「陰陽師/伝奇小説脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意

「陰陽師」原作小説文庫版表紙 原作小説「陰陽師」
   夢枕獏 著   文藝春秋社刊
   単行本は九五年刊行。
   画像は98年刊文庫版。
「陰陽師」パンフレット 東宝映画版 2001年
   公式サイトhttp://www.onmyoji-movie.com/
   滝口洋二郎監督 脚本 福田靖 夢枕獏 江良至
   出演 野村萬斎 伊藤英明 今井絵里子
       小泉今日子 萩原聖人 真田広之
  本作原作小説
  本作映画パンフレット





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク



「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」原作=C.S.ルイス
「ジャンパー」原作=スティーブン・グールド
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」原作=フィリップ・プルマン

「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり
「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー
「墨攻」原作=酒見賢一
「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一
「プラダを着た悪魔」
原作=ローレン・ワイズバーガー
「夜のピクニック」原作=恩田陸
「ゲド戦記」原作ル=グウィン
「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン
「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス
「博士の愛した数式」原作小川洋子
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
原作J.K.ローリング
「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
原作J.R.R.トールキン

「アイデン&ティティ」
原作みうらじゅん

「精霊流し」
原作さだまさし

「マッチスティック・メン」
監督リドリー・スコット
「コンフェッション」
原作チャック・バリス
「ソラリス」
監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」
原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」
原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」
原作梶尾真治
「レッドドラゴン」
原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」
原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」
J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」
主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」
原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」
原作小説H・G・ウェルズ

「GO」
脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」
脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」

監督ティム・バートン

「陰陽師」
脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」

脚本アンドリュー・デイヴィス

「バトル・ロワイヤル」

脚本深作健太

「クロスファイア」
脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」
監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」
原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」
脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」
脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」
原作小説真保裕一
「リプリー」
原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」
脚本大森寿美男
「ISOLA多重人格少女」
脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」
脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」
監督宮崎駿
「リング」
脚本高橋洋
「コンタクト」
監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」
脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」
監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」
脚本君塚良一
「アポロ13号」
監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」
脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」
脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」
脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」
原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」
脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」
原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」
主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」
原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」
脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」
脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」
原作小説スティーブン・キング
「ダイ・ハード」
監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」
原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」
脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」
原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」
監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」
原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」

監督フランシス・F・コッポラ


mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!

ここでいう原作「陰陽師」は、夢枕先生の小説三巻を指します。
岡野玲子のコミック版は、この原作をもとに書かれており、
それは新聞社の賞を受賞したほどの傑作なのですが、
映画ではクレジットされてません。

安倍清明と陰陽師については、このところブームに乗って多くの小説、
コミックが書かれていますし、映画と前後してNHKで連続テレビドラマ化
もされています。
夢枕版の陰陽師については、安倍清明と源博雅の友情関係を軸に
ドラマが展開するのは皆さんご存知の通りです。
映画で宿敵となる導尊は実在した清明のライバルなのですが、
原作小説の三巻目までではまだ本格的な登場をしておらず、
映画のクライマックスの為に、人物像から造形し直されたようです。
式神(しきがみ)というのは、清明のいわば「使い魔」なのですが、
映画、テレビドラマの双方に「蜜虫(みつむし)」という
若い女の姿をした式神が登場します。
映画は元SPEEDの今井絵里子、テレビは本上まなみ。
清明が観客の感情移入を拒否するようなところのあるヒーローなので、
こう言った人物を準レギュラーに配し、適当に合いの手を入れさせ解説している
のはドラマの常套手段です。

映画はアバンタイトルの部分で
桓武天皇時代の話が少し出てきます。
青音(あおね 小泉今日子)が将軍塚の守り役として人魚の肉を口にして、
それから百五十年後の平安京。

平安朝における陰陽師の役職についての解説から始まります。
彼らは天文を読んで暦を作るのが本来の仕事。
陰陽道というのは、暦の上で吉凶を読む占いですが、
陰陽師は貴族時代に皇族方が執り行う神事の開催日時の起案を
する役目となり、
必要に応じて加持祈祷なども行ったようです。
それが転じて有力貴族の諸々の相談役となり、
怪しげな呪詛などもこっそり請け負ったこともあったようです。
陰陽道は大陸から伝わった学問で、それを修める陰陽師は
当時は国家権力に貢献する文化人として遇されていましたので、
暦に限らず、医学農業工業その他あらゆる方面に広く学識があったと
されています。
安倍清明(野村萬斎)のように権力者と一定の距離を保って静かに暮らす者もいれば、
導尊(真田広之)のように世俗的な野心を持って藤原氏などに擦り寄る
輩もあったようです。

通常、こういう説明から始まるのはやぼな作劇法ですが、
陰陽道というものが、現代の私達の日常生活から遠い存在で、
なおかつ、説明の省略を許されぬパートであるため、
やむを得ません。ここではむしろ如何に特殊な技能知識者集団であるかを強調し、
それなりにイントロを盛り上げています。

つづいて清明、導尊、博雅(伊藤英明)の登場…


この続きの原作比較レビューは
まぐまぐプレミアム「映画VS原作本 映画脚本のヒ・ミ・ツ」で発表します。

サイトの維持、コンテンツの充実にご理解、ご協力をお願いいたします。
講読お申し込みはまず、まぐまぐプレミアムで
会員登録(http://premium.mag2.com/begin.html)をしてから、マガジンの購読を申し込んでください。購読は下記をクリック。



トップページ(小説と脚本の比較レビュー)に戻る