| 自分を無力だと思った時!奮い立つ名セリフ |
| ガラドリエル 「どんなに小さな存在でも、未来の行く末を変える力はもっているのです」 |
作品基礎データ■映画「ロード・オブ・ザ・リング」アメリカ 2001年 2時間58分 監督:ピーター・ジャクソン 脚本:ピーター・ジャクソン フラン・ウォルシュ(「乙女の祈り」) 出演者:イライジャ・ウッド イアン・マッケラン |
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「ロード・オブ・ザ・リング」で、 妖精の村ロスロリアンの女王ガラドリエルがフロドを励ますセリフです。 遥か昔の中つ国。 悪の指輪を手にしたホビット族の青年フロドを中心に結成された9名の仲間が、 指輪を狙う悪の冥王サウロンの追手から逃れて、 指輪を抹消するまでの壮大な闘いのドラマです。 トレジャーハンターものなら、宝物を探して主人公は戦うのですが、 原作「指輪物語」は 偶然転がり込んだ巨大な力を持った指輪を処分するための戦いを描いています。 フロド(イライジャ・ウッド「ディープ・インパクト」)達は地底の橋、 ガザド=ドゥムの橋を急いでわたろうとして、 指導者的な役割を果たしていた魔法使いのガンダルフ (イアン・マッケラン「X−MEN」)を失います。 一行は裂け谷に並ぶエルフ達の拠点ロスロリアンになんとかたどり着きます ここで女王ガラドリエル(ケイト・ブランシェット「バンディッツ」)の鏡が 過去現在未来を映す不思議の鏡として登場します。 水盤を覗きこんだフロドは(原作ではサムも一緒に)、 これまでの旅の回想と炎のように揺らめく巨大な目を見ます。 肉体を失ったサウロンの魂魄です。 フロドははじめてサウロンと相対するのですが、 その圧倒的な存在感にフロドは恐怖を感じます。 フロドは指輪をガラドリエルに見せるのですが、途端に女王の形相は一変し、 指輪を自分のものとして世界を足元にひれ伏せさせると口走り、 すぐさま正気にもどります。「どうやら私は誘惑に勝ったようですね」、 女王はフロドにはじめて笑顔を見せます。 指輪の歪んだパワーはエルフの女王の心さえ蝕む力があるようです。 旅の行く末に不安を感じていると告白すると告白するフロドにガラドリエルは 「どんなに小さな存在でも、未来の行く末を変える力はもっているのです」 と言って励まします。 作者トールキンは1930年代に自分の4人の子供達の為に 小人を主人公にした子供向けファンタジーを書いています。 これが姉妹編の「ホビットの冒険」で、1937年に出版されています。 本になるまでの間に、 トールキンはこのホビット達の物語を更に膨らませた「指輪物語」の構想に取 りかかっているそうです。 執筆は1936年。 第1部(文庫版の4巻目まで)が1941年に書き上げられています。 第3部が完結するまで実に二十年の歳月が流れているそうです。 1936年に第2次世界大戦が始まっています。 トールキンの末の息子、 クリストファーは南アフリカのイギリス空軍基地で父から送ら れてきた草稿を読んでいるという話も伝わっており、 子供達の成長に合わせて「指輪物語」も大人の読み物として 書き上げられていったのです。 悪の冥王サウロンの力の象徴である指輪を処分するための逃亡旅行というのは、 ナチズムの侵攻に慄く当時の世相を反映するものと考えるのは うがったものの見方でしょうか? 同時多発テロにより平和繁栄の幻想の崩れた今の時代に 「指輪物語」が大作映画「ロード・オブ・ザ・リング」として登場したのは 不思議なめぐりあわせと、と考えられてなりません。 |
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