mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!
長編シリーズ第四弾。
原作「炎のゴブレット」は一作目「賢者の石」の三倍のページ数があると、
原作の訳者あとがきに書かれています。
どうやら映画会社では当初「キル・ビル」「マトリックス」同様、
二部作同時制作で、公開時期を少しずらして連続公開するということも検討していたとか。
が、今回、新たに監督に起用されたマイク・ニューウェルはプロットを検討し、
脇筋の整理で一本にまとまると主張。その構想どおり、
一本の映画となったといういきさつがあります。
映画も原作もともに「リドルの館」から始まります。
過去のシリーズ作品を知らない人は、
この廃屋は単にハリー・ポッターの敵の隠れ家にしが見えないかもしれません。
まあ、それでも十分作品は楽しめますが、
アップになるトム・リドルの墓は、敵ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)
の父のものです。
リドル親子の不幸な葛藤が、魔法界の魔人ヴォルデモート卿誕生の
もととなるのは、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に出てくる通りです。
映画では、窓辺にともった明かりを見て、
庭番のフランクがいたずら小僧が入り込んだと思って、
明かりを手にして駆けつけるところからドラマがスタートしますが、
原作では、そこが「リドルの館」と呼ばれ、
五十年前に三人の家族が変死を遂げた場所であるという村人の噂話から
始まっています。
「秘密の部屋」のクライマックスでヴォルデモート卿本人が語っている通り、
この変死はヴォルデモート卿の魔法による殺害であることは疑いの余地もありません。
フランクは殺人事件の容疑者として村人にうわさされますが、
なにせ外傷の無い突然死の為、そもそも警察も殺人事件として立件できず、
フランクは屋敷の所有者が代替わりしても、
そのまま敷地内の庭番の小屋に住み続けている、といった事情が語られてから、
フランクが母屋の明かりを認めて様子を見に行くところに繋がっています。
そこでフランクは不幸にも、隠れ住んでいたヴォルデモート卿としもべの
ワームテールの密談を聞いてしまいます。
映画ではここにバーティ・クラウチ・ジュニアもいます。
原作では彼の登場は下巻のお仕舞い近くです。
ミステリーの約束事に、事件の重要人物は冒頭近くに登場する人物に限られるというのが、
あります。
未知の人物が種明かしでいきなり登場し、犯人であったり、犯人を助ける人物であったりすることは、読者に対してフェアでないからです。
「炎のゴブレット」はミステリー仕立てですので、
重要人物のバーティ・クラウチが終盤近くまでその存在を読者に知られていないことは、
本来約束に反します。
が、ミステリー仕立てとはいえ、ミステリーそのものではないので、
ドラマ全体が新しい人物の紹介編として機能している場合、
非難されるほどの約束破りということにはなりません。
「炎のゴブレット」の最後を見る限り、
差し迫ってバーティ・クラウチの再登場はなさそうですが、
デス・イーターと呼ばれるヴォルデモート卿のしもべである
戦闘集団の一員という設定ですので、デス・イーター紹介編とみれば、
これもルールの範疇以内と解釈できます。
映画では、早めにキャスト全員を紹介し、
注意してみますと裏設定なども、
あちらこちらの小さなセリフなどに織り込まれています。
複雑なストーリーを少しでも判りやすくするよう構成されています。
映画ではヴォルデモート卿らはハリーを手に入れる陰謀の相談をしているのですが、
大蛇のナギニはドアの外で聞き耳を立てていたフランクのことを、
部屋の中の人々に教える以外、特に何もしていないように見えます。
原作では蛇のエキスをワームテールが絞ってヴォルデモート卿に差し出しています。
それがこの時点でのヴォルデモート卿の命を支える唯一の栄養補給方法であることが
説明されています。
