「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」

「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」映画チラシ■作品基礎データ
「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」
2010年 日本映画
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
主演:哀川 翔 仲里依紗

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ルイス・キャロルが1865年に出版した「不思議の国のアリス」は、
少女アリスが途方もなく奇妙なキャラクターたちが暮らすファンタジー・ワールドに迷い
こむ幻想的な物語。
続編の「鏡の国のアリス」と合わせて世界中で愛され続け、
その鮮烈なイマジネーションはその後のあらゆるカルチャーに影響を与え、
クリエイターたちを刺激し続けてきた。
「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」など、独自の映像世界を生み出し続け
るティム・バートン監督もその一人で、「アリス・イン・ワンダーランド」は長年にわたり
彼が映画化を願い続け、ついに実現した渾身の企画である。

映画の登場キャラクターのほとんどは原作の有名なキャラクターを踏襲しているが、
ティム・バートン版「アリス」の世界で、彼らは自由奔放に原作を凌駕する。
その代表格がジョニー・デップ演じる “帽子屋”。原作では強烈な印象を放ちつつも
ワンポイント・リリーフ的な存在だったが、映画ではストーリーの鍵を握る重要な役割を
果たすことになる。アリスを演じるのはオーストリアの新進女優のミア・ワシコウスカ。
独裁者である“赤の女王役”に、バートン監督のパートナーで彼の作品の常連でもある
ヘレナ・ボナム=カーター。その妹で慈悲深い“白の女王役”にアン・ハサウェイなど、
豪華な共演陣がフレッシュなヒロインを支える。



「アリス・イン・ワンダーランド」3D見ました。

思ったよりまっとうで前向きな話でした。

同じディズニーが作ったアニメの前作
「不思議の国のアリス」がメタモルフォーゼや技術的な面白さがあったものの、
掴み所のない話であったのと対象的です。

一説によると当時、
ウォルト・ディズニーはディズニーランドの建設で、
カリフォルニアに行きっぱなしで「アリス」は、
スタッフに任せ切りだったとか。

あくまで俗説のひとつですが。

ティム・バートン監督もスパイダーマン・シリーズからこちら、
作風がメジャーになってわかりやすくなった。
実写版のアリスはバロディを含めて結構たくさん
作られているように思いますが、
今回の作品が一番まともに見えました。

劇場では”お茶会”のティーカッブ・セットとか
キャラクターグッズがテンコ盛りで販売してました。

ディズニーはそれで飯を食っているだけあって、
映画に登場するもろもろのキャラクターは、
洗練されたフィルムと性格付けが、
つまり差別化がされています。

ネタばれ改行です。

女の子ふたり連れが
「姉ちゃんかわいそう。頭デカイばっかりに、”誰からも愛されない”
”目をぱちぱちすれば、みんなが言う事を聞くあなた(妹)とは違うのよ”
だって。ぎゃはははは」
とのたまわっていました。

身も蓋も無い論評だけど、
赤の女王ひとりのわがままで世界が掻き回されているのは事実。

たったひとりの悪人を寄ってたかって女王の座から引きずり落とし、
それでハッピーエンドというのは、
アリスの成長のドラマの出来と比べ、
いささかちゃちいな、とは感じました。



ティム・バートン監督インタビュー
「撮影中はレッド・ツェッペリン、ピンク・フロイドをしつこく聴いていたね」
ちりちりの髪はかなり白いものが混じってきたが、黒装束、黒メガネに身を固めて会見に
登場したティム・バートンは51歳とは思えないしなやかな動作を見せる。
父親が大リーグ選手だったせいだろうが、とかく芸術的奇才は動きが鈍そうだから、
彼の機敏性にちょっと眼を見はってしまう。
「世界中のスカウト・ネットワークを行使してアリス役の若い女優を探し、
やっと集めた200人から8人、そして2人にしぼりこみ若々しいのに、
どこか老いた魂を感じさせ、好奇心と賢さにあふれたミア・ワシコウスカに決めた。
彼女が現れなかったら映画のインスピレーションが半端になって、満足のゆく作品にはな
らなかったろう。

マッド・ハッター役には当初からジョニー(デップ)がやりたい、やりたいと名乗り出て、
自分で描いた水彩画のイメージを持ってきたら、なんと私のアイデアとほとんど同じだった。
長いこと一緒に行動すると似た者同士になるというが、これには仰天したね。
ネオン・グリーンが四方を囲んだスタジオで、それぞれが、棒切れにつけたテニスボール
を動物たちと思って演技をしてくれ給えと頼んだのだが、出演者もクルーもネオン色に
イライラしたり、吐き気を催したりで苦労したのだよ。

