「デス・レース/未来カーアクション脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意。

「デス・レース」原作表紙 ■原作
「デス・レース」
イブ・メルキオ 著
尾之上浩司 訳
2008年刊 角川文庫刊
(「地球が静止する日」収録)

    
「デス・レース 2000年」DVDレーベル ■作品基礎データ
「デス・レース 2000年」
1975年 アメリカ映画
制作:ロジャー・コーマン
監督:ポール・パーデル
脚本:ロバート・ソム チャールズ・B・グリフィス
出演:デヴィド・キャラダイン

「デス・レース」映画チラシ ■作品基礎データ
「デス・レース」
2008年 アメリカ映画
制作:ロジャー・コーマン
監督脚本:ポール・W・S・アンダースン
出演:ジェイソン・ステイサム
  本作原作文庫
  本作映画チラシ





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク


「ホームレス中学生」

「容疑者Xの献身」


「パコと魔法の絵本」

「西の魔女が死んだ」

「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」原作=C.S.ルイス
「ライラの冒険 黄金の羅針盤原作=フィリップ・プルマン

「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり
「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー
「墨攻」原作=酒見賢一
「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一
「プラダを着た悪魔」
原作=ローレン・ワイズバーガー
「夜のピクニック」原作=恩田陸
「ゲド戦記」原作ル=グウィン
「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン
「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス
「博士の愛した数式」原作小川洋子
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」原作J.K.ローリング
「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」原作J.R.R.トールキン
「アイデン&ティティ」原作みうらじゅん
「精霊流し」原作さだまさし
「マッチスティック・メン」監督リドリー・スコット
「コンフェッション」原作チャック・バリス
「ソラリス」監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」原作梶尾真治
「レッドドラゴン」原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」原作小説H・G・ウェルズ
「GO」脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」監督ティム・バートン
「陰陽師」脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」脚本アンドリュー・デイヴィス
「バトル・ロワイヤル」脚本深作健太
「エクソシスト ディレクターズカット」主演リンダ・ブレア
「クロスファイア」脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」原作小説真保裕一
「リプリー」原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」脚本大森寿美男
「ISOLA多重人格少女」脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」監督宮崎駿
「リング」脚本高橋洋
「コンタクト」監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」脚本君塚良一
「アポロ13号」監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」原作小説スティーブン・キング
「ダイ・ハード」監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」監督フランシス・F・コッポラ

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2008年に公開の「デス・レース」は
1975年制作の「デス・レース 2000年」の再映画化です。
短編小説「デス・レース」を元にB級映画の巨匠ロジャー・コーマンが製作したのが
「デス・レース 2000年」です。

そこで今回は小説「デス・レース」、
映画「デス・レース 2000年」「デス・レース」の3作品のあらすじを
比較します。


■┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
└■┐ 小説と「デス・レース 2000年」のオープニング
━└■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

時は西暦2000年。
その年も国民から絶大な人気を誇る“デス・レース”が開催されることになる。

ニューヨークからロサンゼルスまでの距離を競うため、
国民たちが待ちかねる競技場に、
奇抜な武装を装着したレーシング・カーに乗り5組のレーサーたちが登場した。

ナチスの恋人と称されるマチルダをはじめ、
暴君ネロが操縦するライオン号、
西部劇風のカウガールが乗る雄牛号、
レースの嫌われ者こと人呼んでマシンガン・ジョー
(シルヴェスター・スタローン)たちが続々とスタートラインに着く。

そして、去年の優勝者でレースの人気者フランケンシュタイン
(デイヴィッド・キャラダイン)も新しいナビゲーターの
アニー(シモーヌ・グリフィス)を連れてクールに登場。

大統領のスタートコールと同時に出場者たちはそれぞれの思惑を胸に、
ゴールに向けて一気にスタートを切った。

――というのが「デス・レース 2000年」の
オープニングです。
「ロッキー」でブレイクする前のスタローンが悪役で登場しているところが、
時代を感じさせます。
75年製作の本作から見れば、西暦2000年は立派に未来世界です。

// //
☆ ☆


原作小説もレースが始まるところから始まっていますが、
年代は特定されていませんね。
どちらもアメリカ大陸を横断する大レースです。

小説の主人公の名はウィリー・コナーズ。
乗っているのは雄牛号。

「デス・レース 2000年」で主人公の乗る車の名は
“ザ・モンスター”となっており、
ライバル車のひとつに雄牛号というのがありますが、
乗っているのはカラミティ・ジェーンという女ドライバーで、
西部劇のイメージになっていて、
原作を意識したものではありません。

原作小説は、実は、
主人公の車のみ登場しライバル車のことは語られていません。
「デス・レース 2000年」では、
マシンガン・ジョーのビースメーカー号の他、
誘導爆弾号、雄牛号、ライオン号の4台のライバル車が登場します

■┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
└■┐ リメイク「デス・レース」のオープニング
━└■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新作リメイクのオープニングは、
ターミナル・アイランドで繰り広げられる
デス・レースのゴール寸前の死闘から始まっています。

宿敵マシンガン・ジョー(タイリース・ギブソン)
と一対一に持ち込まれたフランケンシュタインは、
機銃掃射を仕掛けてくるジョーに、
車の装甲を外してぶつける最後の手段に訴えますが、
それをかわされ、
ジョーの銃撃にむき出しになったオイルタンクを直撃され、爆発炎上。
ナビのケース(ナタリー・マルティネス)のみ脱出します。

話かわって、
元レーサーのエイムズ(ジェイソン・ステイサム)は製鉄所で働きながら、
妻と幼い娘の3人で、慎ましいながらも幸せな生活を送っていました。

しかし製鉄所が閉鎖した日の夜、エイムズはキッチンで倒れている妻を発見し、
駆け寄ったところを背後から何者かに襲撃され、気を失ってしまいます。

再び気が付いた時には警官に囲まれ、
横には血まみれで横たわる妻と、己の右手には血まみれのナイフが握らされていました。

妻殺しの濡れ衣を着せられたエイムズは、
陸地と一本の橋で繋がった監獄島ターミナル・アイランドに収容されます。

// //
☆ ☆

2012年の近未来。
アメリカの経済は破綻し、失業率は過去最高をマーク。
それに伴う凶悪犯罪の増加で、刑務所は囚人を収容しきれなくなり、
運営を民間に委託していました。

民間企業が営利目的の為に、全ての刑務所を運営し、
ターミナル・アイランドでは囚人同士に武装したスーパーカーで戦わせる
デス・レースの有料テレビ放送で莫大な稼ぎをあげていました。

エイムズはターミナル・アイランドを牛耳る冷酷な刑務所長ヘネシー
(ジョアン・アレン)からある交渉事を持ちかけられます。
それは事故死したデス・レースのスターレーサー、フランケンシュタインのふりをして
デス・レースに出場することでした。

レースに勝てば自由の身を保障する、
だがもし断ればこのまま二度と娘とは会えなくなる。
エイムズは仕方なくこの話を飲み…


この続きの原作比較レビューは
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