フランクの絶叫とともに、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)がベッドで目を覚まします。
リドルの館の出来事はハリーの悪夢の中の記憶です。
ハリーのトレードマークの額の傷がズキズキと痛みます。
映画では、ハリーが目を覚ましたのは親友ロンの家ですが、
原作では、人間界のおじバーノン氏の家のハリーの部屋です。
毎回冒頭に登場するダーズリー一家は、今回は映画には登場していません。
例によってハリーは虐待の日々を送っていますが、
義兄弟のダドリーが学校から肥満を指摘され、
一家はみんなでダイエットの真っ最中。
ハリーも巻き添えを食って、ただでさえ貧弱な彼の食生活は、
ダドリーのご機嫌をなだめる為に更に細められ、
毎日すきっ腹を抱える羽目になっています。
ロン(ルパート・グリント)の父ウィーズリー氏がクディッチのワールドカップ決勝戦のチケットを手に入れ、
ハリーを誘う知らせが届きます。
ロンの母モリーは、要らぬトラブルを避ける為、
おじにハリーを招待したい旨の手紙を送ります。
ハリーはおじにこの招待を飲ませる為に、人間界でも凶悪犯として知られる
ハリーのなづけ親シリウスの名をちらつかせます。
恐怖に駆られたおじはしぶしぶ承知。
が、約束の日時に、煙突から姿を見せようとしたウィーズリー氏と息子たちは、
おじの家が煙突を塞いでいた為に、中に閉じ込められてしまいます。
レンガを爆破して家の中に姿を見せるウィーズリー親子に、
おじ一家は悲鳴を上げます。
おまけにロンの双子の兄フレッドとジョージがいたずら用にわざと落とした魔法の飴玉を
ダドリーが拾って口にしたため、ダドリーの舌が伸びて騒動に。
ハリーは、おじ一家のあわてぶりに大いに溜飲を下げるのですが、
ウィーズリー氏にはやく出かけるよう促され、
せっかくの見世物に未練を残しながらも、ロンの家に向かいます。
ロンの家「隠れ穴」では、
既に社会人になっているロンの兄パーシー、ビル、チャーリー、
モリーおばさんやハーマイオニー(エマ・ワトソン)も姿を見せ、
庭でバーベキューなどをしていますが、
映画では双子の兄フレッドとジョージと妹のジニー、ハーマイオニーのみの登場でいきなり出発の朝が来ています。
魔法使いたちの移動は、箒にまたがって空を飛んだり、
灰を撒いて煙突から煙突に移動
するほか、“姿現し”という、直接テレポーションしてしまう方法と、
移動キーを使い、集団でテレポーションしてしまう方法などがあるようです。
原作で今回始めて登場する“姿現し”は映画では登場せず、
移動キーが登場します。
何故そのような手段が用いられるのか映画では説明がありませんが、
ワールドカップは人里はなれているとは言え、
人間界で数万人規模の魔法使いが一同に会して開催される為、
箒や空飛ぶ自動車など目立つ方法で移動するわけには行かず、
危険が伴うゆえ免許制になっている“姿現し”は老人や子供が移動できなくなるので、
超長距離を安全確実に移動する為のルートとして、魔法省が移動キーのネットワークを
大会用に設営したと説明されています。
ウィーズリー父子とハリー、ハーマイオニーはハイキングよろしく、
キーの設営された高原まで徒歩で歩いていきます。
おや、いままでロンの家は魔法界にあるとばかり思っていたのですが、
この話からすると人里はなれた人間界にあることになりますね。笑
原作を読み返したのですが、ホグワーツも含めて魔法施設のすべてが
人間界にあってマグル(普通の人間)に知られぬよう魔法の擬装を施されているようです。
でも、だとするとウィーズリー氏を含め純血の魔法使いたちが、
人間界について大抵とんでもなく無知で人間と接触のあるところで、
いろいろな騒動を引き起こしているのは、不思議といえば不思議です。
林の途中で一行はセドリック・ティゴリー(ロバート・パティソン)親子と合流します。
映画では「やあ」と挨拶してさっさと歩き始めますが、
原作のやり取りではセドリックはハッフルパスの寮生で、
クディッチのシーカーとして昨年、ハリーが試合中失速して墜落したときに
