「うさぎドロップ」

「うさぎドロップ」映画チラシ■作品基礎データ
「うさぎドロップ」
2011年 日本映画
監督:SABU
脚本:SABU 林民夫
原作:宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」(フィール・ヤング/祥伝社)
出演:松山ケンイチ 芦田愛菜 香里奈 

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祖父が亡くなったことで久しぶりに訪れた実家で、
27歳の独身&彼女なしの青年ダイキチは一人の不思議な6歳の少女と出会う。
実はその少女・りんは祖父の隠し子だった・・・。
りんを施設に入れようと言う親族たちの意見に反発したダイキチは、
つい、りんを自分が引き取って育てると宣言してしまう。
そしてその日から、
不器用な男としっかり者の少女とのちょっとちぐはぐな共同生活がスタートする。
慣れないながらも一生懸命にりんを育てようとするダイキチと、
徐々にダイキチに心を開き始めるりん。二人の姿は観る者すべての心を温かくする―。

主演、河地大吉役には12月公開の『ノルウェイの森』、
2011年公開の『GANTZ』『マイ・バック・ページ』等、
話題作への主演が相次ぐ松山ケンイチ。
今回挑戦するのは、自身も初となるイクメン役!
メガホンを撮るのは、ベルリン映画祭をはじめ、海外での評価も高いSABU監督。
今回、原作をアレンジした映画ならではの脚本も手がける。

りんと同じ保育園に息子を通わせるシングルマザーであり、
ダイキチの憧れのモデル役を演じるのは、モデル、女優として活躍する香里奈。
鹿賀りん役には、
今年4月より放送されたNTV系ドラマ「mother」で話題となり、
『ゴースト もういちど抱きしめたい』や2011年のNHK大河ドラマ
『江 ~姫たちの戦国~』へも出演する注目の天才子役・芦田愛菜。
会社の同僚役に池脇千鶴、木村了。
りんの実の母親役にキタキマユ、謎の男に綾野剛。
そしてダイキチの母親に風吹ジュン、父親に中村梅雀と豪華すぎる共演陣が脇を固めます。


「うさぎドロップ」見ました。

「子供と一緒の時間も、私の時間だからね」


夏休み開けの公開のせいか、親子連れが結構多かったです。

良作だと思います。

ですが大人目線で「子育ては大変」としみじみ語る話なので、
当事者達が見ても盛り下がりますね。

タイトルのせいもあるのでしょうが、
子供が主役のファンタジーだと思い親子で見に来たなら、
親子で気まずくなりそうです。


セリフ回しとその時の芝居の上手い子役は、
安達祐実からダコタ・ファニングまで枚挙にいとまがないのだけど、
愛菜ちゃんの魅力は黙って大人を見上げている表情などです。
そう思っているのは私だけかもしれませんが。

りんを片腕で目の高さに抱き上げ、
スーツに革靴でラッシュアワーの駅の構内を全力で走る。
若いお父さんの格好良さをほれぼれと眺めました。

主人公大吉はりんの為に頑張るのだけれど、
保育園の終わるまでに帰宅出来なくて、職場に降格願いを出し、
定刻退社と引き換えに配送所に転属になる。
配送所には恐そうな茶髪の兄ちゃん達が待ち構えている。

ところが大吉が子育て中と知るとたちまち仲良しになってしまう。
彼らもどうやら子育てパパなのだ。

「ちびどもは表現することが出来ないだけで、かなり複雑なこと考えてるぜ」
というのは彼らの中のひとりのセリフです。

映画の掲示板には「善人ばかりで悪人の出ない話」とのカキコミがあり、
それはその通りですが、
悪人なぞ出さなくとも状況は十二分に困難です。

大吉はひとり者ですが郊外の一戸建てに住んでおり、
自炊も出来るらしい。

これがワンルーム住まいでコンビニ弁当生活だと
ドラマの雰囲気は随分変わるでしょう。
と言うより、
大吉も間違っても子供を引き取るなんて言い出さないでしょう。

りんと大吉が向かい合い食事をするシーンは結構たくさん出て来ますが、
料理するシーンそのものはほとんど出て来ません。
りんが朝ごはんの残りでおにぎりを握るところ位。

”クレイマークレイマー”とは切り口が違うのだ、と言っしまえばそれまでですが。

入浴は出て来ませんね。児童ポルノになるからですかね。

実母が子供を捨てた事を大変な決断だったと言っいますが、
ちっともそう見えない。

あれは育児放棄ではないか。

「いまはいい、でも好きな人が出来たらどうするのあの子はその人を憎むでしょう」
女役人の言う事に大吉は怒った顔で黙り込み、
つまり行政の救いの手を払いのけるのですが、
そこにはいまを大事に思う気持ちとともに危うさも感じます。