3Dにしたのは『不思議の国のアリス』は、体が伸びたり縮んだり、ウサギの穴から落っこ
ちたり、トランプの女王が騒ぎまわるなど、観ている人の顔めがけての急な動きが効果的
だし、とにかく楽しいと思ったから。『アバター』は忙しくて観ていないけれど、
凄いと思う。僕はテクノロジーにのめり込んだりせず、適当に利用し、基本的には面白く
て、奇抜な映画を創りたいだけ。アイデアは夢の中から出てきたり、空想している時に、
白黒だったり、極彩色だったり、どうも滞在している都市によって色合いが変わってくる
のだよ。

原作者のルイス・キャロルがクスリを使って書いたのではないかと言われるが、
僕もクスリは使わないけれど、変テコなことばかり考えているから運命の結びつきを感じ
る。制作のディズニーは僕の毎日のように変わるアイデアと僕を取り囲む奇人、変人の
たぐいを信頼して、思うような映画が出来て、大変にうれしい。外から見たら、
頭がおかしい科学者連中に見えただろうから。

今回は、よく知っているダニー・エルフマンに作曲を頼んだが、
撮影中はレッド・ツェッペリンやピンク・フロイドの《ザ・ウォール》をしつこく聴いて
いたね。ちょうど20年前にジョニーとはじめて会ったのだが、ティーンのアイドルに
あきたらない彼にシザーハンズの役が最高にフィットすると分かって、それからもう7本
目のコラボなのだなぁと感心してしまうよね。コーヒーショップで会って、
8杯もお代わりをして、お互いにあれ程、コーヒーを飲んだのはあとにも先にも、
あの時だけだね、なんてなつかしがっているのだよ」

Q:今回、アリスのその後のストーリーを新しく構築するにあたって、一番重要視した点は
どのような部分ですか?
この映画には、ルイス・キャロルが作り出した、素晴らしい、クレイジーなキャラクター
たちがたくさん登場するけど、実はストーリーはとてもシンプルなものなんだ。
アリスという若い女の子が、自分を磨くために自分探しをする。
実際の世界(リアル・ワールド)の生活で自分が抱えている問題を解決するために、
夢の世界、幻想的な世界での経験を役立てる。確かにたくさんのいかれたキャラクターた
ちに囲まれているけど、これは彼女にとって、とてもシンプルでプライベートな旅なんだ。


Q:製作前にルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を読んだことがなかったそうです
が、それでもこの映画を作ろうと思った理由はなんだったのですか?
ディズニーから『不思議の国のアリス』を3Dで撮ってみないかと言われて、それは最高の
アイディアだと思ったんだ。面白いことに、実際にはルイス・キャロルの原作は読んでな
かったけど、ミュージシャンやアーティスト、さらには作家たちがあの小説をモチーフに
した作品を色々発表していたし、文化的な映像もたくさん存在したから、それらを通じて
キャラクターたちにはとても馴染みがあったんだよ。
その後、製作が決まってから本を読んでみて、色んなアーティストの潜在意識に訴える力
強い素材であるということが理解できたんだ。


Q:「この世の素晴らしい人はみんなどこか頭がおかしい」というセリフが非常に印象的で
心に残ったのですが、このラインに込められた意味を教えてもらえますか?
ああ、僕も大好きなセリフだよ!個人的にも非常に重要なセリフなんだけど、
というのも僕は子供の頃から社会や学校の教師からの教えの中で、自分がおかしい人間だ
と感じさせられることが多かったんだ。でも、実際自分では変わっていると思ったことは
なかった。あと、僕が興味を持ったり共感できる人たちも、世間からはどこかおかしい
(Weird)と言われている人ばかりだったしね。そういう意味でも、あのセリフは重要なん
だ。ところで、君の着ているそのTシャツ(ダイナソーJr.の派手なもの)最高だね!
I love it!