見事得点した相手であることが明かされます。
父親自慢の息子で、
“かのハリー・ポッターから得点をもぎ取ったこと”も自慢話のひとつのようです。
移動キーは、山頂に置き去りにされた使い古しのブーツです。
原作では、
「マグル(人間)が好奇心に駆られてちょっかい出したりせぬようなものに
キーが設定されている」と説明されています。
全員がブーツに手を伸ばすと空間が歪んで、ワールドカップの開催地に飛ばされます。
この様子は映画でも手順を追って映像化されていますが、
何気ないようで重要な伏線のひとつになっていますので要注意です。
山にあるスタジアムの反対斜面が観客たちのテント村に。
過去シリーズ最大の魔法使いの群集が登場し、
ウィーズリー父子とハリーらもテントのひとつを借りています。
外見は小さなテントですが、
中は広々とした空間で、ハリーは笑顔で「魔法ってすごい」と改めて悦にひたっています。
映画では借りたテントはひとつですが、
原作では男のテントと女の子たちのテントと二つです。
国際スポーツ大会開催前の喧騒でにぎわっています。
原作ではここはやはり人間界のテント村で、
人間の管理人に使用料を払っています。
魔法省より魔法の使用禁止令が出されていますが、
貨幣さえ持たない魔法使いたちはテント村の代金支払いもままならぬようで、
怪しげなものを持ち込んでは、その都度、管理人に忘却魔法をかけています。
映画ではそこいら辺のまだるっこしい手続きは飛ばして、
魔法使い達のテント村ということにしていて、
テントの上をいろんな箒が縦横無人に飛び交い、
魔法のグディッチグッズを売る売り子でごった返しています。
スタジアムの観客席に向かうところで、
ハリーらは仲の悪いマルフォイ親子と顔を合わせます。
映画では貴賓席に向かうマルフォイ親子に、
一般席に向かうハリーらが小ばかにされているだけですが、
原作ではここで、ざしきしもべのウィンキーという新キャラクターが登場しています。
「秘密の部屋」のざしきしもべトビーも後から再登場しますが、
映画では丸ごと切られていますね。
かなり重要な人物なのですが、
ドラマの構成をより複雑になぞめいて見せることにもっぱら貢献している
役回りで、
このふたりを排除し、出来るだけストーリーをシンプルに構成しなおすことで
ドラマのテーマをストレートに観客に訴えるという方法をとったようです。
ウィンキーは大会役員のクラウチ氏のしもべで、
高所恐怖症なのに貴賓席の席の番をさせられてすっかり怯えきっています。
同じく大会役員のルード・ハグマン氏はウィーズリー氏に決勝戦の賭けを申し出て、
双子の兄弟にまで賭けに乗るようそそのかし、ウィーズリー氏に注意されています。
ルード・ハグマン氏は自身ももとナショナル・チームの名選手ですが、
金銭感覚などがだらしなく、原作ではのちのちハリーらを惑わせるトラブルメーカー
のひとりとなっていますが、
映画ではそもそもハグマン氏は登場していません。
原作では対戦国チーム、ブルガリアとアイルランドの応援マスコット、
ヴィーラとレプラコーンによる
派手派手な開会前の応援合戦があり盛り上げますが、
映画では選手団の入場場面がド派手な演出となっています。
色違いの飛行機雲を曳いて編隊飛行でスタジアムを飛び交う両チーム。
そしてブルガリアの名シーカー、ビクトール・クラム
(スターニスラフ・イアネフスキー)の登場場面です。
原作ではこの後、大試合の模様が展開するのですが、
映画ではあっさり飛ばして、
試合後のウィーズリー親子のテントの中ではしゃぐ子供たちの姿に、
話が飛んでいます。
かなりの熱戦なので、丸ごと飛ばされたのには正直驚きましたが、
考えてればクラムの登場を印象付けること以外、
後の展開には関わりがありませんので、
上映時間と制作費の節約上仕方ないことかもしれませんが。
テントの外が騒がしくなり、表を覗いたウィーズリー氏はすぐさま、
移動キーでうちに帰るよう子供たちをせかします。
事情が良く飲み込めないまま、表に出たハリーらは、
暴動同然の喧騒に巻き込まれ、
ハリーはロンやハーマイオニーらとはぐれてしまいます。