子供は日々、心も体も成長している。
今日と言う日にとどまる事はない。
先にあるのは不幸か幸福か、
手がかりは示されぬまま映画は終わっています。

良く解釈すれば”見る人に委ねる”という事でしょうが、
”先の事は神様でもなければわからたない”というニヒリズムかもしれません。


芦田愛菜ちゃんと松山ケンイチが揃ってインタビューに応えてくれた。

特別な役作りをせず
「愛菜ちゃんが発する言葉にリアクションをするということを意識しながらやっていた」
という松山さん。完成した作品を、愛菜ちゃんとの“思い出アルバム”と表現する。

松山:お気に入りのシーンは、愛菜ちゃん演じるりんがおねしょをして、
そのくだりから『ダイキチも死ぬの?』っていう話に変わっていくところです。
愛菜:あれは汗!
松山:そうそう、そういう風にりんが言うくだりがあって、
あのシーンが大好きなんですよ。ちょっと愛菜ちゃんのアドリブも入っているし、
新しいものが生まれた瞬間でしたね。
芦田:私が好きなのは、お遊戯会のシーンです。みんなで練習したのも楽しかったし、
お衣裳もかわいかったです。キラキラって踊るダンスが楽しかったからです。
松山:最後の方のシーンですね。
暮らし始めた頃のりんは笑顔を見せなかったけれど、一緒に支え合って生活してきて、
お互いに成長して。踊っているりんは本当に幸せそうな満面の笑顔で、
周りには友達がいる。観ていると心が温かくなる、本当にいいシーンでしたね。

一方で愛菜ちゃんは、りんがお墓で泣くシーンを難しかったシーンとして挙げるが、
松山さんはそこでの愛菜ちゃんの観る者の心を震わせる熱演を大絶賛。

松山:よかったよ、あそこも。いいシーンだったよ。
大人の人たちもみんな感動して泣いちゃってた。天才だね。
あと、おじいちゃん(※りんにとっては父親)を僕がやってるって分かってた?
愛菜:分かってましたよー!
松山:分かってないよー、絶対! 「おじいちゃんだよ、よろしくね」って言ったら、「?」って顔して見てたでしょ。
愛菜:だって(松山さんに)似すぎてるから、不思議だったんだもん。
松山さんのおじいちゃんかと思っちゃったよ。
松山:(愛菜ちゃんに)「松山さんですよね?」って聞かれて
「いいや、違うよ」って答えたら、「ええ~」って言ってたね。
でも最初は分かんなかったでしょ。
愛菜:ご挨拶のときの声でちょっと分かっちゃった。
松山:本当!?
愛菜:ホント、ホント。
松山:声も一応変えてたんだけどね。手とかシワくちゃで、
ずっと「どうなってるの?」って見てたよね(笑)。
愛菜:だって本当に不思議だったんです。

さらに松山さんは、愛菜ちゃんとの共演で驚かされたこと、
気づいたこととしてこんなエピソードを…。

松山:1か月に本を60冊くらい読むらしいんですね。
大人が読むような難しい本も読むと聞いて、すごい小学生だなと思いました。
あとは、音だけ録るシーンで、愛菜ちゃんに話しかけたら、
終わったときに
「松山さん、知ってますか。録音しているときはしゃべっちゃいけないんですよ」って
言われたんです(笑)。
愛菜:そんなこと言いましたっけ?
松山:言った、言った。ごはん食べてるシーンで。
愛菜:忘れちゃいました。
松山:スパゲティ食べてたところあるでしょ? 
そこで話しかけたら愛菜ちゃんに怒られたんだよ。
愛菜:ええ~(笑)!?
松山:「確かにな」って思って反省しました(苦笑)。
愛菜ちゃんの言ってることは正しいから。

26歳の松山さんにとって、映画の中で“子育て”初挑戦。
実際にパパになる前に子育ての大変さが身にしみて分かった?

松山:子育てという感覚はあまりなかったですね。年はだいぶ下なんですけど、
人との共同生活ということの大変さも分かったし、
時間の使い方が変わっていくところも面白かった。撮影中は毎日が楽しかったですね。

2人の距離感、自然なやり取りが印象的だが、SABU監督の指導の下、
愛菜ちゃんはこれまでとはひと味違ったアプローチでりんを演じ、
ダイキチとの距離を少しずつ縮めていった。

愛菜:台本はなしで、セリフを覚えました。
最初にこのシーンはどんなシーンなのかなっていうことを教えてもらいました。
そこにいたらりんちゃんはどう考えるか、
どう動くかっていうことを監督さんと一緒に考えながら練習しました。

こうして愛菜ちゃんが表現したりんの思いを、松山さんも
「リアルな感情が表現されていて、そういうところが観る人を感動させる」
と手放しで讃える。
そして松山さんが何よりこの作品全体を貫くものとして訴えるのが、各人の“愛情”。

松山:ダイキチがりんにかける愛情、りんがダイキチに持っている愛情以外にも、
たくさんのさまざまな愛情が描かれています。
たくさんの人と繋がっていることを認識させて感動させてくれる、
すごくポジティブな映画だと思います。見どころはたくさんあるのですが、
本当に愛菜ちゃんが…


以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて「うさぎドロップ」の頁をご覧下さい。



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