Q:ありがとうございます!僕もおかしい(Weird)人間なんです!
そうか、わはは(爆笑)!僕はジョニーに合う役じゃないと彼を起用しないし、
逆に彼も自分に合うと思わなければ役は引き受けない。
Q:あのセリフは、元々脚本家のリンダ・ウールヴァートンが執筆した脚本にあったもの
なのですか?それとも、監督が独自に付け加えたのでしょうか?
元々、脚本に書かれていたセリフだよ。僕があのセリフが大好きなもう一つの理由は、
このセリフがこの映画の本質を表しているからなんだ。というのも、アリスがワンダー
ランドで経験したファンタジー・ライフをリアル・ライフで抱える問題の解決策として
役立てるため、幻想と現実という二つの世界を結ぶのに必要な大切なセリフだからね。

Q:ヘレナ・ボナム・カーター演じる赤の女王のインパクトが強烈でした!
僕は映画に登場する悪役が大好きなんだ(笑)。どこか魅了されてしまう要素があるし、
悪役は映画の中で楽しいキャラクターだと思うんだよ。この映画の場合、ワンダーランド
に住んでいるキャラクターは、悪いキャラクターでも善の部分があったりと、
純粋な悪ではなくどこか憎めない部分がある。
例えば、白の女王の場合でも、確かにいい人だけどどこかおかしなところがあるよね。
ワンダーランドとは、そういった善と悪の奇妙なミックスがある世界なんだ。

Q:ジョニー・デップと組むのはこれが7度目ですが、どのタイミングで彼を起用しようと
決めるのですか?常にジョニーのことが頭にあるのでしょうか?
お互い一緒に仕事をしていく中で一番大切なことは、その役がジョニーに合った役かどう
かということなんだ。彼が友人だから一緒に仕事をするのではないからね。
お互いにとって重要なのは、芸術的でエッジーな感覚を保つことなんだよ。
僕はジョニーに合う役じゃないと彼を起用しないし、逆に彼も自分に合うと思わなければ
役は引き受けない。長く一緒に仕事をすればするほど、それが大切な要素になってくると
思う。アリスが自分が何者か理解するためにワンダーランドに戻るには、19歳はちょうど
いい年齢だと思ったんだ。
Q:アリスを今回、19歳という年齢に設定した理由を教えてもらえますか?
人それぞれ、人生の過渡期はある特定の時期にあると思う。19歳という年齢は、
幼すぎず同時に大人になりきれていない、自分自身が見いだせていない、
ちょっと奇妙な時期だと思うし。そういう意味でも、アリスが自分が何者か理解するため
にワンダーランドに戻るには、ちょうどいい年齢だと思ったんだ。
あと、自分にとっても19歳の頃は、難しい大変な時期だったということもあってね。


Q:ワンダーランドには、“おとぎの国”の他にも“すばらしい場所”という意味もあります。
監督は子供の頃、地元の墓地で過ごすのが好きだったそうですが、監督にとって墓地が
ワンダーランドだったのでしょうか?『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や
『コープス・ブライド』に影響を与えたと思われる、この墓地という場所に魅了された
理由を教えてください。

ああ、そうだね(笑)。色んなフィーリングが混ざり合った、とても静かで奇妙な場所だか
らだよ。しかも、遊んではいけない禁じられた場所という部分も刺激的で興奮させられる
ものがあったし。色んなものがミックスした場所なんだ。
墓地は、とてもプライベートで静かな場所だから、僕個人にとってもとてもパーソナルな
空間だったんだよ。

バートン監督と、アリス役に大抜てきされたオーストラリア出身の新生ミア・ワシコウス
カに、有名原作を映画化することについて、一緒に仕事をしてみた感想や、
ジョニー・デップの話題まで、さまざまなテーマで聞いた。

■アリスで「夢の探求」をしたかった
Q:原作はあまりにも有名ですが、あえて「アリス」の世界を映画にしようと思った理由か
ら聞かせてください。
ティム・バートン(以下、バートン):「アリス」にまつわる映画は過去に何作かあったが、
多くの人に愛される特定のアリス映画は、まだ存在してないと思っていたんだ。
映画だけでなく、音楽や歌、イラストや文学、彫刻などで、アーティストたちがさまざま
なアリス像を作ってきた。「アリス」は、一つのカルチャーになっていると言っていい。
つまりオープンな領域だと感じたので、決定版を作るプレッシャーもなかった。

Q:もともとルイス・キャロルの原作は、いつごろ読まれたのですか?
バートン:僕が育った(カリフォルニアの)バーバンクは、ルイス・キャロルの原作が本
屋に置かれているような土地柄じゃなくて(笑)、子ども時代に原作を読んだ記憶がないん
だ。でも多くの人がそうなんじゃないかな? 「原作を読んだ記憶はないけど、『アリス』
のキャラクターならいろいろ知っている」というふうにね。

Q:出来上がった映画は、すっかりティム・バートン監督の世界になっていて驚きました。
夢の中にカメラを据えたようでしたね。
バートン:それこそが僕のやりたいことの一つだった。キャロルの原作から受けたインス
ピレーションは、夢の探求だったからね。人は、現実や人生の問題に対処するため、
自分が見た夢や、空想の世界を探ったりする。実際のところ、現実と夢は絡み合っている
と僕は思うんだ。キャロルも、そのあたりを美しく、暗号めいたスタイルで表現したんじ
ゃないかな?