怪しい髑髏のマスクに黒マントの一団が、
テントを焼き払っているではありませんか。
かれらは自らをデス・イーターと称し、
かつてヴォルデモート卿のしもべとして悪事をなした魔法使いたちです。
その残党が、今になって騒ぎを起こしているのです。
ハリーは逃げ惑う人の一人と衝突し倒れて意識を失います。
すっかり焼け野原になったテント村で
バーティ・クラウチ・ジュニアがあるき回っています。
かれは空に向かって「闇の印」を打ち上げます。
それは夜空で髑髏のサインとなって、大蛇の舌が空を舞います。
意識を取り戻して立ち上がったハリーに、
ロンとハーマイオニーが駆けつけますが、
大人たちに取り囲まれて、失神光線の一斉射撃を受けて仰天します。
「うちの子達だ、やめてくれ」と大声を出してウィーズリー氏が飛び出します。
「現行犯だ」と叫ぶクラウチ氏。
「何が?」とハリー。
頭上の「闇の印」を打ち上げたのはハリーたちだろうと疑われたのです。
「闇の印」はヴォルデモート卿の印だったのです。
ハリーはサインを打ち上げた男を見たことを口にしますが、ハリー自身、
顔を見ていませんでした。
ハリーの悪夢の中に出てきた人物と同じであることは映画の観客にしかわかりません。
原作の展開はもう少し複雑です。
デス・イーターたちが騒ぎを起こすのは一緒ですが、
標的にしたのは、テント村の管理人である人間の一家です。
空中高く舞い上げ、もてあそぶ様子にウィーズリー氏らは魔法省の一員として
鎮圧に飛び出します。
ウィーズリー氏はハリーら残った子供達に森に隠れているよう指示します。
ハリーたちは森に急ぐ途中、
ボーバトン魔法学校の女生徒たち一団とすれ違います。
映画ではホグワーツ以外の魔法学校のことをハリーが前から知っていたか否か、
描かれていませんが、
原作のハリーはホグワーツ以外の魔法学校の存在を知らず、
また想像してみることさえなかったので、
このことにたいそう驚いています。
ハリーらは森の中で
マルフォイと顔を合わせます。
彼は騒ぎを面白がっている風で、両親ともに人間であるハーマイオニーを
管理人一家のように宙を飛ばされたくなかったら隠れていることだ、
などと侮辱し、ロンとハリーを激怒させています。
ハーマイオニーは彼らを引っ立ててその場を離れます。
暗がりの中でロンとハーマイオニーは杖に光をともします。
ハリーも同様に明かりをともそうとして、自分の杖がないことに気が付きます。
テントに忘れたか、どこかで落としたか?
騒動のなかで杖なしに歩き回ることはきわめて無用心に感じられます。
闇の中でハリー、ロンとハーマイオニーは足音と呪文を聞きます。
続けて闇夜に撃ち上がる「闇の印」。
そして大人たちに包囲される三人に失神光線の一斉射撃。
三人は身を伏せて危うく光線をかわし、
ウィーズリー氏が飛び出し、「現行犯だ」とわめく魔法省の役人クラウチ氏
(ロジャー・ロイド・パック)と口論になります。
セドリックの父エイモス・ティゴリーは、三人がかわした失神光線が、
真犯人を捕らえただろうと木立の奥に分け入り、
あるものを捕らえます。
それはウィンキーでした。
ウィンキーのそばにハリーの杖が落ちており、
直前魔法により、ふたたび「闇の印」が空に撃ちあがり、
ハリーの杖が「闇の印」の打ち上げに使われたことが明らかになります。
今度はあるじであるクラウチ氏が、全員の疑念の視線にさらされます
ウィンキーは偶然、杖を拾っただけと泣き喚きます。
犯人はハリーの杖で「闇の印」を打ち上げ、急ぎ姿くらましの術で、
その場を離れたようです。
結局、犯人は不明のまま。
人々の前で恥をかかされたクラウチ氏はウィンキーにクビを言い渡します。
ウィーズリー氏はハリーの杖を取り返すと、子供達をつれてテントに戻ります。
やしきしもべが不当な扱いを受けていると感じていたハーマイオニーは、明らかに
その場を離れがたい様子でしたが、
ウィーズリー氏にせかされやむなくテントに戻ります。
テントでウィーズリー氏は「闇の印」はヴォルデモート卿本人やデス・イーターたちが、
だれかを殺した時に決まって打ち上げたという恐怖のサインであると打ち明ける。
