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「ヴィドック」は「エピソード2」と同じHD-24のデジタル撮影だそうですけど、
上映はまあ、普通にビスタサイズのフィルムのように見えましたが。
プロの評論では、こけおどしの映像で内容が無い、とこてんぱんでしたが、
さほどひどい出来ではない、と思いました。
ただ、混乱期のパリといっても過去の映画で既に知っているような情報ばかりで、
映像にまさる風俗情報などはありません。
意外と平凡な世界観。
登場人物も怪しげに登場する割には、
結構善悪がはっきりしていて、パターン通りの印象です。
「ヴィドック」は実在した人物で、世界初の探偵事務所の開設者だとか。
ジェラール・ドパルデューがやってますが、
もともとは犯罪者で改心して正義の味方になった人だそうです。
ヴィクトル・ユーゴーはヴィドックをモデルに「レ・ミゼラブル」の主人公ジャン・バルジャンを書いたとか。
そのフランスが誇るヒーローが「鏡の顔を持つ男」と対決する。
善玉と見えて実は悪玉と言うのも、普通にあります。
善悪どっちでもないのが近代人の自我の葛藤なんですが、
文学作品ではないので、
登場人物は日々の生活以外に悩みの無い人達ばっかりです。
悪い奴はへんてこなお面を付けて重たっくるしいマントをひきずって出てきますんで、
何もしなくとも悪役だとわかる。(笑)
変に悩みたくない人向けの映画ですね。
毛穴の見えるようなどアップの連続ですが、
まあ、いろいろ映像処理してますので、なんとか終いまでついてけます。
パンフレットにアメコミ風の名場面集がのってましたが、
これが実に映画のイメージを伝えてまして。
ミステリーの御約束が守られていて、
その中で逆転劇があります。
鏡の仮面も装飾品では無しに、
モンスター映画の御約束を守って力を発揮し、分かり易い弱点もある。
超現実の世界ですが、
法則性があり、敵味方がその中で戦ってますので、
ゲーム的な面白さがあります。
そこいらへんは「スリーピーホロウ」に通ずるものです。
ハリウッドにティム・バートンがあるなら、フランスにピトフありと言うくらいの、オニのようなおたく映画です。
感動は無いですね。
別に泣きたい人が見に行く映画ではありません。
ゴシックロマンとアクションの好きな人向けです。
グロイものがたっぷり出てきますが、後味には響きません。
何も残りませんが、
とりあえずストレス解消になります。
主要登場人物がかなりの高さの窓から飛び降りるカットがフルCGとは知りませんでした。
「シュレック」とかで相変わらず人形のような人間が出てきてるので、
CG俳優もたいしたこと無いなと、なめていたのですが、
どうやら俳優組合からのパッシングなぞを恐れて、
自主規制して人形にしてあった様ですね?
あの手の画像が今後どのくらい頻繁に出てくるのか判りませんが、
俳優以前にスタントマンは、いらなくなりそうですね。
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