■バートン監督の頭の中は、イマジネーションの洪水!?
Q:子どものころからティム・バートン監督の熱心なファンだったそうですね。
ミア・ワシコウスカ(以下、ミア):あえて挙げるなら『シザーハンズ』『エド・ウッド』
『ティム・バートンのコープスブライド』などがお気に入りだけれど、そのほかの作品も
独特な世界観が大好きなの。バートン監督は独自の視点で世界を見ていると思うし、
それと同時に自分の経験などを、映画を通じて伝えることにオリジナルの手法を使ってい
るわ。それは、バートン監督特有のものだけれど、多くの観客たちがその考え方を理解し
て、広く共感しているわよね。そこがバートン監督の素晴らしさだと思うの。

Q:今回一緒に仕事をして、それまでのバートン監督のイメージと違ったところはありまし
たか?
ミア:違っていたというより、バートン監督との仕事で一番楽しかったことは、
とてつもないハイスピードで頭の中にいろいろなアイデアが渦巻いていると思うけれど、
それが目に見えるような気がしたことね(笑)。バートン監督はアイデアを途切れなく、
まるであふれるように出し続けていたわ。スピードが全身からあふれ出ている感じよね。
とはいえ、バートン監督の演出はとてもシンプルなの。とてもわかりやすくて、
それは楽だったし、演技の経験が少ないわたしをすごく信頼してくれていることがうれし
かったわ。

Q:「不思議の国のアリス」の映画化とはいえ、物語はオリジナルになっています。
原作のキャラクターを当てはめるのに苦心したのではないですか?
バートン:過去の映画化作品は、原作を忠実にフォローしたから苦労したのだと考えた。
だから脚本のリンダ・ウールヴァートンが作った物語の構造に対し、
僕がふさわしいキャラクターを織り込んでいったのさ。
ちなみに原作で印象的なセイウチのキャラクターなんかは、
壁に掛かった絵だけの登場になったよ(笑)。

Q:そして主人公のアリスは、ほとんど無名のミア・ワシコウスカが演じています。これは
大抜てきですね。
バートン:かなり手を広げて探したが、ミアに会った時点で決まったと言っていい。
まだスターでない点が良かったし、何より彼女は年齢の割に成熟した内面の持ち主なんだ。
これまでのアリスのイメージは、ちょっとむっつりした用心深い子どもだったよね? 
そのまま映画化すると、観客も戸惑うと思ったのさ。

■名作から影響を受けていた10代
Q:そもそも、女優を目指したきっかけは?
ミア:女優を目指すことになった特定の出来事はないけれど、14~15歳ぐらいの時期に
すごく映画に興味を持つようになったの。その当時、映画をよく観ていて思ったことは、
映画に影響を受けている自分がいるということだったわ。特定の俳優、特定の物語に、
すごく影響を受けている自分がいて、いつかはその仕事に携われればいいなと漠然と
思っていたのよ。

Q:自分に強烈な影響を与えた作品はありますか?
ミア:クシシュトフ・キエシロフスキー監督の『トリコロール/青の愛』かしら。
赤の愛、白の愛の3本全部を観て、一番良かったわ。この映画は、母が教えてくれたの。
キエシロフスキー監督はポーランド出身で、母もポーランド出身なのよ。10代だった当時、
母が古いオーストラリアの映画を観せてくれるようになって、そこから多大な影響を受け
ているところはあると思うわ。

Q:『アバター』の大ヒットで3Dブームが本格化してきましたが、本作も最初から3Dで
製作しようと決めていたのですか?
バートン:3年前にプロジェクトが始まった時点で、3Dで製作すると決めていた。
ワンダーランド(アンダーランド)へのトリップ的な感覚が、3Dにマッチしていると思っ
たのさ。3Dじゃなかったら、おそらく映画化に興味を持たなかっただろう。
この映画は、『アバター』と違って、通常の2Dで撮った映像を3D に変換しているんだ。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ですでに経験した作業だったので、
満足のいく仕上がりになったよ。