この夜「闇の印」を見たデス・イーターたちは
あわてて姿をくらましたといいます。
なぜなら、ヴォルデモート卿が
赤ん坊のハリーによって半死半生の打撃を受けて遁走したあと、
デス・イーターたちは自分達が脅迫されて、あるいは魔法によって、
ヴォルデモート卿に従わされたのだとあらゆる場面で言い逃れし、
力を失った卿を助けるどころか、その手下であったことをひた隠し、
己の身の安泰を図ったからだ、とウィーズリー氏は解説します。
ヴォルデモート卿が復活したら、その裏切り者達は、どうなることか。
本当のところ、
同窓会気分で暴れるデス・イーターたちに卿が復活は脅威なのです。
映画は生徒達を乗せて魔法学校に向かうホグワーツ特急の車内へ続きます。
原作では、ハリー、ロン、ハーマイオニーが同じコンパートメントで、これまでの不吉な出来事について話しあい、マイフォイがクラップ、ゴイルら子分を連れて姿を現して
いつもの通りいやみを言うくらいでこれといった事件はおきていません。
第一作「秘密の部屋」では、
列車そのものの初登場で、ハーマイオニーとマイフォイがはじめてハリーと顔をあわせた場所であり、二作目「秘密の部屋」では空飛ぶ自動車でロンとハリーが列車を追いかけ、
3作目「アズガバンの囚人」ではディメンターにハリーが魂を吸い取られそうになったり、とロンドン市内から魔法学校へ向かう特急では毎回、騒動が起きています。
映画では、ハリーの初恋の人、チョウ・チャン(ケイティ・ルング)が
始めて画面に姿を見せ、
白ふくろうのヘドヴィクをシリウス宛に飛ばして、額の傷が痛んだことを告げたりして、
原作では別の部分に散らばっているエピソードをここに集めています。
原作ではチョウ・チャンが出てくるのはテント村ですね。
この女の子は、ハッフルパスの寮生でハリーよりひとつ年上です。
クディッチのチームに所属しています。
映画ではただニコニコしているばかりの美少女にしか見えませんが。
同じく原作ではヘドヴィクをシリウス宛に飛ばすのは、
ハリーがまだダーズリー家にいる間のことです。
新学期の始まりは恒例新入生の組み分けです。
映画ではあっさりとばされて、三大魔法学校対抗試合の発表になりますが、
原作では順序どおり組み分けがあります。
ハリーは過去2回ともめぐり合わせが悪くて組み分けを見たことが無く、
この年、初めて目撃します。
これといった事件は起きていません。
ダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)より、
100年の封印を破って、ついに復活する伝統の競技会 全魔法界が注目する三大魔法学校対抗試合〈トライウィザード・トーナメント〉の重大発表があります。
もはや伝説となった「三大魔法学校対校試合」が、今年、
ここホグワーツで復活を遂げるのです。
世界の三大魔法学校の生徒が一堂に集まり、
1年をかけて魔法の力を競い合う交流戦です。
今まで中断されていた理由は“夥しい数の死者”という、まさに命がけの競技会です。
対抗試合の発表と前後して、新しい「闇の魔術に対する防御」の担任教師が
到着します。
毎年、騒動が起きる担当科目です。
今年姿を現したのは、マッド・アイ・ムーディの異名を持つ、引退した闇払い師でした。
現在、アズカバンの獄中にある凶悪な魔法使いの半分は彼が捕まえたと
うわさされるほどの凄腕魔法使いです。
原作には、絶えず用心深くあたりを見回す義眼、マッド・アイと、
持参の小瓶を常にちびちびやっている様子。
片足が義足であることなどが描写されていますが、
映画では更にカウボーイのようないでたちです。
これは衣装担当が、マッド・アイ・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)を
引退した老ガンマンに見立てての
扮装だということです。
彼には家族が無く、家も無く、服のまま寝起きするので、
衣装は着古された感じが出なくてはと、
専用の衣装汚しの班が編成されたとか。
原作では、昔捕まえた巨悪犯たちの復讐を恐れるあまり、
