうってグルグルになったんですけど、
100年、200年と、地球が回り続ける限り、自分が死んでも残っていくという"生きた証"に
なると思い、心してかかろうと決めました。
Q:ディズニーアニメ『塔の上のラプンツェル』の見所は?
3Dでぜひ見て欲しいと思うのは、飛んでいくあかりだったりとか、
ラプンツェルの美しい髪ですね。 他にも、風、水、大地、すべてが美しいんです。
でも、そんな新しさの中に、50作品アニバーサリー作品ということで、
すごくディズニーならではの、懐かしさも感じるような仕掛けが沢山用意されています。
それは色彩だったり、船の上で歌いながらロマンティックに大切な人と想いを
確かめ合うところだったり。
馬のマキシマスが飛び出してくるシーンや、ラプンツェルの相棒のパスカルの表情が
人間くさいところも、古きよきディズニースピリッツを感じます。
でも、その背景で、3Dで加工された美しいあかりが飛んでいったりと、新しさと、
懐かしさが融合した、まさに今の時代だからこそ生まれた、運命的な作品だと思います。
あとは、ラプンツェルの髪の毛を使ったジャッキー・チェンばりのアクションシーンも
見所ですね。
ずっと裸足だし、ヒロインとしてはびっくりで。見た目はとても可愛いし、
女の命である髪もとっても美しいし、私も真似して金髪にしちゃいましたし、
ドレスもとっても可愛くって、だけど、フライパンを投げ回していたり、
髪の毛で縛り上げちゃったり、ターザンのように飛び回ったり、型破りで斬新な女の子で。
とにかくラプンツェルは目が離せないです。
バイロン・ハワード、ネイサン・グレノ両監督のインタビューを採録します。
――まず、本作ではふたりで監督を務められたわけですが、
作業分担はどのように行ったのですか。
バイロン・ハワード監督(以下、ハワード監督)「基本的にあまり役割分担はせず、なるべく
ふたりで一緒に取り組んでいこうという方針だったんです。映画『ボルト』(2008)のときは
、完全に役割分担して作業を行ったのですが、今作ではふたりで一緒に取り組んだことで
、作品の質を高めていく結果になったと思います」
――その作業方法のメリットはどういったところに感じましたか。
ネイサン・グレノ監督(以下、グレノ監督)「お互いの"強み"を持ち寄って、
作品制作に取り組めたことですね。本作には、多くのスタッフが関わっており、
ひとりひとりが自分の意見をしっかり持って作品制作に取り組んでいました。
なので、それらの意見をふたりでまとめて、実際の作業に取り掛かるというのが一番大事
なことだったんです」
――具体的に何名ほどのスタッフが関わったのですか。
ハワード監督「全体では約500名のスタッフが携わっています。アニメーターに関しては
50名ほどですね。ディズニーでは、スタッフ全員が同じ社屋で働いているので、
非常に働きやすいんです。そういったディズニーの雰囲気も大好きですね」
――本作はグリム童話を原作にしていますが、とても現代風な作品に仕上がっていました。
グレノ監督「本作は、ディズニースタジオ50作品目の長編アニメーション作品ということ
で、これまでの49の名作の伝統を壊さず、けれども"何か新しいことをしよう"というのが
第一の意気込みだったんです。
1950年代の映画『ピーター・パン』(1953)や、『シンデレラ』(1950)といった名作と比較し、
本作はCGアニメという点で、視覚的にかなり違ったものになると感じていました。
また、1番気をつけた点は、これまでのディズニー作品のもつ雰囲気、
趣を大事にしながらも、今の観客にすんなり受け入れてもらえるよう、
ラプンツェルの性格をこれまでのディズニー作品のヒロイン像とは違い、
非常に賢く、ちょっと変わっていて、かなりワイルドな女性へと、
現代風の女性に仕上げた点ですね」
――CGアニメーションの魅力を教えて下さい。
ハワード監督「CGアニメーションの特に凄いところは、作品内の環境(背景)を
100%コントロールできることだと思うんです。
悲しくて孤独なシーンであれば、それに相応しい環境を作り出すことができますし、
そうやってキャラクターの感情を強調する手段として環境を使える点がいいと思いますね」
――本作では、ラプンツェルの長い髪がポイントになっていると思うのですが。
グレノ監督「髪の毛をリアルに見せるテクノロジーに関しては、7年ほど前から
ディズニーで取り組んでいます。
実はCGアニメーションの制作において、髪の毛ほど作るのが難しいものはないんです。
特に本作において、髪の毛は重要な要素だったので、ひとりのキャラクターと同じくらい
の存在感を与えたかったんです」
――3D映像を導入した意図をお聞かせください。
グレノ監督「CGアニメにおいて、"3D"というのは非常に素晴らしいツールになってくると
思います。
今回、3D映像を導入する際に気をつけた事は、いかにも3Dを見せるためだけの映像
(なにかが飛び出してきたりなど)といったものは避けるようにしました。
あくまでもストーリーがメインなので、そのストーリーを強調するという意味でうまく
3D映像を用いたつもりです。特に、ダムが決壊し、洪水が起きるシーンの3D映像は
際立っていると思います。そのほかにも、4万個近いランタンが空に浮かび上がるシーンで
も、効果的に3D映像が使えたと思っています」
――最後に日本のクリエイターにアドバイスをお願いします。
ハワード監督「私自身、ハリウッドやロサンゼルスから程遠い、物凄く小さな田舎町で
育ったわけですが、どうしてもアニメーターになりたいという夢があり、
それに向かって一生懸命努力しました。
なので、とにかく非常に強い決意を持ち、夢に向かって最大限の努力をするというのが
一番大事だと思います…
以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて「塔の上のラブンツェル」の頁をご覧下さい。
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