Q:ティム・バートンの作品が、今回さらにメインストリームに近づいてきた感じがありま
すが、ご自身抵抗感があったりしますか?
バートン:いや、そういうことを分析していたら、僕は正気を保てないだろう。デップと
7回も仕事したことは、確かにメインストリームかもしれないが、僕にすれば
「そうか、今回で7回目だっけ?」っていう程度。そんな余計なことは考えず、迷ったと
きの僕は「なぜこの仕事が好きなのか」を自問する。そして「映画を撮り続けたい」とい
う初心を思い出すことにしているんだ。


■ジョニー・デップからの贈り物とは!?
Q:撮影中にジョニー・デップから吸血鬼映画のDVDをもらったそうですね。
ミア:そうね(笑)。トッド・ブラウニング監督の『魔人ドラキュラ』『フリークス』など、
全部で4枚ほどもらったわ。撮影中に好きな映画の話で盛り上がって、
デップがブラウニング監督の大ファンということを教えてくれたの。
わたしが観たことがなかったので、DVDを何本かくれたのよ。

Q:ところで、アリスのビジュアルと違って、今はショートヘアですね。
ミア:ガス・ヴァン・サント監督の最新作『レストレス』(原題)に出ることになって、
その撮影のために切ったの。巨匠たちとの仕事が続いて、とてもラッキーに感じているわ。
特にヴァン・サント監督の映画は、ティーンエイジャーのころによく観ていて、
すごく美しい映像だと思っていたのよ。

Q:最後に今回のアリス役ですが、キャリアの中で早くも当たり役になったと思いません
か?
ミア:とにかくこの映画を楽しんで観てほしいわ。おなじみのキャラクターが一癖も二癖
もある感じで登場するのよ。欲を言えば、わたしが演じたアリスのキャラクターに共感を
抱いてくれたらうれしい(笑)。


<ミア・ワシコウスカ/プロフィル>
 1989年、オーストラリア・キャンベラ生まれ。15歳で演技を始め、本国のドラマ
シリーズ「Suburban Saints」(04~05年)の準レギュラー役で女優
デビュー。06年の映画デビュー作「Suburban Mayhem」で
オーストラリア映画協会賞新人女優賞にノミネートされた。
その後も映画に出演し、「アリス・イン・ワンダーランド」の後には、
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(97年)のガス・バン・サント監督の新作映
画(タイトル未定。『レストレス』は原題。)などに出演が決定している。

公開に先がけて来日したアリス役の豪女優ミア・ワシコウスカさん(20)に新しい
アリス像や撮影について話を聞いた。
 映画は、男に求婚されて逃げ出した19歳のアリスが懐中時計を持った不思議な
白ウサギと遭遇、追いかけてウサギ穴に転がり落ち、「アンダーランド」と呼ばれる不思議
の国(ワンダーランド)にたどり着く。この世界が幼いころに訪れた場所だということを
忘れてしまっているアリスだが、赤の女王の支配で暗黒時代に陥った世界の救世主として
迎えられ、自らの運命にとまどいながらも帽子職人のマッドハッターらとこの世界を白の
女王が統治する美しく幸せに満ちた世界に戻すため、戦士として戦いに身を投じ、自らも
成長していく……というストーリー。
 ワシコウスカさんは、今回の新たなアリスの物語を聞いて、「すごく好きだった」という。
そして「一つのフレームワーク(枠組み)として原作のアリスを随分参考にした」と話し
ながら、「あの『不思議の国のアリス』を演じることはすごくプレッシャーもあり、足かせ
もある。そこから解き放つために、あの(原作の)アリスは忘れてティーンエージャーの
アリスという新しいアリスを作ろうと(バートン監督と)話した」と明かした。

 また自分と同世代の新しいアリス像に「すごく共感が持てた」といい、劇中のアリスは
「世間や家族からの期待や『こうしなさい』と言われている自分と、そうではないものを
求めている自分の間で模索している。ティム(・バートン監督)と私は同じようなアイデ
アをアリスに対して持っていた。(劇中のアリスは)7歳のアリスとは違って、すごく自分
自身に違和感を感じていて世間になじめないでいる。だけど、一生懸命自分の中の強さを
引き出すようにして自分らしく生きていく力を得ようとしている。(バートン監督と)話し
合って、そういうふうに演じようと思った」と振り返った。