しょっちゅう揉め事を起こしている困った人物という風に描かれています。
最近は、呪いをかけられたゴミバケツの襲撃を受けそうになったと騒いで、
ウィーズリー氏が魔法省の担当者として、彼を無罪放免しており、
ロンにも恩義を感じているようです。
映画では過去のいきさつは説明されていませんが、
授業中に生徒を震え上がらせるようなことをしては狂気じみた笑いを
浮かべる演技がされています。
ホグワーツに天馬たちに引かれた巨体な馬車と湖の海面に浮上する帆船。
ホグワーツの全校生徒がかたずをのんで見守るなか、
ボーバトン魔法アカデミーの上品な女子生徒たちと
ダームストラング学院のたくましい男子生徒が大広間に入場してきます。
ちょっとした見せ方の違いなのですが、
原作では馬車と帆船からそれぞれ校長と生徒たちが表に姿を現し、
ダンブルドア校長らが出迎えていますが、
映画ではミニチュアの特撮があって、
人物の方は校内の大広間の扉が開いて、
両校の学生たちが隊列を組んで入場行進してきます。
かっこいいテーマソングと両校の学生たちのパフォーマンスが映画観客にも
大うけでしたが、
乗り物の特撮と人物を別のシーンにしたことで、
へたな画面合成をやって、演出のテンポを殺すより
てまをかけずに上手に見せています。
馬車と帆船、どちらがどちらに乗っていたかは、正確には映画じゃわかりません。
ダームストラング学院の男子生徒たちがヴァイキングのイメージっぽく、
がっつん、がっつんと火花と炎を飛び散らし、
ボーバトン魔法アカデミーの女子生徒たちが「あはん」「うふん」と
蝶を飛び散らかしてあわられる。(笑)ので、
海と空とを取り違える人はいないでしょぅけど。
原作の文章を読む限りでは両校を男子校、女子校と言い切っているわけではないですが、
まあ、ひとめで判りやすく違いを見せているのでしょう。
三大魔法学校対抗試合〈トライウィザード・トーナメント〉の参加資格は17歳以上。
立候補した生徒のなかから“炎のゴブレット”が各校の代表選手を選び出す、
と知って年齢に満たないホグワーツの学生たちはブーイング。
ですが、一部の学生たちは玄関ホールに置かれた
“炎のゴブレット”を出し抜いてやろうといたずら心を巡らせます。
フレッドとジョージはたむろする学生たちの前で老け薬を飲んで、
“炎のゴブレット”に近づきます。
ダンブルドア校長が引いた年齢線を無事踏み越えたように見えた次の瞬間、
ふたりはホールの向こう側まで弾き飛ばされて倒れます。
ポンという音とともに、二人の顔は白ひげに覆われ、満座の爆笑をかって、
双子の兄弟は殴り合いの大喧嘩に。
原作では、ふたりは互いの顔を指差し大笑いしてますね。
ハッフルパス寮からはセドリック・ティゴリーが自らゴブレットに名を書いたメモを
投じ、グリフィンドール寮からは、
アンジェリーナという黒人の女生徒がメモを入れています。
映画では、…少なくとも劇場公開版では、
このアンジェリーナがゴブレットにメモを入れる場面は出てきません。
あとでパーティーのエピソードに絡み、彼女は顔を見せています。
原作ではほどほど左様に、ホグワーツの学生たちの寮対抗がここでもありますが、
映画ではそんな細々とした話までは触れられていません。
キャンドルが灯る厳かな雰囲気のなか、
ダンブルドア校長と魔法省の役人バーティ・クラウチ氏立会いで、
粛々と選考会がはじまります。
魔法の木杯“炎のゴブレット”は赤い炎と火の粉を放ちながら、
まずはダームストラングのスター選手ビクトール・クラムを、
続いてボーバトンの美少女フラー・デラクール(クレマンス・ポエジー)を、
ホグワーツきっての人気選手セドリック・ディゴリーを選出します。
ところが、ダンブルドア校長が三大代表の選考が無事完了したと宣言しかけたときに、
ゴブレットはどうしたわけか四人目を指名するメモを吐き出す。
ダンブルドア校長が手にしたメモには
――ハリー・ポッターの名が書かれていました。
本作品の原作比較レビューの続きは
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