「X-MEN:ファイナル ディシジョン」
★映画基礎データー★「X-MEN:ファイナル ディシジョン」 2006年 アメリカ映画 監督 ブラッド・ラトナー 脚本 ザック・ペン サイモン・キンバーグ 主演 ヒュー・ジャックマン |
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プロフェッサーXの右腕だったジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)の死により、
いまだその動揺から立ち直れずにいるウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)、
ストーム(ハル・ベリー)らX-MEN。
そんな中、“ミュータントは病だ”と主張する天才科学者によって、
ミュータントの能力を消去し普通の人間にすることのできる新薬“キュア”が開発される。
“ミュータントのまま生きるか、それとも人間になるか”という究極の選択に、
ミュータント社会は大きく揺れる。マグニート(イアン・マッケラン)の率いる
ブラザーフッドは、キュアの根絶を狙い、
キュア開発のカギとなる少年ミュータント、リーチの強奪に動き出す。
一方、X-MENは人類とミュータントの全面戦争を回避しようと奔走するのだが…。
日本では「ファイナル ディシジョン」のサブタイトルで公開されていますが、
原題は、last stand ”最後の抵抗”ということで、
3部作としては一応完結ということになります。
推定制作費は2億1千万j(220億円)。
推定ってのが曖昧ですが、公式サイトでもそう書いてあるんだから、
我々には正確な総額は推し量りようもないですね。
とにかく派手派手なシリーズ3部作の1番派手な終わり方をしてます。
期待しすぎでしょうか?
失望するほどの不出来ではありませんでしたが、
2と比べると脚本が書き込み不足で、凡作でした。
最終章ということなので背景や人物紹介はほとんど無しで、
冒頭から総力戦。
ミュータントの登場数も過去最高人数で、
過半数が一発芸で超能力を披露しては消えていきます。
がんがん飛ばしてくれーっという人には痛快なテンポですが、
ドラマを味わいたい口には物足りないです。
1より2が面白かった私としては、
抗争がエスカレートしていくのが面白かったわけではなく、
人物それぞれの書き込みが面白かったですけどねぇ。
いえ、決して3が人物描写抜きで成立してるんじゃないですよ。
新キャラのエンジェル(「ホステージ」のイケメン若手ベン・フォスター)の
父との対決とラストの飛翔。
セリフ芝居で見せるのではなくて映像で物語りたいのだろうな、監督は。
映像で魅せる。うん、それが映画の王道じゃないか。
が、如何にせん、最終章。
片付けなきゃなんない事が多すぎで、すったんばったん。
その意味じゃ惜しい作品なんだな。
凡作、じゃなくて残念作。
でも2億ドルからつぎ込んで残念賞止まりと言うのは、どうよ?
監督は1,2を演出したブライアン・シンガーが「スーパーマン・リターンズ」の
監督になったため、『レッド・ドラゴン』のブラッド・ラトナーが3では監督しています。
原作ファンにはどう映ったでしょうか?
原作ファン待望の、全身金属化ミュータント・コロッサスがウルヴァリンを投げる
“ファストボール・スペシャル”を初披露してます。
同じく映像化が期待されていた対ミュータント巨大ロボット“センチネル”や
戦闘訓練室“デンジャー・ルーム”も登場します。
その意味ではサービス満点の映画ではありますね。
人物の背景を知ると確実に面白くなるので、
2の時の投稿を一部採録して解説を付けておきます。
1は、無理矢理要約するとローグという他人の超能力を吸収しちゃう
超能力少女にマグニートがちょっかいだすのですが、
X-MENが陰謀を阻止するという話でした。
少し原作対比レビューしますと、
映画も原作もローグがクラスメイトの少年とキスしたところ、
少年は意識不明に。ローグはすっかりパニックを起し、
生まれ育った町を逃げ出します。
映画ではこのあと、賭けプロレスやってるウルヴァリンと知り合いますが、
原作ではミュータントのミスティークに拾われます。
当時ミスティークが仕切っていたブラザーフッド・オブ・イーヴル・ミュータンツ
(こっちがフル名称です。マグニートが結成したミュータント・テロ組織で2の
映画版にも登場。なおローグが拾われた当時、マグニートは脱退中だった)
の一員となったローグは
ミスティークに命じられるまま悪の道をバク進、
ゆえに“ローグ”=“悪役”と呼ばれているのです。
X-MENやアヴェンジャーズ
(キャプテン・アメリカやアイアンマンが在籍。ハルクも創立メンバーのひとり。)
といったヒーロー・チームと抗争を繰り広げます。
いろんなヒーローがごたごた。ま、同じマーヴェル・レーベルなんでしょう?