 バートン監督と物語のキーパーソンとなる帽子職人のマッドハッターを演じるデップさ
んは、映画「シザー・ハンズ」(90年)や「エド・ウッド」(94年)、「チャーリーとチ
ョコレート工場」(05年)など多数の作品でタッグを組んでおり、今作は07年の「スウ
ィー二ー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」以来3年ぶり。
 ワシコウスカさんは2人の印象を「2人とも本当にいい方。私が緊張せずにすむように
とても歓迎してくれてありがたかった」といい、「彼らが一緒に仕事をしているところを目
の当たりにできたということも幸せだった」と話した。また「どちらかが一言言えば相手
が何を言おうとしているか分かってしまう。同じような映画を見て同じような
キャラクターにほれ込んで、それで今、映画を作っている。彼ら独特の彼らだけの言語が
あるがごとく、本当に意思の疎通がパーフェクトという感じ」と相性ぴったりな2人の
関係を表現した。

 ビジュアルアーティストで写真家の両親を持つワシコウスカさんは「(両親に)普通の子
供が目にしないような映像を見せてもらった」といい、生まれて初めての「不思議の国の
アリス」との出合いを、チェコスロバキア生まれの映像作家で独特な作風で知られるヤン・
シュバンクマイエル監督の長編作品「アリス」だったと明かし、「ストップモーションの奇
抜な作品。びっくりしちゃって目が離せなかった」と笑顔を見せた。
 そんなワシコウスカさんが撮影で最もわくわくしたのは「クレージーなキャラクター」
という。劇中には白ウサギやマッドハッター、赤の女王のほか、姿を消すことのできるチ
ェシャ猫や、いも虫のアブソレム、双子のトウィードルダムとトウィードルディーなどお
なじみのキャラクターが登場するが、バートン監督が「(アンダーランドの)面白いところ
は、あらゆることがほんのちょっとだけずれているところなんだ。善人であってもね」と
コメントしているように、いずれも風変わりなキャラクターだ。

 ワシコウスカさんはこれらのキャラクターについて「現実の世界にもそういったキャラ
クターの人たちは結構多いと思う」と出会いを楽しんでいる。
「誇張されて描かれている」としながらも、「表向きはまともなのかなと思うと全然まとも
でなかったりして、それでいて憎めない。信頼できるのかどうか疑ってかかるんだけど、
すごく安心して一緒にいられる。(彼らと一緒にいるのが)私はなんとなく居心地がいい」
と笑顔で話し、お気に入りのキャラクターを「双子のトウィードルダムとトウィードルデ
ィー。チェシャ猫のすごく不可思議なところが好き。もちろんマッドハッターも」と教え
てくれた。

 また奇妙でありながら現実感のある世界観を実現するために実写映像とアニメーション、
CGなどを組み合わせて描かれている。マッドハッターの目は3倍の大きさに、赤の女王
の頭が4倍の大きさに加工されたほか、赤の女王の部下である「ハートのジャック」は
実写の顔にCGの体が付けられた。また原作同様にアリスの体は大きくなったり、小さく
なったりする。撮影した映像を後から加工するため、物語の導入部とラスト以外のシーン
はすべてグリーンバックの前で撮影が行われた。
 撮影方法についてワシコウスカさんは「映画の撮影としてはとても不思議。
それを3カ月続けなければならなかった」といい、「特に相手がアニメのキャラクターの
場合には目線だけ指示される。『ここを見てしゃべって』と言われたところを一生懸命見て
しゃべるんですが、それがテープだったり、テニスボールだったり、段ボールの切り抜き
だったり……。そこを見て演技をしなければならなかった」と苦労を話した。
そしてそれは「意味不明で『なんでこんなことをしてるんだろう』って考えたら、
どんどん答えが見いだせなくて悩んでしまうような、すごく不思議な世界。
これこそ『ワンダーランドだ』と思った」と笑って話した。
 
ワシコウスカさんは出身地のオーストラリアでの映画デビューから、まだ4年しかたって
いない。「ロサンゼルスにいるときはプレッシャーや期待を感じる」と、劇中でアリスが
感じているような、自らと周囲とのギャップを感じているといい、一方で「オーストラリ
アに戻って家に帰れば普通の生活をまだ送れる。そこで自分自身を取り戻せる」といい、
女優業について「楽しい限り続ければいい、楽しくなくなったら、また違うものを探せば
いいというのが本当の気持ち」と自然体で演技に取り組む。来日してもなかなか外出がで
きない様子で「東京で行きたいところは?」と聞くと、「とりあえず、ホテルから出たい」
と苦笑いしていた。 





以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』の頁をご覧下さい。



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