そんな抗争の中でローグはアヴェンジャーズの一員であったミズ・マーヴル
(ジーン・グレイのアヴェンジャーズの中での名前。)の能力を吸収。
怪力および飛行能力を身に付けたローグでしたが、
意識不明の植物人間となってしまったミズ・マーヴルに対して仁義を通すため、
更正を決意。
晴れてX-MEN入りして、
プロフェッサーXが理事長をやってる「恵まれし子らの学園」で
能力の生かし方などをお勉強中ということになってます。
最近、ストームに代わってチーム・リーダーになったらしく、力はいってます。
―――という展開です。
映画とはかなり違うのだけれども、世代交代の様子などいろいろ楽しいでせう?
公開にあわせて、ヒュー・ジャックマン(ウルヴァリン)、ハル・ベリー(ストーム)、
ファムケ・ヤンセン(ジーン・グレイ)の3氏が宣伝で来日しています。
過去2作に比べて、ウルヴァリンの筋肉が増量気味だったように見えることについて、
ヒュー・ジャックマンはテレビでは、
「ステロイドのおかげだよ」と瓶ごとがぶ飲みしてみせる真似をして笑わせてましたが、
もう少し真面目なインタビューでは、
クランクインの4か月前から1日1時間半のメニューを組んで、
トレーニングを始めた、と答えています。
筋肉をつける場合に重要なのは、いかに多くの量を食べるかということ。
筋肉を効率よくつけるには、30%はトレーニング、あとの70%は食べること、
と言っています。
“こういったシリーズに3作も出演すると、
撮影前のトレーニングで何をすればよいのかが自然と分かってくるからね。“
ハル・ベリーはストームの衣装にケープが付いている事について、
1よりストームは飛べる設定になっていたからケープをまとっていたけど、
ふわりと浮き上がる程度で、飛行は3でようやく実現したので満足、とか。
スピンしてアタックするシーンでは、時速90マイルで回転する装置で、
本人がスピンしていたようで、「酔った」って。
ヒュー・ジャックマンは、これまでスタントシーンは、
義理の兄が引き受けていたようですが、「ヴァン・ヘルシング」で
骨折事故を起こしてしまい、3では自ら演ずることに。
マグニートに飛ばされて森の中をふっとぶシーンでは、
800フィートの距離を猛スピードで走る装置にくくりつけられて、
恐怖に顔が引きつり連続5回のリテイクを食らったとか。
ブライアン・シンガーにも当然、3の監督のオファーはあったようですが、
子供の頃、ニュージャージーの田舎の映画館で母親とともに見た「スーパーマン」
はブライアン・シンガーにとって映画の原体験的作品であったようで、
難航していた「スーパーマン・リターンズ」の監督候補に挙がるや、
自ら3の監督を辞退して「スーパーマン・リターンズ」にはせ参じてしまったようです。
あとを引き継いだブラッド・ラトナーはさぞやりにくかったことと思いますが、
2人の監督について、その違いをヒュー・ジャックマン、ハル・ベリーは、
ブライアン・シンガーはスタジオ入りする前にヴィジョンを頭の中に完成させていて、
頭の回転の速いインテリタイプ。
ブラッド・ラトナーは明るくエネルギッシュ。
楽しみながらハートで映画を作っている人。
ブラッド・ラトナーは彼なりにアイディアはあったのだろうが、
前2作をリスペクツしていて、そのトーンや世界観を守ろうとした。
と語っています。
3部作の完結編ということついてはレギュラー出演者たちには、
それぞれ感慨があるようで、異口同音に
同じ役を3回、5年をかけて演じたという経験は他に無い。成長したと思う。
と語っています。
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